平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」2024年度募集要項

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▪️2014年から選考委員を務めている平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」。その事務局である特定非営利活動法人「しがNPOセンター」から連絡がありました。2024年度の募集要項を発表したそうです。下のリンクからご覧いただけます。応募の締め切りは、2024年1月31日です。

2024年度募集要項

原尻淳一さんと「知図展」

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▪️原尻 淳一さんからお誘いただき、京都で開催されている「知図展」に行って来ました。「地図」ではなくて「知図」です。いろいろ刺激をいただきました。原尻さん、お誘いいただき、ありがとうございました。じつは、原尻さんに「実際」にお会いするのは、今日が初めてでした。初めてなんですが、そのような気分ではないほど、これまでfacebookで交流させていただいてきました。そのような交流の中で、「原尻さんってすごいやん!!」といつも驚いてきました。

▪️今日は、原尻さんと一緒に活動されてきた市民の皆さん、そして学生の皆さんの作品を、原尻さんご自身に丁寧に解説していただき、深く納得することができました。ありがとうございました。自分はいったい何に関心があるのかよくわからない。そういう人が、原尻さんの授業を受けると、自分の問題関心が明確になり、最後には文章にまとめることができるのです。

(1)フォトれ・レコーディング
(2)知図による観察と写生
(3)知図曼荼羅
(4)文献収集
(5)カードワーク
(6)なりきり文体法

▪️このような方法のベースを、原尻さんは、宮本常一、南方熊楠、柳田國男、梅棹忠夫、川喜田二郎、寺田寅彦といった歴史に残る方達から方法を吸収されています。しかし、そのような学問の志向自体は、龍谷大学経済学部に原尻さんが在籍されていたときに、『バナナと日本人』で知られる鶴見良行先生、そして中村尚司先生の指導を受けられたことがペースになっているということも、今日は、よく理解できました。原尻さんたちの「知図展」をきっかけとして、全国の様々な地域で、「知図運動」ともいうべきムーブメントが生まれているそうです。多くの市民や学生の皆さんが、この「知図運動」を通して、ご自身の持っておられる眠っている能力を顕在化させ、人生を豊なものにしていかれることをさらに期待したいと思います。

特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に

▪️今日は、午前中だけで授業は終わりました。隔週で教授会等の会議が入るのですが、今日はありませんでした。その代わり、教員の研修会がありしまた。なのですが、誠に申し訳ないのですが、今日は休ませてもらいました。いつもは、こういうのは必ず参加しているんですけどね。

▪️今日の午後は、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に、事務局長の藤澤栄一さん理事の山田英二さんと共に、法人の活動状況に関してご説明にあがりました。雄琴温泉の「滋賀おごと温泉 びわ湖花街道」社長の佐藤祐子さんと、「株式会社大津衛生社」社長の伊藤竜成さんです。お二人とも、「琵琶故知新」が準備している「びわぽいんと」に共感してくだり、本法人の会員になってくださっています。

▪️今日は、佐藤さんと伊藤さんから、大切なお話、元気が出てくるお話を伺うことができました。本当にありがたいことだと思っています。今日いただいたアドバイスやご意見、法人の事業に活かしていけるように頑張ります。今日は、社会へのビジョンをお持ちのお2人の経営者にお話を伺うことがてきて、本当に幸せでした。ありがとうございました。もっと頑張らねば、ですね。個人の利益を煽るこの資本主義の社会の中で、自分以外の「他者」のために頑張ること、他者に「贈与」すること(利他)が、どのような形で可能なのか、そのような仕組みを社会の中に実現したいのです。龍谷大学が定めた行動原理、「自省利他」とも大いに関係していると思います。

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いつもの「利やん」で懇親会、世界農業遺産/びわ100

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▪️昨日は、博士課程の院生の中間発表会でした。全員が、中国からの留学生。1人は、来年度、学位請求論文を提出するようです。じっくり時間をかけて分厚い博士論文を提出するようです。来年の春は、副査としてそれを読まなくてはいけません。「満州における日本人経営中国語新聞と関東軍との関係に関する研究―『盛京時報』の経営を中心に」という研究です。歴史的な資料が相当量入っているので、気合を入れないと読めません。これから、懇談会(お疲れさん会)。

▪️そのあとは、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で滋賀県庁で世界農業遺産に関わった職員の皆さんと懇親会でした。写真は、最後の集合写真。この日、県庁の皆さんは、南湖一周40kmを歩かれました。本当は、皆さんと一緒に歩きたかったのですが、博士課程の中間発表会があったものですから、その代わりに私は1週間前、南郷洗堰で折り返す南湖1周55kmを1人で歩きました。私も含めて、この写真の中の5人が「びわ100」(びわ湖チャリティー100km歩行大会)に挑戦します。私は、今回5回目の挑戦になります。過去4回、なんとか完歩しているので、今回もうまく行くように、努力します。最後は、痛みや苦しみに耐える精神力の問題になってきます。

世界農業遺産
世界農業遺産(GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage Systems)とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、国際連合食糧農業機関(FAO)により認定されます。

▪️そもそものことの始まりは、私がこの写真の中のメンバー2人、藤江学さんと伊崎直人さんに声をかけて、「『びわ湖システム』が『日本農業遺産』そして『世界農業遺産』に認定されるように、『びわ100』では横断幕を持って歩こう、アピールしよう‼︎」と提案したことに始まります。そのような提案をしたのは、facebookの友達である永田咲雄さんが、ご自身で経営されている会社の社員さんたちとの団結を高めるために、会社で「びわ100」に出場されることをfacebookの投稿で知ったからです。世界農業遺産を目指すチームも、「頭を捏ね繰り返してばかりではなく、まずは琵琶湖を体感しつつ、チームとしての団結力を高めよう」と昭和のおじさんのノリで提案したのです。ひとつ失敗したのは、チームのリーダーであった青田 朋恵さんにも「歩こう!!」と声をかけなかったことですか。我々と一緒に歩かれるとは思っていなかったもので…。

▪️さて、このことを知った、当時農政水産部長であった高橋滝治郎さんは、部の職員全体に声をかけて参加者を募るようにと指示を出されました。その結果、大勢の方々が参加されることになったのです。さすがに、今は「世界農業遺産」に認定されたので、あの苦しみに耐える「びわ100」に出場される方は私も含めて5人に減りましたが、「びわ100」に出場しなくても、当時のことを懐かしみ、今もこうやって南湖1周に挑戦される方たちが集まられたわけです。素晴らしいです‼︎

▪️「びわ100」、10月の14日・15日です。14日10時過ぎに長浜をスタートして、彦根、東近江、近江八幡、野洲、守山、栗東、草津、瀬田、南郷洗堰と歩き、最後はゴールの雄琴を目指します。徹夜で歩きます。制限時間は28時間です。15日の14時までにゴールする必要があります。

「びわぽいんと」と「MLGs」(マザーレイクゴールズ)との連携を目指して。

20230921toshiyan.jpg▪️今日は、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事長として、事務局長の藤澤栄一さんと共に、朝から滋賀県庁の琵琶湖環境部を訪問しました。私どもが提案している「びわぽいんと」と「MLGs」(マザーレイクゴールズ)との連携の可能性について意見交換させていただくためです。いろいろ厳しいご指摘やご質問をいただきましたが、同時に、一定ご理解いただけたようではあり少し安心しました。引き続き、意見交換をさせていただけることになりました。いただいたチャンスを活かしていきます。私たちの「びわぽいんと」は、まだ、抽象的なコンセプトやICTの技術だけが先行している段階なので、琵琶湖の周りで実際に環境保全に関わっておられる人びとの目線や立場からのご意見を丁寧に受け止めながら、現実の社会的な文脈の上で鍛え直していかなければなりません。がんばります。

▪️午後は、大学の評議会にオンラインで出席します。少し時間があったので、ウルトラウォーキング(びわ100)のためのアンダーウェア(パンツですけど…)、京都のヨドバシカメラの中にある「石井スポーツ」で購入。まずは55kmの練習で試してみます。休憩や食事も含めると、12時間ほど歩くことになるので、いろいろ考え事をすることができます。また、ラジオを聴いたり、スマホで音楽を聴いたり、そうそう落語を聴いたりしながら歩くことにします。自分を誤魔化すための工夫です。

▪️帰宅途中、大学の情報メディアセンターから連絡がありました。大学の学部のサーバーに置いてある私のホームページやブログ、使っているCMSのバージョンが古く、リプレイスされた新しいザーバーの中でうまく動かないようになっていたのですが、丁寧に対応していただき、バージョンアップ作業が終わったので確認して欲しいとの連絡でした。助かりました。帰宅後、確認します。なんだかんだ、午前中の出来事を羅列してすみません。

▪️それから、それから。今日の出来事ではありませんが、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」の看板がリニューアルされました。トップの写真です。これまでは、「利やん」なのに看板業者さんが間違って「利ちゃん」にしてしまい、亡くなったマスターが「ち」を力づくで剥がしていたのですが、これできちんとした看板になりました。お浄土におられるマスターの光山幸宏さんも納得されていると思います。個人的には大切なことなもので、書いておきます。

ヨシを使った生地で作られた法被

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▪️この法被、今日開催された、第39回滋賀県ヨシ群落保全審議会の中で紹介されました。背中は、MLGs(マザーレイクゴールズ)です。

▪️この法被を作ったのは、大阪市枚方にある株式会社「たまゆら」さんです。「たまゆら」さんでは、「企業参加でヨシ刈りを行い、そのヨシを利用して参加した企業のユニフォーム等を作成する」、そういうサービスを展開されています。また、「たまゆら」さん自身もヨシ刈りを行っておられます。ちなみに、ヨシから生地を製作しているのは高島市の複数の企業さんです。高島市は、元々、繊維産業が参加な地域です。その「伝統」の上に、このようなヨシを活用したこのような新しい事業が行われているわけです。この法被は、「たまゆら」さんから滋賀県に贈られたものです。ちなみに、2025年に開催される大阪・関西万博のユニフォームにこのヨシを使った生地が利用される予定になっています(←は今日の審議会での資料をもとに書いています)。

▪️審議会の方ですが、全ての委員の皆さんが熱心にご発言くださいました。議長を務めていますが、今回も委員の皆さんからの活発なご発言からいろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。

ヨシ群落の保全活動と企業とのネットワーク

20230905yoshi.jpg▪️昨日は、滋賀県庁の琵琶湖環境部・琵琶湖保全再生課を訪問しました。諸々の打ち合わせを行いました。写真はその際に見せていただいたものです。ヨシで作ったコースターです。これは岐阜にある企業さんが試作されたものです。西の湖のヨシを有効利用して建築資材(内装材)を製造しようとされています。

▪️他にも、ヨシを作業服の繊維の原料の一部として使用されている大阪の企業さんもおられます。こちらは、湖西、高島のヨシ。もっとヨシを使ってみたいとお考えの企業さんが増えてほしいし、ヨシを媒介に企業さん同士のコラボが生まれてほしいと思います。そして、そこで生まれた利益が、地域に根ざしてヨシ群落の保全に取り組む皆さんの背中を後押しするようにもなってほしいと思います。ヨシ群落の保全活動と企業とのネットワークが拡大していくことを期待しています。

審議会・NPO

20230807insect_cage ▪️今日の午前中は滋賀県環境審議会自然環境部会に出席しました。私は、この審議会の委員ではないのですが、今回の議題が「(仮称)次期生物多様性しが戦略について」ということで、専門委員として出席しました。これまで滋賀県の「滋賀生物多様性地域戦略策定に係る専門家会議」や「生物多様性しが戦略推進専門家会議」で一緒にいろいろ議論をしてきた滋賀県立大学の上田洋平さんや琵琶湖ホテルの菊地玲奈さんも一緒です。

▪️ただ、いろいろ思うところもありました。戦略策定がまとめられたとして、その戦略を展開していく戦術や作戦にあたる取り組みが具体的にはどういうものなのか。今あるさまざまな施策とどう関連づけていくのか、その辺りのことがとても気になりました。策定はこれからです。期間が短い中で大変な作業だなと思いますが、事務局の皆さんに頑張って取り組んでいただきたいと思います。この点に関して付け加えれば、次期の「生物多様性しが戦略」が、すでに動き始めているMLGs(マザーレイクゴールズ)とどう連関していくのか、その具体的な姿も知りたいなと思いました。もうひとつ、地域の金融機関にも関心を持っていただき、生物多様性に取り組む民間企業を応援するような事業に取り組んでいただきたいとも思っています。

▪️午後からは、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の仕事でした。以前から、NTT西日本滋賀支店さんと、地域の課題解決に関してご相談を積み重ねてきたのですが、支店長さんが交代されたということで、ご挨拶と意見交換の場を作っていただきました。お会いできて良かったです。

▪️そのあとは、引き続き特定非営利活動法人「琵琶故知新」の用事でした。事務局長さんのと藤澤栄一さんと一緒に法務局に行き、法人登記に関して提出すべき書類の指導をしていただきました。こういった一連の事務作業を全て藤澤さんにやっていただいていたのですが、結構、複雑で煩雑であることに驚きました。NPOの実務に長けておられる方からすれば、どうってことのないことなのかもしれませんが、私には複雑で煩雑に感じられてしまいました。慣れないといけませんね。

▪️ 写真は、この投稿の中身と全く関係がありません。中心市街地を移動している時に、丸屋町商店街の花屋さんの前を通りかかった時、虫の鳴き声が聞こえてきたのです。虫籠がぶら下げてありました。中にいるのは、キリギリスかな。まだ真夏ですけど。秋がもうじきやってきますかね。

2023夏原グラント 市民環境講座第2回目「活動を楽しく継続していくために」(2)

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▪️先日、講師をつとめた平和堂財団夏原グラント市民講座の写真、事務局のしがNPOセンターの方から送っていただきました。ありがとうございました。私が手に持っているのが、ダンボールでできた「えんたくん」です。

2023夏原グラント 市民環境講座第2回目「活動を楽しく継続していくために」(1)

「びわぽいんと研究会」

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▪️昨日は現代福祉学科の大講義(必修)の試験があり、私はそこで補助監督の仕事がありました。その後は、大津駅前の逢坂公民館に移動して、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事会に出席しました。これまではオンラインでの出席が多かったのですが、昨日は、ひさしぶりに対面式で出席することができました。これまでの議論を再整理して、問題点の洗い出しをしました。特に、私たちのNPOで提案している「びわぽいんと」を地域社会の中で使っていただけるようにするために、どのような課題があり、それをどのように乗り越えて、最終的にはどのような地域社会を目指すのか、そのあたりの根本のところを、理事の皆さんで議論を行いました。というわけで、昨日は、「びわぽいんと研究会」です。

▪️昨日は、ひさしぶりの対面式の理事会ということもあり、終了後は全員で懇親会を持ちました。2次会はもちろん、そして3次会までお付き合いをさせていただきました。ちょっと深酒しすぎましたかな。たまには…です。

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