HETANA USO(なかの綾)
▪︎「昭和の歌謡曲」が大好きなHさんが、お隣りの研究室におられます。そのHさんに、紹介しました。「なかの綾」。昭和のムード歌謡曲を、ジャズやラテンで歌っています。なんだか気持ちが盛り上がりますね〜。素晴らしい。
1. ラヴ・イズ・オーヴァー
2. 私はピアノ
3. つぐない
4. ホテル
5. すずめの涙
6. 誰より好きなのに
7. 恋におちて -Fall in love-
▪︎アルバムには7曲入っていますが、1番から、歐陽菲菲、高田みづえ、テレサテン、島津ゆたか、桂銀淑、古内東子、小林明子。よく知らない歌手もいますが、メロディーを聴けば「ああそういえば!」と思い出すはずです。もちろん、一定の年齢の以上の方たちに限りますが。気持ちが盛り上がるといっても、もともとの歌の内容は、とってもウエットで、今の若者ならば「ええ〜っっ(- -;;」という気持ちになると思うわけですが、なかの綾が歌うと、そのような歌詞の内容とは別に気持ちが盛り上がるのです。不思議です。
孤独死現場処理業者
▪︎Facebookで教えていただいた記事です。記事のタイトルは「世界でもっとも物悲しい仕事として海外で報じられている「日本の孤独死現場清掃処理業者」。アパートで孤独死した85歳の男性。死後1ヶ月後に発見されたといいます。記事中には「隣人は老人の不在には気がつかなかったという。家賃は銀行口座からの引き落としで、家族が訪問することもなかった。ようやく遺体が発見されたのは、下の階の住人から変な臭いがすると苦情があったからだ」とあります。朝起きて、この記事のことを知りました。世の中には、こういうお仕事をされている方達がおられること。それが仕事として成立していること。こういう方達がいて救われる方達が多数おられること。そもそも、救われるってどういうことなのか…などと、いろいろ考えました。
孤独死現場処理業者
▪︎阪神淡路大震災以降、孤独死という言葉をたびたび聞くようになりました。NHKスペシャル『無縁社会~“無縁死” 3万2千人の衝撃~』により「無縁社会」という言葉が広がるとともに、一層、この「孤独死」や「無縁死」という言葉が広まっていったように思います。あくまで個人的な印象ですが…。いろんな書籍が出ています。比較的最近のものを、amazonでざっと拾ってみました。
『孤独死のリアル』 (結城康博、講談社現代新書)
『孤独死なんてあたりまえだ』(持丸文雄、文芸社)
『孤独死の作法』 (市川愛、ベスト新書)
『孤独死の看取り』(嶋守さやか、新評論)
『孤独死―被災地で考える人間の復興』(額田勲、岩波書店)
『ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ』(矢部 武、新潮新書)
『孤独死を防ぐ―支援の実際と政策の動向』(中沢卓実・結城 康博、ミネルヴァ書房 )
『孤独死のすすめ』(新谷忠彦、幻冬舎ルネッサンス新書)
『しがみつかない死に方』(香山リカ、角川oneテーマ21)
『人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために』(島田裕巳、NHK出版新書)
『無縁社会から有縁社会へ』(島薗進 他、水曜社)
▪︎私はこれらの本を読んでいるわけではありません。本の内容の紹介やカスタマーレビューを読んで推測しただけなのですが、「孤独死」や「無縁死」をどのようにとらえるのか、その前提となっている考え方に違いがみられるように思います。極論すれば、ひとつは、「孤独死」や「無縁死」を否定的なこととして捉え、そのような「死」をいかに防いでいけばよいのかという立場。もうひとつは、「孤独死」や「無縁死」を否定的なことだという考え方に疑問を提示し、「孤独死」や「無縁死」を生み出した社会構造や親密圏の変化や、その趨勢を前提に、むしろ「孤独死」や「無縁死」をどのように社会に受け止めていくのかという立場です。お断りをしておきますが、あくまで推測です。「孤独死」や「無縁死」、非常に重要な問題だと常々思っています。「孤独死」・「無縁死」した人に関わった人たちは様々なことを思い、それを語ることができます。しかし、「孤独死」・「無縁死」をした人たち自身は語ることができません。「孤独死」・「無縁死」とは、どのような経験なのでしょうか(経験と呼ぶことに問題があるかもしれません…)。そもそも、「孤独死」や「無縁死」だけでなく、「死」という現象は誰のものなのでしょうか。はたして「死」は個人に帰属するのでしょうか。難しい問題ですが、多くの人びとと、考えていかなくてはいけない問題のように思います。
【追記】▪︎NHKスペシャル『無縁社会~“無縁死” 3万2千人の衝撃~』の取材にあたったNHK記者・池田誠一さんの講演会の内容が、以下で紹介されています。引用は、最後の部分です。
取材を続けていく中で「家族のつながりが薄れている」という事実が浮き彫りになった。今、この日本で何が起きているのか。どうなっているのか。処方せんのようなものがあるのか。取材を続けているものの、いまだに分からないままだ。
介護保険制度がスタートして10年以上が経過した。しかし身内に困った人がいても「介護保険を利用すればいいでしょう」「あなたたちにお任せします」などといって、行政にすべてを委ねる人が増えてきているのではないだろうか。
救急病院のソーシャルワーカーとして、30年ほど務めている人はこのように言っていた。「10年ほど前であれば、身内に厄介扱いされている人がいても、『しょうがないわね』と言って引き受けてくれる人がいた。しかし今ではそうした人がほとんどいなくなった」と。
「夏原グラント」選定結果
▪︎ゼミの学生有志で取り組んでいる「北船路米づくり研究会」の活動に対して、平和堂財団主催環境保全活動助成事業「夏原グラント」から助成をいただけることになりました。先日、研究会の代表の学生に選考結果が届いたようです。1次選考を経て、2次選考に進みました。2次選考対象団体数は25団体、そのなかから17団体が選ばれました。「北船路米づくり研究会」の「低農薬・無農薬野菜と環境こだわり米による地産地消の仕組みづくり」も、この17団体のなかに入っています。助成申請額よりも、少し減額になりましたが、基本的にはいただいた助成が活動を継続できるのではないかと思います。私自身は、過去のエントリーにも書きましたように、この「夏原グラント」の審査員をしています。もちろんのことですが、自分自身が関係者である研究会の活動の審査からは外れました。公開審査会の場では、学生たちの力では返答できないような厳しい質問もいただきました。なんとか審査を突破することができたようです。これで活動資金が一定確保できたわけですから、早急に、今年度の事業計画を再度確定させる作業に入ってほしいと思います。
▪︎「北船路米づくり研究会」の活動は、今年度で6年目に入ります。学生主体の地域連携型プロジェクトは、継続性という点で、なかなか厳しいところがあります。地域社会や専門家からは、学生団体の活動は継続性がないとの指摘をしばしば受けます。「米研」については、先輩から後輩へ、先輩から後輩へと引き継ぎながら、なんとかここまでやってきました。卒業した先輩たちによる蓄積を、無にしないように現役の学生諸君には頑張ってほしいと思います。2015年度、新3年生は19名。4年生の9名から一気に10名増えました。なぜ、増えたのか…そのあたりの理由は、私にはわかりませんが、「米研」の伝統が3年生にきちんと引き継がれるように、4年生はしっかり指導してほしいと思います。
近鉄の九条駅
▪︎私自身の原体験としての鉄道は、阪急電車です。阪急マルーンと呼ばれる電車の色と、木目調の車内、深いグリーンの椅子。記憶にしっかり残っています(もっとも、幼い私には、阪急電車の渋さがわかりませんでした)。3歳の当時は、神戸の御影の山裾にある公団住宅に住んでいましたから、最寄駅は阪急御影駅になります。もっとも、結婚してからは奈良に住んでいるので、阪急とは縁遠くなりました。現在、通勤には、京都までは近鉄を使っています。日常生活で、電車といえば、阪急よりも近鉄ということになります。
▪︎近鉄、正式名称は「近畿日本鉄道」です。「日本近畿鉄道」ではありません。なぜなんでしょうね…。まあ、それはともかく、近鉄の特徴は、全国の鉄道会社のなかで、JRを除けば、日本で最長の路線網をもつというところです。主要な駅でいえば、名古屋、京都、奈良、大阪難波、大阪阿倍野…、しかも、他の鉄道と相互乗り入れしていますので、1枚の切符でかなり遠くまでいけるはずです。たとえば、名古屋から大和八木、大阪難波を経由して、阪神の路線に入ると神戸三宮までいくことができます。さらに、降りたホームから山陽電鉄に乗り換えれば、姫路の方にまで行くことができます。
▪︎これだけ広いと駅名が面白いことになります。facebookで鉄道マニアに方に教えていただきました。大阪難波と尼崎とのあいだに「九条駅」があります。その隣は「西九条駅」です。近鉄と連絡している大阪の地下鉄駅に「九条駅」があります。近鉄の竹田駅からは京都の地下鉄と相互乗り入れしていますが、ここには「九条駅」があります。近鉄橿原線にも「九条駅」があります。「九条駅」だけで4つ、「西九条駅」もあわせると5つになります。素朴な鉄道好きの私は鉄道に関する知識に乏しく、本物の鉄道マニアに方たちからは、いろいろ教わるところがあります。このこと以外にも、「松ヶ崎駅」についても教えていただきました。関西人からすれば、特に京都の方であれば、「松ヶ崎駅」といえば京都の地下鉄の駅ということになります。しかし、三重県の松坂市内には、「松ヶ崎駅」が最初から、京都の地下鉄ができる前からあるのです。ですから、京都の地下鉄の方は、正式には「烏丸 松ヶ崎駅」になっています。なるほど〜!!…と、思わず唸ってしまいました。
▪︎個人的に近鉄が面白いなと思うところは、「盲腸」のような短い支線がけっこうあるということです。信貴線、けいはんな線、道明寺線、長野線、御所線、天理線、田原本線、鈴鹿線、湯の山線。それに生駒ケーブル、西信貴ケーブルもあります。さらに、他社に運転移管された養老線、伊賀線、内部・八王子線、他社に譲渡された北勢線…。おそらくはご理解いただけないと思いますが、こういった「盲腸」のような支線にも、全部乗ってみたいな…と素朴に思うのです。プチ「乗り鉄」ですから…。
(wikimedia commons より)
六角精児の呑み鉄本線・日本旅 「のと鉄道を呑む!」
呑み鉄とは「鉄道」と「酒」をセットで楽しむ鉄道ファンのこと。土地の酒を目的として旅する人、車窓の景色を肴に呑む人…そのタイプはさまざま。番組では「鉄道」と「酒」という偏った視点で日本を再発見していく。
旅人は呑み鉄界のトップランナー、俳優の六角精児。下積み時代から時間を見つけては全国各地を`呑み鉄’してきた。
今回は石川県の能登地方を走る「JR七尾線」と「のと鉄道」 を旅する。日本酒好きにはたまらない、クチコなどの高級珍味や七尾湾の旬のカキを堪能。廃線跡をたどりながら、奥能登の終着駅を目指す。
▪︎テレビを視ることがあまりません。しかし、時々、面白そうな番組をやっています。これは、NHKのBSプレミアムの番組。facebookでの知り合いの方の投稿から知りました。初めてしりましたが、「呑み鉄」という鉄道ファンのジャンルがあるのですね。「酒」と「鉄道」。なんだか、私にぴったりです。番組に登場されるのは俳優の六角精児さん。六角さんが訪ねるのは能登半島のようです。いや、素晴らしい。これまでも、吉田類さんの「酒場放浪記」などの番組がありますが、「酒」と「鉄道」がセットというのが素晴らしいです。4月12日の午後10時50分~午後11時50分。
大学院のオリエンテーション
▪︎昨日、土曜日ですが、大学院社会学研究科の新入生オリエンテーションが開催されました。オリエンテーションは、研究科の執行部の5名の教員の皆さんが中心になって運営されましたが、私も、オリエンテーションの最初の部分だけ参加させていただきました。オリエンテーションでは、大学院での研究の進め方や学生生活のことなど、様々な指導が行われました。研究に関しては、研究倫理に関する指導をきちんと行っていく必要があります。オリエンテーションだけでなく、授業や演習、そして個別の指導のなかで、徹底していく必要があります。16時半からは、瀬田キャンパスのRECレストランで歓迎会が開催されました。学部から進学した新入生、中国からやってきた新入生、社会人入学をして若い方たちと一緒に研究り取り組む新入生、最近の大学院は非常に多様性があります。このような多様性を大切にしていきたいとも思います。
▪︎歓迎会のあとは、執行部で教務主任をされているTさんと一緒に呑むことにしました。同僚のTさんは、昨年1年間、ノルウェーのオスロ大学で研究院として研究に専念されていました。ということで、私も昨年の8月、夫婦でノルウェーに遊びに行かせていただきました。半年ちょっとぶりの再会です。T先生とは呑み友達なので、この日も帰国を祝って瀬田駅前で呑むことにしたのです。久しぶりの再会ということもあり、話しも盛り上がりました。気がつくと23時。23時 02分のJRの快速に乗らないと、奈良の自宅に戻る近鉄の最終やその一つ前の急行に乗ることができません。もちろん、02分には乗れず、次の32分でとりあえず京都にまでたどり着きました。近鉄はありません。仕方なく、JRの普通奈良行きに乗っての帰宅となりました…トホホです。奈良に到着したのは午前1時近く。ホームから階段をおりるときに、龍大の広告が目に入ってきました。
瀬田キャンパスの桜
▪︎本日は曇天。青空を背景にしていれば、もっと美しい満開の桜の写真が撮れたのですが…。まあ、「季節のもの」…のような感じです。今日は、午前中が「大津エンパワねっと」の打ち合わせ。それから「研究部」で資料の読み込み。これから、大学院生の指導です。
▪︎学部の方のことも少し説明させてください。今年のゼミは、3年生が19名、4年生が9名。大学院は修士課程が1名、特別留学生が1名、博士後期課程が2名。今年の4月から研究部長になったため授業担当コマ数を減らさねばならず、これまで担当してきた「地域社会論Ⅰ・Ⅱ」は不開講になります。ただし、「社会調査実習」や「大津エンパワねっと」は引き続き担当することになります。そのあたり、学科の教務委員の方と相談して、すっきりさせようと思います。
▪︎3年生のゼミですが、卒論を早めに書く体制を構築して、指導を進めていこうと思います。現在の就職活動の様子を勘案すると、かなり早めに調査にとりかかり、卒論を執筆していかねばなりません。3年生のあいだに、「土台」程度は執筆しておかねばなりません。
瀬田の入学式2015
▪︎昨日は、瀬田キャンパスで2015年度の入学式が、農学部、理工学部、社会学部の順番で挙行されました。新しく農学部が開設されたこともあるのでしょか、キャンパスのなかは、例年と比較してずいぶん賑やかに盛り上がっているように思いました。知り合いの農学部の方が、facebookを通して、農学部の入学式の様子を伝えておられました。滋賀県知事や大津市長、そして農水省の方たちも来賓としてお越しになっていたようです。私も農学部の開設の委員として少しだけお手伝いをしたので、他学部の入学式ではありますが、なにか安堵にも似たほっとした気持ちになります。
▪︎龍谷大学の入学式、今回で12回目になります。12という数字をみると、ずいぶん長く龍谷大学で働いているような気持ちにもなりますが、あっという間に過ぎ去ってしまったようにも思います。
▪︎龍谷大学の入学式は仏式の作法に則り執り行われます。ということで、基本的には例年通りのプログラムで進行していきましたが、入学式が始まる前に、こんなことがありました。宗教局の3年生の学生が、新入生の前で、浄土真宗の教え、「礼拝」のやり方やその意味について、ポイントをわかりやすく説明してくださいました。彼のおちついた声の響きには、何か力がありました。新入生の皆さんに、静かに耳を傾けさせるような力が、彼の声のなかにはあったように思いました。「おお、素敵だ!」と思いました。普段は、どのような学生さんなのか、私自身はまったく知りませんが、「場」を静かに包み込むような力が彼の声には潜んでいるように思いました。
▪︎学長と理事長の式辞のあと、来賓、教員の紹介、そして学歌斉唱で入学式は終わるのですが、私はすぐに深草キャンパスに移動しなければなりませんでしたか。学歌を歌わずに、またせておあいたタクシーで深草キャンパスに移動しました。
▪︎1日は深草キャンパスで入学式が執り行われました。そして2日が瀬田キャンパスです。両日とも、入学式の後には、新しく着任された先生方の新任者研修が行われました。私は研究部長として、事務部長の Tさんと2人で説明を行いました。一昨日は、新しくできた農学部の先生方が中心に瀬田キャンパスの先生方を対象にしたものでしたが、昨日は深草と大宮キャンパスの先生方を対象にしたものでした。偉そうに研修などといっていますが、私自身も、昨日、研究部長の辞令をいたてだいたばかりでなわけで、ほとんどのところは事務部長のTさんが説明してくださいました。
▪︎研修の後は研究部に戻り、人事異動で研究部にやってこられた新しい課長Yさんも含めて、晩までミーティングを行いました。今、喫緊に進めなくてはいけない案件があり、文書や資料のチェックを行いながら、いろいろ議論をいたしました。議論といっても、私などは「新人」に近く、私にとっては研修のような側面があります。それに対して、Y課長は、人事異動でこられたばかり、それもまだ前の職場で引き継ぎの作業でお忙しいなかでもありますが、さすがに私などとは理解のスピードが違います。皆さん、優秀な方たちばかりで、すごいな〜…と感心しています。私も、一生懸命勉強をして、ついていかなければなりません。
柴静/『穹頂之下』 中国のPM2.5問題ドキュメンタリー【日本語字幕】
(画面右下の「字幕」アイコンをクリックすると、日本語字幕が出ます)
▪︎中国でものすごい注目をあびた「PM2.5問題を告発する」ドキュメンタリーです。中国国内で2月28日にネットにアップされましたが、3月7日に視聴が禁止されました。現在は、YouTubeで視ることができます。以下のブログ記事もあわせてご覧いただければよいかと思います。