「龍大米コシヒカリ」の天日干し・籾すり作業

20120924sagyou1.jpg■今日は、ゼミ活動の一環としておこなっている「北船路米づくり研究会」の活動報告をしておきます。5月末、比良山系蓬莱山麓にある北船路の棚田の一番てっぺん、私たちが「限界田」と呼んでいる田んぼで、コシヒカリの田植えを行いました。私たちのコシヒカリが順調に成長しました。9月15日には、稲刈りの作業を行いました。過去2年、私たちの研究会ではコシヒカリの栽培を行ってきましたが、台風や雨天のためコンバイン(稲を刈り取り、籾を収穫する農機具)で刈り取らざるを得ませんでした。今年は、やっとコンバインだけでなく、学生たちも自ら鎌を使って稲刈りをしました(残念ながら、私は大学の行事のために参加できませんでしたが…)。

■ところで、私たちの研究会では、収穫した籾を、通常の農家が行う機械乾燥ではなく、お日様のもとで「天日干し」作業により乾燥させています。つまり、ゼミ生たちが手間ひまをかけて乾燥させているのです。そうすることで、米の味が向上します。今年は、9月22日の籾の「天日干し作業」を、23日に籾から玄米をとる「籾すり作業」を行いました。23日はあいにくの雨天でしたが、22日は、「天日干し」にはうってつけの晴天でした。少し作業の過程を説明しておきます。

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■「天日干し作業」しているゼミ生たちです。大きなシートの上に、収穫した籾をひろげ、乾燥させます。時々、裏返しの作業をします。乾燥の度合いは、デジタル「水分計」という小さな機械を使ってチェックします。乾燥させすぎると、米は割れてしまいます。乾燥させすぎないように注意する必要があります。乾燥した籾は、ネット状の袋に詰めていきます。

■翌日の午前中は、いよいよ「籾すり作業」です。「籾すり機」を使って籾から玄米を取り出します。ここはさすがに機械に頼らざるをえません。この「籾すり機」を使うことによって、籾殻を粉にして玄米だけを取り出すことができます。また、未成熟の米を選別することもできます。

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■玄米ができあがっています。私たちの「龍大米コシヒカリ」は、棚田の厳しい環境で生産しているため、田んぼの面積当たりの収穫量は少く小粒ではありますが、味が濃いのが自慢です。米の本来の甘い味を楽しめます。今回は、玄米で150kgの収穫になりました。玄米から精米して白米にすると130kg程になります。まずは、京都や大津の飲食店に配達をする予定です。一般の皆様には、来月の「北船路野菜市」で販売いたします。

■トップの写真ですが、収穫した「龍大米コシヒカリ」を前に、作業に参加したゼミ生たちで記念撮影したものです。みんな「エエ顔」してますね〜。袋には、「龍大米」と書いてあります!!

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