しばしの息抜き
▪️ちょっと息抜きさせていただきます。本日、JRの特急サンダーバードで北陸、富山県にに向かいました。
▪️写真は駅弁です。この器に入った「たこ飯」のことを、かなりの頻度で投稿されている方がfacebookのお友達におられて、その方のことが頭に浮かび、明石の「ひっぱりだこ飯」を購入しました。向かっている北陸の方向と逆なんですが…。この器、食べたあとは捨てずに自宅に持って帰ろうと思っています。
で、左側は?これ、自宅から持参した野菜です。息抜きの間も、「ベジファースト」(ベジタブル=野菜から最初に食べる)をできるだけ維持できるように…ということです。不自由な身になっていますが、その状況を前向きに生きています(^^;;。
▪️今回の富山県での息抜き、前々から計画していました。ただ、能登半島の地震の後、あまり深くも考えずに、なんとなく「行き先を変更するかな」と思っていたのですが、東京での研究集会でお会いした富山県出身の方から「ぜひとも、なんとしても計画を変えずに、富山にお越しください」と強くおっしゃっていただき、当初の予定通り富山に向かうことにしました。なんとなく、自ら「観光の風評被害」に加担していたのだなと、深く反省しています。
防災訓練
▪️今日は、暮らしている地域の自治会の防災訓練でした。訓練の内容は、①避難行動訓練、②安否確認訓練、③AEDを用いた救護訓練、④簡易担架の作成・搬送訓練でした。雨が降ったり止んだりで、開催できるかなと心配していましたが、予定通り開催されました。訓練は、自治会の主催ですが、消防署の職員の方達が講師してくださいました。ありがとうございました。
▪️この防災訓練の冒頭の①では、「全員無事」を道路から見えるところに掲出することになっていました。まだ、正式の「全員無事」カードがないので、とりあえず紙に印刷したものです。全世帯にカードを用意しようとすると、それなりに費用がかかるから…らしいです。最近、災害時に黄色いハンカチを掲げる取り組みをしている地域がありますが、あれと同じことなのかなと思います。
▪️ ③のAED を使った訓練ですが、講習用の模型を使ったものでした。しかも、実際に自分でやっみるのではなく使い方の説明を受けるという感じかな。大学で何度か訓練をしましたが、年1回はAEDの訓練を自分でやっておかないと、いざというときに対応できないんじゃないのかなと思ってきました。だから、できる限り訓練を受けるようにしています。あと、参加者から、「そもそも、近くのどの場所にあるのでしょうか」という質問が出ました。これも普段よくわかっていないといけません。ネットには、「日本全国AEDマップ | 全国のAED設置場所マップ」というものがあります。これも参考になりますね。
▪️でも、AEDよりも大切なのは、胸骨圧迫(心臓マッサージ)ですね。これは、訓練用のピンク色のハートが置かれていました。それをきんと押せれば、ピューという音がします。なかなか力がいります。救急車がやってくるまで(8.5分~9分)、この胸骨圧迫を継続しなければなりません。1人では難しいように思います。何人かで交代するのであれば、なんとかなるかな。
▪️ 1人の方が倒れて心臓が止まっている場合、救急車を呼んでくれる人(途中で胸骨圧迫を交代してくれる人)、近くのAEDを取りに行く人、自分も含めて3人が必要になります。どうしたものでしょうね。例えば、家の中で心房細動で意識がなくなったら、お一人だとまず助かりませんね。お二人でも、お二人とも高齢者だったら対応が難しいかもしれません。訓練の時のようにはいきそうにありません。さあて、困ったなと思いましたが、でも、アップルウォッチは、離れた家族に通知をしてくれるようですね。なるほどな〜。
St. Valentine’s Day
発見された資料
▪️我が家で発見された、学生時代の資料です。能登半島を学生オケで演奏旅行した時のものです。ガリ版刷りですね。時代を感じます。ちなみに、学生オケとは、関西学院交響楽団、通称「関オケ」のことです。
▪️この資料というか演奏旅行の「しおり」は、能登半島で演奏旅行を実施した年のものです。1979年(昭和54年)。45年前のことになります。まず、大阪から夜行列車(急行立山)で金沢まで行き、そのあとはローカル線で七尾市まで移動。その日は、七尾市で1つの中学と2つ高校でコンサートをして、夕方は輪島まで移動しています。翌日は、輪島から船に乗って舳倉島へ向かっています。舳倉島の分校でコンサートです。船酔いが大変だったことを記憶しています。舳倉島の場所ですが、この資料の表紙をご覧ください。ここには能登半島が描かれています。その北の方、この資料のタイトル「能登方面演奏旅行」の「演」の字のすぐ下のあたりが舳倉島です。船で舳倉島に渡るのに、当時は2時間半ほど時間がかかったと思います(今は、1時間25分)。そして3日目は、輪島の小・中・高であわせて3回のコンサートを開催して金沢まで移動。4日目は私立学校(中・高)で午前中コンサートを開催して、午後からは一般公演。リハーサルと本番。そして最終日の5日目は急行立山で大阪まで移動して解散。
▪️よくこんなことができたものだと、65歳の私は思ってしまいます。日程スケジュールの前に、演奏旅行マネージャーが何やら文書を書いています。その年毎の演奏旅行マネージャーが工夫を凝らして文章を書く伝統になっていたように記憶しています。この年のマネージャー氏はちょっと気取っているのかな。学術的な雰囲気の文章にしたかったようです。
ラジオ、ステレオが普及し、今日テレビの音もステレオ放送で聞ける時代となった。地方にいても、ウィーンフィルの「運命」がホールで聴いているのと同じような音響効果で聞けるのだ。また、各地にプロ、アマのオーケストラが結成され、昔の「庶民には縁のないもの」というイメージは通用しない。こんな中で18,000円もの参加費、それに高い交渉費を出して演奏旅行を行う価値があるのだろうか。このことを頭において「演奏旅行」について検討してみたいと思う。
▪️「この時代に演奏旅行をすることの意味はどこにあるのか」と部員に問うています。ちなみに、後輩たちは、今も演奏旅行を続けているようです。
後輩たちの演奏
▪️親子以上に年齢の離れた後輩たちの演奏です。現役の4回生だと、43歳の年齢差になりますね。この動画で後輩たちが演奏しているのは、チャスコフスキーの交響曲第5番です。私が現役の部員の4回生の時、最後に演奏したのがこの曲でした。後輩たちは、こういう動画をアップし始めたんですね〜。よくわかっていませんでした。YouTubeをチャンネル登録します。
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
指揮:齊藤一郎
関西学院交響楽団 第140回定期演奏会
2023年2月7日(火)
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
一輪車と百人一首
▪️このブログを私はライフログとして使っています。ライフログとは、人の生活を長期間に渡りデジタルデータとして記録することです。大変個人的なことですが、今年の正月の出来事で記録するのを忘れていたことがありましたので、すでに12日になりましたが、付け加えることにします。個人的なことではありますが、ライフログ的には大切なことなものですから。
▪️1月2日、娘の家族が我が家にやって来ました。孫のひなちゃんが、我が家に入る前に、まず祖父母に見せたかったことは、こうやって一輪車に上手に乗れるということでした。「お見事!!」というしかありません。自宅近くの公園をぐるっと走ってくれました。「すごいよ、ひなちゃん」。ひなちゃんは今年から小学校1年生になり放課後は学童保育に通っています。ひなちゃんは、学童保育の学年が上の方達から、一輪車の乗り方を習ったようなのです。それで一輪車に乗れるようになるんですね。今では、自転車よりも一輪車の方が得意なようです。
▪️公園の後、我が家に入ってからは、ひなちゃんがやりたかったのは百人一首でした。私はひなちゃんと、ガチで対戦しました。なんとか勝つことができましたが、来年は負けそうな気がします。私は、百人一首を全て記憶しているわけではないのですが、それでも小一の女の子にはまだ負けるわけにはいきません。ひなちゃんは、百人一首のうちお気に入りが3首あります。それは、どうしても自分で取りたかったようなのですが、ガチで対戦していたおじいさんがとってしまいました。その場では、ニコニコして平気なふりをしていたようですが、内心は相当に悔しかったらしく、夜明け前、寝言でかなり怒っていたようです。ごめんね、ひなちゃん。でも、もっと強くなってね。おじいさんも、密かに特訓しておきます。
▪️そうそう、ひなちゃんの妹、ななちゃんのことについても少し。ななちゃんは、なかなかの「お笑い芸人」です。今は3歳半になりましたが、ますます言葉が豊かになっています。しかも、人見知りをしなくなりました。今回は会った時から、ニコニコで普通に接してくれました。お笑い芸人なので、めちゃくちゃ笑わせてくれます。地震、羽田空港…、気持ちの半分はとても悲しいのですが、気持ちの半分では孫達との時間を楽しんでいます。
雑煮椀
▪️ 私が使っているお雑煮のためのお椀です。プラスチックではなく、木製です。そして本物の塗りです。残念なことにどこの塗りなのかよくわからなくなってしまいました。東北地方であることは間違いありません。おそらくは、鳴子塗りだと思うんだけど…。今から20数年前、自分へのご褒美として記念に買いました。荒々しい削り方や、漆を塗る刷毛の勢いを感じるところが、素敵だと思っています。民藝、よくわかっていませんけどね。
▪️毎年、お正月の三ヶ日の朝は、このお椀でお雑煮をいただいてきました。餅の数は2つ。そしてお代わりをしてもう1つ。朝から3つはいただいていました。しかし、今は血糖値の上昇を注意をしていますので、大好きな餅も1つだけにしています。昔は、まずはお雑煮からいただいていましたが、今は、生野菜のサラダをいただき、その上で、まずは膾(なます)、ささがき牛蒡、菊花蕪等の野菜系からいただき、そのあとはタンパク質系のもの、黒豆や伊達巻も少しだけ、そして最後に餅です。それも、少しずついただいています。
▪️私はお節料理大好きなのですが、保存食のため砂糖も塩もたくさん使います。糖を体外に排出して血糖値を下げる薬や、血圧を下げる薬を毎日飲んでいる身としては、お節料理や餅は控えめにしなければなりませんが、まあ仕方がありませんね。最近は遠ざかっている日本酒も、元旦と二日はほんの少しだけいただき(0.3合程度)、正月気分を味わいました。今日は、親戚との新年会。明日から仕事です。
初詣と地震
▪️1月1日の元旦の16時10分頃、自宅がガタガタ揺れ始めました。地震だということはすぐにわかるわけですが、いつもと違って揺れの時間がく長く、少し血の気が引くような思いでした。気分も少しだけ悪くなってしまいました。テレビを視ると、能登半島で地震が発生し、津波も能登地方には津波警報が発令され、そのうちに大津波警報が発令されることになりました。能登半島やその近くだけでなく、北は北海道から南は九州までの日本海側には津波警報が発令されました。
▪️震度7ということで、地震の被害が甚大であることは予想できましたが、次第に現地からの映像が届くようになり言葉を失いました。道路はうねり割れて避難の移動も困難な場合があることがわかりました。建てられてから時間が経過したと推測される古い家々がひどい被害を受けていました。加えて、火災です。報道では、輪島の市街地が200棟が全焼したとのことです。言葉が出てこないのですが、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。現時点で30人の方達がお亡くなりになっています。被害のひどい能登半島の先端地域まで、救援の手ができるだけ速やかに届くことを願っています。
▪️知人にも北陸地方で暮らしている方達がおられます。そのうちのお1人が、facebookにご自宅の様子を投稿されていました。室内の本棚が倒れ、書籍が散乱し、引き出しも飛び出していました。相当な揺れだったのだと思います。幸いなことに、知人は無事だったようです。もうお一人の方のご実家は、海の近くだそうで、強い揺れと津波警報で家屋の状況等確認する間もなく、皆さんで避難されたようです。ご家族や地元の方達は怪我もなくご無事とのことでした。元々、よく地震の起こる場所だったようですが、ここまで大きく、そして津波が発生するようなことが起こるとは想像しておられなかったようで、ショックを受けておられました。もう1人の研究仲間のご実家も石川県なのですが、こちらはまだ連絡が取れません。大丈夫かなと心配しています。
▪️そのようなことが起こるなどと予想できるはずもなく、天気も良かったので、初詣に出かけました。私が住んでいるのは大津市の新興住宅地なんですが、住宅地になる前は、近くの農村の里山でした。ということで氏神様はこちらかなと思う神社に毎年、初詣でお参りしています。清々しい気持ちになる良い神社です。坂を登ったところに境内があり、反対側には琵琶湖の南湖が見渡せます。社殿は昨年、新しく造り替えられました。神社の社殿を取り囲むように森があります。いつも思うのですが、こちらは何か「気」を感じるんですよね。しかし、新年のそのような清々しい気持ちも、氏神様には大変申し訳ないのですが、地震の発生でどこかに吹き飛んでしまいました。
2024年 今年もよろしくお願いいたします。
▪️皆様、本年もよろしくお願いいたします。私が暮らしているあたりは、時々、少し日差しもありますが、雨も少し降っています。何かはっきりしない天気です。皆様のお住まいのところはいかがでしょうか。
▪️書斎を少しは快適にと思い、書籍や資料の整理をしていると、新聞の切り抜きが出てきました。哲学者・鷲田清一さんの「折々のことば」という新聞のコラムの切り抜きです。
「我々は先祖から土地を受け継ぐのではない。子どもたちから土地を借りるのだ」 アパッチの格言
英国の思想家、R.クルツナリックは、北米のこの民族の言い伝えを引き、私たちが「よき先祖」であったかを最終的に評価するのは、未来のすべての子どもたちなのだと言う。遺産とはつまり、「残す」ものでなく、家族や労働者、市民みなで「育てる」ものだと。社会遺産や災害遺構などについても同じことが言えるだろう。『グッド・アンセスター』(松本紹圭訳)から。(2022.8.5)
▪️以下は、『グッド・アンセスター』の著者であるローマン・クルツナリックのTEDでのスピーチです。
「良いご先祖様になるために」ローマン・クルツナリック
▪️気候変動、パンデミック、戦争。加速化する人口減少、超超高齢化、少子化。社会を支えている基盤が少しずつ崩れていくかのようです。温暖化で崩れていく南極大陸や北極圏の氷河のように。明日我が家にやってくる孫のひなちゃんやななちゃん。彼女たちに子どもが生まれたら、私にとってはひ孫になりますが、未来に生まれてくるひ孫の世代から、私や私たちの世代は「グッド・アンセスター」(良いご先祖様)と評価されるでしょうか。どうすれば、将来世代に負の遺産を押し付けるような「未来の植民地化」を防ぐことができるのでしょうか。クルツナリックのいう「時の反逆者」になることができるのでしょうか。心の中は、今日の天気のようにはっきりせず、もやもやしてきます。「グッド・アンセスター」と評価されるために、残りの人生でできること、具体的にはどのようなことでしょうね。もう少し、焦点をはっきりさせて、解像度を上げて、加えて優先順位もきちんとつけて生きていきたいと思います