研修会

20160128kensyu.jpg ■先日、所属する社会学部の教務課からメールが届きました。「事務職員研修会の実施について」というメールでした。「本学の長期計画に対する理解と、今後の大学改革にあたっての職員の役割と責任を共有し、俯瞰的な視点での大学業務に生かすことを目的」とした研修会の案内でした。「専任事務職員をはじめ、全ての大学構成員を対象としています」とのことでしたので、私は教員ですが参加してみることにしました。この日は、午後から第5期長期計画の第2中期計画のうち、担当している研究部の進捗状況に関して、第5期長期計画推進委員会の理事の皆さんからヒアリングを受けることになっていました。そのようなこともあり深草キャンパスに終日勤務することになるので、晩に開催される研修会に出てみることにしたのです。研修会に参加したのには、きちんとした理由がありました。もちろん、個人的な理由です。それは、この大学に12年も勤めているのに、自分の大学の財政に関する知識がほとんどないということです。企業に勤めている方たちからすれば、口があんぐりあいてしまう話しかもしれません。なんて呑気なんだと、叱られるかもしれません。さすがに「これではいかん!」と思い、また仕事上で必要なこともあり、事務職員研修会に参加させていただくことにしたのです。この日の研修会の内容は、龍谷大学と長期計画、大学財政環境、龍谷大学財政基本計画…についてでした。総務局長から丁寧にご説明いただきました。

■もちろんアウェイ感200%でした。しかし、そんなことは気にせず研修に参加させていただきました。参加してよかったと思います。自分の大学の長期計画と財政のこれまでの経緯と基本的な考え方が理解できました。理解できたつもりなのかもしれませんが…。しかし、こういった内容を多くの教員がもっと知る機会があれば、大学の運営に関して、もっと建設的な議論ができるのではないかと思ったのです(まあ、知りたくない人に強制する必要はありませんが…)。教員の中にも、こういうことを知りたい人はいるはずだと思います。私の大学時代の後輩が、こう言っていました。「医療、教育、研究に従事している方は、得てして財政(損益・資金繰り)に無頓着になりがちです」。確かにそうかもしれません。昨日は、いろいろ考えるところがある研修会でした。

大寒波襲来

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■昨晩、気が気ではありませんでした。大寒波が押し寄せてくることがわかっていたからです。昼間のニュースでは、沖縄県にもミゾレが降ったようです。これは尋常ではありません。「約40年ぶり大寒波」とのことです。眠る前にYahooで予報を調べてみました。日本海側に張り付いている雪雲が、北西から南東に向けて移動してきていました。「滋賀、京都南部、大阪、奈良と雪が降り始めるのかな…」と思っていました。朝の9時から瀬田キャンパスで会議が予定されていたので、遅れないようにいつもよりも早目に出勤しなくてはとも思っていました。ところが予想とは違って、瀬田キャンパスのあたりでは雪は降っていませんでした。東近江市や彦根以北にお住まいの方たちのfacebookの投稿には、雪景色の写真がアップされていましたが、大津の南の方は大丈夫でした。しかしながら、さすがに大寒波ですね。1号館の前の、噴水の池の水は凍っていました。

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■氷の厚さは、3cm程度でしょうか。面白かったのは、多くの学生たちか凍った池の氷を見て「やばい!!」と言いながら近寄り、その厚さを試そうとしていたからです。さすがに実際に氷の上に乗る学生はいないようでしたが、片足程度はのせてみて少し体重をかけてその厚みを確認しようとしていました。私も片足をのせてみましたが、カチンコチンに凍っていました。少々のことでは割れそうにありませんでした。瀬田キャンパスで働いて12年目ですが、これほどの厚みの氷を見たことがありません。「約40年ぶりの大寒波」がやってきたことを改めて実感しました。

20160125seta5.jpg ■大寒波とは関係ありませんが、取組んでいる食事の栄養管理のことも少しだけ。今日の昼食は、瀬田キャンパスの生協の学生食堂で頂きました。「ライスSS」、「豚汁」、「若鶏醤油揚げ」(これは意外にカロリーが低いのです)、「ほうれん草のお浸し」、「鉄分たっぷり和え」(ヒジキ、大豆、ジャコ、揚げ、高野豆腐、ほうれん草)、「きんぴらごぼう」。これで、616kcalです。野菜量は207gです。まずまずでしょうか。しかし、塩分が5.9gもある。栄養士さんに言われるような食事を摂ることはなかなか難しいです。いよいよ、弁当を工夫して作るかね。ちなみに、節酒の方ですが継続しています。週に2日か3日、休肝日を設けるようになりました。以前は、酒がないと眠られないように気持ちになっていましたが、特に飲まなくても大丈夫だということがよくわかりました。

2016年 新年法要

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■私自身の「仕事始め」は、4日からでした。卒論の始動です。大学全体としては、昨日、5日からになります。龍谷大学発祥の地である大宮キャンパスで、新年法要が開催されました。以下が、本日のプログラムです。

次第
開式の辞
正信偈(行譜)
念仏・和讃
回向
学長挨拶
学歌斉唱
閉式の辞
雅楽会奏楽

■私は、龍谷大学に移動してから、今年度で12年目になりますが、この新年法要には初めて参加しました。これまでは、あまり気にしていませんでしたが、研究部長という役職を務めている以上、こういう公式行事には参加するべきだ…とのご意見をいただき、半分義務感で参加しましたが、とても良いものだな〜と思いました。気持ちが引き締まりました。これからは、毎年、参加しようと思います。ちなみに、新年法要が行われたのは、大宮キャンパスの本館です。写真は、その本館を写したものです。この本館は、国の重要文化財です。大学のホームページによれば、1879(明治12)年に竣工した、大宮キャンパスのシンボル的建物で、1997年に、このたたずまいそのままに大改修を行ったとのことです。

シンポジウム「日本料理の国境線」

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▪︎龍谷大学でシンポジウムを開催します。部長をしている研究部も、縁の下から応援をさせていただいています。
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2月11日(木・祝)に、龍谷大学シンポジウム「日本料理の国境線」を開催します。今年4月に開設した農学部の付置研究所「食と農の総合研究所」の付属センター「食の嗜好研究センター」の各研究員から研究成果の発表だけでなく、プレゼンテーションで紹介するお料理を参加者の方が試食することができます。
大学ホームページ内専用申込フォームにて、定員300名で参加者を募集させていただきます。詳細は以下のURLをご確認ください
http://www.ryukoku.ac.jp/sympo_0211_shoku/

法話「深き人生の悲哀」

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▪︎瀬田キャンパスの樹心館で、ご生誕法要が行われました。ご生誕法要とは、親鸞聖人のお誕生日(5月21日)を機縁として毎月21日に行なわれる法要です。『讃仏偈』を勤めた後、法話があります。本日は、農学部の杉岡先生から、「深き人生の悲哀」というテーマでの法話をお聞かせいただきました。家族や、家族のように親しい人との死別(二人称の死)=悲哀を契機に、阿弥陀仏のような大いなるはたらきにより自己の死(一人称の死)に自覚的になり、そのプロセスを経て他者の死(三人称の死)に共感できる…そのような法話でした。

▪︎私の狭い専門分野は環境社会学ですが、同時に、社会学の立場からですが、「死生観」に強い関心を持って細々と勉強をしています。大変勉強になりました。もっとも、仏教では「死生」とはいわず、「生死」(しょうじ)というそうです。

▪︎杉岡先生の法話は、西田幾多郎の哲学をベースにしたものでした。先生が配布されたレジュメでは、西田は大乗仏教とその思想(禅宗と念仏)を西洋哲学と対峙させることによって、「東西文化の融合の途」を探求したと解説されていました。その西田が、自身の子どもを亡くした経験と、『歎異抄』の理解をもとに、時間が経過しても悲哀はなくならない、そうではなく、その質が変わるのだと考えていたことを、資料をもとにご説明になりました。その上で、「よりそう」とは、本当は「よりそう」ことができない、共感することができないとわかった人が、初めて口にできる言葉なのだともご説明になりました。心に深く染み入る法話でした。ありがとうございました。

【追記】▪︎ご法話で、杉岡先生が引用されていた西田幾多郎の文章は、以下で読むことができます。「我が子の死」という題の文章です。「青空文庫」にありました。

6期生が学長に「龍大米」「龍大芋」を届けました!!

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20151216gakucyou2.jpg ▪︎昨日、12月15日、赤松徹眞学長に、「北船路米づくり研究会」の第6期生代表の水戸龍一くんと副代表の左川あゆみさんが、今年収穫した「龍大米」と「龍大芋」をお届けするとともに、今年の活動について報告を行いました。赤松学長には、2012年から活動報告も兼ねて、毎年、「龍大米」と「龍大芋」をお届けしております。北船路の棚田の一番てっぺんの小さな水田で、学生たちが田植えをして収穫したコシヒカリ「龍大米」は、自分たちので言うのもなんですが、とても美味しい米です。冷めても、甘みのある濃い味の米になっています。残念ながら、今年は天候不良で、例年と比較して収穫量は少なめでしたが、多くの皆さんに評価していただける美味しい米ができました。

【追記】▪︎大学のホームページにある「学長の動き」にも、紹介されました。
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龍大の科研費・新規採択率

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▪︎研究部の仕事関連の話しになります。文科省から「平成27年度科学研究費助成事業の配分について(概要)」が発表されました。科研費による大学評価は、通常、獲得金額で示されますが、医学部・薬学部・理工系学部等の理科系学部を多数もっている大学が有利になります。今回発表された概要では、「新規採択率」も提示されています。

▪︎平成27年度科研費の「新規採択率」では、龍大の採択率は36.2%(全国平均26.5%)で21位です。私立大学では、10位です。過去5年間の細目別の採択件数では、「中国哲学・印度哲学・仏教学」で4位(私立大学で1位…龍大らしい!!)、「思想史」で8位(私立大学3位)、「新領域法学」で9位(私立大学1位)となっています。全学をあげて取り組んできた努力の結果が少しずつ出てきているのかな…。研究部長としては嬉しいかぎりですが、昨年との比較が大事ですね。昨年の数値はどうだったのか、調べてもらっています。

赤松学長と中島岳志さんとの対談

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▪︎龍谷大学の広報誌『龍谷』の学長対談、北海道大学の政治学者・中島岳志さんとの対談です。以下は、私にとってのメモのようなものです。

・真理の唯一性とともに、真理に至る道の複数性を、同時にいかに追求できるか。
・多元性について、欧米は、それぞれがただ並び立っている、それを認め合いましょう、という相対主義的な考え方。でもアジアの哲学では、最後のところのメタレベルは一つなんだと言っている。こういった一元的な多元性をみとめる枠組みが、アジアの長い伝統のなかで出てきた思想にあります。これをいかに位置づけ直す事ができるかですよね。
・多元主義的一元論のようなあり方も、構想できそうですよね。それによって外交面で もすこしは視野が広がっていくような気がします。仏教界も積極的に現代へ提言をしていくことが必要かなと思っています。
・縁によって自己がどんどん変わりゆく、その現象を引き受けるのが私なのだ、というのが、おそらく仏教の一つのエッセンスだと思うんですが、これで私はとても楽になったんです。絶対的な変わりようのない私はいないんですよね。
・仏教を起点にすることで、人間の欲求を見つめ直し、自己の実体化をやわらかく見つめ直すことができる。現代人にとっての考え方の切り口として、仏教は一つの有効なものではないかと思っています。
・新しい共同性のあり方を、仏教の考え方からつくっていける人材が現れてほしいと強く思います。
・インドや中国や中央アジアとの関係性のプラットホームという点と、現代社会の課題解決への試みみたいなものが、仏教という柱によってうまく融合することができるならいいなあと強く思います。

龍谷大学「世界仏教文化研究センター」のwebサイトオープン

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▪︎今年度4月に開設された龍谷大学「世界仏教文化研究センター」のwebサイトがオープンしました。ご覧いただければと思います。なお、以下のリーフレットのPDFファイルもご覧いただければと思います。

センターリーフレットダウンロード

博士研究員とリサーチアシスタントの皆さんの歓迎会

20151007ajibutu.jpg ■龍谷大学「アジア仏教文化研究センター」は、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業によって運営されていたセンターです。2010年から2014年までの助成を受けました。それに引き続き、本年度からは、「日本仏教の通時的・共時的研究-多文化共生社会における課題と展望-」のテーマで再び採択されることになりました。そして、博士研究員とリサーチアシスタントの皆さんを雇用できることになりました。昨晩は、その方たちの歓迎会でした。

▪︎私自身は、このような仏教文化の研究に関しては、まったくの素人です。昨晩は、研究部長として出席させていただきました。お隣りの席は、宗教部長の楠先生でした。私の方から、いろいろ頓珍漢な質問をしてしまい、楠先生を困らせたのではないかと思います。私自身は、大変勉強になりました。楽しかったです。しかし、同時に、ひさしぶりにかなり飲みすぎました。今朝、iPhone6の写真をみると、上のような写真を撮っていました。このような写真を撮った記憶がありません。写っているのは、楠淳證先生と博士研究員の方です。また、このような機会があったらと思います。せっかく龍谷大学に勤務しているのですから、もっと仏教や宗教のことについて、いろいろ勉強したいものです。

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