フジバカマとアサギマダラ
◾️アサギマダラという蝶のことを、何年前だったか忘れましたが知ることになりました。京都市内に「源氏藤袴会」という団体があります。京都に自生する野生種、絶滅寸前種のフジバカマ(藤袴)の保全及び育成活動を行なっておられます。加えて、この花と共に京都の歴史・文化・伝統の伝承に努めておられます。こちらの団体には、選考委員長をしている平和堂財団の「夏原グラント」から助成をさせていただきました。そして、選考の際に、このフジバカマの花の蜜を吸うために、アサギマダラという蝶がやってくるということを知ったのです。
◾️アサギマダラが幼虫の時に食べる植物にぱ、そしてブシバカマの蜜には毒があり、そのため天敵である鳥がもしアサギマダラを食べると、鳥はとても苦しむことになります。その鮮やかな模様を学習して2度と襲わなくなるのだそうです。このアサギマダラですが、「大旅行家」でもあります。沖縄や台湾などの温かい南の島から、日本列島を目指して北上します。春に南の島で羽化した新しい世代が、黒潮がもたらす上昇気流をグライダーのように利用して海を渡り、日本の涼しい高原地帯へと移動します。そして北海道まで飛ぶのだそうです。北海道の真夏の気温がちょうど良いのようです(もっとも温暖化が進むとどうなってしまうのか…)。そこで産卵して、命を終えて次の世代に命をバトンタッチします。生まれた幼虫は北海道で育ち、北海道は寒くなっていくのて、今度は逆に本州を南に下って、南の島まで移動します。そして、産卵して、次の世代に命をバトンタッチします。命を繋ぐために、南北を大移動しているのです。
◾️そのアサギマダラが南下してくる時に、滋賀県を通過します。私が暮らしてい琵琶湖の西側だと、箱館山に植えてあるフジバカマにたくさんのアサギマダラがやってくるようです。そのアサギマダラ、次はどう移動するのでしょうか。調べてみたところ、はっきり確認されているわけではないようですが、そのまま比良山系の麓、比叡山の麓を移動していくようです。仮説のレベルですが、和邇、小野、堅田、雄琴、坂本と順番に南下していくのではないかというのです。それだったら、庭にフジバカマを植えてみようかなという気持ちになってきました。小さな家ですので、たくさんの花を咲かせるためのスペースは庭には無いのですが、プランターも併用して、花を咲かせてアサギマダラを呼び寄せてみようと思います。何年かかかるでしょうね。ちなみに、フジバカマはとても良い香りがします。定年退職後の楽しみが増えました。ちなみに、アサギマダラは、大変敏感な嗅覚のセンサーを持っているようです。
◾️それはともかく、生物学や生態学が専門ではありませんが、アサギマダラの生態にロマンを感じます。ぜんぜん科学的ではありませんが。