神戸シルバーカレッジ

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■今日は、私の生まれ故郷でもある神戸に出張しました。「神戸シルバーカレッジ」で講義をするためです。「神戸シルバーカレッジ」は、1993年に、「再び学んで他のために」をスクールモットーに、高齢者の豊富な経験・知識・技能をさらに高めその成果を社会に還元するための学習・ふれあいの場として開学しました。3年課程で、専門課程と共通課程があります。1学年420名、3学年で1,260名。生涯学習を行う成人大学とはいえ、かなりの規模のように思います。昨年、たまたま私が神戸出身ということもあり、卒業式を間近にひかえた3年生の講義を2コマ担当させていただきました。その延長線で、今年も同じように2コマ担当させていただいたのでした。

■いろいろ担当の職員の方とも相談をして、今年は、講義以外にもグループワークをやっていただくことにしました。1コマ目は、最近注目をあつめている「ワールドカフェ」をやってみました。全体で16のグループにわかれて、楽しい時間を過ごしました。ふだんは若い学生の指導をしているわけですが、今回は私よりも年上の方たちです。いつもとは勝手が違うのでどうなることか…と思っていましたが、良い意味で予想が裏切られ、とっても盛り上がりました。素晴らしい…本当にそう思いました。テーマは、「卒業後に地域でできること」でした。現在、地域づくりの担い手は、前期高齢者の皆さんです。「神戸シルバーカレッジ」を卒業する皆さんは、地域で何か役に立てることをやってみたいと思っておられます。

■「ワールドカフェ」は、参加者の「おもい」がつながっていきます。そうやって見えてきたこと。健康、地域自治会、ボラテンィア、身近な環境保全…。それらがつながっているということ。生涯、地域でなんらかの「お役にたてる」ようになりたい…。ワールドカフェを通して見えてた思いを、うまく形にすることができれば…との思います。2コマ目は、「生涯学習から地域づくりへ」というテーマで講義を行いました。卒業した後、ぜひ具体的な地域づくりの活動を初めていただきたいと思います。

■4月になると、滋賀県の成人大学である「レイカディア大学」でも講演をすることになっています。「超高齢社会」では、退職された方たちが地域づくりの担い手となって活躍していただくことが社会的に望まれているわけですが、そのための支援の仕組みが模索されているのではないかと思います。これまでの座学・教養型(カルチャーセンター的)の生涯教育ではなく、そこから地域づくり型の生涯学習へシフトしていく…という大きな流れが動き始めていると思うのですが、それをどう支援していくのかということです。この「神戸シルバーセンター」を卒業したあとも、地域に貢献する取り組みをされているグループがあるのだそうです。そのような方たちが、もっと増えてくるとよいかなと思いますし、先輩の活動が後輩の皆さんにとって一種のモデルになればな…とも思います。そういう仕組みがこの「神戸シルバーセンター」の組織のなか定着してくることを期待しています。

20140221kobe.jpg ■「神戸シルバーカレッジ」は、神戸市の北区にあります。ただし、北区といっても六甲山系の北側(いわゆる裏六甲)ではなく、明石海峡を望む山の上にある「しあわせの村」のむなかにあります。写真ですが、遠くにみえる山々は、淡路島です。その手前に、明石海峡大橋の橋桁が少し確認できます。いつもは、奈良の自宅から滋賀県に通勤していますが、ひさしぶりに瀬戸内海を眺めることができました。

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