平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」10年を振り返る


■「平和堂財団環境保全活動助成事業『夏原グラント』10年を振り返る」という動画です。京滋地区を中心に多数店舗を展開する「平和堂」さんが設立した平和堂財団の、特に環境保全に特化した助成、「夏原グラント」の選考委員を長く勤めてきました。選考委員としては、少し地味ながら素敵な動画ができたなと思っています。少し長めの動画ですが、どうか皆様もご覧ください。

実現するか「『世界農業遺産 琵琶湖システム』を味わい尽くす会」

■今週の木曜日に、野洲市の須原に出かけました。世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」を「学び」+「体験して」+「味わう」、そんな「大人の体験学習」の企画について、野洲市須原で「魚のゆりかご水田」に取り組まれている堀さんや、龍谷大学RECの熊谷さんとご相談をさせていただきました。そのご相談から派生して、「『世界農業遺産 琵琶湖システム』を味わい尽くす会」のというアイデアとして出てきました。

■「鉄は熱いうちに打て」というわけで、さっそく知り合いの皆さんに相談をさていただくことにしました。いつもお世話になっている方を介して、某ホテルの幹部社員さんとお話しをさせていただくことができました。民間の力で世界農業遺産認定を盛り上げていこうという趣旨を前向きにご理解くださり、「『世界農業遺産 琵琶湖システム』を味わい尽くす会」の開催にもお力をお貸しいただけることになりました。また、ホテルとしてもご参加いただけることになりました。

■前にも書いたことの繰り返しになりますが、いろんな「力」や「可能性」お持ちの方たちとつながって、相補的に支え合うことで、いろんな夢が実現できます。本当に、人とのつながりは財産です。大切だと思います。昔、タレントのタモリさんがお昼にやっていた番組の有名なフレーズを拝借すれば、「友達の友達はみな友達だ、琵琶湖の周りに広げよう世界農業遺産の輪」という感じになりますかね。「『世界農業遺産 琵琶湖システム』を味わい尽くす会」、来年の春にはまずは第一弾を実現させたいと思っています。

世界農業遺産・魚のゆりかご水田・大人の体験学習

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■木曜日は、午後から留学生の授業なのですが、今日は午前中に野洲(滋賀県野洲市)に行きました。野洲市の須原で「魚のゆりかご水田」に取り組まれている「せせらぎの郷 須原」の堀 彰男さん、龍谷大学RECの熊谷 睦史さんと一緒に、世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」を「学び」+「体験して」+「味わう」、そんな「大人の体験学習」の企画について相談しました。最後の「味わう」は、お米はもちろんですが、魚のゆりかご水田米から醸した日本酒もです。

■地域社会(農家)と、地域の大学(龍谷大学)と、地域のNPO(特定非営利活動法人「琵琶故知新」)が連携して、「琵琶湖システム」を盛り上げていく企画です。将来は、野洲川中上流の皆さんとも繋がっていきたいです。世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」は流域単位で、流域ごとに、それぞれの流域固有の価値を再認識し、磨いて、経済的にもプラスになるように連携していくと素敵だと思っています。最後の経済的…というところが大切だと思っています。

■今日はいろいろ相談をしていて、派生的な企画も生まれてきました。そのうちにホテルの関係者にも相談にあがりたいとおもいます。これも世界農業遺産がらみの企画です。「『世界農業遺産 琵琶湖システム』を味わい尽くす会」みたいな感じかな。このような話をしている時が、一番楽しいな(^^;;。いろんな「力」や「可能性」お持ちの方たちとつながって、相補的に支え合うことで、いろんなことが実現できます。人とのつながり、財産ですね。大切だと思います。それぞれの専門性のコラボレーションから素敵なハーモニーを奏でられるかな。

■というわけで、舞い上がりすぎて、大切なものが入っているショルダーバッグを写真の喫茶店(コメダ珈琲)に忘れてしまいました。野洲駅まで戻って気がついたので、喫茶店までジョギング。ひさしぶりに、ジョギングしました。気をつけないといけません。

「魚のゆりかご水田」

たかつきスクールJAZZコンテスト(2023.1.15)

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■大阪府高槻市の中心市街地では、毎年ゴールデンウイークの頃に、全国的に有名な市民ジャズフェスティバルが開催されます。「高槻ジャズフェスティバル」です。以下は、この「高槻ジャズストリート」の公式サイトからの引用です。

「高槻を、音楽があふれる楽しいまちにしよう!」という思いから、1999年に始まった「高槻ジャズストリート」。毎年ゴールデンウィークの2日間開催し、2023年で25周年となります。みんなに楽しんでほしいから、すべての会場が入場無料!の日本最大級手づくり音楽イベントです。

高槻ジャズストリートの最大の特徴は、すべてをボランティアで企画・運営していること。 学生から高齢者まで、商店主・会社員・主婦など様々な人たちが集まります。ボランティア による実行委員会で、イベントの発案に始まり、資金集め・ミュージシャンへの出演交渉などやることはいっぱい!開催当日は会場の運営や交通 整理、Tシャツの販売・ECOブースでのゴミの分別までボランティアがやっています。当日の飛び込みボランティアも大歓迎です!みんなで一緒にジャズストやりませんか?

■この「高槻ジャズストリート」を提案したお一人で、長年このイベントをリードされてきた北川潤一郎さんが、facebookに「第14回 たかつきスクールJAZZコンテスト」のことを投稿されていました。もう14回目なんですね。よくわかっていませんでした。すごいです。北川さんには、2009年に初めて開催された「大津ジャズフェスティバル」で、たまたま実行委員をしていたことからお知り合いになりました。よちよち歩きの大津のジャズフェスを応援してくださいました。また、私が担当している社会学部の授業(大津エンパワね、現在は地域エンパワねっと・大津中央)で学生たちが開催してくださった小さなイベントにもスピーカーとしてお越しくださいました。本当にお世話になったのです。

■北川さんは、「高槻ジャズストリート」だけでなく、街全体を盛り上げるために様々な仕組みを街の中に作ってこられました。この「たかつきスクールJAZZコンテスト」もそのような仕組みのひとなのだと思います。このコンテストで、街とジャズを楽しむ若い世代が育っていくような気がします。第14回は来月です。当然のことでしょうが、吹奏楽部が参加するコンテストとはかなり違ったものになるのではないかと想像しています。想像です。まだ、1度も参加したことがないので…。ゲストは、アメリカの空軍太平洋音楽隊です。こちらも楽しみですね。スケジュールが合えば参加させていただきたいところなのですが、残念ながらすでに予定が入っていました。再来年は、ぜひ。

牛乳パックを再利用したランタンのイベント

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■担当している地域連携型プロジエクト「地域エンパワねっと・大津中央」(社会学部・社会共生実習)、現在高齢者の皆さんを対象としたイベントを企画しているチームと、地域の子どもの皆さんを対象したイベントを企画しているチーム、2チームに別れて活動しています。写真は、そのうちの後者の子どもの皆さんを対象としたチームの様子です。

■この写真の場所なんですが、瀬田キャンパス6号館のプレゼンテーション室です。コロナ禍の前は、この部屋で教授会や研究科委員会を、また現代福祉学科の学科会議を開催していましたが、今はあまり利用されることがありません。

■で何をしているところかを説明しなくてはいけませんね。この後者のチームでは、牛乳パックを再利用したランタンを並べて、子どもたちを中心としながらも、そこに高齢者の皆さんも加わって世代間交流のイベントが開催できたらと、頑張って準備を進めています。この日は、実際に牛乳パックを再利用した試作品のランタン並べてみて、どんな雰囲気なのかをチェックしているところです。光源ですが、本物のロウソクではなくLED電球を使ったロウソク型のライトを使用しています。

■実際には、再利用した牛乳パックに絵を書いてもらい、小さな穴や窓を作って内側に色のついたパラフィン等も貼り付けることになっています。それを学生たちだけでなく、子どもや高齢者の皆さんにもしていただき、加えて「願い事」も書いていただく予定になっています。参加型のイベントです。写真の幻想的な雰囲気も、パラフィンを使って色づくことでもう少し異なる雰囲気になるのかもしれません。

■学生の皆さんは、コロナ禍が続く中、従来、地域で行われてきた運動会、夏祭り、文化祭等の様々活動が中止になっています。そのような中で、なんとか地域や地域の皆さんと関わった思い出を、子ども皆さんが持つことができれば…学生の皆さんはそのような思いから、この企画を思い立ちました。

■写真をご覧いただけばわかりますが、花弁のような形になっています。この花弁のそばに、絵を描いて「願い事」を書いたランタンを立てて並べてもらうのだそうです。会場の場所の広さに応じて、この写真の「基本パターン」を、あとどれだけ準備しないといけないのか…、まだまだ考えないといけないことがたくさんあります。

■このイベントを開催するためには、準備の段階から、様々な立場の、たくさんの皆さんにお願いをして関わって頂かねばなりません。大量の牛乳パックをどのように集めるのか、会場となる場所をお借りするために関係者の皆さんとどのようにスケジュールを調整するのか、そのようなお願いをして交渉を行うことも、学生の皆さんにとっては初めてのことで、ある意味、大人になっていくための大切な機会になるのではないかと思います。

■もうひとつの高齢者を対象としたチームでは、写真展を開催する予定になっています。「写ルンです」という今から35年ほど前に流行った「レンズ付きフィルム」を地域の高齢者の型たちにお渡しして、それぞれの方にとって懐かしい思い出の場所を撮影していただきます。そのあと、学生たちは高齢者の型たちからその場所の思い出について聞き取り調査を行います。

■写真展は、そういった地域の思い出=地域の記憶を多くの皆さんと共有するためのイベントになります。写真が、そして写真に写った場所に埋め込まれた思い出が、地域の皆さんをつないでいく、そのような場に写真展がなったらいいな…そのような企画です。大津市の中心市街地には、マンションがどんどん建設され、ここに転入されている若い世代のご家族が増えています。そのような皆さんにとっても、地域との関わりをみつけていただけるきっかけになればと思っています。

■今日は、その説明会でした。エンパワねっとを応援してくださっている地域の方のサポートもあり、説明会は無事に終了したとの報告がありました。参加予定の皆さんにイベントの趣旨を理解していただけたようです。学生の皆さんには、引き続き、頑張っていただきたいです。

滋賀県琵琶湖地域「世界農業遺産」認定記念祝賀会

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■本日、滋賀県庁農政水産部農政課企画で世界農業遺産を担当されている職員さんから、写真が届きました。先日、このブログに「『世界農業遺産』認定シンポジウム」を投稿しましたが、このシンポジウムの後に開催された小さな祝賀会の時の写真です。この祝賀会が開催される前には、野洲市で「魚のゆりかご水田」に取り組んでおられる農家の堀彰男さんに、「世界農業遺産の認定を今後の地域での活動にどのように活かしていくのか」、まだちょっと抽象的な言い方になりますが、そのようなことについて相談をさせていただきました。また、世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」においては、湖岸地域とともに、その湖岸地域を含む流域の上流地域との交流が大切になってくると考えています。夢は広がります。そのようなことも、祝賀会では堀さんにお話させていただきました。共感もしていただきました。今後の展開が非常に楽しみです。

【関連エントリー】「『世界農業遺産』認定のお祝い」

夕闇の琵琶湖

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■昨日の風景です。世界農業遺産認定の記念シンポジウムの後、祝賀会まで時間があったので、ちょっと湖畔のカフェで休憩しました。琵琶湖の夕景。左側の写真、比叡山、その向こうには比良山系が見えます。右側の写真、少しわかりにくいですが伊吹山のシルエットも確認できます。写真をクリックして拡大して、ご覧ください。

「世界農業遺産」認定シンポジウム

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■昨日は、午後から世界農業遺産認定関連のイベントに参加してきました。まず、「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」の総会から始まりました。滋賀県から申請していた「琵琶湖システム」が世界農業遺産に認定されたことから、まずは規約を改正することになりました。これまでは、認定を目指していたわけですが、これからは認定を活かしながら保全計画や活用について取り組んでいかねばなりません。日本農業遺産、世界農業遺産にむけての申請作業でお手伝いをしてきましたが、微力ながら私も、関係者の皆さんと一緒に力を合わせながら、できることからやっていきたいと思っています。
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■総会の後は、基調講演と記念シンポジウムでした。まず、「『世界農業遺産』認定からつながる未来」というタイトルで、東京大学の八木信行先生が基調講演をされました。その後は、「次世代へつなぐ世界農業遺産『琵琶湖システム』の価値と魅力」に関してパネルディスカッションが行われました。漁業、農業、森林保全、観光、食文化、様々なお立場から「世界農業遺産」認定後の展望と可能性が語られました。これは個人的な意見ですが、今後は、この認定を契機に、普段であればつながらない人びとの間に、まずは流域単位で連携が生まれ、お互いの可能性をひっばり出し合いながら、相互にエンパワーメントして流域全体で活性化が進捗していくこと、そのことを通じて「琵琶湖システム」を保全していくこと、そのような展開が今後はとても大切になってくると思っています

■シンポジウムが終わったあと、かつて日本農業遺産認定、世界農業遺産に向けて一緒に頑張った県庁の職員の方が声をかけてくださいました。申請書の内容を議論し、世界農業遺産をアピールすために、100knウルトラウォーキングにも参加しました。一緒に汗をかいてきた仲間です。先日、歴代の農政水産部長の皆さんと認定にお祝いをしましたが、今度は職員の皆さんと一緒にお祝いをしようということになりました。また、来年は、一緒にまた100kmウルトラウォーキングに参加することも約束してくださいました。

20221108biwako_system5.jpg■シンポジウムの後は、祝賀会でした。写真は青田朋恵さんとツーショットです。青田さん、今は東京の日本橋にある滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」の所長さんです(ここ滋賀所長兼商工観光労働部管理監”ここ滋賀担当”)。日本農業遺産、世界農業遺産の申請作業時は、作業を進めるリーダー役でした。今は東京で大活躍されています。東京に行った時は、ぜひ「ここ滋賀」に行きたいと思います。

「世界農業遺産」認定のお祝い

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■昨日は、深草キャンパスで留学生の授業を終えた後、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に向かいました。「琵琶湖システム」が国連FAOの世界農業遺産に認定されたお祝いの会を持ちました。出席者は、農政水産部の部長さんと次長さん、そして歴代の農政水産部長の皆さんです。左から、前部長の西川忠雄さん、現次長の中田佳恵さん、脇田、前々部長の高橋滝治郎さん、前前々部長の安田全男さん、現部長の宇野良彦さん。

■私の「世界農業遺産」との関わりは、3代前の農政水産部長である安田全男さんに、この「利やん」で出会った時からスタートします。その時、安田さんは、田口宇一郎さんと飲んでおられました。田口さんは、以前、私が琵琶湖博物館に勤務していた時の副館長で、その後副知事をされた方です。その田口さんから安田さんをご紹介いただいたのです。安田さんからは、世界農業遺産認定を目指すという話をお聞きしました。盛り上がりました。2016年の1月頃のことだと思います。

■そこからスタートして、まずは日本農業遺産認定に向けて、そして日本農業遺産認定後は世界農業遺産認定に向けてのお手伝いをさせていただきました。農政水産部の職員の皆さんと一緒に、いろいろ議論をしました。楽しかったです。充実していました。またこのような申請作業とともに、農政水産部の職員の皆さんとは、「びわ100」に出場し、一緒に長浜-南郷-雄琴温泉100kmを4回も歩きました。「世界農業遺産に向けて頑張っていますよ」というアピールも兼ねた100kmウォークです。

■そして、今年の7月、2016年から7年目、「琵琶湖システム」は世界農業遺産に認定されました。途中、新型コロナ感染でFAOの審査が滞ったこともあり、長い時間がかかりました。ちょっと感慨深いものがあります。昨晩は、新型コロナの第7波も少しおさまってきたということで、やっと歴代の部長さんたちと喜びを分かち合うことができました。でも、「世界農業遺産」認定は新たなスタートでもあります。この認定をどう”使い倒して”いくのか。非常に楽しみです。

「琵琶湖システム」公式サイト

【追記】昨日は、高橋さんと宇野さんが、ご自身で漬けた鮒寿司をご持参くださいました。お祝いですからね。美味しかったです。また、安田さんからは、お祝いの記念ということでしょうか、日本酒「金亀」をいただきました。ありがとうございました。

循環型コミュニティポイント「DOMO」

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https://yamap.com/magazine/22766
■特定非営利活動法人「琵琶故知新」が運営を目指している「びわぽいんと」と、根底にある考え方がかなり似ているなと思いました。最後の表ですが、価値規範、関係性、役割、目的ついては、かなり共通しているのでは無いかと思います。すごい!!と思ったことは、ポイントの使用期限です。ポイントを貯めても、3ヶ月経過すると腐ってしまうというのです。ポイントを贈ることを促す(無駄にしない)ために、このようにされているのだと思います。

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