「地域エンパワねっとⅠ」と「啐啄同時」

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■履修学生の皆さん。このあたりが一番しんどい時期かもしれません。活動のテーマを焦点化していくことは、なかなか難しい。自分たちのミーティングだけで、ああでもないこうでもないと時間を消費しているだけでは、活動の展開がありません。また、漫然と地域の皆さんにお話しを伺うだけでも活動の展開は、なかなかありません。勉強にはなりますけれど、「君たちは、いったいエンパワで何をしたいんや?」と逆に地域の皆さんから問われることになります。まち歩きをしたり、地域の皆さんにお話しをうかがいながら、自分たちのなかにぼんやりと浮かび上がってきたテーマを、どのようにしたら地域のなかに隠れているニーズや課題と結び付けていけるのでしょうか。

■仏教の宗派に禅宗があります。その禅宗に「啐啄同時」という言葉があります。「そったくどうじ」と読みます。「啐」とは、鳥の雛が卵からかえろうとすると、雛が内から卵の殻をつつくことを言い、「啄」とは親鳥が雛がかえろうとするときに、外から卵の殻をつつくことをいいます。禅宗では、この鳥の親子の話しを禅にあてはめます。禅において、師匠と修行者との呼吸がぴたりと合うこと、機が熟して弟子が悟りを開こうとしているときのことを「啐啄同時」と呼んでいるのです。先日、1人の学生が、「地域づくりって難しいですね」と言っていました。当初予想していたよりも手こずっているのでしょう。でも、もう少しすると「啐啄同時」のタイミングがやってくると思います。一緒に頑張ってまいりましょう。

大津エンパワねっと「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ」

20131203empowernet.jpg■昨日は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」の「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ」が、社会学部社会学科の学生を対象として「社会調査入門の授業」のなかで実施されました。講師は、大津市歴史博物館学芸員の木津勝先生です(コミュニティマネジメント学科、地域福祉学科・臨床福祉学科の「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ」は、すでに終了しています)。

■木津先生は、大津に関わる近現代の古写真を収集・研究されています。今回の講義「大津ってどんなとこ?古写真でみる地域のあゆみ」でも、それらの写真をふんだんに用いて大津の明治期以降の歴史についてご説明くださいました。一般の市民の方にもお聞きいただきたい内容でした。木津先生、ありがとうございました。

■特別講義の様子は、「大津エンパワねっと」の公式facebookページでもごらんいただけます。facebookに登録されていない方にもご覧いただけると思います。ぜひ、以下のURLをクックしてご覧いただければと思います。こちらで写真をご覧ください。

「大津エンパワねっと」全体授業

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■今日の投稿は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」について。「大津エンパワねっと」コースのなかにある実習も取り込んだ授業「地域エンパワねっとⅠ」・「地域エンパワねっとⅡ」では、大学に隣接した瀬田東学区と、大津市の中心市街地にあたる中央地区の2カ所で、学生たちが活動しています。「エンパワ」の授業は金曜日の1・2限に開催されますが、地区ごとに集まって集団指導を行う日と、全員が集まって授業を行う日の両方があります。今日は、後者の方。6期生の全員か集まり、全体授業が行われました。トップの写真は、瀬田東学区で地域の防犯をテーマに取り組んでいるチームです。臨床福祉学科の高松智画先生の指導を受けているところです。

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■「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」は、社会学部の4学科すべての学生が履修できる教育プログラムです。そして、4学科から教員が1人ずつ出てこの授業を担当しています。担当者の代表は、コミュニティマネジメント学科の笠井賢紀先生です。今日も笠井先生の進行で授業は始まりました。現在、学生たちは、地域社会で地域づくりに取組む皆さん、そして地域づくり団体からヒアリングを行うとともに、地域の活動に参加しながら、自分たちのチームのテーマを絞り込んでいこうとしています。学生ならではの「目線」から、この地域の課題や魅力をどのように発見していくのか。どのチームの学生たちも、悩みながら頑張っています。でも、雰囲気はとても楽しそうです。素敵なことですね。

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■今日の授業の前半では、「ワールドカフェ」という方法を用いて授業が実施されました。「ワールドカフェ」とは、どのような方法なのでしょうか。ネット上では、以下のように解説されています

ワールド・カフェとは、“カフェ”にいるようなリラックスした雰囲気のなか、参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に対話を行い、ときどき他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら話し合いを発展させていくこと。相互理解を深め、集合知を創出していく組織開発の手法です。その考え方や方法論は世界中に普及し、ビジネスや市民活動、まちづくり、教育などさまざまな分野で活用が進められています。

■チームに分かれて、「地域と、地域で、私たちには何かができるのか」ということをテーマに話し合いをします。テーブルの真ん中には、模造紙を広げてあるのですが、そこに話し合いのなかから生まれた意見やアイデアを書き込んでいきます。そのあと、チームでの話し合いを説明する人を1人を残して、他のメンバーは別のチームのテーブルに移動します。そこで、また、「地域と、地域で、私たちには何かができるのか」というテーマについて自由に話しをします。そして、模造紙にも書込みをしていきます。この段階が終ったら、各自、もといた自分のチームのテーブルに戻ります。他のチームの人の意見やアイデアが書き込まれています。こうやって、相互理解を深めていくのです。他のチームの書込みが、思わぬヒントになったり、励ましになったりするのではないかと思います。

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■今日は「ワールドカフェ」だけでなく、「クリッカー」という装置も使用されました。一方的に教員が講義をするのではなく、この装置を使って学生も意見を簡単に述べられるのです。双方型の授業を支援するために開発された装置なのです。学生たちの意見をリアルタイムに集めることのできます。いろいろ便利なものが生まれていますね〜。

町家キャンパス「龍龍」での出会い

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■町家キャンパス「龍龍」は、社会学部の地域連携教育プログラムである「大津エンパワねっと」の中心市街地における拠点として設置されているものです。筑後110数年を過ぎた古い町家に少し手入れをして、「大津エンパワねっと」を中心に、社会学部の施設として利用されています。

■昨日は入試の仕事が終ったあと、お隣のコミュニティマネジメント学科の畑仲先生&笠井先生のお2人と、大津市の中心市街地にある社会学部の町家キャンパス「龍龍」に行きました。これまでも町家キャンバス「龍龍」は、「大津エンパワねっと」以外のゼミなどの教育の場として利用されていますが、畑仲先生にもぜひ利用していただきたく、笠井先生の段取で、ちょっとした見学会を開催したというわけです。畑仲先生には、この町家キャンパスを大変気に入っていただくことができました。「大津エンパワねっと」だけてではなく、社会学部の様々な授業において、この町家キャンパスを利活用していければと思っています。

■ところで、街中には、畑仲先生と笠井先生にぜひ会っていただきたい方がおられます。現在、インターネットラジオ「A-RADIO」を運営されている豊田一美さんです。豊田さんは、長年、大阪や滋賀のFM局でアナウンサーをされてきた方です。一方、畑仲先生は長く新聞記者をされてきた方です。異なるメデイアでお仕事をされてきたお2人ですが、共通するのは、それらのメディアと地域社会との関係に強いご関心をお持ちだということです。というわけで、今回、この機会にと、豊田さんにご連絡を差し上げたのでした。

■昨日、豊田さんは、自転車で琵琶湖の周囲約200kmを1周する「ビワイチ」に参加されていました。夕方、大津に戻ってこられて大変お疲れのところ、町家キャンパス「龍龍」に御立ちよりいただきました。豊田さん、ありがとうございました。畑仲先生や笠井先生にとっても、豊田さんのお話しは大変刺激的だったようです。私も、お出会いの仲立ちができて、良かったなと思っています。地域づくりやまちづくりの現場では、「よびかけ屋」さんや「つなぎ屋」さんの存在が必要だと考えていますが、今回は、私自身が「つなぎ屋」さんの役目をはたすことができました。

20131125a-radio.png【追記】■少し、「A-RADIO」についても説明させてください。本文では、インターネットラジオとご紹介しましたが、USTREAM配信で見えるラジオでもあります。パソコン、スマートフォン、IPAD、アンドロイド携帯などなどで視聴できます。また、過去の放送分はYouTubeでも視ることができます。公式サイトでは、次のように特徴を説明されています。龍大社会学部となにかコラボできないかな…とも思っています。

1.ラジオなのに見える

USTREAM配信で見えるラジオになりました。パソコンはもちろんですが、スマートフォン、IPAD、アンドロイド携帯などなどで視聴できます。

2.いつでもどこでもなラジオ

最近、放送でもオンデマンドという言葉をよく聞きますが、USTREAMは生放送が同時に録画されるので、終了するとすぐにアーカイブされます。つまり、好きな時間に好きな所でいつでも何度でもチェック出来るというわけ。

3.ソーシャルにつながるラジオ

電波媒体ではないので、FaceBook. ,Twitter, myspace などのソーシャルネットワークを通して常に情報発信と共有を繰り返しながら視聴者を増やしていくのがUSTREAMです。ソーシャルネットワークのテレビ版です。

4.ちょうど良しサイズのラジオ

ええラジオはマスコミでも無くミニコミでもありません。今の時代にあったちょうど良しサイズのメディアです。アクセス数が常に表示されるため、正確な反応を知ることができます。

5.プロがつくるラジオ

AMラジオとFMラジオのプロが集まって番組を作っています。ブログ的生活情報にトークの面白さを加え、映像をMIXしたええラジオの誕生です。

6.世界中がスタートライン

絵のついたラジオは今までには無かった新しいラジオです。A-radio の Aは 始まりのAです。 ええラジオをゼロから考えて作って行きます。今度はあなたが参加するチャンスです。

7.番組プラン

ええラジオ「きんく」
毎週金曜日の夜9時から始まるから「きんく」。何やら意味深のタイトルだが、FM出身の元アナウンサー豊パパとAM出身の元女性漫才コンビのみちる。
たまたまびわ湖畔の街に住むふたりがただなんとなく始めたUstreamトークショー。

「びわ湖お天気カメラ」 Lake Biwa Japan
世界有数の大きさと美しさをほこる琵琶湖を24時間カメラでとらえ、湖と空そして季節の移ろいを生中継しています。カメラは滋賀県大津市の高台に北向きに設置され南湖から北湖までをとらえています。  

大津エンパワねっとコース「地域エンパワねっとⅠ」の全体授業

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■龍谷大学社会学部「大津エンパワねっと」コースの6期生が、「地域エンパワねっとⅠ」に取り組んでいます。今日は、中央地区で活動する5チーム、瀬田東学区で活動する4チームの全チームが揃いました。全体授業です。

■9月から始まった「地域エンパワねっとⅠ」、現在は、チームが決まり、教員との面談やまち歩きを経て、おおよそのテーマ(活動の方向性)が決まった段階です。これから、地域の様々な団体の皆さんにお話しを伺い、一緒に活動をさせていただきながら、自分たちなりの課題を発見していきます。そのような課題は、3年前期から始まる「地域エンパワねっとⅡ」で取り組むプロジェクトの土台となっていきます。エンパワの授業、本当に皆さん楽しそうに取り組んでいますね〜。最初はお互いに知らないわけですが、一緒に活動するうちに、すっかり打ち解けてきたように思います。これからは、街にでかけて、さらに街のみなさんとも素敵な関係を築いていってほしいと思います。

■今日の授業の風景です。「大津エンパワねっと」コース公式facebookページのアルバムです。

龍谷大学社会学部のHP

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■自分の職場(龍谷大学社会学部)のホームページをみると、こんな写真がトップに掲示されていました。社会学部の4学科が連携して運営している「大津エンパワねっと」の学生たちの写真です。これは、エンパワが活動している2ヶ所のうちのひとつ、中央地区で活動しているチーム「わいるど・もんきー」の面々です。素敵な笑顔ですね~。

■右端になにやらジャケットの端っこが写っています。これは、私です。おそらく私がアホなことを話していて、学生の皆んなが笑っているのです。その瞬間を、取材したカメラマンが撮影したしていたというわけです。こんなことをいうと、ヤラセのような印象をもたられるかもしれませんが、実際、こんな雰囲気でいつも「大津エンパワねっと」を運営していきたいとは思っています。もっとも、ときには学生たちを叱って、シュン…とさせることもあるんですが。

中央学区「夏祭」

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■日曜日、「大津エンパワねっと」でお世話になっている中央学区自治連合会の夏祭が、大津市の中心市街地にある中央小学校の校庭で開催されました。自治連合会や自治連傘下の団体の皆さん役員さんたち、それから小学校と幼稚園のPTAの役員さんたち、一致団結して夏祭を盛り上げておられました。「おお、すごい!!」と思いました。普段、この皆さん方が地域を支えておられるのですが、夏祭の会場には、一同に集まられるわけです。「地域の力」をドーンとを感じることになります。おそらく、夏祭に参加された多くの地元の皆さん方も、自分の「地域の力」を確認されたことと思います。

■夏祭の会場では、あちこちで楽しそうな会話が広がっていました。たとえば、ゲームのテントでは、PTAのお母さんが小学生の男の子に「○○くん、久しぶりやな〜。こんどは、地蔵盆の日やな」と笑顔で声をかけておられました。夏祭は、もちろん「楽しみの場」ではありますが、同時に、結果として「関係を再確認し強化する場」でもあるわけです。

■この夏祭には、中央学区の「子ども育成連絡協議会」でお世話になっている大津エンパワねっとのチーム「まねきねこ」が参加していました。彼女たちは、夏祭に集まってくる子どもたちに、自分用の「団扇」をつくってもらうブースを担当していました(写真・中段・中央)。「まねきねこ」の活動の目的は「子どもの遊びの場を作る」。前日は、この夏祭が開催されている小学校の校庭で「子ども育成連絡協議会」のサマーキャンプが開催されたのですが、そこでも活躍してくれたようです。

■また、すでに「大津エンパワねっと」を修了しているエンバワ4期生の枡田くんも参加していました。役員の皆さんと一緒に、焼きそばの調理を担当していました(写真・下段・右)。エンパワを終えたあとも、こうやって地域の活動に参加することを、地域の皆さんはとても歓迎してくださっています。素敵なことだと思います(枡田くんは、私のゼミで「北船路米づくり研究会」のリーダーとしても活躍しています)。

■で、私は何をしていたのか…。「大津エンパワねっと」を紹介するブースを担当していました(写真・中段・右)。といっても、夏祭ですので…。とりあえず、存在感だけでもと思っていたところ、6名程の方たちが「大津エンパワねっと」についてお尋ねくださいました。そのうちのお2人について。お1人は、「町家キャンパス龍龍」がある下百石町にずっとお住まいの方。もうお1人は、下百石町に最近になって引っ越してこられた方。3人で、大津百町のことについて、いろいろ楽しくおしゃべりをさせていただきました。地元の人の話しを、私が質問をしながら(ツッコミながら)盛り上げ、それを新しく来られた方達がお聞きになり、そこでまた質問が出てくる…。なかなか面白い展開になりました。「このパターンは使えるな!!」まちづくりの活動のヒントをいただいたように思います。

「くれよん」と「おむすび」

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■8月3日(土)、中央地区で活動している「大津エンパワねっと」のチーム「くれよん」が、「町家めぐりツアー」を実施しました。自分たちで行った聞取り調査をもとに、「町家紹介BOOK」も作成しました。とっても残念なのですが、一般からの参加者はありませんでした。広報や募集の仕方がよくなかったものと思われます。こういう企画では、広く薄く呼びかける通常の広報のやり方とは異なる方法が必要だったようにも思います。

■今回のツアーは、チーム「くれよん」の4名、チーム「ぱずる」の3名、「大津の町家を考える会」の雨森さんと、そして私の9名でのツアーになりました。ツアーの中身自体は、とても良い感じでした。足を使って丁寧に調べた結果があらわれていたように思います。ツアーのあとは、ワンコインパーティを大津百町館で開催。もし、一般からの参加者がいらっしゃれば…。でも仕方がありませんね。

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■チーム「くれよん」の「町家めぐりツアー」が始まる前、「町家キャンパス龍龍」では、チーム「おむすび」が反省会を開きました。これまで、ご指導いただいた地域の方をお招きし、これまでの活動を振り返りました。こうやって反省会をもつことで、これまでの自分たちの活動の問題点に気がつくわけですが、それをどう今後に活かしていくか、そして後輩達(エンパワ6期生)にどのように引き継いでいくかの、そのあたりまで考えてほしいと思います。

最近の「大津エンパワねっと」

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■授業は終了しました。ただいま、試験期間中です。多くの学生は、試験も終わりかけの頃ではないかと思います。これから、「楽しい夏休み!!」になるわけですね。ですが、エンパワ5期生は頑張って、夏期休暇中のイベント等の準備に取り組んでいます。担当教員の方も、朝から3つ会議や打ち合わせをこなしました。

■ひとつめは、成績判定の会議です。教育プログラム「大津エンパワねっと」コースのなかにある「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」は、通常の大学の教室で行う授業とは違います。簡単にいば、地域の皆さんと学生との連携のなかで「まちづくり」を実践するわけです。評価もなかなか難しく、評価の仕組みも工夫しなければなりません。私たち教員の方も、常に学生の指導や評価の方法をめぐって悩みながら改善の努力を行っています。

■ふたつめは、9月からはじまるエンパワ6期生の「地域エンパワねっとⅠ」の引き継ぎや打ち合わせです。「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」の取り組みは、社会学部のある瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区と、浜大津駅を中心とした中心市街地の中央地区(中央学区が中心になります)の2カ所で行われています。前者の瀬田東学区では、9月から始まる6期生から担当教員がかわります。そのため、特に、授業開始の導入部分については、丁寧に引き継ぎや打ち合わせを行いました。

■そして、最後は「大津エンパワねっと」のカリキュラム改革に向けてのワーキング会議です。「地域エンパワねっとⅠ」は、現在、3セメスターである2年生の後期から始まります。地域の皆さんからは、地域の行事は4月から始まっていることから、できれば「地域エンパワねっとⅠ」の開始を半期早めてもらないか…というご要望をこれまでもいただいていました。また、学部内でなも、時間割が込み合うことから、「地域エンパワねっと」開始のセメスターを早める議論を行ってきています。ただし、セメスターを移動させるということは、新しいカリキュラムを再構築しなければなりません。また、これまでの旧カリキュラムと新カリキュラムとの調整にも相当苦労することになります。というわけで、現在、「必死のパッチ」になってエンパワ担当教員でセメスター移行に伴う対応策をどするかということに取り組んでいます。

■ところで、明日は「町家キャンパス龍龍」で13時からチーム「おむすび」が反省会をひらきます。お世話になりご指導くださった地域の皆さんも出席されます。自分たちの活動のどこに問題があったのか、改めて振り返りを行い、問題点を改善して、残りの活動に取り組みます。15時からチーム「くれよん」のまち歩きのイベントが開催されます。明日は、この2つの活動に付き添うことになります。そのあとは、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」のイベントの打ち合わせで、湖西の蓬莱にある北船路という集落までいきます。そして明後日は、お世話になっている中央学区自治連合会の夏祭りに「大津エンパワねっと」ブースを置かせていただき、地域住民の皆さんに「龍大のエンパワ」に関する情報提供を行います!!というわけで、本日は、ブースにおく「町家キャンパス龍龍」に関係資料や看板を持ち込みました。

「大津エンパワねっと」5期生の最後の合同授業

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■龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」には、文部科学省の現代GPに申請するさいの企画段階からですから、2006年度の最後の頃、2007年の1月から関わっています。1月から3月までは、土日も使って相当な時間を投入して議論を積み重ねてきました。4月に文部科学省に申請し、たしか7月に文部科学省の面接を受けに、東京まででかけました。厳しい質問にも”耐えぬき”(?!)、なんとか採択されたのが8月の初めだったと思います。そして、このブログラムのなかで学生が実際に地域で活動をし始めたのが、2008年の9月からになります。エンバワ1期生の誕生です。

■それから5年たちました。今日は、エンバワ5期生の最後の合同授業がありました。まだ、夏休みに様々な活動をしたり、9月には報告会を開催したりと、実際の終了はもう少し先の事になりますが、学内の授業としては、今日が最後です。授業担当者の代表である山田先生が学生の皆さんに挨拶されたことが、記憶に残りました。山田先生は福祉学の教員ですが、対人援助がご専門で、もともと地域社会や地域づくりには関心がなかったのだそうです。しかし、学生の取り組みや、この教育プログラムに対する地域の皆さんのご支援やその熱意に接するうちに、地域や地域づくりに対する考え方が変わっていったといいます。私などは、地域社会で研究調査をして、地域社会論の講義をして、なおかつ地域社会で地域づくりの実践をしています。ですから、山田先生の挨拶に、ある種の新鮮さを感じてしまいました。いろんな意味で刺激になりますね。

■前期で、山田先生(そして、もう1人の長上先生)はこの授業の担当からはずれ、別のお2人の福祉の先生が担当されることになります。私だけ、かれこれ7年も、諸般の事情からこのプログラムに関わり続けています。研究科長や他の役職等、学内外の仕事が増えてきているので、時々、まるで金属疲労のようにポキッと折れそうになることもありますが、必要とされるかぎり、頑張ってこの社会学部のプログラムを支えていこうと思います。

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