JR西日本の「懐鉄」(懐かしい列車)
■うーん…ずいぶん迷いました。150円なので、大津駅だけでもと買ってしまいました。JR西日本が発売している「懐かしい列車の入場券」=「懐鉄」です。JR西日本のいろんな駅で、廃止になったさまざまな列車の写真が掲載された入場券、発売されているのです。大津駅は急行「きたぐに」です。
■「きたぐに」は、大阪駅と新潟駅の間を東海道本線・北陸本線・信越本線経由で運転していた夜行急行列車です。定期運転は、2012年3月17日で運行終了しました。今は、関西から新潟に行く場合も、東京を経由して新幹線で移動されるのではないかと思います。昔は、一般にはどんな人たちが、どういう目的で利用していたのでしょうね。関西の人が新潟に出張して朝から仕事があるとした時に、前泊が必要なるのではないかと思います。体力は要りますが、こういう夜行急行列車があると電車の中で睡眠をとって、新潟に到着したらすぐに仕事を始められるので、便利といえば便利ですよね。実際のところはどうだったのか、わかりませんが。
■若い頃のは、この「きたぐに」はもちろんのこと、鉄道には関心がなかったのですが、夜行寝台に乗って大阪から新潟に行った記憶があります。学生時代に所属していた、学生オーケストラ、関西学院交響楽団でソビエト連邦に演奏旅行に出かけたのですが、行きも帰りも、新潟から旅客機に乗りました。1979年のことになります。新潟空港からソ連のまずはハバロフスクに飛びました。その後は、モスクワ、レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)、バルト三国のラトビアの首都リガ等で演奏をしました。でも、ソ連への入出国は新潟からでした。その時に、「きたぐに」に乗っているのではないかと思います。でも、「つるぎ」という特急も走っていたようで、どっちなんだろうな〜思うのですが、今となってはよくわかりません。
■ところで、この「懐鉄」の「きたぐに」の入場券の話題をfacebookにも投稿したのですが、ある方から以下のようなコメントをいただきました。
少年時代、大津で過ごしました。長浜の先生が、「終電は『きたぐに』やねん。」と、言われてたのを思い出しました(笑)
■こちらのブログの記事では、かつては大津発0:12の「きたぐに」に乗車すると、長浜には1:15に到着していたようです。大津で遅くまで飲んでいても、長浜まで帰ることができたわけで。今だと、大津発の最終の長浜行きの電車は大津発22:41です。長浜には23:41に着きます。飲兵衛にとっては、1時間以上遅くまで呑めるので、昔の方が良かったですかね。
蜂蜜スイーツの差し入れ
■火曜日4限(15:15~16:45)は、3回生のゼミ「社会学演習IA」です。今日は、ゼミの開始時に、嬉しいことがありました。うちのゼミは男子ばかりなのですが、そのうちの1人の学生さんが、お菓子を作ってきてくれたのです。
■先日、瀬田キャンパスにある「Steamコモンズ」で開催された「Market Place」で蜂蜜が販売され、その蜂蜜を、遊びに来てくれたゼミ生にプレゼントしました。彼はスイーツ作りが趣味とその場で教えてくれたものですから、ぜひ龍大の蜂蜜を使ってスイーツ作って欲しかったのです。まあ、そのようなこともあって、今日は、その龍大の蜂蜜をつかってお菓子を作ってきてくれたのです。非常にしっとりして美味しかったです!! ありがとう。しかもみんなに食べてもらおうと、爪楊枝まで持参してくれていました。やるな〜。
■秋には、農学部の古本先生と先生の研究室のゼミ生のコラボで、社会学部の教員である私や私が指導で関わっている学生とで、「蜂蜜とジャム」のイベントを開催します。その時に、ぜひまた蜂蜜を使ったスイーツを提供もらいたいなあと思っています。また、相談をしてみます。
研究会議
■まだ議論を通して企画の屋台骨をしっかりさせているところなので、詳しくは説明できませんが、現在、農学部と先端理工学部の教員の皆さん、そして社会学部の私で、2022年度のJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の「共創の場形成支援プログラム」に応募する準備を進めています。
■私は文理融合型の研究プロジェクトの経験を積んできたので、今回のようにいろんなディシプリンの研究者が集まる広い意味での環境系のプロジェクトは得意な方なのかもしれません。今朝、開かれた研究会議では、自ら申し出て、企画の骨格を示す概略図を用意してきました。いわゆる「ぽんち絵」というやつです。もっとも、基本の核となるアイデアは農学部のお2人の教員のものなのですが、そのアイデアやその意図をうまく汲み取り、他のディシプリンの方法や考え方も連携させた形でまとめました。
■今日はこの図を基本に、議論を行いました。私としては、うまくいったのではないかと思っています。今回の企画には、私が理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」も参加させていただき、「琵琶故知新」が発案した「びわぽいんと」も今回の企画の中で大切な役割を果たすことになっています。全体のグランドデザインを概略図を元に関係者全体で共有した上で、細かな企画の詰めを行なっていく予定です。
【追記】■今日、会議が終わった後、会議に参加した方から、こんな考えを聞かせていただきました。「社会学部が深草キャンパスに移転した後、瀬田キャンパスはどうしていくのか。瀬田キャンパスには、学部を超えた環境に関わる研究所が必要なんじゃないのか…」というご意見です。社会学部が移転しなくても、私は、琵琶湖のある滋賀県を中心的なフィールドにした環境系の研究所があってほしいと思っていました。もし、そのような研究所ができるのならば、深草キャンパスに移転しても、その研究所のプロジェクトに参加したいものです。細かなディシプリンに分割した形で研究をするのではなくて、ディシプリンや自分の専門性を超えてフィールドの現実と向き合うことが必要だとずっと思っていました。少なくとも「キャンパス単位」で考えていくことが必要なんだと思います。とはいえ、定年退職まで残された時間はわずかです。
庭のユリ
■鉢ではなく、庭に植えたユリが蕾を膨らませていました。今日は、そのうちの一つだけが開花しました。ユリの花、とても好きなので毎年楽しみにしています。自分の中では、ユリの花は遠い昔の記憶と結びついています。
■昔のことを思い出しながら近づいてみると、元気に蕾を膨らませている蕾に混じって、何やら汚れているような蕾も。むむむ!!! 害虫がついています。鳥の糞のようですが、明らかに害虫です。調べてみました。正しく同定できる能力はありませんが、ユリクビナガハムシという甲虫のようです。この昆虫、幼虫の段階では自分の出した糞を身にまとっているのです。そうか、ウンコでカモフラージュしているのか。すごいですね。申し訳ないけど、手で駆除させていただきました。ごめんな。
■ユリクビナガハムシ、こんな昆虫です。
川北くんのお祝い
■昨日は、午前中から大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に行きました。本来、土曜日、「利やん」はお休みなのですが、昨日はお店のご常連である川北くんの「還暦&定年退職」のお祝いのパーティが開催されました。長年に渡り、川北くんとこの「利やん」で交流してきたご常連が集まってきました。思い出になる会にしようと、みんなで餃子を包み、焼いて、そしてお好み焼きも焼いて、楽しい時間を過ごしました。都合がつかず参加できなかった皆様、残念でしたね。また、お店でお会いいたしましょう。昨日は、龍谷大学を64歳で早期退職された原田 達先生もご参加くださいました。ひさしぶりに原田先生ともお会いできました。先生がご退職されてから、もう6年も経ったんですね。時間が経つのは速い、速すぎるな〜。
■「利やん」は、私にとってとても大切な場所、「サードプレイス」です。職場でもある大学の役割からも、家庭における役割からも解放されて、1人の個人としてリラックスできる場所であり、いろんな人のつながりが生まれる大切な場所でもあります。詳しくは、以下の投稿をお読みください。
2015「びわ湖レイクサイドマラソン」/ サードプレイスとしての「利やん」
地域自治の現状と課題
■金曜2限は「社会共生実習」の「地域エンパワねっと・大津中央」です。来週は、10年にわたって中央学区自治連合会長をおつとめになった前自治連合会長・現顧問の安孫子邦夫さんにお話を伺うことになっています。あえてまとめれば、地域自治の現状と課題について伺うということになるでしょうか。ということで、学生の皆さんはお尋ねする内容を議論しました。最終的には、時間内でうまくまとまった…かな。
■この10年で中央学区の様子もいろいろ変化しました。同時に、長年にわたって自治連合会長をおつとめになってこられて、その途中でも中央学区の地域自治に関するお考えについても何か変化があったかもしれません。10年にわたる自治連合会長のご経験から、学生たちは学ばせていただきます。
「地域エンパワねっと・大津中央」では、大津市中央学区自治連合会会長を長年なさっておられた方への質問をみんなで出し合いました。来週、オンラインで対談する予定です!#龍谷大学 #社会共生実習 #地域エンパワねっと pic.twitter.com/rt3vgNOSIu
— 龍谷大学 社会共生実習|公式 (@r_coexistence) June 10, 2022
NHKスペシャル「獣害を転じて福となす〜雅(まさ)ねえと中国山地の物語〜」
#NHKスペシャル#獣害を転じて福となす
雅(まさ)ねえと中国山地の物語番組まとめ記事を公開しました▼https://t.co/xEW7Dson5f
「動物に、ここに住もうって思わせたのは人間」
動物が田畑を食い荒らす獣害。対策に取り組む“雅ねえ”と住民たちが織りなす、どこにでもある山里の、どこにもない物語。— NHKスペシャル公式 (@nhk_n_sp) June 11, 2022
■昨晩、NHKスペシャル「獣害を転じて福となす〜雅(まさ)ねえと中国山地の物語〜」を視聴しました。視聴しながら、録画し損っていることに気がつきました。きちんと録画しておきたい内容でした。再放送で。大阪は14日の深夜、正確には15日の1:15からみたいです。ちょっと抽象的な言い方になりますが、「人間と獣」の関係を人びとが問い直す中で、「人間と人間」の関係も問い直すことになっているように思いました。獣害を契機に人の繋がりが再生しているように思えたのです。そこに、この番組のタイトルにもある「雅ねえ」の人生、生き方の問題も横糸として絡んでいます。素敵なドキュメンタリーでした。皆さんもご覧ください。以下は、番組の概要です。
イノシシなどが田畑を食い荒らす獣害。高齢化が進むなか、全国で農地荒廃の原因となっている。その獣害に、住民が一丸となって取り組み、元気と希望を取り戻した町が中国山地にある。獣害研究家の雅ねえと住民たちは、守った野菜を売る直売所を作ったり、果物の苗を植えて共同農園を作ったり。さらにイノシシ肉の加工施設も建てられて、新たな雇用が生まれ、若い移住者も増えた。どこにでもある山里の、どこにもない物語。
令和3年度東京大学学部入学式の祝辞、妹島和代さん
■龍谷大学の親しい事務職員の方が、東大入学式で … 世さんの祝辞をアップされていました。なるほど。素晴らしい祝辞です。以下は、そのうちの一部です。
「私がお伝えしたいことは、まず一つは、専門的に考えてゆくことは、意外に専門以外の他の分野のことも考えることになっていくものだな、ということです。それから2つ目は、他分野の専門家とのコラボレーションの重要性です。そして3つ目は、自身の専門の研究を深めてゆくことは結局、その専門領域内にとどまらないで、私たちの世界全体を考えることになっていく、ということです。これらは、おそらく、いずれの専門分野にもあてはまるのではないかと思います。」
「今思うと、私は家を考えながら、人の集合のあり方を考えていたと思います。どうやったら1人でいることの快適性とみんなでいることの快適性を両立できるか、それにはどういうスペースを作ればいいのだろうかと考え、そして、それは、家だけの問題にとどまらないものになっていきました。」
「「新しい学びの場」という要望から私は、いろいろな人と出会うことができる多様性と自由、他分野の人間と場所を共有している共有感覚、を提案したのです。」
「みんなで場所や空間を共有するということは、その場所に流れている時間をも共有しているのではないかと気づきました。つまりそれは、今の時代の私たちが共有しているだけでなく、過去や未来の人々とも共有していると言えるのではないかと思います。いろいろな人々の活動が積み上がって歴史となって、その流れの一番手前に私たちの今の社会があるということだと思います。 」
■学部や学科、そして自分の専門領域に閉じこもるのではなく、こういった「開かれた場」が自分の職場にもっと必要だなあと思っています。私は、長年、文理融合型の研究プロジェクトに参加してきたので、この妹島さんがおっしゃること、自分の経験に重ね合わせてよく理解できます。もちろん、過去の経験が全て素晴らしいものであったかといえば、必ずしもそうではありません。でも、そういううまくいかなったなあという経験も含めて、それはなぜなのかなあと考えることで、今の自分の力になっているのだろうなと思っています。
STEAMコモンズMarket Placeでの採蜜体験とハチミツの販売
■瀬田キャンパスで、美味しい蜂蜜が販売されました。店頭で、蜂蜜を搾る体験もしてみました。搾りたては美味いですね。STEAMコモンズで開催された「龍谷マーケットプレイス(Market Place)」です。農学部の古本 強先生のお店の方で、今日は遊ばせてもらいました。木曜日は授業がなく、会議もなければ大学にはいかずに家で仕事をしていますが、今日は特別です。知り合いの学生が前を通るたびに、「こうてって」(買って行ってちょうだい)と呼びかけて、蜂蜜を搾る体験も勧めました。「社会共生実習」の「地域エンパワねっと」の女子学生2人が、秋に開催する蜂蜜とジャムのイベントを手伝ってくれることになりました。嬉しいですね〜。
■まず、以下の農学部のブログの投稿を読んでみてください。書いているのは、古本先生です。
STEAMコモンズMarket Placeでの採蜜体験とハチミツの販売
■読んでくださいましたか? OK!! この記事に出てくる田仲くんに、今日、会うことができました。絶対に会いたいなと思っていたので、念願が叶いました。
■田仲くんは、古本さんの指導を受けている大学院生です。古本さんは、トウモロコシの遺伝子の研究をしてしおられます。私、素人なんですが、これまで彼の話を聞いていると研究の中心にあるのはゲノム編集という遺伝子を扱う技術だったと思います。そんな人がなんで養蜂をしているのかというのも、不思議な話なんですが、これには古本さんのご家族、特に奥様や奥様のご実家のことが関係しています。私が説明するのもな〜、プライペートにことだし…。一度、古本さんに聞いてみてください。でとにかく、古本さんは素人から始めて、見よう見まねが養蜂を始めて、採取した蜂蜜を周りの人にプレゼントされていたようです。まあ、素人が家庭菜園で野菜作るのに感覚は似ていたのかもしれません。
■そんな古本さんが、龍谷大学に農学部が開設される段階で、広島大学から異動して来られました。そこで、私と出会うわけです。大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で一緒に呑んだりする仲になりました。その頃、「利やん」のマスターもご健在で、古本さんのことをとても気に入っておられました。「古本先生、大好きやな〜」と、私に対しては言わないようなことも言っていました。あっ、話が脱線した。
■古本さんは、ゲノム編集の人なのに、諸々あって、社会貢献の一環で養蜂をされることになりました。社会学者からみ見ると、ゲノム編集と養蜂との間には相当のひらきがあるように思うんだけど、それを楽しそうにやっている古本さんが素敵だなあと思っていたりしていたのでした。そして、そんな古本さんの研究室に配属になった学生の田仲くんも、すごいなあと思いました。ゲノム編集ではなくて、養蜂の方に関心を強く持ったのですから。やっと田仲くんまで話を戻すことができました。
■田仲くんは、古本さんについてミツバチの研究を始めるのですが、ブログにもあるようにうまくいかず、ハチ群を育てることから学び直すために、修士課程の間に一年休学し、養蜂家のもとで養蜂技術を一年学び直しました。そしてこの春、復学したのです。なかなかパワフルな生き方です。すごいな〜と思っていました。そのご当人に今日は会えたのです。「古本先生のおかげで、夢中になれるもの(養蜂、ミツバチ)に出会うことができました」と語っておられました。素敵だな〜。夢中になれることが見つかるって、とっても素敵なことですよね。田仲くんは、大学院を修了した後は、再び、養蜂の修行を行い、その後、養蜂家として独立されるとのことでした。
■ここには全てを書けませんが、忙しく作業をする田仲くんを捕まえては、いろいろ話を聞かせてもらいました。養蜂のことはもちろんでいが、今の大学院での研究のこととか、それから今後のこと。養蜂をするには、巣箱を設置する場所が必要になります。その土地の所有者とよい関係がなければなりません。そばで農薬を使う水田があると困るとか難しい問題もあります。半径2km以内に同業者がいると巣箱を設置できないとか。勉強になりました。田仲くん、忙しい中、相手してくださってありがとうございました。実際にお会いする前は、もっと寡黙な人だと勝手に想像していました。でも、実際は、よく語る人でした。もっと、いろいろ話を田仲くんに聞いてみたいです。というか、多くの皆さんの前で語ってもらいたいですね。田仲くんは、呑むことがお好きとのことで、今度、古本さんも一緒に「利やん」でご一緒できればと思います。
【追記1】古本先生から、facebookでコメントを通して正しい情報をいただきました。すみません。
これ、古本情報、満載ですね(笑)。
専門は植物生理学で、研究で使用する技術の一つは「ゲノム編集」ではなく「遺伝子組み換え」でした。人によってはより印象が悪くなるかもしれませんが。
これからの学びは開かれていないというのが、「利やん」での学びです。私もマスターが好きです。両想いでしたか。