夏休みの自由研究(その4)

20230826echizen_coast1.jpg
20230826echizen_coast2.jpg20230826echizen_coast3.jpg
20230826echizen_coast4.jpg20230826echizen_coast5.jpg
▪️夏休みの自由研究(その4)です。福井県にやってきたのだからと、越前海岸にも行きました。今回は、ずいぶん車を運転しました。運転好きじゃないし、運転していると眠くなったりして…。でも、今回は大丈夫でした。越前海岸の中でも、興味のあった梨子ヶ平千枚田水仙園に向かいました。もちろん8月はシーズンではありません。水仙のシーズンは冬です。でも行ってよかったです。写真の解説板では、以下のような説明がありました。

大正時代、自生する水仙を出荷したことからはじまった水仙栽培は、冬場の生活をささえる副業として人々の生活の一部となり、現在では福井県を代表する冬の景観をかたちづくっています。

▪️こちらは、全国的にも珍しい水仙による棚田ということで、1999年(平成11年)に「日本の棚田百選」に選ばれているそうです。なるほど、これはやはり水仙のシーズンに行ってみないといけませんね。車で行けるかな…。少し心配。雪ってどんな感じなんでしょう。また、つい最近のことのようですが、2021年(令和3年)に「重要文化的景観」の選定を受けるとともに、梨子ヶ平の集落は「福井県の伝統的民家群保存活用推進地区」に指定されたそうです。冬の副業から始まった水仙の栽培が、結果として、別の異なる価値を地域にもたらすまでの経緯を、もっと具体的に知りたいなと思いました。これだけ有名なんだから、どなたか研究されているかもしれませんね。

▪️私は、越前海岸のような山と海とが迫っている地形が好きです。神戸出身ですし、今は湖西に住んでいますし、何かグッとくるんですよね。帰りは、そのような風景を堪能しながら、滋賀の自宅まで一般道を通って帰りました。近いですね、福井は。
20230826echizen_coast6.jpg

【追記】▪️この越前海岸のことが、1966年(昭和41年)1月31日新日本紀行「越前福井」に登場するようです。水仙の出荷のことも出てきます。そのことを岩手大学の山本信次さんに教えていただきました。もう著作権は切れているのかな。その辺りがよくわかりませんが。それはともかく、昔は山を超えて町に娘さんたちが売りに行っていたけれど、放映時は農協のトラックで京阪神に運ばれるようになっていたようです。

夏休みの自由研究(その3)

20230826asakura1.jpg20230826asakura2.jpg
20230826asakura3.jpg20230826asakura4.jpg
▪️夏休みの自由研究(その3)です。自由研究のテーマは、恐竜と鉄道だけではありませんよ。歴史についても勉強しました。行ったのは、「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」と「一条谷朝倉氏遺跡」です。これまで、この朝倉氏のこと、よく理解できていませんでしたが、戦国時代、歴史上重要な大名だったのですね。意識を新たにしました。教養が足りません。図録も購入しましたので、きちんと自分で補習することにします。2019~2020年度に放送されたNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』にも、朝倉氏の最後の当主である朝倉義景が登場していました。俳優のユースケ・サンタマリアさんが演じられました。ですので、ご記憶の方もいらっしゃると思います。残念ながら、私は、先にも書いたようにこの戦国時代の教養が不足していますし、この大河ドラマも視聴していません。

▪️上段左の写真、博物館の下を撮ったものです。遺構の上に博物館が建っているのです。これは調査で偶然発見されたという石敷き遺構(幅5.6メートル、長さ38メートル)です。博物館1階で出土時の状態のまま露出展示しています。川湊「一乗の入江(いりえ)」の船着き場か道路と考えられているようです。展示も、いろいろ工夫されていて、素人にもわかりやすいものになっていました。とても繁栄していた戦国時代の都市ということで、海と川を通って、海外からも様々な物も運ばれていたようですね。改めて、近代以前には舟運が重要であったことを再認識しました。「一条谷朝倉氏遺跡」は博物館の場所から少し離れたところにあります。

▪️以下は、「特別史跡一乗谷 朝倉氏遺跡」の公式サイトから転載させてもらったものです。朝倉氏が支配した越前や一乗谷の城下町が、当時どれだけ栄えていたかわかります。しかし、1573年、最後は織田信長に敗れ、城下町は焼き払われます。織田信長は徹底していますね。1571(元亀2)年には、延暦寺を焼き討ちしていますし。

朝倉氏は現在の兵庫県養父(やぶ)市出身の豪族で、南北朝時代に朝倉広景が主人の斯波高経(しばたかつね)に従って越前に入国しました。朝倉孝景の代、1467年の応仁の乱での活躍をきっかけに一乗谷に本拠地を移し、斯波氏、甲斐(かい)氏を追放して越前国(えちぜんのくに)を平定しました。以後孝景(たかかげ)、氏景(うじかげ)、貞景(さだかげ)、孝景(たかかげ)、義景(よしかげ)と5代103年間にわたって越前国の中心として繁栄し、この間、京都や奈良の貴族・僧侶などの文化人が訪れ、北陸の小京都とも呼ばれました。しかし天下統一の戦いの中で1573年織田信長に敗れ、朝倉氏は滅び、城下町も焼き尽くされました。

▪️焼き払われた一乗谷が再び姿を表すのは、1967年から始まった遺跡の発掘によってでした。現在では、写真からもわかるように、当時の城下町の町並みも一部再現されています。当時の城下町の様子を頭の中に想像しやすくなりますね。もちろん、再現されていなくても、館の跡や庭園の跡から当時の様子を想像することもできます。ただし、その場合は、知識や教養、事前の学習が必要になるでしょうね。こちらでも、図録を購入しました。まずは、それらの図録あたりからきちんと勉強してみようと思います。その上で、滋賀県にある「姉川の戦い」の戦跡を巡ってみなくてはと思いました。この「姉川の戦い」とは、現在の滋賀県長浜市で、織田・徳川連合軍と浅井・朝倉連合軍の間で行われた合戦のことです。

夏休みの自由研究(その2)

20230826dinosaur_train1.jpg20230826dinosaur_train2.jpg
20230826dinosaur_train3.jpg20230826dinosaur_train4.jpg
20230826dinosaur_train5.jpg20230826dinosaur_train6.jpg
▪️夏休みの自由研究(その2)です。翌日、宿泊したホテルが「えちぜん鉄道」福井駅の真横にあったものですから、駅に入場券で入り、恐竜列車を拝見してきました。残念ながら、この列車は予約して乗ることができません。この後の、歴史の自由研究(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の観覧と一乗谷朝倉氏遺跡の見学)もやらねばならず、仕方なく見学のみです。親子連れが興奮されていました。私、前期高齢者ですが、小さな皆さんが羨ましかったな〜。

▪️こちらの電車、静岡鉄道から譲渡された車両なのだです。鉄道関連の企業にお勤めの知人からご教示いただきました。もともとは通勤電車なのですが、そうは見えませんよね。その知人も「かなり思い切って改造していますね」と言っておられました。できれば、次回は、孫たちと一緒にこの電車に乗ることができればなあと思っています。

夏休みの自由研究(その1)

20230826dinosaur1.jpg
20230826dinosaur2.jpg
20230826dinosaur3.jpg20230826dinosaur5.jpg
20230826dinosaur4.jpg20230826dinosaur12.jpg
20230826dinosaur6.jpg▪️夏期休暇らしいことが全くできていないので、せめてもと8月23日〜24日、1泊2日で福井県に旅行に出かけました。普段、近所でしか車の運転をしない私からすると、けっこうなドライブです。あまりドライブ自体があまり好きでないのです。住んでいる大津市の湖西から福井県の敦賀へ、敦賀からは北陸自動車道に乗り途中から中部横断道で勝山市まで。なんとか辿りつくことができました。

▪️とはいえ、いつもとは違う楽しみもありました。敦賀に入ると、しだいにローカル放送局のラジオ番組(中波)が聞こえてきました。普段、大阪の番組を聞いているのですが、内容がかなり違っていました。たびたび、「♪茶碗のマークの よーしむらのおかきっ」というCMが流れていました。おそらくは、これは福井県内でないと聞けないCMでしょうね。番組では、地域特産の農産物であるナスやイチジクの生産状況のニュースだとか、新米の出荷だとか、農業関係の内容が多いことに驚きました。素敵だな〜と思いました。これはドライブ中のラジオの話ですが、窓から見える風景にも滋賀との違いを感じました。農家の屋根の形態が異なるので、集落の印象も違ってくるのです。中部横断道に入ると、山の間に挟まれた勝山盆地の山裾を走ることになります。そこからは、迫力がある風景が見えてきました。もちろん、運転に集中しているので、脇見運転をするわけにもゆかず、ちらりと見るだけでしたが。

▪️さて、勝山市に向かったのは、あの有名な福井県立恐竜博物館の展示を観覧するためでした。博物館の中は、夏休みということで、お子さんを連れた家族の皆さんがいっぱい楽しんでおられました。どうしてもあの映画『ジュラシックパーク』を連想してしまいます。博物館側もおそらく意識されているのではないでしょうか。じっくり観覧しようと思うと半日は絶対に時間が必要かと思いますが、その半分程度の時間で勉強してきました。いろいろ勝手な思い込みを修正することにもなりました。これは誰しもがご存知の常識になっていることだと思いますが、恐竜が進化して鳥になっているわけです。冬場、我が家の庭にやってくるかわいらしいメジロも、恐竜の「末裔」なんですよね。

20230826dinosaur10.jpg20230826dinosaur7.jpg
20230826dinosaur9.jpg20230826dinosaur8.jpg
20230826dinosaur11.jpg▪️展示のストーリーは、恐竜を中心とした進化のドラマが中心になっていますが、地球科学や生命進化の話もあります。最後の方は、哺乳類や人類も登場します。その中でも、個人的な一番の推しは、やはり地元でみつかった恐竜の化石でしょうか。福井県の発掘調査で発見された新種の恐竜5種と他の動植物化石が展示されています。ちなみに、勝山市は、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」に認定されています。福井県の北東部に位置する勝山市全域をエリアとするジオパークです。詳しくは、こちらをご覧いただきたいと思います

▪️福井県立恐竜博物館は、親子連れでテーマパーク的に楽しむことができます。小さなお子さんも楽しめると思います。しかし、大人の夏休みの自由研究としては、事前学習をしっかりして、展示からもっと深く学ぶことが大切なのかなと思いました。今回は、お土産に図録をきちんと買い求めました。自宅でしっかり学習し、またこちらの博物館を再訪して学びを深めたいと思います。そうそう、博物館に行く前に、福井県の名物であるおろし蕎麦で腹ごしらえをしました。奮発して、天ぷらがついているものにしました(血糖値のこと心配ですが…)。食べてから、おろし蕎麦の大盛りにすればよかったかなとちょっと後悔しました。でも、美味しかったですよ。

加藤剛先生を囲んで

20230821kato1.jpg20230821kato2.jpg
▪️今日も大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」。今宵は12年前にご退職された加藤剛先生を囲んで、「ビワマス」の夕べ。そうです。また琵琶湖の固有亜種ビワマスの料理を楽しみました。ご参加くださったのは、加藤先生以外では、同僚の津島昌弘さんと工藤保則さんです。飲みながら、くだらない話もしながらも、先生の学問的ご関心を中心とした話で盛り上がることができしました。脳みそが興奮しました。楽しかった。

▪️加藤先生は、京都大学の研究所に勤務された後、龍谷大学に勤務されました。そして2011年に定年退職されました。個人的には、龍大に勤務されていた時に、親しくお付き合いいただきました。また、大学の課題に取り組む際に、お力をくださり支えてくださいました。本当に感謝しかありません。また、加藤先生と呑む機会を持たせていただければと思います。

『聴かずぎらいのための吹奏楽入門 』と有吉佐和子『複合汚染』

20230821books.jpg
▪️今日、リュックの中に弁当や水筒と一緒に入れてきた本です。ただいるだけの部長だけど、もっと深く吹奏楽を楽しめたらとの思いから購入しました。『聴かずぎらいのための吹奏楽入門 』。おそらくコンクールで多くの学校が演奏してきた50曲の解説が、漆畑奈月さんと小室敬さちさんのお二人の対談の形式で、丁寧に行われています。今は、YouTubeでいろんな演奏を簡単に知ることができるので、重ねて読むとわかりやすいのかもしれませんね。本の情報は、こちらからどうぞ。漆原奈月さんの情報は、こちらです。 
 
▪️もう一冊は、有吉佐和子さんの(1931年- 1984年)『複合汚染』。有吉さんは、1984年に53歳で亡くなっておられるのですね。この本は、1975年に出版されました。私の年代以上、あるいは近い人は、この『複合汚染』について、それなりにご存じなのではないでしょうか。これから来年度にかけて取り組む仕事に必要かなと判断し再読しています。この本が出版された頃の社会状況も含めて理解したいからです。時代の文脈のようなものを再確認したいのです。さまざまな公害や環境問題に関係する市民運動にも影響を与えたのではないかと思います。

▪️この有吉佐和子さんについては、朝日新聞で環境社会学者の友澤悠季さんが解説を書いておられました。たまたま彼女とは、学会に関わることでオンラインで会議をすることがあったのですが、その会議の後に、解説を書いておられることに気がつきました。私が手元に持っているこの『複合汚染』は新潮文庫ですが、1995年に出版されたものです。この段階で四十刷。もう、紙は茶色くなっています。字が小さい…。

夏の雲

20230821cloud.jpg
▪️ 自宅近くの公園から撮りました。夏ってかんじですね。湖北の方は、夕方、どんな天気だったのでしょうか。琵琶湖大橋、沖島はよく見えていますが、その背後にある伊吹山も今日は全く見えませんでした。湖北は大雨、大丈夫だったでしょうか。鹿の獣害と気候変動の中での大雨の頻発により、伊吹山はかなり痛んできています。その後、さらに状況がひどくなっていないか心配です。

レッドライン・タンゴ


▪️龍谷大学吹奏楽部 第47回定期演奏会。2020年12月25日 ザ・シンフォニーホール

関西吹奏楽コンクール金賞、全国大会へ。


▪️昨日、守山市の守山市民ホールで開催された「関西吹奏楽コンクール・大学の部」で、龍谷大学吹奏楽部は金賞を受賞するとともに、関西代表として宇都宮で開催される全日本吹奏楽コンクールに推薦をいただき出場することになりました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。全日本吹奏楽コンクールは、10月28日(土)に宇都宮市文化会館で開催されます。

2019年の関西吹奏楽コンクール

20230818concours2019.jpg
▪️龍谷大学吹奏楽部の部長に就任した年の関西吹奏楽コンクールで金賞を受賞した時の写真です。2019年です。

▪️吹奏楽のことについて何も知らない私は、若い頃からずっと吹奏楽に関わってきた知人から、いろいろ話を聞かせてもらっていました。そして、「もし、関西代表に選ばれなかったら、部員の中に全国大会を経験した人がいなくなるわけで、これは大変なことになるな」、そう思って心配していました。結果、この年、青森で開催された全国大会に3年ぶりに出場することができました。審査結果を会場で聞きましたが、その時の感動を今でもありありと思い出すことができます。私の横では、副部長が涙を流して喜んでおられました。

▪️2020年度の全国大会はコロナ禍により中止になりましたが、2021年度(高松)、2022年度(北九州)と、連続して全国大会に出場し金賞を受賞することができました。学生の皆さんの日々の懸命な努力、監督とコーチそして学外の先生方の丁寧で的確な指導、大学からの支援、この3つがうまく噛みあっているからなのかなと思っています。

▪️昨年度まで関西の代表枠は1校だけでしたが、今年度からは2校になりました。もちろん、代表枠が2校になったからといって、油断できるはずもありません。ライバル校の吹奏楽部の皆さんも、「今年こそは全国大会に行くぞ!!」と相当頑張ってこられていると思います。龍谷大学吹奏楽部は、明日も大学の練習場で最後の練習に取り組み、夕方から開催されるコンクールに出場します。大学の部に出場するのは、龍谷大学、立命館大学、関西大学、滋賀県立大学、近畿大学、京都産業大学、関西学院大学、神戸学院大学の8大学です。龍谷大学は一番最初に演奏します。圧倒的な演奏で、全国大会に進んでもらいたいと思います。

カテゴリ

管理者用