第5回「大津ジャズフェスティバル」
■10月19日(火)20日(水)の両日、大津市の浜大津を中心とした中心市街地で、第5回「大津ジャズフェスティバル」が開催されました。私は、第1回・2回に実行委員として参加させていただきましたが、その後は、なかなか時間をとることができず、当日のボランティアとして参加しています。第1日目の19日は、大学院の博士後期課程の博士論文草稿報告会や、ゼミで行っている「北船路野菜市」が開催されたために、今回のボランティアは第2日目の20日だけとなりました。
■今回のボランティアですが、開催間近になって、1人実行委員の方(まっちゃん)から、「ボランティアをやってくれません!」との依頼がありました。「何のボランティア」と聞いたところ、「う〜ん、ホルモン焼きそばのホルモンの準備か、会場の写真撮影かな…」ということだったのですが、結局のところ、例年、当日ボランティアとして写真を撮っているので、今回も写真撮影ということになりました。
■ジャズフェスには、たくさんのプロっぽい写真撮影のボランティアが参加されているようですが、素人である私の写真は、「ジャズそのもの」というよりも、「ジャズフェスの雰囲気や大津の街の空気」を撮ったもの、あるいは「裏方として頑張っている実行委員・ボランティアの皆さん」を撮ったものに偏っています。トップの写真は、ジャズフェス終了後の集合写真です。完全燃焼した人たちの笑顔かな。
■facebookのアルバムも作りました。こちらから、ご覧いだけます。雨のなか、頑張ってジャズフェスの準備に取り組む様々な年代のボランティアの皆さんの様子、ご覧になってください。facebookのアカウントをお持ちでない方でも、ご覧いただけるはずです。
今森光彦写真展
■昆虫や里山の写真で有名な今森光彦さんの写真展の案内が届きました。開催されるのは栃木県の宇都宮美術館。ちょっと…遠いですね。関東になにか用事がないとなかなかいけないように思いますが、とても素敵な雰囲気の案内チラシでしたので、少しご紹介をしておきます。
■宇都宮美術館の公式サイトでは、この企画展について、以下のように解説されています。
1954年、滋賀県に生まれた写真家、今森光彦。 今森は、幼少期から昆虫の生態と美しさに魅了され、世界中の昆虫を撮り続けてきました。 その写真表現は、いわゆる生態写真とは異なり、卓越した構成力に基づき、個々の昆虫の表情を感じさせるような独特の魅力を有しています。 本展覧会では、代表作「世界昆虫記」と「昆虫記」を中心に200点あまりを展示します。 今森自身が昆虫を「被写体である以前に、常に敬意を払うべき生命」と語っていることが示すように、昆虫という生命の驚異と神秘を感じ取れる展覧会です。
孤独のグルメ
■『孤独のグルメ』は、原作・久住昌之さん、作画・谷口ジローさんによる漫画です。私が最初に谷口ジローさんの漫画を読んだのは、『「坊っちゃん」の時代』です。しかし、作品自体には感動しながらも、漫画を描いておられる谷口さんのことは頭に入っていませんでした。その後、知り合いの建築家や写真家の皆さんと一緒に東京のいろんな街を歩くようになり、たまたま東京の北の玄関口にある赤羽の居酒屋に行ったのですが、その居酒屋が谷口さんの作品である『孤独のグルメ』のなかに描かれていたのでした(第4話 東京都北区赤羽の鰻丼)。そこで、初めて谷口ジローという漫画家の存在を強く意識したのでした。
■その谷口さんの『孤独のグルメ』、テレビで放映されているのですね。そして、DVDにもなって売られている。それだけファンが多いという証拠でしょうか。テレビドラマの『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎、漫画の主人公とはずいぶん雰囲気が違うのでが、ちがっていてもこの俳優さん(松重豊)とっても存在感があります。眉間に深く刻まれた2本の深い皺がいいですね~。DVDやBlu-rayも発売されていますね…。気になるな~。
■この動画の存在、職場の職員さんであり、マラソン(というか、駅伝)仲間でもある畑田知也さんのブログ゜「ソラトデンセン」で知りました。畑田さん、ありがとうございました。 畑田さんも、『孤独のグルメ』ファンなんでしょうね~。おじさんは、みんな大好きだな~。学生の皆さんは、よくわからないんでしょうね。もし、わかる!!…という人がいたら、連絡をください!!この『孤独のグルメ』の魅力はどこにあるのか、聞かせてほしいな~。
芝川照吉コレクション展~青木繁・岸田劉生らを支えたコレクター
■一昨日は、朝6時に家をでて、大津の丸屋町商店街で開催された第19回「北船路野菜市」の野菜に搬入を、7時50分からおこないました。野菜市は学生たちにまかせて、その後、私は大学に戻り、大学院の入試業務。私自身の仕事は、「何かあったとき」のために座っておくだけのことなのですが…。その間、課長と仕事のことでいろいろ協議。入試後、学生に確認したところ野菜市のほうも大方終了のようでしたし、当初私が飲食店へ野菜を配達するはずだったのですが、学生たちでできるとのことでしたので、午後からは少し時間が生まれました。このチャンスに、京都国立近代美術館で開催されている「芝川照吉コレクション展~青木繁・岸田劉生らを支えたコレクター」にいってきました。
■美術館や博物館、そして演奏会等に出向くことは、「心の栄養」として必要だと思ってはいるのですが、なかなか時間をつくることができません。一昨日は、うまい具合に時間をつくることできました。ところで、今回の展覧会のタイトルにある「芝川照吉」さんですが、どんな方なんでしょうね。以下は、近代美術館のサイトにある解説です。単なるコレクターを超えて、若い芸術家たち(その中に、青木繁や岸田劉生が含まれているのです)を支援しつづけた方なのですね。
当館は昨年、「幻のコレクション」として近代美術史上高い評価を得てきた芝川照吉(1871-1923)が旧蔵し、現存するコレクションを収蔵しました。
本コレクションには、青木繁の代表作《女の顔》をはじめ、岸田劉生の《門と草と道路》や《芝川照吉像》、さらには坂本繁二郎、石井柏亭らの洋画作品とともに、富本憲吉、河合卯之助、藤井達吉らの工芸作品も数多く含まれています。
本展覧会では、後には手放された岸田劉生の《道路と土手と塀(切通之写生)》(重要文化財、東京国立近代美術館蔵)や青木繁の《享楽》(大原美術館蔵)など「芝川コレクション」の核となっていた貴重な作品も加えて、200余点でその全貌に迫ります。
■トップにあるのは、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」という作品です。wikipediaのウィキメディア・コモンズからダウンロードしたものです(ファイル:Kishida-ryusei000047.jpeg)。岸田劉生の風景画の代表作のひとつのようです。ということで、今回の展覧会のポスター等にも使用されているのでしょう。私は絵画に対して見識のかけらも持ち合わせていませんが、凸凹してうねるような切通しの坂道から伝わる力強さ。電信柱らしきものの影が、そのことを強調しています。そして、坂道にあたる太陽の光も、石でつくられた壁に反射しているようで…。とても印象深い風景です。この作品を美術館で実際に観てみてみると、画集やネットでみるのとは違い、より太陽の光を強く感じました(展示手法やライトのせいかもしれませんが…)。
■ところで、この岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」を観ていると、どの場所を描いたのかが気になります。それはすでに明らかになっています。いろいろな方が、ネットで写真をアップされています。現場には、渋谷区教育委員会が木製の記念碑を建てているようです。しかし、当然のことですが、当時の面影はほとんどありません。ただ、集中して、心のなかに妄想するだけです。
岸田劉生が描いた 切通しの坂(「東京散歩」)
岸田劉生がやってきた。[気になる下落合](「落合道人 Ochiai-Dojin」)
岸田劉生の「切通し」を見に行く
映画「エンディングノート」
■facebookの友達でもある笠井先生の投稿でしりました。映画「エンディングノート」。こんなストーリーの映画です。
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私の名前は砂田知昭。享年69歳になります。毎年欠かさず受けていた検診で癌が発見されたのは、会社を引退して二年後の2009年の事、発見時にはすでに手術が不可能な状態でした。癌告知後、私がまず最初に取り組んだのは“エンディングノート”と呼ばれるマニュアル作り。これは遺書よりはフランクで法的な効力を持たない、家族への覚え書きのようなものです。自分の人生をきちんとデッサンしておかないと、残された家族は困るでしょうから・・・。「段取り命!」で高度経済成長を駆け抜けた元熱血営業マンの私にとって、死に至るまでの段取りは、人生最後の一大プロジェクトになったのでございます。
父が遺した“エンディングノート”が開かれる、その時まで。人間味あふれる父とその姿を見守る家族を「娘」が描いた、感動のエンターテインメント・ドキュメンタリー
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■このストーリーからもわかるように、主人公の砂田知昭さんの娘である砂田麻美監督が、自らの父の最期をドキュメンタリーという形で表現した作品です。公式サイトもあります。DVDも発売されているようです。
■「自分の人生をきちんとデッサンしておかないと、残された家族は困るでしょうから・・・。「段取り命!」で高度経済成長を駆け抜けた元熱血営業マンの私にとって、死に至るまでの段取りは、人生最後の一大プロジェクトになったのでございます。」という部分。癌で父を亡くしている私には、よくわかります。しかし残念ながら、私の父のばあいは、きちんと自分自身の段取りができなかったように思います。それが、父にとってはものすごく辛かったのです。ということで、DVDを購入して観てみたいと思います。
【追記1】■監督の砂田麻美さんのインタビューです。
【追記2】■この作品とは直接に関係しませんが、関連する動画。「葬儀の様子、エンディングノート終活「ライフヒストリー」」。
【追記3】■この「エンディングノート」に関するブログ記事を、知り合いの谷合さんが書かれています。ぜひ、あわせてご覧ください。
15th 高槻ジャズストリート(その2)
15th 高槻ジャズストリー
■第15回「高槻ジャズストリート」にいってまいりました。この音楽イベント、主催者側の公式サイトでは、次のように説明されています。
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高槻を音楽あふれる明るく楽しい街にしようという思いから、1999年に始まりました。毎年ゴールデンウィークの2日間、すべての会場が入場無料で誰でも気軽に音楽を楽しむことのできる、日本最大級の手づくり音楽イベントです。
高槻ジャズストリートの最大の特徴は、ボランティアによって企画、運営されていることです。高校生から80代の方々まで、高槻の街を愛する商店主や飲食店主、ミュージシャン、会社員、主婦、そして学生など、さまざまな人たちが集まります。
活動内容はイベントの発案に始まり、資金調達、ミュージシャンへの出演交渉、会場の交渉などを経て開催当日を迎えます。当日は会場の設営、機材管理、物資運搬、観衆の誘導、交通整理、パンフレット配布、Tシャツ販売、募金の呼びかけ、そして会場の撤収、清掃、ゴミ処理などあらゆる仕事を分担してこなしていきます。
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■この説明からもおわかりのように、市民ボランティアがすべてを運営しているところに、この「高槻ジャズストリート」の特徴と素晴らしさがあるように思います。ところで、過去に1度会場ボランティアとして参加したことがあるのですが、それも含めると、今回で3回目の参加になります。昨年は、同僚の原田先生の教え子の皆さんや、原田先生がかつて主催されていたネット掲示板に参加されていた皆さんが、この「高槻ジャズストリート」に集合されたこともあり、私も原田先生のお友達…ということで参加させていただきました。
■今年は残念ながら都合をつけられる人が少なかったのですが、予想もしない人との出会いがありました。龍大社会学部卒業生のSくんとたまたま出会ったのです。Sくんは原田ゼミのOBですが、大学入学時に社会学科の学生が履修する「入門実習」(現在の「入門演習」)の私のクラスに所属していました。また、私が担当する「大津エンパワねっと」も履修していました。ちなみに彼はエンパワ1期生です。卒業されてから、もう3年になりますが、Sくんは、毎年、こうやって高槻ジャズストリートにやってきているのだそうです(ゼミの原田先生の影響かな)。今回は、会場にいる私をたまたま見つけてSくんの方から声をかけてくれましたいや~、嬉しかったですね!!トップ写真、真ん中の白いシャツを着ているのがSくんです。
■この日は、原田先生がお若いころのゼミ生Mさんご夫妻、現役のゼミ生Iさん、そしてエル・ライブラリー館長の谷合さん、会場ボランティアを終えられた原田先生、そして私も含めて7名の方たちが夕方17時に、会場のひとつであるグラウンドに集まりました。上の写真はや動画、そのときに撮ったものです。みんなで昨年と同じお店で中華料理を楽しんだあと、高槻ジャズストリートの会場となっているお店でライブを楽しみました。
【追記】■このエントリーの写真と動画(ライブの動画以外)は、すべて谷合佳代子さんからfacebookを通じてシェアさせていただいたものです。谷合さん、ありがとうごさい゛ました。
第15回「高槻ジャズストリート」
■5月3・4日、高槻市の阪急高槻市駅・JR高槻駅周辺・全52会場で、第15回「高槻ジャズストリート」が開催されます。私は2010年にはボランティアとして、昨年は一般来場者として、このジャズフェスティバルに参加しました。近年、日本各地で地域を盛り上げようとジャズフェスティバルが開催されていますが、この「高槻ジャズストリート」は、全国的にも大変名の知れたジャズフェスです。私は、5月3日に「高槻ジャズストリート」に行く予定にしています。
■詳しくは、以下のサイトをご覧いただければと思います。
高槻ジャズストリート(公式サイト)
高槻ジャズストリート(wikipedia)
■今は、塩漬け状態になってしまっている個人ブログにも、2010年のことをエントリーしています。今読み返してると、「高槻ジャズストリート」の雰囲気に、かなり興奮していますね。それほど、素敵なジャズフェスなのです。それで、今、気がつきました。このエントリーのコメントに、「大津ジャズフェスティバル」の実行委員長をされていた、今は亡き小山清治さんが、Seijiさんのお名前でコメントをくださっています。
高槻ジャズストリート(Blog版 環境社会学/地域社会論 琵琶湖半発)
ミロコマチコさんのこと
■今週の火曜日、東京大学農学部で公開シンポジウム「自然共生社会を拓くプロジェクトデザイン:文理協働による統域科学のキックオフ」が開催され、私も参加してきました。シンポジウムは午後からだったので、以前からいってみたかった水道橋駅そばにある食堂でとることにしました(水道橋は、東大にも比較的近いわけですし)。その食堂、「アンチヘブリンガン」といいます。関西にいる私がどうして、この東京の食堂のことを知っているのかといえば、親しくさせていただいている写真家・masaさんのブログ「Kai-Wai散策」のエントリー「食堂 アンチヘブリンガン」を、ずいぶん以前に拝見していたからです。リンクしてあるので、クリックしていただくとわかりますが、masaさんの写真はとても魅力的です。というわけで、このお店に行ってみたい…そのように、ずっと思っていたのです。ちなみに、食堂の名前ですが、小津安二郎監督の作品「秋日和」という映画に出てくる薬の名前からきているのだそうです。
■トップの写真は、「アンチヘブリンガン」の中を撮らせてもらったものです。iPhone5で撮っていますし、撮ったのが私なので、イマイチといいますか、ぜんぜんこの食堂の雰囲気を伝えられていません。だけど、とっても素敵な雰囲気のお店なのです。写真のなかに黒板があります。その黒板に、なにやら不思議な絵がチョークで描いてあります。オオカミですね。左隅に、「miroco machiko」と書いてあります。この絵を描かれた方のお名前のようです。食堂の方に、この絵のことを尋ねてみました。ミロコマチコさんという絵本作家が描かれたのだそうです。
■この絵に見とれていると、食堂の書架からこんな絵本を取り出してみせてくださいました。ミロコマチコさんの『オオカミがとぶひ』という絵本です。絵本のページをめくりながら、心を鷲掴みにされました〜。こんな感じです!!
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かぜがつよい日。オオカミが空をかけまわる!
きょうはかぜがつよい。
びゅうびゅうびょうびょうふきぬける。
だってオオカミがかけまわっているから。
とおくでカミナリがなっている。
ゴロゴロドンドンなっている。
そうか、ゴリラがむねをたたいているんだ。
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■ミロコマチコさんのこの『オオカミがとぶひ』、先月、日本絵本賞大賞を受賞された作品のようです。ちょっと不思議な感じ、読後に「ちゅうぶらりん」にされたような奇妙な感覚…そのような私好みの絵本なのです。皆さんも、ぜひお読みいただければと思います。