Mother Lake Goals: MLGs コンセプトムービー 『変えよう、あなたと私から。』


■滋賀県が、新しい取り組みを始めました。Mother Lake Goals です。詳しくは、こちらをご覧ください。

マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals, MLGs)は、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)です。MLGsは、琵琶湖版のSDGsとして、2030年の環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、琵琶湖を切り口として独自に13のゴールを設定しています。

■この動画は、コンセプトムービー。印象に深く残りますね。他にも動画がいくつもあるようです。マザーレイクゴールズchannel

朽木の炭焼き

20210708kutsuki.jpg■今日は、朝早くから大雨の中レンタカーを借りて高島市の朽木へ行ってきました。高島市の中山間地域で炭焼きを復活させた、あるいはこれから復活させようとされている集落の活動に関して、聞き取り調査を行ってきました。朽木の市場、麻生、雲洞谷(うとだに)、それから今津にある「たかしま市民協働交流センター」に行き、この交流センターの運営を受託されている特定非営利活動法人コミュニティねっとわーく高島の職員の方たちにお話を伺いました。その時、こんな本があることを教えてくださいました。早速、市内の書店で購入しました。

■朽木の小川(こがわ)にお住まいの榊ご夫妻が出版された『聞き書き 朽木小川 しこぶちさんと奥山暮らし歳時記』です。文章は榊治子さんが、写真は榊始さんが担当されています。朽木の小川は、朽木の中でも一番南にある針畑川沿いにある集落です。榊さんご夫妻は、集落外から移住されてきました。朽木には、このような移住された方たちが、それぞれの集落や地域の中でいろいろ活躍されている、大切な役割を果たしておられるようです。

ハスとスイレン(草津市立水生植物公園)

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20210628hasu3.jpg■中井さんが栗東市で主催される「気まぐれ朝市」を楽しんだ後、「草津市立水生植物園みずの森」へ行くことにしました。前日のローカルニュースで、様々な種類のハスとスイレンが開花のシーズンを迎えていると報道されていたからです。先日、年間パスポートというのを手に入れました。これがあると、1年に何度でも鑑賞に行けます。庭の世話をすることで、ガーデニングが好きにならなければ、これほど植物に関心を持つ事はなかったのではないかと思います。こちらには水生植物公園ということで、水性植物が中心になりますが、そうでない植物については、京都府立植物館で楽しむことにしています。こちらも、そのうちにパスポートを手にいれるかもしれません。それはともかく、ハスとスイレンです。まずはハスから。

■ハスもこんなにたくさんの種類があることを、今回初めて知りました。ハスって、遠くからしか眺めていなかったのかもしれません。花の中心部、覗いてみると、なんとも妖艶な雰囲気が漂っています。妖艶というのは、私の単なる主観なのかもしれませんが…。花の中央には、実ができる大きな果托(かたく)があります。たくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることから、ハチスとも呼ばれるようです。また、トライポフォビアといって、こういう穴がたくさん開いている形を見るのが苦手な方がおられるようです。
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■スイレンも美しく咲いていました。我が家の玄関脇にある睡蓮鉢にも、スイレンを植えてあるのですが、なかなか花を咲かせてくれません。肥料が足らないのかな〜。ちょっと研究しなければなりません。

「気まぐれ朝市」とシスターフッド

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■先週の土曜日、「もんぺおばさん」こと中井 あけみさんが主催されている「気まぐれ朝市」(栗東市下戸山)に出かけてきました。大人気のようで、私が到着した時には、ほとんど売り切れていました。でも、滋賀で頑張っておられる農家女性やファンの皆さんと直接お会いし、会場の雰囲気に触れられたことは、とても良い経験になりました。

■中井さんとは、fbではやりとりがありますが、実際にお会いするのは今回が初め.ではないかと思います。じつは、今回、中井さんの焼かれたパンも「買いたいものリスト」に入っていたのですが、やはりすでに売り切れていました…。ガーン。そうしたところ、中井さんの応援団の方から、パンを譲っていただくことができました。中井さんの梅ジャムやびわのコンポートと一緒にいただこうと思います。ありがとうございました。

■この会場には、北比良の山川 君江さんも参加されていました。もう卒業して社会人になっていますが、ゼミ生の1人が、山川さんに卒論の研究で大変おせわになりました。今日は、山川さんからは、小鮎の佃煮を…と思っていたのですが、これもまた売り切れ。かわりにさつまいものチップを購入させていただきました。楽しみます。守山の寺田さんからは、ハーブの苗をいただきました。いろいろ、お話も聞かせいただきました。急激に都市化・住宅地化していった守山の農業の現状等について勉強することもできました。ありがとうございました。

■大学の授業では、農家女性の起業やエンパワーメントについて話をしています。「気まぐれ、朝市」は、そのような大学での授業とも関連しているように思います。中井さんは、「前農業委員、現農業委員の仲間も協力してくれて」とおっしゃいました。集落だけでなく、集落を超えて農業の「ご縁」でつながった農家女性や、農家女性を応援するファンの皆さんが、ともに支え合い、学び合って前に進もうとされています。会場に身をおきながら、シスターフッド(女性たちの連帯)という言葉が頭に浮かんできました。素敵だな〜。山川さんは、「農業関連の研修会に参加させていただいた時に、シスターサポートが大切との話しがずっと心に残っています。ちょっと先を行く経験者、お姉さんのサポートがすごく大事と理解、納得」とおっしゃいました。シスターフッドに加えてシスターサポート。その大切さ、よくわかります。また、寺田さんは、「自分の住んでいるところは、兼業農家ばかりで、奥さんは農業をしていない。でも、ここに来ると仲間がいる」とおっしゃっていました。

■次回はいつでしょうか。今度は、早くに到着して、いろいろ買い物をさせていただこうと思います。

動画「2分(とすこし)で解説 びわ湖の日とMLGs」


■本日、琵琶湖保全再生課水政策係から以下のようなメールが届きました。

石けん運動、そしてマザーレイクフォーラムが担ってきた、自分たちの環境は自分たちで守ろうとする“自治”と、県民と行政が協力しながらそれを達成しようとする“連携”の精神を受け継ぐべく、きたる令和3年7月1日「びわ湖の日」40周年に、新たな取組がはじまります。それが『マザーレイクゴールズ(MLGs)』です。

令和3年(2021年)7月1日は「びわ湖の日」40周年。
びわ湖の日と、その精神を受け継ぐ新たな取り組みマザーレイクゴールズ(MLGs)について解説します。

MLGsへの賛同はこちらから簡単にできます!
https://s-kantan.jp/pref-shiga-u/offer/userLoginDispNon.action?tempSeq=9485

MLGsについての詳細は、「マザーレイクゴールズ(MLGs)アジェンダ(素案)」をご覧ください。
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/bosyuu/317517.html

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■ということで、私もMLGsへ賛同いたしました。

真野浜での袋詰め作業

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20210607manohama3.jpg■真野浜(大津市今堅田)に漂着したヨシ屑を、この浜で民宿を経営する山田英二さんが集めて乾かしておられます。大雨が降ると、しばらくした後、浜に大量に漂着するのです。昨日は、それを山田さんと一緒に袋詰めしました。全部で31袋になりました。山田さんが集めた量の3/5ほどは袋詰めできたかな。こうやって、地道に浜の清掃をされている山田さんのおかげで、この浜は美しく保たれているのです。内田樹さんは「誰もやりたがらないけれど、誰かがやらないとみんなが困るタイプの仕事」のことを「雪かき仕事」と言っていたけれど、山田さんのやっている浜の清掃は、この「雪かき仕事」なのだと思います。

■この真野浜の清掃には、山田さんの経験的な知恵やノウハウがあちこちに活かされています。浜に漂着するヨシ屑は、濡れたままだとどうしても砂がついてしまいます。そこで、水に浸からないところまで熊手で引き上げて、まずは乾燥させるのです。そうすると余分砂が落ちます。引き上げた際には、プラスチックゴミなども分別しておきます。熊手のちょっとした使い方のようです。もっとも、以前と比較してプラスチックゴミは随分減ったようです。マナーが向上したのか、その辺りの理由ははっきりはわかりません。ただ、事実として、真野浜に打ち上げられるプラゴミはかなり減っているのです。それから、以前はルアーだとか釣り糸だとかも結構打ち上げられていたようですが、最近は、そのような釣り関係のゴミも少なくなったそうです。だから、今は分別もやりやすい。釣り針のついたルアーは危険ですしね。
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■ヨシ屑をゴミ袋に詰める際にもいろいろ工夫されています。引越し作業の際、養生に使われるプラスチック段ボールを、ゴミ袋の中に2枚入れて丸く立てると、ゴミ袋が自立します。どんどんヨシ屑を入れることができます。また、ヨシ屑は先が尖っているのでゴミ袋にそのまま入れると穴があいてしまいます。しかし、この方法だと上からぎゅっと押しても穴が開きません。ヨシ屑でいっぱいになったら、プラスチック段ボールをスポッと袋から抜き取るのです。これはとても優れたアイデアだと思います。フランスの人類学者、レヴィ=ストロースがいうところの「ブリコラージュ」的な、現場という文脈に根ざした知恵や工夫のように思うのです。

■さてさて、なぜこういう環境ボランティア活動を行なったのかというと、一番は山田さんのお手伝いということなのですが、同時に、市民団体「水草は宝の山(水宝山)」やNPO法人「琵琶故知新」で取り組もうと思っている活動「マイビーチプロジェクト」の基盤を作りたいからでもあります。もちろん山田さんも、仲間です。山田さんは「水宝山」の代表であり、「琵琶故知新」の理事でもあります。

■コロナ禍でいろいろ予定していた活動ができなくなっているのですが、それでもできる範囲で、そのような活動の基盤をできるだけ固めておきたいと思っています。この真野浜のことを、マイビーチと捉えて世話をする人たちのネットワークができたらと思っているのです。今のところ、「水宝山」や「琵琶故知新」の関係者ということになりますが、もう少し地域にネットワークが拡大できたらなあと思っています。実は、最近、山田さんの清掃活動に刺激を受けたのか、自主的に清掃をする人が現れているようなのです。そういう方達と一緒に活動できたらいいなと思います。

■ところで、回収したヨシ屑はどうなるのか。一般家庭ゴミとして回収され焼却されます。これは、山田さん個人が出しているゴミということで一般家庭ゴミになるのです。もし、市民団体やNPO法人としての活動ということになると、別の申請をしなくてはなりません。ちょっとハードルが高くなります。昔は、こういう木や竹、そしてヨシ屑は燃料として使えたはずなのですが、今はゴミとして処分することになります。でも、もし、このヨシ屑を再利用することが出来たら、何かアイデアはないでしょうか。こういうとをfacebookで書いていたら、早速、ある実践的な研究者から「ありますよ」とお返事をいただきました。相談をしてみようと思います。ヨシ屑をさらに細かくチップにして再利用するのです。

■山田さんが清掃活動をされているので、真野浜は水泳シーズン以外でも、とても気持ちの良い場所になっています。今日は中学生や家族連れがピクニックに来ていました。みんな美しい風景を満喫されていました。近くにこういうビーチがあることの幸せを、みんなで大切に守っていきたいね…と思います。ところで、蝶の絵、これはうちの庭の世話をしてくださっている庭師さんのお兄様、画家をされているのですが、そのお兄様が描かれたものです。昨日、山田さんに教えてもらいました。これは「はらぺこあおむし」に出てくる蝶々かな。
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「『信用なき助けあい』はなぜ成り立つのか」という記事


■私は、小川さやかさんという人類学者のことを、『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』というユニークなタイトルの本を通して知りました。小川さんは、アフリカのタンザニアで、現地のコミュニティに入り込み、自ら路上で古着を売る路上販売をしながら、「それまでほとんど知られていなかった現地の路上商人たちの生活や商売の仕組みを明らかに」されました。その後、小川さんは、2016年10月からの半年間香港に滞在し、香港のチョンキンマンション(重慶大厦)にある安宿で暮らす、タンザニア人のコミュニティで参与観察を行いました。その時の調査から、この『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』は生まれました。

■さて、小川さんは、この記事の中で、私たちが暮らしている近代社会は世界の偶然性や不確実性を排除する方向で進化してきたと述べています。そのような社会では、個々人が被る不利益は、自己責任ということになりがちです。彼女は、「未来が予測できるのであれば、あなたがいま困窮しているのはその予測をあなたが怠ったからであり、つまりは自己責任だからです。近年の生活保護受給者たたきなどは、まさにこの理屈ではないでしょうか」とも述べておられます。しかし、このような私たちが慣れきった社会と、小川さんがフィールドワークをしてきたタンザニアの人びとの社会とは、根本のところで異なっています。タンザニアは、小川さんによれば「未来を予測できない社会」なのです。

経済面においても政治面においても不安定なタンザニアでは、将来の予測を立てることが難しく、私たちの常識では考えられない不条理な事態に遭遇することが多々あります。小さいときからそうした世界を生きていると、他人のした事や置かれている状況について、簡単にその人のせいだとは言えなくなるのではないでしょうか。リスクを予測し、将来に備えて最大限の準備をしていても、どうにもないことがある。そのことを、彼らは身をもって経験してきているのです。

■このような予測不可能で不安定な社会では、偶然性や不確実性が排除された(そう思っているだけかもしれませんが…)社会とは異なる生き方が必要になってきます。それは「他人への『貸し』をすぐには取り立てない…」ということです。すぐに取り立てないことで、自分の周りに、自分を守っていくためのネットワークを維持することができる、様々な力を持っている多様な人たちとつながりをゆるくキープしておくことができるわけです。それは、人生の保険=セーフティネットになるというのです。何かこのような人生の保険は、かつてマルセル・モースが『贈与論」の中で述べたこととかなり近いものであるような気がします。

タンザニアの友人たちは、この社会で生きていくためには、他人への「貸し」をすぐには取り立てないことだと言います。たとえば誰かに1万円を貸して翌月に取り立てたら、貸し借りはそれでチャラになります。しかし私が取り立てなければ(あるいは貸したことを忘れていたら)、その相手が大会社の社長になり、1万円が100万円になって返ってくるかもしれません。もちろん詐欺師になっているかもしれませんが、そういう知り合いがいるのも悪くはないものです。誰かに親切にしてあげた見返りは、必要となるとき――たとえば携帯を盗られるとか――が来るまで放置しておいた方がいい。取り立てていない貸しは、彼らにとって人生の保険なのです。

目の前に困っている者がいれば――その原因にかかわらず――ムリのない範囲で助け、貸しをつくっておく。そうすることで他の人も「あいつはいいやつだ」と言ってフォロワーになってくれるかもしれない。そこには国家も保険会社もありませんが、ある種のセーフティネットがたしかに機能しているのです。

■では、これは私たちの世界とは異なる世界の話なのでしょうか。小川さんはそうではないと言います。新型コロナの感染拡大で、私たちは「未来は予測できる」という世界観が幻想だったことを思い知りました。「この世界は相変わらず、偶然性と不確実性に満ちている」のです。そのような状況は、安定した世界に慣れきった私たちにを大変不安にさせるわけですが、小川さんは、「一方で、偶然性や不確実性を認めるからこそ、人は助けあうことができるのではないでしょうか」と述べておられます。重要なご指摘かと思います。

■ひょっとすると、相手は自分を騙しているのかもしれない。だから、タンザニア人のコミュニティの皆さんは、小川さんに対して、「誰も信用するな」と言います。相手に対する信用はない。けれども、その点も含めて相手を理解し(引き受け)、できる範囲で困っている人を助ける。それは、自分の「人生の保険」になるかもしれないのだから(ならないかもしれないし)。この小川さんの主張を、「利他」という概念と重ねてみるとどのように理解できるのでしょうか。「利他」についてよく知る人は、これは合理的利他主義だというかもしれません。よく「情けは人のためならず」(他人を助けることが、結果として自分に返ってくる)と言ったりしますが、この記事からすると、困っている人のためだけど、長期的に見れば、それは自分のためでもある…ということになります。そもそも、「人生の保険」としてのセーフティネットですから。でも、合理的利他主義と言い切って良いのでしょうか。そう単純に言い切ることもできないように思います。

Chamtine Wanicafe高島ワニカフェ


■滋賀県の高島市にすてきなカフェがあります。「高島わにカフェ」という名前です。素敵な岡野将広さん・純子さんご夫婦が経営されています。これまでも何度か、この「高島わにカフェ」のことを投稿しました。今回は、「高島わにカフェ」と高島市の有機農家との「つながり」に関する動画を紹介したいと思います。「【干し野菜で本格スパイスカレーづくり】レシピドキュメンタリー!つくると食べるを繋ぐ「高島ワニカフェ」」というタイトルの動画です。

■前編と後編にわかれています。前編は、材料の干し野菜をつくっておられる水口淳さん・水口良子さんご夫妻が経営されている「みなくちファーム」さんが、どのような考え(思想)をもっておられるのか、どのような農地や環境で農業をされているのか…、ドライカレーの材料である干し野菜の背景がわかるようになっています。とても面白いです。「みなくちファーム」さんと「高島わにカフェ」さんが、強い絆をもっておられることも伝わってきます。後編は、「みなくちファーム」さんの干し野菜を使ったドライカレーの作り方がわかります。個性豊かな、こだわりを持って仕事をしている人たちのつながり。そのつながり(信頼関係)が醸されてできてくる物語のようなものも一緒に味わえると思います。

■「高島わにカフェ」の岡野さんご夫妻は、生産者と消費者の2つの輪をつなぐカフェを目指しておられます。店名にある「わに」の本当の意味は、こういうカフェの経営理念を表現したものなのです。これから、どのような動画をYouTubeにアップされていくのか、楽しみにしています。このスパイスカレー以外にも、お味噌の動画もあります。有機農業に取り組む堀田金一郎が生産される大豆を使った味噌に関する動画です。大豆の収穫って、とても繊細であることがわかります。

湖北のゆりかご水田


■今朝、滋賀県庁の農政水産部農政課世界農業遺産推進係の皆さんがfacebookに投稿されていました。滋賀県の湖北、長浜市延勝寺の「魚のゆりかご水田」の様子です。投稿の写真では、塩ビ管を使った魚道が設置されています。私自身は、以前、長浜市の早崎で見せていただきたましたが、おそらくそれと同じ原理の魚道だと思います。

■圃場整備等、水田の田面と排水路の水面との間に大きな落差が生まれました。かつてのように、水田に魚が遡上できなくなりました。フナやナマズなどの琵琶湖の淡水魚に配慮するため、滋賀県の湖岸のあちこちの地域で、この「魚のゆりかご水田」のプロジェクトが取り組まれています。魚が遡上するために、排水路に魚道を設置して排水路の水位自体を少しずつ高くする方法と、この投稿のように排水路から水田に魚道を設置する方法とがあります。「魚のゆりかご水田」プロジェクトに取り組むそれぞれの集落の営農やむらづくりの状況や事情に応じて、このような2魚道を柔軟に使い分けることが大切かなと個人的には思います。

■私が早崎で見学させていただいた時は、魚が遡上しやすいように塩ビのパイプの中に小さな階段をつけてみてはどうかというアイデアが出ていました。その後、どうなりましたかね。それぞれの農家の皆さんが、集落の営農の状況に合わせて工夫されています。滋賀県庁が中心となって取り組んできたプロジェクトですが、それぞれの集落の事情に応じて、技術的なことはもちろん、その他運用方法等についても、いろんな工夫をしていくことが大切かと思います。

■さて、このTwitterの投稿者は「世界農業遺産推進係」となっています。そうです。このような「魚のゆりかご水田プロジェクト」も含めて、「森・里・湖に育まれる漁業と農業が織りなす『琵琶湖システム』」は、2019年2月に「日本農業遺産」に認定され、国連食糧農業機関(FAO)が認定する「世界農業遺産」の候補としても認められました。 ところが、世界的なコロナ感染拡大(パンデミック)により、世界農業遺産の審査が進んでいません。コロナ禍が収束した段階で審査が始まるものと思っています。

文系・理系という区分


■自分のTwitterへのツイートを転載します。どうして、日本は、文系と理系に分けられているのか。この読売新聞の記事の中で、隠岐さや香さんは、その辺りの事情を説明されています。この記事では、学部は幅広く、大学院で専門分野へという主張のようです。ただ、私が取り組んでいる環境問題についてみれば、大学院でも幅広い教育が必要なように思います。最近では、文理融合という考え方もありますが、教育が文系・理系に分離していることが前提になっています。仕方がありません。研究者自身もそのように研究者として育ってきているからです。

■ただし、文理融合を本気で考えるのならば、○○学の立場からコレコレができるというより、○○学の立場だけだとコレコレしかができないという、欠如感や不完全感の方が重要になってくると思います。文理融合を進める上で、個別科学の「狭い土俵」のなかに自己のポジショナリティを求めることは建設的でないと思います。「狭い土俵」を超えて、異分野の研究者と当該の問題に関してきちんと対話ができることが重要だと思います(そもそも当該の問題とは何か、同じものなのか…ということも重要)。私自身、環境問題に取り組む人々を養成しようと思うのであれば、そもそも文系とか理系とか、そういう区分に関係のない教育が必要だと痛切に感じています。おそらく、自分たちのやっていることこそが新しい教育なのだと自負している大学の関係者も居られるでしょうが(広報をみる限り…)、私自身にはあまりピンときません。ただ、知を寄せ集めるだけではダメだと思います。知の間に対話がなければなりません。

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