中之島香雪美術館・企画展「来迎 たいせつな人との別れのために」

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■5月22日まで。企画展「来迎―たいせつな人との別れのために―」中之島香雪美術館企画展「来迎 たいせつな人との別れのために」。これはぜひ行かないといけません。以下は概要。

「死後、人はどこに行くのだろうか?」
人間誰しもが抱く根源的な問いです。それに出された仏教的な答えの一つが、阿弥陀如来のいる極楽ごくらく浄土に往生おうじょうする、というものでした。遥か西方のきらびやかな極楽世界に生まれる自分、あるいはたいせつな人を思い描くことは、死という恐怖に向き合う人々に晴れやかな希望を与えたことでしょう。こうした心情に基づく浄土信仰の高まりの中で、阿弥陀如来が多くの聖衆しょうじゅを率いてお迎えに来るのを描いた「来迎図」も、死後に向かう極楽のありさまを描く「浄土図」も、数多の作品が生み出されてきました。抗いがたい別れの痛みは、今も昔も変わりません。その心情に寄り添いつつ、浄土信仰の美術を眺めてみましょう。

■この概要を読むと、この世に残された側の方達が、亡くなった方のことを偲んで…という前提になっているような気がします。これは残された人たちの立場と言い換えることができるかもしれません。ただ、私が知りたいなと思うことは、亡くなる人の立場…になるのでしょうか。死んでしまったら、立場も何も無いじゃないか…とのご意見もあるでしょうね。でも、自分が死んだらどうなるのかを、生きている間に先取りして強いイメージを抱き、何かの実感を持つこと。死を先取りして生きるための作法。うまくいえませんが、この企画展で展示される絵画を通して、人びとは何を考え行動したのか、その辺りのことなのかな。

「シスコ・パラダイス〜塔本シスコの人生“絵日記”〜」


■よくNHKの日曜美術館を視聴しています。毎週というわけではないのですが、この番組を楽しんでいます。昨日取り上げられていたのは塔本シスコさん(1913年〜2005年)でした。「シスコ・パラダイス〜塔本シスコの人生“絵日記”〜」。私はシスコさんのことを存じ上げませんでしたが、昨日はテレビで紹介される作品には釘付けになりました。現在、熊本市現代美術館で展覧会が開催されていますが、今年の夏には滋賀県立美術館でも開催されるそうです。楽しみです。リンク先の日曜美術館の司会をされている小野正嗣さんのコラム、シスコさんのことがよくわかります。で、なんでシスコなの?ということなんですが、サンフランシスコのシスコなんだそうです。お父さんが、サンフランシスコに憧れておられたからのようです。
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【追記】■以下の日程で岐阜と滋賀を巡回すします。
岐阜県美術館  4月23日〜6月26日
滋賀県立美術館  7月9日〜9月4日

「岸田劉生と森村・松方コレクション」(京都国立近代美術館)

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2021年3月、京都国立近代美術館は画家・岸田劉生(1891―1929)の作品42点を一括収蔵しました。
これにより、初期から晩年までの劉生の創作活動全体を展望できる展覧会が、実現しました。
あたらしい劉生とともに、ご覧いただけます✨
チケットは日時指定制ではありません。

■行かないと…、行けるかな。

澤田真一《お面》のレプリカ


■目だけでなく触感でも鑑賞する。手のひらで味わう。気持ちいいだろうな〜。

上野リチ展

■お世話になっている庭師さんの投稿です。この投稿の中にうる上野リチさんのことを、先日のNHKの「日曜美術館」で知りました。その上野リチさんと、お世話になっている庭師さんは、出会っておられたのですね。なんとかこの展覧会に行ってみたいです。「上野リチ展」、京都国立近代美術館で1月16日までだそうです。

【追記】■リンクをした庭師さんのfacebookへの投稿、パソコンでは見ることができますが、スマホやタブレットでは見ることができません。どうしてでしょうね〜。

https://lizzi.exhibit.jp

面白いTシャツ

20210831t-shirt.jpg ■真夏、自宅では普段着としてTシャツを着ています。出かける時も、ちょっとお洒落なTシャツを着ることとがあります。今年は、新しいTシャツを3枚ほど書いました。2枚の普段着Tシャツと、1枚のお洒落なTシャツです。私はよくわからないのですが、Tシャツっていうのは、毎年買い換えるものなのですかね。知り合いに、一夏でちょっと首や裾のあたりが伸びてくるので、ワンシーズンでおしまいにする…という人がいました。私からすれば、もったいない…という感じです。

■それはともかく、お洒落なTシャツは、様々な古墳をデザインしたものです。普段着の方にTシャツは、縄文時代の土偶が描かれています。何も、そんな変わったTシャツを着なくても…とお思いでしょうが、変わったTシャツをきたかったのです。もう1枚は、これ。なにやら鳥羽僧正の鳥獣戯画を思い出しますね。実際、鳥獣戯画をもとにデザインされています。よく見ると、跳ぼうとしているカエルの足を、ウサギがしっかり捕まえて邪魔をしているように見えます。違います。これ、組体操です。カエルとウサギが、力を合わせて「サボテン」の型の組体操をしているところなのです。カエルの口の開き具合がいいですね〜。

『いつでも君のそばにある 小さなちいさな優しい世界』(リト)

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■素敵です〜。童話を題材に、心の中に浮かぶ物語が、葉っぱの切り絵として表現されています。新聞で作者・リトさんのことを知り、早速、この本を買い求めました。Twitterにも投稿されています。この本の「おわりに」には、「あの時『ADHD』という言葉に出会っていなかったら、きっとこんな人生の転換には巡り会わなかった」と。私は、このリトさんの気づきがとても大切なことだと思います。詳しくは、以下の動画をご覧ください。
[シブ5時] 発達障害 個性を生かした “葉っぱの切り絵アート” | NHK

「奈良博三昧」

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■先日の日曜日に、吹奏楽コンクール関西大会が、奈良文化会館で開催されました。コンクール当日、朝が速いので、前日から宿泊することにしました。そして、せっかく奈良に行くのだからと、奈良国立博物館の特別展「奈良博三昧」を観覧することにしました。展示品の中に、鬼をやっつける神々が描かれていました。平安末期から鎌倉初期にかけての作品のようです。

■上から順番に、「神虫」、「鍾馗」、「天刑星」です。いずれの神様も迫力があります。「神虫」の強さは半端ないですね。「鍾馗」は少しメキシコっぽいな〜。「天刑星」は鬼を酢につけてボリボリ食べています。こういう作品をみると、新型コロナ(=現代の鬼)をやっつけてくれる神様に登場してほしいという気持ちになります。平安時代の人々の気持ちがよく理解できます。今回の展覧会は、写真OKなので撮影させてもらいました。

■吹奏楽コンクールで奈良に行くついででしたが、良かったです。皆さんもぜひ…とお勧めしたいところですが、簡単に出かけるわけにいきませんね。残念だけど、不要不急と思います。
奈良博三昧
特別展「奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―」では写真撮影が可能です

地域とアート

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20210704museum2.jpg■滋賀県立近代美術館がリニューアルし、6月27日に「滋賀県立美術館」として再開館しました。詳しくは、こちらをご覧ください。

■滋賀県立美術館は、龍谷大学瀬田キャンパスの近くにあります。ともに、文化ゾーンの中にありますが、私自身はたまに訪れるだけで、積極的に足を運ぶことはありませんでした。今日は、その美術館の副館長をされている木村元彦さんを訪問しました。大津市内のとある地域で、アートによる地域活性化に取り組もうという話があるのですが、そのことに関して、少しアドバイスをいただくためです。2018年12月のことになりますが、facebookの鉄道好きのつながりの中で親しくしていただいている芦田繁樹さんを通して、木村さんとご縁をいただくことになりました。場所は、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」です。人の出会いやつながりは大切だな〜と、今日も改めて思いました(そして、「利やん」についても、ありがたいな〜と、とっても思っています)。

■今回、木村さんには、いろいろ貴重なアドバイスをいただくことができました。また、館内で開催中の展覧会をご案内いただきました。木村さんに、ひとつひとつ解説していただきながら展示を楽しむことができました。とても贅沢な時間を過ごすことができました。観覧している最中に、お一人の学芸員の方ともお知り合いになることができました。これからご相談に乗っていただけそうです。ありがたいです。

■美術館は、建物自体は大きく変わっていませんが、館内の雰囲気は大きく変わりました。来館する人びとの「リビングルーム」を目指しているそうです(以前は、「県民の応接室」)。日常生活とシームレスにアートの世界がつながるって、素敵じゃないですか。今日は、年間パスポートも入手しました。職場に近いわけですから、これからは頻繁にこの美術館に通うことにします。現在、開催されている展覧会については、別に投稿しようと思います。

ひらやまなみさんの絵はがき

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■時々、このブログにもアップしますが、我が家には小さな庭があります。その庭の大改修では、椿野大輔さん(「庭師だいすけ」)のお世話になりました。昨日は、その椿野さんのご自宅で開催されている「風曜日にようこそol.117」という催しにお邪魔してきましたた。いろんな作家さんの作品が展示販売されていました。以前の催しでは、ひらやまなみさんの版画のカレンダーを購入しましたが、今回もひらやまさんの版画の絵葉書を購入した。ただし、版画を印刷したものです。

■一番左のツバメとホタルブクロの2枚は除いて、「おうみのふうけい」というシリーズになります。滋賀をよく知る人ならば、だいたいどのあたりから見た風景からわかると思います。これも自宅で飾らせていただこうと思っています。

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