たまり場

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■写真の場所で、冬のあいだ、ずっと工事をしていたのですが、何ができあがるのかわかっていませんでした。少し暖かくなってきて、やっとわかりました。おそらく、私がわかっていないだけで、きちんと工事の目的等については全学に告知してあったのでしょうね。出来上がったのは、学生たちが昼食をとったり談笑したりできるテラスです。すばらしい!!

■瀬田キャンパスは、大津市の瀬田丘陵の森のなかにあります。「自然が豊かで素敵ですね〜」という意見がある一方で、若い学生の皆さんからすれば、キャンパスのまわりに何もない…ということになります。私たちの世代だと、大学のキャンパスってのは、まわりに喫茶店や食堂なんかがたくさんあって、そこで友だちと意味もなくウダウダおしゃべりしたりするものなのだ…という思いがあるのですが、瀬田キャンバスではそれができません。瀬田キャンパスで働くようになって11年目になります。ずっとそのような場所が「もっともっと」あればなあと思っていましたが、この写真のテラスができて少しだけですが改善されたかもしれません。

■大学には、「意味もなく」、学生たちがうだうだ「たまる」ことのできる「場所」が、いろいろ必要だと思います。しかも手続きとか必要なく、簡単に、手軽に利用できる「場所」が必要なのです。そのような「場所」が、学生同士の「素敵な関係」をつくりだすと思うのです。建築家の延藤安弘先生は、まちづくりの観点から、「まちの縁側」が街中のあちこちに必要だとおっしゃっています。同じような意味で、大学にも「大学の縁側」が必要なのだと思います。「あそこにいけば、誰か友達や知り合いがいるんじゃないのか」と期待させる場所です。現在、そのような場所は、たとえば1号館の噴水の周りということになります(瀬田キャンパスのことをご存知ない方にはきちんと説明できなくて申し訳ないのですが…)。そういう「場所」が、もっともっと必要なのです。

■とりあえず、こういう「場所」が増えたこと、おおいに評価できるのではないかと思います。

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