韓国の国際シンポで基調講演をします。

20130712kankyogaku.jpg ■9月末、韓国の国際シンポジウムで基調講演をすることが本決まりになりました。

■韓国では、韓国農村公社の農漁村研究院、建国大学、ソウル大学など10の専門機関と自治体、NPOなどが2010年から研究協力体系を構築して、セマングム流域を中心に「農業面汚染源の低減のための制度改善、技術開発、住民参加およびインセンティブなど」に関する研究プロジェクトを進めておられます。この研究プロジェクトの一環として、毎年、国際シンポを開催されています。シンポジウムでは、「農業面汚染源の管理と地域共同体の活性化」というテーマをもとに共同体的な観点からアプローチし、住民参加の活性化のための制度改善および住民支援インセンティブに対する国内外の事例と経験を共有することを目指しておられるようです。

■今回は第4回目のようですが、これまでの「政府主導の点汚染源の管理」から「地域共同体中心の面汚染源の管理」への流域管理のパラダイムシフトのターンポイントになることを強く期待されています。ということで基調講演のテーマは、「(仮)流域の水質汚染源管理のパラダイム転換」ということになっています。

■私は、過去に、総合地球環境学研究所( 大学共同利用機関法人・人間文化研究機構)のプロジェクトで琵琶湖淀川水系の流域管理に関する研究を行いました。そのさい、階層化された流域管理というアイデアを提案し、そのアイデアを骨格にしてプロジェクトを進めてきました。その成果は、『流域環境学 流域ガバナンスの理論と実践』(和田英太郎 監修/谷内茂雄・脇田健一・原雄一・中野孝教・陀安一郎・田中拓弥 編、京都大学学術出版会)として出版されています。今回の国際シンポジウムでの基調講演は、このプロジェクトの成果をもとにお話しをさせていただこうと思っています。

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