私にとってのソーシャルメディア4-「facebook」

私にとってのソーシャルメディア3-「twitter」の続きです。

20120811facebook.jpg「ホームページ」「ブログ」「地域SNS」「twitter」、それらが自分にとってどのような経験だったのかを説明してきました。次は、「facebook」です。

■「facebook」も、最初は、まったく関心がありませんでした。コンセプトもよくわかりませんでした。「facebook」の自分のタイムライン(facebook上で自分史を残していくような感じの機能でしょうか…)を確認してみると、私が参加したのは、2010年の10月5日です。「情報弱者」にならないように…という思いもあり、人に進められて登録したのでした。ただし、使い方やコンセプト自体も、あまりよく理解できませんでした。ということで、登録はしたものの、そのまま放置したままの状態が続きました。

■2010年の年末。『TIME』紙の表紙に1人の若者の写真が掲載されました。「facebook」の創始者であるマーク・ザッカーバーグ。「Person of the Year 2010」として、ザッカーバーグが選ばれたのです。『TIME』は「5億以上の人々を結びつけて社会的なつながりを作り出し、情報交換の新しいシステムを作り出し、そして私たちすべての生活を変化させたことで、マーク・エリオット・ザッカーバーグはTIMEのPerson of the Yearに選ばれた」と、その選定理由を説明しています。なるほど、それほど話題になっているのならば、私のような者にもfacebookの情報が入ってくるわけですね。

■年がかわり2011年になりました。お正月に、東京在住の建築家であるfuRuさん=古川泰司さんから、「わきたさん、今年はfacebookを活用されてはいかがでしょうか。わきたさんこそ、facebookの大きな可能性を引き出されるのではと勝手に期待しております」というメッセージをブログを通していただきました。「豚もおだてりゃ木に登る」式に、それでは…と、再度「facebook」に取り組み始めたのでした。古川さんは、これまでの私のブログ等での様子をご覧になっておられるので、「積極的に、ソーシャルメディアでいろんな方たちと交流しようとしている脇田には、このfacebookが向いている」と判断なさったのではないかと想像しています。

■私にとってソーシャルメディアの重要なポイントとは、ネット上での「交流」がリアルな「交流」につながっていくことにあります。

「ホームページ」:このホームページには、ブログ機能があるのでコメントをいただくこともできるのですが、やはり基本的には一方的に情報を提供という形になります。ご覧いただく方も、様々だと思います。ここから直接的になにか「交流」が生まれることはあまりないように思います。

「ブログ」:「ブログ」も様々な方たちにご覧いただけるわけですが、私のばあいは、他の皆さんのブログにコメントを書かせていただくことで、いろんな方たちと「交流」が生まれました。「共通の関心事」をもとにした「交流」です。実際にお会いすることにもなりました。楽しいイベントをに参加することもできました。

「地域SNS」:具体的な「地域社会」を基盤にした「交流」です。私のばあいは、そのような「交流」が農村活性化につながりました。

「twitter」:もちろん特定の知人や学生の皆さんとの「交流」もあるわけですが、私のばあいは、どちらかといえば不特定多数のみなさんからの情報収集と、自分の地域貢献活動に関する情報発信が中心になっています。この「twitter」での情報発信が契機となって、大学の学長室広報の皆さんにも、ゼミの活動である「北船路米づくり研究会」のことを知っていただき、広報に関して様々なご支援をいただきました。もっとも、「創造性」という意味では「価値」のある情報発信をしているわけではありません。「twitter」とどうつきあっていくのか、私にもまだよくわからないところがあります。

■ということで「facebook」です。一番驚いたのは、少しだけ存知あげている程度…の職員や教員の皆さんとも「交流」が生まれたことです。「facebook」には、職場や組織内の「交流」を促進し、人間関係を豊な安定したものにしていく機能があることがわかりました(もっとも、これは使い方次第ではありますが…)。仕事でしか接することがなかった方たちの趣味や日々の出来事の投稿をみていると、人柄のようなものが伝わってきます。これは、他のソーシャルメディアでは経験することがなかった機能です(働いている組織が共通基盤になります)。また、組織内の仕事上の関係を強化していく上でも、大変役立っています。ゼミ活動の一環として「北船路米づくり研究会」を主催していますが、その専用のページも作成しました(同僚が作成した「大津エンパワねっと」のページも)。ここに残してある記録を、学内の職員・教員・学生の皆さんにご覧いただいています。「グループ」の機能も面白いですね。全国の大学職員の形が集まったあるグループがあるのですが、皆さんの真剣な議論や情報交換は大変勉強になります。「facebook」が広い意味で仕事に使えるツールであるわけです。

■もちろん、「仕事」以外でも、「facebook」は役立っています。私は地域活動や地域貢献にかなりのエネルギーを使っていますが、そのような私にとって、大津や滋賀の「地域づくり」や「地域活性化」に関係する皆さんの日々の様子や活動について「facebook」を通して知ることは、大変意味のあることです。また、「グループ」の機能は、仕事だけでなく趣味の上でも楽しめるツールでもあります。たとえば、鉄道マニアの皆さんのグループでの熱い投稿に、鉄道の奥深さを益々感じています。また、大学時代のサークルのつながり、そしてゼミの卒業生との交流…。「facebook」は、なかなか考えられたソーシャルメディアのような気がします。もっとも良いことばかりではないはずです。個人情報、プライバシーをどのように守りながら、「交流」を深めていくのかは、非常に重要な問題です。このあたりのことも、意識しながら、今後も、「facebook」を使いこなせていければと思っています。

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