東京フィルハーモニー交響楽団オーボエ奏者・若林沙弥香さんのツイート
■東京フィルハーモニー交響楽団オーボエ奏者の若林沙弥香さん、「時間がたくさんできたので、ツイッター始めてみました!」とのこと。時間がたくさんできたというのは、コロナウイルス感染拡大によって、コンサートができなくなってしまった…ということですね。でも、自宅に籠っている(籠もらざるを得ない)音楽ファンを楽しませようと、楽しみながら頑張っておられます。嬉しいな〜。ありがとうございます、若林さん。
家にあるものでマンボやってみました!#ステイホーム #オーボエ #東フィル pic.twitter.com/jVwrCgT5ka
— 若林沙弥香 (@marumosayaka) April 30, 2020
家にあるもので、スターウォーズやってみました!🪐#ステイホーム #スターウォーズ #StarWars #オーボエ #東フィル pic.twitter.com/QNNLghzWBw
— 若林沙弥香 (@marumosayaka) May 3, 2020
オンラインでゼミ、オンラインで吹奏楽部のミーティグ
■先週の金曜日のことになりますが、Meetで4回生のゼミを行うことができました。ひとりひとりに、①健康や食事の状況、②アルバイトができないなかでの経済状況、③大学のホームページやポータルサイトできちんと大学が発信する情報を確認しているか、④就職活動の状況、⑤卒論の取り組み…について確認をすると同時に話を聞かせてもらいました。今のところ、全員元気にしているようで一安心です。下宿生も、きちんと近くのスーパーで食材を買って自炊をしているようです。また、アルバイトもなくなっているようですが、これまで貯金をしてきているので、その貯金と仕送りとででなんとかなっているとのことでした。貯蓄をしっかりしているとは、驚きました。私が学生の時は、とてもそのような貯蓄などできませんでしたから。ただ、うちのゼミ生は経済的にまだ大丈夫のようですが、龍大に在籍されている学生全体のなかには大変厳しい経済状況にある方たちもおられるはずです。
■就職活動については、すでに内定が出ているゼミ生が数人いました。そのうちの1人は銀行から内定をもらったようです。すでに金融関係の資格の勉強も行なっているとのことでした。でも、多くのゼミ生は、オンラインの面談を突破した後、実際の面談を待っているという状況のようでした。採用する企業の側は、コロナ感染拡大が下火になるのを待って面談をするのでしょうかね。そのあたりは、よくわかりません。公務員志望や教職志望の学生もいます。採用試験は予定通り実施されるのか、心配です。就活については、私にできることは話を聞くくらいです。そして、学内の職員の方達とつないでいくことしかできません。頑張ってほしいと思います。これまでは、学生の側に有利な売り手市場だったけれど、コロナで就活の状況はどのように変化するのでしょうか。
■で、卒論なのですが、う〜ん、みんなもっと頑張ってね…という感じです。私のゼミでは、これまで全員がフィールドワークを行って卒論を執筆することになっています。自分自身の調査データに基づいた実証的研究を行うことがうちのゼミの特徴でもあるわけです。しかし、今年は、コロナの感染拡大があり、フィールドワークができるのかできないのか、そのあたりがよくわかりません。今の状況では、学外で活動をすることができないことが予想されます。そもそも、現状では禁止されています。ではいつ頃、学外で活動が認められるのか。そのあたりについても、大変不透明です。できないのであれば、指導の方針を変えないといけません。どこかで判断しなければなりません。
■昨日のことになりますが、夕方から龍大吹奏楽部の「オンライン集合」に呼んでいただいたので、部長として参加することにしました。吹奏楽部は人数が多いので、50数人の3つのグループにわかれて、zoomを使ってミーティングを行いました。コロナで大学には入構できないし、練習もできないわけですが、みなさん元気そうでなによりでした。練習できないけれど、ひとつのチームとして支え合っていくことは非常に大切なことかと思います。頑張って欲しいと思います。
在宅勤務の横で断捨離・終活が進行中
■急に暖かくなりというか初夏のような気候になりました。体調は…例によって、背中・肩・首の凝りがひどく、ストレッチや運動をしながら凝りの辛さをごまかしています。少しパソコンに向かうと首が固まってしまいます。困りました。そのような体調で在宅勤務をしているのですが、自宅の中でか家人が断捨離と終活を進めています。押入れの中をスカッとしようとしています。コロナウイルス感染拡大により多くの皆さんが自宅にいることになっているわけですが、どなたもやはり同じようなことを考えられるのでしょう。家庭ゴミが増えているという報道も読みました。ゴミ収集の皆さん、大変神経を使いながら作業をされていると思いますが、その上にいつも以上のゴミの量、申し訳なく思います。
■さて、私が断捨離・就活をやっているわけではないのですが、横から喜びの声が上がりました。板垣退助、岩倉具視、伊藤博文、聖徳太子の皆さんが押入れの中から発見されたからです。しかも、岩倉具視は2パターン。すでにこのお札は使われていませんが、大昔、「将来価値が出るかもしれないな」と保管したまま忘れてしまっていたというわけです。私も見せてもらいましたが、500円札が2パターンあることをすっかり忘れていました。また、聖徳太子の1万円札がこれほど大きかったのだなあと驚きました。
■このGWの間、粛々と断捨離と終活の作業が進行しました。もちろん、ほとんどは社会一般としては経済的価値がないものです。たとえば、11年前に亡くなった父の葬儀関連の書類や領収書等があったようです。これはもう必要ないかとそのまま処分にしました。しかし、亡くなった両親が子どもたちに送ったお祝いのカードや手紙や、私が子どもからもらった手作りの誕生日のお祝いのカード、これらはとりあえず断捨離作業から救出しキープすることにしました。キープすると断捨離にならないのですが…。しかし、とりあえずキープです。同じくキープしたものに、私が滋賀県庁に勤務していた頃のものがあります。滋賀県教育委員会琵琶湖博物館開設準備室という職場で、主査をしていたときに発行した職場の広報紙です。27年ほど昔のものになります。
■私は、この「瓦版」というなんとも古臭いタイトルの編集担当だったのです。なつかしい。なつかしいと思い出したら、断捨離はできません。第一号では、「釣りキチ三平」の作者である漫画家・矢口高雄さんの東京のお宅まで、当時の上司だった田口宇一郎さんと一緒に訪問し、お話をうかがうとともに原画をお預かりしました。その原画を、第一号で使わせていただきました。その他の方達にもいろいろインタビューさせていただきました。開設準備室ではタンポポを使った住民参加型調査を滋賀県下で実施しましたが、このタンポポ調査の発案者でもある堀田満先生にお話を伺うために、鹿児島大学まで出かけました。このタンポポ調査の延長線上で、今、環境DNAの手法を使った生物多様性の住民参加型調査ができないか…、そういう思いを抱くにいたっています。この開設準備室時代の経験がベースにあるのです。開設準備室にいた頃は、いろいろ辛いこともありましたが、今となれば、そのような辛いことも自分の大切な人生の一部になっているのです。
■広報紙の最後のページを埋める記事がなかったので、<じゅんびしつ・アラカルト>というイラストを書きました。写真を撮って、その写真をトレーシングペーパーでなぞり、それをもとに描いているのでイラストといってもなんちゃって…です。とはいえ、これもなんだか懐かしい。懐かしいといっていると、断捨離の作業が無駄になるわけですし、私は仕事を中断するというか、辛い仕事から逃避してしまうのでした。
食生活への緊急支援
■先週の土曜日のことになりますが、龍谷大学では、「食生活の緊急支援」として、滋賀県や京都府など関係⾃治体とともに食材提供メーカーと連携し食材を確保し、主にひとり住まいを行っている学生にのと皆さん対して提供を行いました。私は瀬田キャンパスでボランティアを行いました。瀬田駅近くの龍谷大学専用バスロータリー(龍大の土地です)で、学生の皆さんに食材と入澤崇学長のメッセージ(写真)をお渡ししました。コロナ感染拡大の中で行き先を失った食材と、食生活に困っている学生とをつなぐ試みです。教職員のボランティアで運営しています。非常に短い期間で、この支援を実現された学内の皆さんに、心より感謝いたします(ボランティアとして参加できて良かった。本当にありがとう)。
■コロナウイルス感染拡大によりアルバイトができなくなり、収入が激減した学生の皆さんがおられます。経済的な厳しい状況に追い込まれています。そのような学生の皆さん、今回の緊急支援を大変喜ばれたようです。今回の緊急支援で、深草、大宮、瀬田、3つのキャンパスで 500人弱の学生の皆さんを支援できたと思います。これから8月までこの食生活への緊急支援が継続される予定です。次回は金曜日、その次は来週の火曜日です。金曜日は、授業があるためにボランティアはできませんが、火曜日の午前中にボランティアを行う予定です。今回の緊急支援により、学生の皆さんの大学への帰属意識がより深まるとともに、教職員との関係も豊かなものになっていけばと思っています。
■今回、学生の皆さんにお渡しした食材 : 米、鶏ミンチ、鶏モモ肉、鶏むね肉、豚こま切れ、玉ねぎ、キャベツ、ニラ、小松菜、ピーマン、トマト、きゅうり、生姜、卵、天かす、かまぼこ、うどん、そば、パスタ(1か月分)、惣菜、他インスタント食品…だそうです。学長のメッセージとともに、レシピもお渡ししました。以下は、大学のfacebookへの投稿です。
2020年度 龍谷大学吹奏楽部 新入生向けムービー
■「2020年度 龍谷大学吹奏楽部 新入生向けムービー」が完成しました。龍大生のために制作されたものですが、吹奏楽に取り組む中高生の皆さんや、保護者の皆さんにもご覧いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。5分弱の作品です。見応えあります。
■もちろん、現在、コロナウイルス感染拡大の中で練習はできません。これは何も吹奏楽部に限ったことではありません。龍谷大学では、全ての課外活動が禁止されています。では、自宅で練習できるのではないのか…そう思われるかもしれません。もちろん、吹奏楽部の部員の中には自宅で練習する人もおられるようですが、ご家族と一緒なので思うように練習ができるわけではありません。昼間、テレワークでご家族が在宅で仕事をされている場合もあります。そうなると楽器の音を出すわけにはいきません。下宿をされている部員の皆さんのことも心配です。自宅に帰りたくても、ご高齢の方がご自宅におられる場合は、帰宅することも躊躇われます。難しいです。
■吹奏楽部では、各楽器ごとに、パートリーダーが部員の健康状態や困難状況等を確認して、そのことを部として集約しています。大学としても学生の生活を支えるための活動に取り組み始めていますが、大人数の課外活動である吹奏楽部も、部として取り組んでいるわけです。できることは限られているかもしれませんが、部員の皆さんひとりひとりに寄り添いながら、できる限りのサポートは行うようにしたいと思っています。
■このように大変厳しい状況ですが、音楽監督・コーチ・部長・副部長、そして学生の幹事長や幹部の皆さんとが、zoomを使って日曜日の晩にミーティングを開催しています。昨日もミーティングでした。新入生の入部状況報告、部員の状況確認、現在のオンラインを使った練習の取り組み。サマーコンサートやコンクールのこと。その他諸々のこと。いろいろ報告がありました。オンラインで、音楽監督やコーチとの部員との面談が進行中です。部員も週3回、オンラインではありますが全員で集合して顔合わせを行なっています。人数が多いので、3グループに別れての集合になります。楽器の演奏はままなりませんが、音楽に関する研究を深めようと、楽理を中心にグループに分かれて勉強しているようです。また部の運営に関しても、根本のところから整理と改革を進めようとしています。練習は禁止されていますが、全員で前向きに活動に取り組んでいます。
「第46回定期演奏会」のライブBlu-ray
【新商品!】#龍谷大学吹奏楽部 第46回定期演奏会
2020年5月13日 発売予定オペラを中心としたアレンジプログラムが充実!
『歌劇「ジョコンダ」より第3幕より 時の踊り』・『歌劇「リエンツィ」序曲』を収録詳細はこちら↓https://t.co/udnhS9p6qV#ザ・シンフォニーホール #おうちで吹奏楽 pic.twitter.com/eHT0XEVApJ
— 日本パルス Music Shop (@palsmusic) April 20, 2020
■2019年12月26日にザ・シンフォニーホールで開催された「第46回定期演奏会」のライブBlu-rayが、いよいよ発売されます。私が吹奏楽部の部長に就任して初めての定期演奏会になります。私自身が演奏をしているわけでもないし、音楽的な指導をしているわけでもありません。若林義人音楽監督、児玉知郎コーチ、その他の指導者の先生方ともに練習に取り組んでこられた部員の皆さんに、「気持的」に寄り添って伴走してきただけですが、私自身の心に深く刻まれる演奏会になりました。春から始まった小さな演奏会、そしてサマーコンサート、吹奏楽コンクールと続いてきた活動の総まとめ…というような感じでしょうか。
■私自身、何度もこのブログに書いてきたように、学生時代はオーケストラでバイオリンを弾いていましたが、その時に演奏した曲もこの定演のプログラムの中に入っていました。ワーグナーの「歌劇『リエンツィ』序曲」です。この投稿にリンクした「日本パルス Music Shop」さんのTweetにある動画の曲です。この序曲の冒頭にトランペットのソロの部分とフィナーレの部分を編集してあります。素晴らしい仕上がりになっているように思います。プログラムには、この「歌劇『リエンツィ』序曲」に加えて、A.ポンキエッリの「歌劇『ジョコンダ』第3幕より 時の踊り」も演奏されました。どちらもオペラの曲です。練習が始まった頃は、素人ながら少し心配するようなところもありました。本来であれば弦楽器で演奏する部分のニュアンスを管楽器で表現するのですから、難しいですよね。でも練習を積み重ね、本番では、立派にワーグナーやポンキエッリの作品を演奏されていました。感動しました。日景貴文先生と松本昇一先生のお2人が、龍谷大学吹奏楽のために編曲してくださったことも大きいかと思います。もちろん、演奏の実力が必要になることは当然なのですが、吹奏楽のために作曲された作品や、ジャンルでいえぱポップスの作品だけでなく、クラシックの曲についても立派に演奏することができること、それだけ幅広い音楽的表現ができることを改めて確認しました。
■今回、「日本パルス Music Shop」さんから発売されるライブBlu-rayには、以下の作品の演奏が収録されています。早く観てみたいです。楽しみです。
1.交響的舞曲第3番「フィエスタ」
C.ウィリアムズ2.パガニーニの主題による幻想変奏曲
J.バーンズ3.ルーマニア狂詩曲第1番
G.エネスク/編曲:建部 知弘4.歌劇「ジョコンダ」第3幕より 時の踊り
A.ポンキエッリ/編曲:松本 昇一5.歌劇「リエンツィ」序曲
R.ワーグナー/編曲:日景 貴文6.デリー地方のアイルランド民謡
P.A.グレインジャー/編曲:M.ロジャース7.星条旗よ永遠なれ
J.P.スーザ/編曲:真島 俊夫
コロナ感染拡大状況下でも、大切な大学図書館を維持しよう。
■現在、学生と大学院生は、キャンパス内への入構が禁止になっています。教員も在宅勤務が基本ですが、オンライン授業のことであれば入稿できます。ただし、入構がより厳しくなっています。入り口では、体温をチェックすることになっています。このような原則入構禁止の状況については、全国のどの大学も似たような感じなのではないかと思います。
■ただ、入構禁止というと、図書館は利用できないということになります。「今の学生は本を読まない」とよく言われますが、まじめに研究に取り組んでいる学生・院生は、図書の貸出ができないことに本当に辛い思いをしていることだろうと思います。特に、博士論文や修士論文に取り組んでいる大学院生、それから卒業論文執筆に向けて頑張っている学部性、そのような方達は大変困っておられるのではないでしょうか。おそらくですが、郵便代金を払ってでも郵送で貸し出してほしいとか、入構はしないけれど、正門のところで図書を渡して欲しいという学生がおられるのではないでしょうか。そうそう、中国の集合住宅で、食料店がマンションの門のところまで配達していたけれど、それに近い感じかもしれません。他大学では、図書の利用はどうなっているのだろうと思っていると、信州大学の知人が教えてくれました。信州大学では、コロナウイルス感染拡大の中でもサービスを継続されていることを教えてもらいました。
■こちらの「附属図書館の新型コロナウイルス感染症予防対策強化について」をご覧ください。信州大学の図書システムで希望する図書を、自宅に郵送で送ってくださるのです。信州大学の知人とは少しメッセージのやりとりをしましたが、図書館の担当者の方は、大学図書館の使命の一つでもある学生の学修を支援することを放棄してしまうと、図書館の存在意義はなくなると、様々な工夫をして図書サービスを継続されているのです。担当者の方は、このサービスは死守しなければならないと考えておられるようです。素晴らしいと思います。
■同様のことは、帝京大学でも始まったようです。「帝京大学メディアライブラリーセンター、学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始:新型コロナウイルスによる臨時休館中の学習支援の一環」をご覧ください。学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始されています。郵送や配送ではありませんが、この神戸新聞の記事「予約限定、非接触で本貸し出し 上郡と佐用町の図書館」からもヒントを得られそうな気がします。
■全国の大学院生の皆さんを中心に「図書館休館による研究への影響についての緊急アンケート(図書館休館対策プロジェクト)」という活動も始まっています。コロナウイルス感染拡大のなかでも、命と健康を守りつつ、大学の使命をいかに守っていくのか。たいへん重要なことだと思います。授業料返還が必要という意見も出始めています。大学としての姿勢がしっかりとしていなければなりません。too slow, too late, too little…にならないように機動力のある展開が必要になってきます。
夕暮れの湖岸
■22日の午前中、高島市でのプロジェクトに関する「棚田地域振興に係るweb会議」でした。高島市役所の皆さんと、龍谷大学瀬田キャンパスにある社会学部2名と農学部3名の教員による合同の会議です。瀬田キャンパスには、理工学部と社会学部、そして農学部がありますが、今回はまずは農学部と社会学部の教員がゆるやかに連携しつつ、キャンパス単位での地域連携事業を展開していこうと協議を進めています。私だけが還暦越えで、他の皆さんは40歳代以下、私よりはずっと若い教員の皆さんたちです。大変頼もしいです。あと、理工学部の教員や学生の皆さんにも参加していただければと思うんですが、まあ、焦らずじっくりやっていこうと思っています。
■もっとも、地域連携を展開するとはいっても、少なくとも今年度前半はコロナウイルスの感染拡大のため、学生や教員が現地に出向いてというわけにはいきません。ひょっとすると後半も…。現地に赴くことはできないわけですが、それでも、いろいろ工夫をしてやっていく予定にしています。今日のWeb会議でも、いろんなアイデアが出てきました。専門性の異なる人たちの間で、結果として、シナジー効果が生まれてくるところにこの手の事業の面白さがあります。コロナウイルスの感染拡大で動きが取れないため、さあてどうしたものかと思っていましたが、元気が出てきました。
■22日は、午後からもオンライン会議でした。学科会議、学部教授会、大学院研究科委員会と続きました。終わると夕方です。ということで、今日も夕食の買い物にでかけました。毎日毎日、生鮮食料品を買いに行くことが習慣になっているからです。ですから、うちの冷蔵庫には最低限のものしか入っていません。腐らす…ということはまずありません。いつも冷蔵庫の中に残っているものを頭に入れて、生協のスーパーで売っている食材をながめながら夕食の献立を考えることにしているのです。ということで、冷蔵庫の中はいつも比較的がらんとしています。ただ、そのような買物の習慣も、そのうちにやめないといけませんね。数日分の食料を買っておくということになるのかな。それはともかく、一日中会議が続いたので、買い物だけではなく、ちょっと気晴らしに近くの公園にもいきました。
■琵琶湖の湖岸沿いの公園です。自宅の比較的近くにあります。大津に暮らして4年目になりますが、初めてこの公園に行きました。琵琶湖の湖西の湖岸には、岸から少し突き出た地形があちこちにあります。そういうところは、しばしば「〜崎」という地名がついています。海や湖に突き出た地形のことです。琵琶湖のばあいは、河川が砂を運んだ結果、そのような突き出た地形が生まれているのだと思います。この公園のばあい、「〜崎」という地名はついていないようですが、やはり小さな河川が土砂を運んでできた地形のようです。公園ですから、人の管理がはいっています。古いヨシは刈り取られたようで、美しいヨシが芽吹いていました。水鳥たちも泳いでおり、素敵な雰囲気です。生き物の存在感を強く感じます。ところが驚いたことに、ヌートリアらしき動物もいるではありませんか。芽吹いたヨシの芽を食べているようでした。ほほえましい感じがするわけですが、特定外来生物です。このあたりではわかりませんが、農作物にも被害がでることがあるようです。公園には景色を楽しみに行ったのですが、琵琶湖で初めてヌートリアを目撃することになりました。びっくり。おそらく、あちこちに生息しているのでしょうね。
■私自身は、ヌートリアよりも魚の産卵を観察したいと思いました。この雰囲気だと魚の産卵を観察することができそうだからです。水際の浅瀬のヨシやマコモが生えているあたりに、バシャバシャバシャと水音をさせながら、コイやフナが産卵をするのです。でも、もうじきコロナウイルスの感染拡大のため閉鎖になります。残念。
新旧間でデータ移動
■使っているパソコン(Mac)やタブレット(iPad)が古くなり、うまく作動しなくなってきました。いろんなアプリを立ち上げて仕事をしていると、突然パソコンが「気絶する」とか、タブレットのハードディスクがデータで埋まってきたりとか、まあいろいろです。パソコンは2013年に生産されたものです。タブレットは2015年かな。もちろん、まだ使えてはいるのですが、動作が怪しくなってきたので、新しいものに移行しようと準備をしてきました。5年以上使っているので、私いのに替えてもまあ良いかな、そんなものだろうと思うことにしました。パソコンのデータの移行については、Macに詳しい知人にfbのメッセンジャーを介して丁寧に教えていただきました。ありがとうございました。もっとも、まだデータ移行作業に取り掛かることができていません。というのも、その前に、タブレットのデータを移行しようとしたからです。ところが…簡単なはずなのに、うまくいきません。音楽に関しては、全ての曲が全部移行できたのですが、写真とアプリが移行できません。写真は、いつまでたっても「アップデート中」なのです。どうしてなのだろう。そもそも自分のやり方が合っていたのかどうかも、わかりません。こまった、こまった、こまどり姉妹…です。まあ、頑張って方法を考えてみようと思います。今度は、パソコンを媒介にやってみようと思います。
オンライン授業のマナー?!
■昨日はzoomを使ったオンライン授業を実施しました。実習系の授業、社会共生実習の「地域エンパワねっと」の授業です。社会共生実習は、社会学部の学生であればどの学科の学生でも履修できるのですが、この「地域エンパワねっと」の”弟分”でもある「多文化共生」(川中大輔先生担当)をテーマにしたプロジェクトとの合同授業でした。私たちの「地域エンパワねっと」は大津市、「多文化共生」のプロジェクトは京都市の東九条とフィールドは違いますが、ともに学生自身が「課題発見」を行い、その「課題解決」に取り組むことを特徴としています。「課題発見×課題解決」です。これからも、時々このような合同授業をしていく予定になっています。
■昨日の授業の前半では、昨年「地域エンパワねっと」を履修した先輩Iくんがプレゼンテーションをしてくれました。現在、Iくんは3回生ですが、昨年、2回生の時には「地域エンパワねっと」のIAとIBを履修していました。現在はIIAを履修中です。Iくんは、海外から来日し瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区にお住まいの家族の皆さん、特に子どもさんたちをどのようにサポートしていくのか…という課題に取り組みました。プレゼンテーションでは、「自分はどのようにしてこの課題を発見して、この課題解決のためにどのように取り組んできたのか…」ということを丁寧に説明してくれました。zoomでは自分がパソコンで作成した資料を画面を通して他の皆さんと共有できる仕組みがありますが、Iくんは、その機能を使って、自分で作成したパワーポイントのスライドを使って説明してくれたのです。同じ学生である先輩が語るからこそ、後輩の皆さんは実習に対するイメージをよりリアルに持つことができる部分があるように思います。
■授業の後半では、学生たちはグループに分かれて討論を行いました。zoomの「ブレイクアウトルーム」という機能を使うようです。「ようです」というのは、私がまだzoomをよく理解できていないからです。この日は、「地域エンパワねっと」担当の還暦ごえの2人の教員と、まだ30歳代の川中先生で指導しましたが、お若い川中先生が手慣れた感じでzoomを操作をして司会進行をしてくださいました。見習わなくちゃね。で、学生の皆さんのグループの討論に見学させていただきましたが(もちろん、zoomを通して)、皆さん、しっかりした自分の意見を述べておられました。感心しました。今後の展開が楽しみですね。このようなグループに分かれて討論…のようなグループワークができること、これはzoomの魅力ですね。他にも、あったら教えてもらいたいです。問題は、いつも気になっていますが、通信容量に制限のある学生でも使えるかどうかなのですが…。幸いなことに、「地域エンパワねっと」の学生たちは、自宅でパソコンを使って通信容量無制限でオンライン授業ができるようです。
■ところで、今日はオンライン授業の最初の方で、学生たちにこんなことを話しました。双方向のオンライン授業、テレビ会議、ビデオ通話の時のマナーみたいなことです。「テレビを眺めるようにではなく、笑顔でね(自分も見られているよ)。仲間が話をするときは、大きく頷きたりしてね」みたいな話をしました。これは、オンライン授業だけでなく、普通の対面式の授業でもやって欲しいのですが、それは贅沢というものですね。でも、オンライン講義では、人数が多いと相手の表情が読み取りにくいこともあり、この辺りを少し意識する必要があるように思います。もちろん、画面には学生さんたちだけでなく、白い髭の長い髪のおじいさん(私のことですが…)が写っているのですが、おじいさんなりに笑顔になっているかどうか、ちらりと表情をセルフモニターすることにもなります。zoomには反応という機能もありました。カメラをオフにして自分の顔が映らないようにしていても、「いいね!」や「拍手」みたいなサインを出すことができます。なかなか工夫されているわけですが、少し複雑な気持ちにもなります。もっと普通にコミュニケーションしたいよね…と思うわけです。そんなことを思っていると、このような記事が目につきました。いろいろ考えないといけない時代になったな〜と思います。自宅にいても、オンライン授業を受講するとき、お化粧をして、外に出かける時のおしゃれな服を着て…となるわけですね。教員だって、これまでスーツをバシッと来て講義をしていた人は、どうするのでしょうね。自宅でもスーツを着てやらないと気分が乗らないのかな。私の場合は、特別なことがない限り、授業も、学外の会合も、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」での呑みの場合も、ほとんど服装は変わらないので関係ありせませんが。
■話は全く変わりますが、先日、62回目の誕生日を迎えました。4月15日が誕生日です。wikipediaで「4月15日」を調べてみると、いろんな方が同じ誕生日です。レオナルド・ダ・ヴィンチとか。社会学者だと、フランスのエミール・デュルケームも4月15日生まれです。私が生まれる100年前。現代社会学の礎を築かれた社会学の巨人のお1人です。ああ、このことは、以前にも投稿したな…。まあ、62歳になるとこのような感じです。
■誕生日の午前中には、孫のひなちゃんがLINE電話で「おたんじょうび、おめでとー」とメッセージを伝えてくれました。ひなちゃんは、在宅勤務のおかあさんと自宅で過ごしています。ひなちゃんの最大の敵は「ひま」。保育園も感染を恐れて今は行かないようにして、自宅で過ごしています。保育園だと、いろいろお友達と一緒に楽しいことがいっぱいできるけれど、おうちだとちょっと物たらないのかもしれません。本当は孫に会いに行きたいのですが、コロナウイルス感染拡大の状況では、そうもいきません。コロナウイルスの感染拡大が長期化すると、孫も含めて家族や友人、親しい方達にも会うことができませんね。これは何か寂しいものがあります。その一方で、会議なんかだとオンライン上で特に問題を感じません。15日には、Google Hangouts Meet を使った70数名が参加する学部の会議にも参加しました。自宅からオンラインでの参加です。オンライン授業実施に向けての会議です。急遽開催されたこともあり、ちょっと時間にロスがありましたが、非常勤講師の先生方も参加することのできる会議でした。みんな心配ですものね。
■コロナウイルスの感染拡大で、仕事や生活の様々なところで、オンライン授業や会議も含めて様々な変化が生まれています。実際に身体を伴って「場」を共有すことで無意識のうちにしていたこと/できていたことが、オンライン化でしなくなっている/できなくなっているかもしれません。大切なことを失っているかもしれません。そのことが社会にじんわりとボクシングのボディーブローのように影響を与えるかもしれません。逆に、会議のように、これまで場所を決めて実際に「場」を共有しないとできないと考えていたことも、「なんだオンラインで十分だよ」と思えるようにもなりました。オンライン化で失うこと、オンライン化で十分なこと、コロナウイルスの騒動が収束した時、両者を峻別することが必要になってくるでしょうね。