龍谷大学大学院「NPO地方行政コース」の修了生の皆さんと

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■昨日は、火曜日でしたが教授が開催されました。入試判定の関係で、いつもの水曜日から火曜日になったのです。教授会があるときは、昼からまず学科会議があります。学科会議、教授会、大学院の研究科委員会、そして昨日は、大学院の専攻会議も開催されました。昼から19時半近くまで…。会議が長引きました。仕事ですから、たくさんの会議もこなさないといけませんが、心の中では、会議が長引いていることに困っていました。というのも、自分が幹事をする小さな飲み会が、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で開かれることになっていたからです。

■飲み会は18時半から始まることになっていましたが、私が到着した時にはすでに20時になっていました。もちろん、飲み会はすでに盛り上がっていました。昨晩集まってくださったのは、龍谷大学大学院「NPO・地方行政研究コース」で、私の授業を履修されていた、あるいはモグリで授業を受けていた社会人の方たち3名です。深草キャンパスで開講されている「NPO・地方行政研究コース」には、私が所属する社会学研究科から幾つかの科目を提供しており、私が担当している科目はその提供科目のひとつなのです。政策学部部や政策学研究科ができるまでは、私の授業を社会人の方たちがよく履修してくださいました。社会経験の豊富な社会人の方たちを相手に授業をすることは、とても楽しい経験でした。昨晩も、近況の報告と共にいろんな思い出話しをしながら、ずいぶん盛り上がりました。たまたま私の授業を履修してくださった方たちとの「ご縁」、本当にありがたいことだと思っています。また、こういった集まりがあったらいいね…と言う話しから、「大人の私塾」、勉強と交流ができる「場」を作ろうという話しになりました。まだ「夢」や「妄想」のレベルですが、これを皆んなの力で具体的な形にしていければと思っています。

ゼミOGによる「就活メイクセミナー」in 深草キャンパス

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■私のゼミの卒業生である 岩田 麻希さんが、深草キャンパスで「就活メイクセミナー」を開催しました。岩田さんは、化粧品メーカーに勤務されています。今回は、卒業生として母校に恩返しをするような形になりました。「就活メイクセミナー」は、2月4・5日と8・9日の4日にわたって開催されました。彼女の会社の後輩たちも当日はスタッフとして参加されたそうです。4日間で111名の参加者があり、大変好評だったようです。素晴らしい!! 「母校のために、在校生のためにこうやって力になれて嬉しかったです!(在学中はこんなことができるなんて、全く想像も、思いもしてなかったので…笑)」とメッセージを伝えてくれました。嬉しいですね〜。

■私は、岩田さんと大学のキャリアセンターをちょこっとお繋ぎしただけなのですが、キャリアセンターの皆さんがOGである岩田さんの提案に、真摯かつ丁寧に対応してくださったようです。岩田さんは、キャリアセンターのスタッフの皆さん、そして大学の事業法人である「龍谷メルシー株式会社」のスタッフの皆さんに大変感謝されていました。また、こういった形でOB・OGの皆さんには、母校・龍谷大学に貢献していただければと思います。よろしくお願いいたします。

山邊朗子先生を偲ぶ会

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■今日は、私が所属する社会学科の卒論に関連する会議がありました。そのあと、昨年の11月25日にご逝去された山邊朗子先生を偲ぶ会が、瀬田キャンパスの2号館で開催されました。関西の社会福祉学研究の最前線で活躍されてこられた方ということもあり、多くの方たちが参加されていました。私は、たまたま2期4年間にわたり社会学研究科長を務めた関係から、大学院社会学研究科の「東アジアプロジェクト」の一環として、山邊先生と一緒に韓国や中国の大学に何度も訪問いたしました。そのことは、このブログにも書いてまいりました。でも、今日は、ずっと昔むかしの山邊先生との思い出を少しだけ書いておこうと思います。山邊先生の同僚の皆さん、そして先生を慕っておられた多くの院生や学生の皆さんには、どうでも良いことかもしれませんが…。

■山邊先生と最初にお会いしたのは、今から33年前になります。私は母校・関西学院大学の大学院社会学研究科修士課程の1年だった時です。山邊先生は、もともと私と同じ研究科の修士課程で、社会学理論の研究をされていました。アメリカの社会学者であるタルコット・パーソンズの社会学理論に関する研究です。しかし、その後、同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻に進学され、福祉学の道を歩まれました。私が山邊先生とお会いしたのは、先生が同志社の修士課程に在籍されている時のことでした。山邊先生と私との共通の先輩に当たる方のご自宅でホームパーティが開かれ、そこでお会いしたのです。まだご結婚されていませんでした。お名前は旧姓でした。この時のことを非常によく覚えているのですが、それはなぜか。正直に書きますが、とてもお美しく目だっておられたからです。山邊先生は、そのパーティで、明るくおしゃべりされていましたが、その話し方には、結構ストレートで辛辣な部分がありました。見た目の様子とのギャップ…と言いますか、そのようなこともあって、深く記憶することになったのかと思います。

■私は2004年から龍谷大学に勤務しています。勤務して数年たった頃だったかと思いますが、瀬田駅で山邊先生とご一緒になりました。そして、時間がないのでタクシーに乗って瀬田キャンパスまで行こうということになりました。その時、お互い関西学院大学の出身であることから、いろいろ関学の話しをしました。そして、たまたま先ほど書いた共通の先輩の話しになり、その先輩のホームパーティのあの場に一緒にいたことも分かったのです。お互いに、大変びっくりしました。ご結婚されてお名前も変わっておられましたし、あれから時間もずいぶん経過していたので分からなかったのです。もっとも、そもそも山邊先生のご記憶の中には、私のことなどは残っていなかったと思いますが…。今日の偲ぶ会では、山邊先生が写った写真のスライドショーが上映されました。その中には、山邊先生が龍大に赴任された頃、お若い頃の写真もありました。そのお写真を見ていると、先輩のホームパーティでお会いした時の先生の面影が浮かんできました。

■山邊先生のご冥福を心からお祈りいたします。

【追記】■韓国に一緒に行った時の写真です。一番左、少しふざけているのが山邊先生です。
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入学試験

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■龍谷大学の一般入試のスケジュールは、以下の通りです。A日程入試が1/30・1/31・2/1、B日程入試が2/12・2/13、C日程入試が3/7。土曜日は、一般入試の初日でした。私はといえば、特に、入試監督等の業務があったわけではありませんが、この日、研究室で作業をしなければならない仕事があったために瀬田キャンパスにやってきました。深草キャンパスと瀬田キャンバスを行ったり来たりする日々のため、なかなか研究室にいる時間がありません。愚痴をこぼしても仕方がありませんね。作業を終えて移動しようとしたとろこ、バス停は受験生の皆さんがこんな状況で並んでいました。参りました〜。私の不注意でした。入試が終わる時刻を知っていれば、こういったことにはならなかったんですが。

■こうやってたくさんの受験生が受験してくれることは、大学教員として喜ばしいことです。しかし、いわゆる「2018年問題」が確実にやってきます。18歳人口が急激に減少していく問題です。団塊の世代の子ども世代のことを、団塊ジュニアと一般には呼んでいます。団塊ジュニアが高校を卒業したのは1992年頃です。その時は、18歳人口が205万人にもなりました。しかし、その22年後の2014年には、18歳人口は118万人と半分近くまで減少しました。15年後の2031年には18歳人口は100万人を割ると言われています。これまで、18歳人口が減少しても、多くの大学がなんとかやってこられたのは、進学率が上昇したからです。しかし、これからは進学率の上昇も見込めないと言われています。

■写真に戻りましょう。私は、バスを待つ受験生の最後尾に並びました。いつまでこのように風景が見られるでしょうか。「 2018年問題」に本気で対応しない大学は潰れていくと言われています。私が学生の頃、大学が将来潰れるかもしれないなんて想像していた人は皆無でした。今後、本気で改革を進めていない大学(学部も含めて)は、受験生から選ばれる大学にはなれないでしょう。経営的に大変厳しい状況に落ち込んでいきます。同じ大学の中でも学部によって差が生まれてくるでしょう。さらには、学科によっても…。それはそんなに遠い未来のことではありません。すでに少しずつ進行していることですから。

龍谷大平安、センバツは4年連続

20160120heian.png■ 第88回選抜高校野球大会に、京都から昨秋の近畿大会4強となった龍谷大学付属平安高校が、4年連続40回目の出場を決めました。おめでとうございます!! 組み合わせ抽選は、3月11日、大会は3月20日からとのことです。

■調べてみました。1927年に硬式野球部が全国中等学校優勝野球大会に、1928年に選抜中等学校野球大会に初出場しています。夏の甲子園では、2016年までに33回出場。優勝3回、準優勝4回。実力と伝統の両方を兼ね備えた京都の強豪です。2014年の春の選抜では優勝しています。今年も是非頑張ってほしいと思います。
「龍谷大平安、センバツは4年連続」(京都新聞)

研修会

20160128kensyu.jpg ■先日、所属する社会学部の教務課からメールが届きました。「事務職員研修会の実施について」というメールでした。「本学の長期計画に対する理解と、今後の大学改革にあたっての職員の役割と責任を共有し、俯瞰的な視点での大学業務に生かすことを目的」とした研修会の案内でした。「専任事務職員をはじめ、全ての大学構成員を対象としています」とのことでしたので、私は教員ですが参加してみることにしました。この日は、午後から第5期長期計画の第2中期計画のうち、担当している研究部の進捗状況に関して、第5期長期計画推進委員会の理事の皆さんからヒアリングを受けることになっていました。そのようなこともあり深草キャンパスに終日勤務することになるので、晩に開催される研修会に出てみることにしたのです。研修会に参加したのには、きちんとした理由がありました。もちろん、個人的な理由です。それは、この大学に12年も勤めているのに、自分の大学の財政に関する知識がほとんどないということです。企業に勤めている方たちからすれば、口があんぐりあいてしまう話しかもしれません。なんて呑気なんだと、叱られるかもしれません。さすがに「これではいかん!」と思い、また仕事上で必要なこともあり、事務職員研修会に参加させていただくことにしたのです。この日の研修会の内容は、龍谷大学と長期計画、大学財政環境、龍谷大学財政基本計画…についてでした。総務局長から丁寧にご説明いただきました。

■もちろんアウェイ感200%でした。しかし、そんなことは気にせず研修に参加させていただきました。参加してよかったと思います。自分の大学の長期計画と財政のこれまでの経緯と基本的な考え方が理解できました。理解できたつもりなのかもしれませんが…。しかし、こういった内容を多くの教員がもっと知る機会があれば、大学の運営に関して、もっと建設的な議論ができるのではないかと思ったのです(まあ、知りたくない人に強制する必要はありませんが…)。教員の中にも、こういうことを知りたい人はいるはずだと思います。私の大学時代の後輩が、こう言っていました。「医療、教育、研究に従事している方は、得てして財政(損益・資金繰り)に無頓着になりがちです」。確かにそうかもしれません。昨日は、いろいろ考えるところがある研修会でした。

大寒波襲来

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■昨晩、気が気ではありませんでした。大寒波が押し寄せてくることがわかっていたからです。昼間のニュースでは、沖縄県にもミゾレが降ったようです。これは尋常ではありません。「約40年ぶり大寒波」とのことです。眠る前にYahooで予報を調べてみました。日本海側に張り付いている雪雲が、北西から南東に向けて移動してきていました。「滋賀、京都南部、大阪、奈良と雪が降り始めるのかな…」と思っていました。朝の9時から瀬田キャンパスで会議が予定されていたので、遅れないようにいつもよりも早目に出勤しなくてはとも思っていました。ところが予想とは違って、瀬田キャンパスのあたりでは雪は降っていませんでした。東近江市や彦根以北にお住まいの方たちのfacebookの投稿には、雪景色の写真がアップされていましたが、大津の南の方は大丈夫でした。しかしながら、さすがに大寒波ですね。1号館の前の、噴水の池の水は凍っていました。

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■氷の厚さは、3cm程度でしょうか。面白かったのは、多くの学生たちか凍った池の氷を見て「やばい!!」と言いながら近寄り、その厚さを試そうとしていたからです。さすがに実際に氷の上に乗る学生はいないようでしたが、片足程度はのせてみて少し体重をかけてその厚みを確認しようとしていました。私も片足をのせてみましたが、カチンコチンに凍っていました。少々のことでは割れそうにありませんでした。瀬田キャンパスで働いて12年目ですが、これほどの厚みの氷を見たことがありません。「約40年ぶりの大寒波」がやってきたことを改めて実感しました。

20160125seta5.jpg ■大寒波とは関係ありませんが、取組んでいる食事の栄養管理のことも少しだけ。今日の昼食は、瀬田キャンパスの生協の学生食堂で頂きました。「ライスSS」、「豚汁」、「若鶏醤油揚げ」(これは意外にカロリーが低いのです)、「ほうれん草のお浸し」、「鉄分たっぷり和え」(ヒジキ、大豆、ジャコ、揚げ、高野豆腐、ほうれん草)、「きんぴらごぼう」。これで、616kcalです。野菜量は207gです。まずまずでしょうか。しかし、塩分が5.9gもある。栄養士さんに言われるような食事を摂ることはなかなか難しいです。いよいよ、弁当を工夫して作るかね。ちなみに、節酒の方ですが継続しています。週に2日か3日、休肝日を設けるようになりました。以前は、酒がないと眠られないように気持ちになっていましたが、特に飲まなくても大丈夫だということがよくわかりました。

2016年 新年法要

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■私自身の「仕事始め」は、4日からでした。卒論の始動です。大学全体としては、昨日、5日からになります。龍谷大学発祥の地である大宮キャンパスで、新年法要が開催されました。以下が、本日のプログラムです。

次第
開式の辞
正信偈(行譜)
念仏・和讃
回向
学長挨拶
学歌斉唱
閉式の辞
雅楽会奏楽

■私は、龍谷大学に移動してから、今年度で12年目になりますが、この新年法要には初めて参加しました。これまでは、あまり気にしていませんでしたが、研究部長という役職を務めている以上、こういう公式行事には参加するべきだ…とのご意見をいただき、半分義務感で参加しましたが、とても良いものだな〜と思いました。気持ちが引き締まりました。これからは、毎年、参加しようと思います。ちなみに、新年法要が行われたのは、大宮キャンパスの本館です。写真は、その本館を写したものです。この本館は、国の重要文化財です。大学のホームページによれば、1879(明治12)年に竣工した、大宮キャンパスのシンボル的建物で、1997年に、このたたずまいそのままに大改修を行ったとのことです。

シンポジウム「日本料理の国境線」

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▪︎龍谷大学でシンポジウムを開催します。部長をしている研究部も、縁の下から応援をさせていただいています。
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2月11日(木・祝)に、龍谷大学シンポジウム「日本料理の国境線」を開催します。今年4月に開設した農学部の付置研究所「食と農の総合研究所」の付属センター「食の嗜好研究センター」の各研究員から研究成果の発表だけでなく、プレゼンテーションで紹介するお料理を参加者の方が試食することができます。
大学ホームページ内専用申込フォームにて、定員300名で参加者を募集させていただきます。詳細は以下のURLをご確認ください
http://www.ryukoku.ac.jp/sympo_0211_shoku/

法話「深き人生の悲哀」

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▪︎瀬田キャンパスの樹心館で、ご生誕法要が行われました。ご生誕法要とは、親鸞聖人のお誕生日(5月21日)を機縁として毎月21日に行なわれる法要です。『讃仏偈』を勤めた後、法話があります。本日は、農学部の杉岡先生から、「深き人生の悲哀」というテーマでの法話をお聞かせいただきました。家族や、家族のように親しい人との死別(二人称の死)=悲哀を契機に、阿弥陀仏のような大いなるはたらきにより自己の死(一人称の死)に自覚的になり、そのプロセスを経て他者の死(三人称の死)に共感できる…そのような法話でした。

▪︎私の狭い専門分野は環境社会学ですが、同時に、社会学の立場からですが、「死生観」に強い関心を持って細々と勉強をしています。大変勉強になりました。もっとも、仏教では「死生」とはいわず、「生死」(しょうじ)というそうです。

▪︎杉岡先生の法話は、西田幾多郎の哲学をベースにしたものでした。先生が配布されたレジュメでは、西田は大乗仏教とその思想(禅宗と念仏)を西洋哲学と対峙させることによって、「東西文化の融合の途」を探求したと解説されていました。その西田が、自身の子どもを亡くした経験と、『歎異抄』の理解をもとに、時間が経過しても悲哀はなくならない、そうではなく、その質が変わるのだと考えていたことを、資料をもとにご説明になりました。その上で、「よりそう」とは、本当は「よりそう」ことができない、共感することができないとわかった人が、初めて口にできる言葉なのだともご説明になりました。心に深く染み入る法話でした。ありがとうございました。

【追記】▪︎ご法話で、杉岡先生が引用されていた西田幾多郎の文章は、以下で読むことができます。「我が子の死」という題の文章です。「青空文庫」にありました。

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