Sound Of Music - Lady Gaga - OSCAR Performance 2015
▪︎今日、自宅で仕事をしていますが疲れ切ってしまい、facebookをのぞいたところ、お「友達」の 豊田令枝さんがアップされている記事が目が留まりました。「Sound of Music」とあったからです。
▪︎私は、子どもの頃から、ジュリー・アンドリュースの「サウンド・オブ・ミュージック」がとっても大好きです。映画は、テレビ放映やDVDで何度も何度も繰り返し観てきました。しかし、豊田さんが投稿された動画で歌っているのは、レディー・ガガでした。第87回米アカデミー賞授賞式です。今年、公開50周年を迎えた映画「サウンド・オブ・ミュージック」と主演女優であるジュリー・アンドリュースを賞賛する、トリビュート・パフォーマンスとして歌っていたのでした。レディー・ガガ、素晴らしい歌唱力です。驚きました。
▪︎私自身は、レディー・ガガといっても名前ぐらいしか知りませんでした。奇抜なファッションのミュージシャンという印象が強かったので、これまでのレディー・ガガとはまったく異なるパフォーマンスに驚きました。もちろん、歌い終わったあとは、スタンディングオベーションです。そして、ジュリー・アンドリュースが登場するのです。今年で80歳になるわけですが、とてもそんなふうにはみえませんね。会場はさらに盛り上がりました。素晴らしい!! レディ・ガガってすごいな〜。
▪︎レディー・ガガ自身も、感極まったようですね。
「利やん」の一升瓶のカード
▪︎少し前のことになります。晩も早めの時間、スマートフォンに電話がかかってきました。誰からと思ったら、今年の4月に瀬田キャンパスに開学する農学部の教員&事務職員の皆さんたでした。私が行きつけの居酒屋である大津駅前の「利やん」にキープしている芋焼酎を飲んでも良いか…という確認のお電話でした。たまたま少し離れたところにいたものですから、私も農学部の皆さんに合流させていただくことにしました。皆さんは、農学部の農場に行かれた帰りに、この店に立ち寄ったのだそうです。
▪︎お電話をくださったのは、T課長。同じ職場の奈良県人会のメンバーということもあり、これまで何度も酒席をご一緒させていただきました。そもそも、T課長とのご縁の始まりは、私が龍谷大学に赴任した当時のことになります。岡山の地方入試の担当になったとき、いろいろお世話になりました。昼間の入試業務だけでなく、晩にはお酒の相手もしていただきました。美味しい日本酒をたくさんいただきました。懐かしい思い出です。
▪︎この日は、キープしていた一升瓶を飲み干してしまい、なんだか申し訳ないのですが、農学部の皆さんに新しい一生瓶を入れていただきました。なんといいますか、「酒飲みの仁義」…というのでしょうかね。こうやって「贈与」をしあうことで、人間関係は強化されていくというわけですね。ところで、この居酒屋「利やん」では、一升瓶が入るたびに記念写真を写してくれます。仲間のときもあれば、1人のときも、またたまたま居合わせたお店のご常連と一緒に写るときもあります。そのような写真はカードになって、一升瓶の首にリングでぶら下げられていきます。少しずつ増えていきます。数えると、カードは77枚になっていました。「利やん」に初めてきたのは、20数年前。通い始めたのは、龍谷大学に赴任した2004年からです。一升瓶のカードもその年からになります。2004年当時は、髪もまだあり、髭も黒いことが確認できます。どんどん歳を取っていることがわかります。こうなると、歴史を感じますね〜。
「地域エンパワねっとⅡ」のオリエンテーション
▪︎昨日は、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コースの「地域エンパワねっとⅡ」を履修する7期生の学生のためのオリエンテーションが開催されました。2年生の後期が「地域エンパワねっとⅠ」、3年生の前期が「地域エンパワねっとⅡ」になります。この日のオリエンテーションは、「地域エンパワねっとⅠ」の振り返りを各自が行い、その結果を、他の活動チームの人たちに聞いてもらうことから始まりました。そのあとは、チームごとにわかれて、4月から始まる「地域エンパワねっとⅡ」の活動内容に関して議論し、チーム内で共有することになりました。着実に進んでいるチームあれば、まだ思いだけが空回りしているチームもあります。いずれにせよ、この春休みのあいだに地域の皆さんとよく相談をして、4月から着実に活動を積み重ねていけるようにしてほしいと思います。
▪︎私の7期生の指導は、このオリエンテーションで最後になります。4月から、私の担当は8期生になります。8期生から「大津エンパワねっと」の「新カリキュラム」がスタートします。「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」の履修するセメスターも半期早まり、「地域エンパワねっとⅠ」は2年生の前期から始まるこにとなります。半年早まることで、「地域エンパワねっと」の活動もずいぶん変わってくるのではないかと思っています。私は7期生の指導からは抜けますが、かわりにH先生が7期生の担当をしてくださいます。よろしくお願いいたします。
▪︎ところで、この日は、東京から視察の皆さんがお越しになりました。東洋大学社会学部の教職員の皆さんです。東洋大学社会学部でも、龍谷大学の「大津エンパワねっと」のような取り組みを始めたいという思いがおありになるようで、そのために視察に来られたのです。関東方面でも、少しは注目されているのかな…。この「大津エンパワねっと」、企画を練りはじめたのは2007年の1月でしたから、来年になるといよいよ10目になります。その次の年には、10期生も生まれます。そう考えると、ちょっと感慨深いものがあります。
▪︎この日のオリエンテーションで、7期生の指導は最後だったことから、最後に、挨拶をさせていただきました。私は4月から8期生の指導に移ります。私の気持ちが、ちゃんと伝わったかな。7期生の皆さんの、9月の発表を楽しみにしています!!
小佐治での生き物調査
▪︎総合地球環境学研究所のプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」のフィールドのひとつである、滋賀県甲賀市小佐治にいってきました。小佐治では、今年度、滋賀県庁農林水産部や滋賀県立琵琶湖博物館の支援で、集落の環境保全部会の皆様が「豊かな生きものを育む水田づくり」のブロジェクトに取り組むなかで、定期的に水田の生き物調査を実施されています。また、地域の子どもたちと水田の生き物の観察会も開催されています。昨年の夏から、私たち地球研のプロジェクトでも、この小佐治の活動に参加させていだたいています。
▪︎今回は、冬なので、どれほどの生き物がみつかるのかな…と心配していましたが、夏と比較すると生き物の影は薄いですが、トンボの幼虫であるヤゴ、ゲンゴロウ、マツモムシ等の水性昆虫、そしてメダカ、ドジョウ等の魚たちが多数確認できました。それから、私は初めて見ましたが、アカガエルの卵も多数確認することができました。アカガエルは、早春に卵を産みます。水田周辺の森林に生息しています。そして、春先に冬眠を一時中断して繁殖のため池や沼などに産卵するようです。この小佐治では、土質が細かく水田が割れてしまわないように、水を張ってある水田が多く、田んぼのなかにもアカガエルが産卵にやってきます。
▪︎左は水田の水たまりに産卵されたアカガエルの卵です。そばに寄ってみると、右のような感じです。なんといいますか、こんな飲み物がありましたよね。なんといったかな…。バジルシードという飲み物かな。それから、タピオカ…って感じもしますね。もちろん、これらの卵は、観察したあとは、必ず水田に返しています。午前中の観察会のあとは、地球研の私たちのプロジェクトのコラボレーションの内容に関して、地元の環境保全部会の皆さんと話し合いを行いました。なんとか、見通しがたってほっとしました。詳しくは、またいずれご説明することになろうかと思いますが、生き物のにぎわい作り(生物多様性の保全)の活動と営農やコミュニティビジネスとの関係、流域の水質や栄養循環との関係、コミュニティ形成等との関係について研究上の関心をもちつつ、小佐治の皆さんとの連携していく予定です。
総合地球環境学研究所にて
▪︎「総合地球環境学研究所」のことについては、このブログで何度もエントリーしてきましたが、参加している地球研のプロジエクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」が、4月より、いよいよフルリサーチの段階に進みます。地球研では、以下のような仕組みになっています。
地球研では、既存の学問分野で区分せず、「研究プロジェクト方式」によって総合的な研究を展開しています。
研究プロジェクトはIS(インキュベーション研究 Incubation Study)、FS(予備研究 Feasibility Study)、PR(プレリサーチ Pre-Research)、FR(フルリサーチ Full Research)という段階を経て、研究内容を練り上げていきます。
国内外の研究者などで構成される「研究プロジェクト評価委員会(PEC)」による評価を各対象年度に実施し、評価結果を研究内容の改善につなげています。研究の進捗状況や今後の計画について発表し、相互の批評とコメントを受け研究内容を深める「研究プロジェクト発表会」を年に1回開催しています。
CR(終了プロジェクト Completed Research)は、社会への成果発信や次世代の研究プロジェクト立ち上げなど、さらなる展開を図っています。
▪︎「段階を経て、研究内容を練り上げ」、「研究プロジェクト評価委員会(PEC)」による評価を毎年受けることが、義務付けられています。これがこの研究所の特徴なのですが、フルリサーチの段階に進むまでには、たくさんのプロジェクトが評価を獲得できずに脱落していきます。プロジェクトが取りやめになります。非常に厳しい評価制度になっています。私たちは、なんとかフルリサーチまで進むことができましたが、フルリサーチを進んだ後も、毎年厳しい評価を受け続けなければなりません。今日も、実は、その評価委員会が開催されています。リーダーの奥田昇さんが頑張っているはずです。数日前、プロジェクトのコアメンバーの皆さんが集まって「研究プロジェクト評価委員会(PEC)」の評価を受けるための「作戦会議」を開催しました。会議のあとは、その翌日に滋賀県の甲賀市の農村で行う調査の準備をしなければなりませんでした(まだ、本格的な調査の前段階あたりなのですが、農村のリーダーの皆さんと相談をしながら、少しずつ前進しています)。そうやっているうちにすっかり晩になってしまいました。写真は、その時のものです。
▪︎黒いシルエットの建物は、地球研です。丘の斜面に建設された不思議な形をした建物です。帰りは、畏友でもある京都大学生態学研究センターの谷内茂雄さんと一緒でした。谷内さんとは、長年にわたり流域管理に関する研究プロジェクトを一緒に取り組んできました。いずれも、文理融合を基盤にした学際的な流域管理に関する研究プロジェクトです。今回の地球研のプロジエクトのばあいは、さらに地域住民の皆さんや行政の皆さんとも協働・共創(Co-design/co-production)しながら進める「超学際研究(trans-disciplinary)」的研究になります。
▪︎この日、谷内さんとは、叡山電鉄で京都の街中まで出かけて、夕食を一緒にとりました。谷内さんは、「IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)」の報告書作成のメンバーです。昨年の10月にはオランダで第1回目の会議が開催され、来月はアルゼンチンで第2回目の会議が開催されるそうです。谷内さんからは、そのようなIPBESの動向や、環境科学分野の国際的な動向などをいろいろ教えてもらいながら、これからのプロジェクトの方向性に関して意見交換をしました。総合地球環境学研究所は、「Future Earth」のアジアの拠点になっています。「Future Earth」とは、持続可能な社会への転換のためには、科学者と社会の様々なステークホルダーとが超学際的連携・協働を行うための国際的な枠組みです。詳しくは、このパンフレットをお読みいただきたいと思いますが、私たちはこのような国際的な動向を視野にいれながらプロジェクトに取り組んでいます。
夏原グラント2015
▪︎今年から、平和堂財団環境保全活動助成事業の選考委員をしています。平和堂は、滋賀県を中心に近畿地方・北陸地方・東海地方で総合スーパーとスーパーマーケットを展開していますが、その企業により設立された財団です。公式サイトによれば、公益財団法人平和堂財団は、株式会社平和堂の創業者である故夏原平次郎さんが、平和堂をここまでに育てていただいた地域に感謝し、そのご恩に報いるため、私財を寄付し平成元年3月に設立したものなのだそうです。平成23年(2012年)からは、環境保全活動に対する助成も行っておられます。私が選考委員をすることになった助成事業のことです。
▪︎この前の日曜日は、「夏原グラント継続2年目公開プレゼンテーション・選考会」でした。朝10時から午後は15時半過ぎまで、20団体のプレゼンテーションをお聞きし、質疑応答を行いました。そのあとは、夕方17時半頃まで選考委員会。助成事業で選考委員をしたことはありますが、これだけたくさんの団体にきちんと時間をかけて丁寧に行う選考は初めてでした。選考の結果は、4月になってから発表されますが、たいへん勉強になりました。明日は、新規に助成の申請のあった団体に対する「新規1次選考会」です。全部で40団体です。
▪︎写真ですが、審査員席に座っているので、写真がうまく撮れていません…。
長浜
▪︎長浜にいく用事がありました。 長浜、ひさしぶりでした。駅からは、雪の伊吹山が見えました。街中には、独特の雰囲気があって、なかなか良いものですね〜。長浜は、地元の商店・商業関係者によるまちづくりが盛んです。そのようなまちづくりの成果も、いろんなところで感じることができました。
▪︎私にとって長浜といえば、親子丼の「鳥喜多」さんなのですが、今回は伺うだけの時間的余裕がありませんでした。とても有名な鳥料理のお店で、いつも行列ができています。ということで、仕事が終わったあと、「ホワイト餃子」をお土産に購入することにしました。長浜のB級土産的な感じでしょうか。「ホワイト餃子」の写真を撮っておけばよかったな…。wikipediaの説明ですが、以下の通りです。「ホワイト餃子にはチェーン本部としての機能を持つ『本店』と、本店で技術指導を受けてのれん分けとして本店経営に準じた経営を行う『支店』がある。本店と支店は餃子専門店である。本店支店とは別に本店で技術指導を受け、かつ立地などの条件により(中略)特別に認められた『技術連鎖店』がある」。ということで、長浜で「ホワイト餃子」を売っているのは、「長浜茶真」というお店です。「技術連鎖店」です。中国で食べた「上海生煎」に似ています。満足しました。
▪︎もうひとつ、満足したものがあります。「長浜タワービル」です。ちゃんとwikipediaに説明がありました。
1964年(昭和39年)に、地元の資産家が「長浜にも東京タワーのような名物を」という理由で建設。ビルは5階建てで、その上部に「長浜タワー」と文字の入った鉄塔が立つ。ビル内は雑居ビルになっており、現在は1階部分に2軒の飲食店が入居している。開業当時は5階部分が有料の展望台になっていたが現在は閉鎖。また、かつてはビル側面に大きなバラの飾りを施していたが老朽化により強風時に飛ばされる恐れがあることから2004年(平成16年)に撤去された[1]。
なおビルの正面には「NAGAHAMA TOWERBILL」と英語表記が入る(下の写真参照)が、「Bill」はスペルミス。
▪︎おお、スペルミスですか…これもご愛嬌でしょうか。
平湖柳平湖の「つながり再生構築事業」の協議会
▪︎昨晩は、草津市の琵琶湖湖岸近くにある志那町にお邪魔しました。志那は、平湖・柳平湖という内湖のそばにある集落です。志那町では、この内湖の環境を復活させようと、長年にわたり様々な取り組みをされてきました。昨日は、自治会舘である志那会館で、平湖柳平湖の「つながり再生構築事業」の協議会が開催されました。この「つながり再生構築事業」では、「魚道を生かした在来魚の郷づくり」、「淡水真珠の復活」…地域の夢を共有しつつ、少しずつその実現に向けて取り組みが進もうとしていますが、私は、その取り組みの進捗をお手伝するために、滋賀県庁琵琶湖環境部琵琶湖政策課の職員のみなさんと一緒に、この協議会に参加しています。昨日は、草津市農林水産課の職員の皆さんも参加されました。来年度からは、総合地球環境学研究所で私が参加している研究プロジェクトも、在来魚の復活に関してモニタリングをさせていただく予定です。
▪︎昨晩の協議会では、地元の皆さんから、地元の思い(希望・夢)として、来年度の取り組みに関して、以下のようなご提案がありました。4月には、在来魚の産卵状況を確認することになりました。地元の言葉では、湖岸の浅瀬にきて、マコモ等に在来魚が産卵することを「魚がセル」といいます。この「魚がセル」状況を確認しようということになりました。そのためには、内湖の水位等も調整しなければなりません。5月には、地元の方たちが講師役となって、地元の小学校の生徒さんたちにを対象に、内湖の環境を題材とした環境学習を実施されます。田植えの後は、内湖に面した水田に孵化した仔魚を放流し、一定生育した段階で内湖に移動させる作業を行います。来年度は、琵琶湖から内湖に在来魚が遡上させるための魚道の設置も検討中です。6〜7月にかけては、淡水真珠養殖の復活を目指した活動が行われます。3年目のイケチョウガイから淡水真珠の玉を取り出す作業を行うようです。このような取り組みについては、草津市役所農林水産課や草津市にある立命館大学等が支援されているようです。また、在来魚の生態調査等も行います。ここには、すでに述べたように総合地球環境学研究所の研究プロジェクトが参加させていただく方向で検討させてもらっています。7月には、外来魚の駆除をかねた地元の子どもたちも参加する「釣り大会」が開催されます。ここには、滋賀県庁琵琶湖環境部琵琶湖政策課が支援させてもらうことになっています。秋には、他の地域の内湖復活の取り組みを視察にいくことや、内湖の浅瀬にシジミをまくことが予定になっています。非常に盛りだくさんですね。でも、すべて地元の人たちの手作りの取り組みです。そこに、行政や専門家が、側面から支援するということになっている点が重要かと思います。あくまで主体性といいますか、イニシアチブは地元側にあり、内発的に生み出された地元の思い(希望・夢)を、側面からゆるやかに行政や専門家が応援していく…という感じでしょうか。
▪︎その他にも、たくさんの個人的なご意見をお聞かせいただきました。
暮らしが内湖とともにあったこの地域の文化を次世代に継承していくために、身の丈にあった(自分たちで維持管理ができる)ビオトープがつくりたい。/ 昔は、農作業にいくときに必ず内湖を通った。今は、暮らしと切り離された遠い存在になってしまっている。ビオトープは集落のそばにつくりたい。/ 現在、内湖の維持管理の作業が大変。維持管理することが、少しでも集落にとって経済的プラスになるような仕組みをつくりたい。/ かつては、内湖に釣にくる人たちを対象に、駐車場やマッチの販売等をしてこずかいを稼いでいた。励みになっていた。/昨年、ラムサール条約の関係で、全国から子どもたちがやってきて、田舟に乗ったり、淡水真珠やイケチョウガイをみてとても感動していた。このような感動を地元の子どもたちにも味合わせたい。/ 50歳ぐらいから下の人たちは、田舟の艪をこいだ経験がない。河川改修、圃場整備等で、水路で移動することがなくなってしまったから。艪こぎの競争とかできたら、盛り上がるのでは。田舟を使った遊びもできたらいい。/ 夢を実現していくためにも、ひとつひとつ取り組みの成果や効果を確認していく必要があるのでは。
▪︎平湖柳平湖の今年度の協議会は、これが最後になります。いよいよ、具体的な取り組みを始めてくいことになります。このブログでも、取り組みの様子や成果等をご報告できるようにしたいと思います。
▪︎昨日は、できあがったばかりの『志那町誌』を購入させていただきました。写真は、そのなかにあるかつての平湖柳平湖の地図や絵図です。河川改修や圃場整備が行われる以前の姿を確認できます。田舟なしには生活できなかった当時の様子を想像できるのではないでしょうか。
地(知)の拠点大学による地方創生事業 ~地(知)の拠点COCプラス
甲賀市の大原財産区を訪ねる
■総合地球環境学研究所のプロジェクトで、甲賀市にある大原財産区の事務所を訪問しました。いろいろお話しをお聞かせいただいたあとは、大原ダムを見学しました。農業用のダムです。下流には、私たちのプロジェクトで調査を進めている小佐治という集落があります。古琵琶湖の湖底だったところが隆起してできた丘陵地帯に、降雨によりいくつもの谷筋が生まれました。いつの時代かはわかりませんが、小佐治の皆さんは、この谷筋に水田を作り農業をしてきました。いわゆる八津田です。そして、後背地の丘陵の森林の中にため池を作り、そのため池の水から灌漑していました。大きなため池が5つ、小さなため池は無数にあったと言います。水不足の時のために、小さな無数のため池に水を貯めてリスクを分散させていたのです。しかし、大原ダムができてからは、そのような灌漑に伴う苦労は無くなりました。無数にあった小さなため池は放棄されることになりました。生物多様性の観点からは、そのような無数にある小さなため池には意味があったと思うのですが…。このことについては、またこのブログの中で書くことにしたいと思います。