中津川市の「付知GINZA会」のこと
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■今日は、岐阜県の中津川市役所から、6名の職員の皆さんが瀬田キャンパスにお越しになりました。中津川市といえば、岐阜県の一番東側。長野県と接している自治体です。私のような年寄りには、日本初の野外フェスティバル「全日本フォークジャンボリー」が開催されたところとして有名です。といっても、今の学生の皆さん、なんのことやらわからないでしょうね…。
■さて、それはともかくです。なぜ中津川市から職員の皆さんがお越しになったかといえば、これから中津川市の地域づくりをお手伝いさせていただくことになったからです。じつは、今年の夏から地域づくりのやり方についてご相談を受けていました。そのとき、いろいろ中津川の実情についていろいろ伺いました。その上で、私の思いもお話しさせていただきました。もし地域づくりのお手伝いをするにしても、地域の内発的・創発的な小さな動きに寄り添いつつ、時間をかけて、紆余曲折する地域づくりの活動のプロセスを大切にし、そのプロセスから生まれてくる成果を地域の皆さんと一緒に共有しながら、地域づくりに関わっていきたい…。それが、私の思いであり、私からのお願いでした。そのような私の思いを市役所の担当の方たちが受け入れていただけることになりました。そして、今回、あらためて地域担当の職員の皆さんも加わって瀬田キャンパスに打合せにこられたのでした。
■今日のお話しのなかで、「付地GINZA会」という団体のことを教えていただきました。旧付知街道の活性化活動に取り組む団体です。林業で栄えた昔の賑わいを取り戻すべく、その地域で働く若者(30歳前後)で立ち上げた団体です。中津川市付知には、その他にも、たくさんの団体が活動をしています。トップの画像は、この「付地GINZA会」のfacebook公式ページです。背景の写真が美しいですね〜。この付知も含めて、中津川市には、来年、春になるまで一度訪問させていただき、地域で活動されている団体の皆さんとお話しをさせていただくことになっています。とっても楽しみです。
しばらくぶりです…
■先月からの状況は、以下の通り。
・残務処理…。
・福井大学での集中講義。
・島根県の宍道湖・中海での調査。
・第21回「北船路野菜市」の開催。
・インドネシア旅行。
・大学基準教会認証評価関連作業。
・「北船路米づくり研究会」主催「かかし祭」の実施。
・「大津エンパワねっと」5期生報告会の指導および、報告会の実施。
■なんだか、夏期休暇らしいのは、インドネシア旅行ぐらいでしょうか…。ということで、先月からのこと、少しずつ報告していくようにします。
マザーレイクフォーラム・びわコミ会議(第3回)
■今日は午前中大学にいってちょっとした用事をすませて、昼からは滋賀県庁にいきました。琵琶湖環境部琵琶湖政策課が所管している「マザーレイク21計画」(琵琶湖総合保全整備計画)の第2期に関連する「第2回マザーレイク21計画学術フォーラム」が開催されたからです。
■国の6つの省庁(当時の国土庁・環境庁・厚生省・農林水産省・林野庁・建設省)が1997年度から2カ年にわたり共同で実施した「琵琶湖の総合的な保全のための計画調査」をふまえて、滋賀県では、琵琶湖を健全な姿で次世代に引き継ぐための指針として、2000年3月に、琵琶湖総合保全整備計画(マザーレイク21計画)を策定しました。1999年度から2010年度までが第1期になります。私は、国土交通省の琵琶湖総合保全計画検討調査委員や、滋賀県の琵琶湖総合保全学術委員会委員としてこの「マザーレイク21計画」の第2期、2011年度から2020年度までの計画策定にかかわってきました。
■今日、開催された「マザーレイク21計画学術フォーラム」は、この「マザーレイク21計画」(2期)の進行管理(PDCAサイクル)の中で、施策の評価を、学術的な見地から琵琶湖と流域の状況について指標などを用いて整理・解析する役割を担っています。今日は、半年前に開催された第1回での議論や注目を、事務局が積極的に受け止めて、新しい方向性が示されました。もちろん、今日は基本的な方向性であり、この先、まだまだ難関が続々と続くわけですが、こういうのは気持ちがよいですね。困難なのはわかっているけれど、未来に「希望」がみてくるから。仕事は、こうでななくてはいけません。仕事は、前向きでないといけません。
■ところで、この「マザーレイク21計画学術フォーラム」とも関係しますが、市民参加による施策の評価を行う会議も開催されます。8月31日に「コラポしが21」で開催される、「第3回マザーレイクフォーラム びわコミ会議」です。詳しくは、以下をご覧ください。
琵琶湖環境科学研究センターの評議会
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■年をとったせいか、評価に関する仕事が増えてきました。一番苦労するのは、自分が勤務する社会学研究科の大学認証評価です。これは、評価を受ける側になります。しかしそれと同時に、評価をする仕事もいろいろあります。学内での評価(ないしは審査)だけでなく、学外の評価の仕事もあります。今日は、終日、そのような仕事でした。
■現在、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評議員をしています。滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは、「琵琶湖とその流域を一体のものとしてとらえ、健全な水循環、物質循環、生態系の保全といった視点から琵琶湖と滋賀の環境に関する現象の解明、行政課題に取り組むため、幅広いネットワークの形成を図りながら、総合的に試験研究を推進することによって、滋賀をモデルとした持続可能な社会の構築に貢献する」ために設置されています。今日は、センターの評議委員会が開催されました。センターの次の研究計画(第4期)の評価を行うためにです。
■評議委員会は、朝9時15分に始まりました。まず、第4期中期計画の全体概要の説明が行われました。そして、4つの政策研究課題と5つの調査解析の研究プロジェクトの計画について、16時半頃まで報告が行われ、それぞれについて評議委員により評価を行いました。今回は、昨年の評議会で私がおこなったコメント(評価可能な研究事業の体系性の確保)にきちんと対応していただきました。その結果、センターの研究事業全体の枠組みがシャープになりました。センター長や知り合いの研究員の方にお話しをうかがったところ、ずいぶん時間をかけてセンター内で議論を積み重ねてこられたのだそうです。こういう成果が見えてくると、評価の仕事をしていても嬉しくなりますね。
■写真は、センターから大津市街地の方面を写したものです。今日は雨でした。こういう風景も、水墨画のようで悪くないですね。
岐阜県関市で講演をしてきました、そして「長良川鉄道」!
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■昨日は、関市で「『生きがいづくり』から『地域づくり』へ」という題目で講演をさせていただまきました。関西にいる私が何故岐阜県なのか…少し、説明させていただきます。私は、以前、岐阜県の環境生活部人づくり文化課 が取り組まれていた生涯学習の事業をお手伝いしていました。当時、岐阜県では、積極的に「地域づくり型生涯学習」の推進を目指しておられました。「これからは、個人的生活の充実のための生涯学習に加え、子育て、福祉、環境、まちづくりなど身近な地域における課題の解決を目指し、自己の知識、技術、経験を地域社会に役立て、社会的生活の充実を図る「地域づくり型生涯学習」が求められている」との判断からです。というわけで、地域づくりを自分のライフワーク(?!)にしている私にも協力依頼の話しがあったのです。岐阜県では、岐阜市、各務原市、可児市等で、この「地域づくり型生涯学習」のモデル事業等に取り組んできました。
■このモデル事業が終了してから、しばらく時間が経過していますが、昨年度末(たしか、2月頃だったと思いますが)、関市の生涯学習課から講演のご依頼をいただいたのでした。以前、県の生涯学習センターの所長をされていたYさんが、現在、関市で教育長をされているというご縁から、お声掛けいただいたのです。関市では、現在、「1学習・1スポーツ・1ボランティア」をスローガンに、生涯学習を通して、地域社会に貢献できるようになろう…と、新たな生涯学習の取り組みを模索されておいます。今回は、その取り組みにあわせたお話しを…ということで、講演のご依頼をいただいたのです。右が、職員の方の、お手製のポスターです。関市のスローガンにふさわしく、マラソンを走っている私の写真を入れていただきました。講演の内容は、これまで私が地域づくりに関する実践で経験してきたことをもとにしたものです。その内容はともかく、気持ち良く1時間半、お話しをさせていただきました。関市の皆さんには、心から感謝いたします。
■トップの写真は、講演会の会場である「わかくさプラザ・学習情報館」の最寄りの駅、「関市役所前」です。岐阜県の美濃太田から郡上八幡市方面まで走っている「長良川鉄道」の駅です。田園風景のなかの駅、ローカル線の旅が好きな私には、とっても素敵な風景でした。この駅から10分程あるいたところに、市役所、そしてわかくさプラザ・学習情報館や体育館などの相当に立派な施設が並んでいるのです。
■今回、関市には、鉄道で移動しました。自宅のある奈良から京都まで近鉄。京都から名古屋までは新幹線。名古屋から美濃太田までは特急「ワイドビューひだ7号」、美濃太田から関市までは「長良川鉄道」と、ちょっとした鉄道旅行を楽しむことができました。「長良川鉄道」には初めて乗車しました(いわゆるディーゼルカーです)。しかも、美濃太田駅には、駅弁の立売(釜めしを販売されていました)されている方をおみかけしました。今時、駅弁の立売なんて、めったに拝見することはできません。わかりますか?立売って。「帯のついた長方形の箱に駅弁や茶を入れ、首から下げホーム上を歩く人」・・・といっても、若い学生の皆さんはわからないだろうな…。
■ところで、「長良川鉄道」、経営がなかなか厳しいようです。列車のなかに、下のような壁新聞が張ってありました。小学生が取材・編集・発行されています。いいですね〜。赤字ローカル鉄道をなんとかしたいと、いろいろアイデアも提案されています。
中国に出張しています。
■15日の卒業式、そのあと16・17日は岩手に行き、18日から22日までは中国に出張しています。18・19日は浙江省寧波市にある寧波大学外語学院を訪問し、留学生の受け入れ、研究・教育の交流に関して協議を行いました。20日は、湖北省武漢にある華中師範大学に移動。本日から明日の午前中まで、外語学院と社会学院の教員の皆さんと、やはり留学生の受け入れや研究・教育交流に関する協議を行う予定です。
■ということで、このホームページにあるブログ、しばらく更新がストップしています。
今年も大津市「パワーアップ・市民活動応援事業」に採択されました!!
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■ゼミ活動の一環としておこなっている「北船路米づくり研究会」では、昨年、大津市の「パワーアップ・市民活動応援事業」【頑張ってみよう部門】に応募し、採択していただくことができました。この助成金のおかげで、昨年の9月には、街中と農村(北船路)との交流事業(「かかし祭」)を成功させることができました。今年も、引き続き研究会として応募することにしました。書類審査も無事通り、3月9日(土)、大津市浜大津にある「明日都浜大津」で審査会が開催され、学生たちがプレゼンテーションを行ってきました。今回は、ひとつ下の学年、すなわちこれから研究会をリードしていく学年のリーダーMくんとサブリーダーYくんがプレゼンテーションを行いました。
■プレゼンテーションの内容は、この2年間やってきた実績に加えて、今年新たに取り組む「地酒プロジェクト」(日本酒プロジェクト)をアピールするものでした。この2人、社会学部が取り組む「大津エンパワねっと」を履修したこともあり、また準備にも時間をかけたのでしょう、プレゼンテーションは安心して聞くことができるレベルに達していました。発表は朝9時50分からでしたが、採択結果は夕方に発表されたようで(私は、学生のプレゼンしか聞くことができませんでした…)。結果として、今年、応募したのは【学生部門】でした。リーダーのMくんの報告では、3つある部門全体をとおしても、かなり良い点数で採択されたとのことでした。おめでとう!! 学生たちにとって、審査委員の前でプレゼンテーションすることは、教育的にもとても良い経験になったと思います。
「元気な『滋賀の農業』」広め隊」ブログでご紹介いただきました!!
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■先日のエントリーで、地元のFM局である「エフエム滋賀」の「元気な『滋賀の農業』」広め隊」という番組の取材を受けた事をお伝えしました。ところで、この番組にはブログがあります。そのブログで、「北船路米づくり研究会」への取材や活動内容についてご紹介いただきました。レポーターの渡辺さん、ありがとうございました。
北船路米づくり研究会の取り組み①
北船路米づくり研究会の取り組み②
【追記】■「元気な『滋賀の農業』」広め隊」ブログ、さらに関連エントリーです。棚田で頑張っている「ワキタカカシ」が…。
今日のOAは北船路米づくり研究会!!