NHK『全国方言資料』
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▪️NHKは、日本語の方言を記録していたのですね。全部聞いたわけではありません。とりあえず関西人なので近畿を聞いてみると、かろうじて大阪と京都はわかりました。しかし、滋賀は無理でした。北海道と東北は全滅です。昔は、ひとはあまり移動しないので、言葉の違う人とコミュニケーションする機会もあまりなかったかもしれませんが、異なる方言同士でどうやって意思疎通していたのでしょう。「近江商人」の記録にそういうことに関するものは残っていないのかな。近江商人は全国を歩いていますから。東北の城下町の経済的基盤は近江商人がつくったと聞いています。
▪️まだ、はっきりわかりませんが、盛岡(南部藩)の近江商人・井弥(初代小野清助)などの活動記録や、各地の商家に残る「奉公人請状(雇用契約書)」の分析によると、店を統括する「支配人」や「主」は近江から派遣されましたが、客と直接接する「小僧」や「下男」には地元の少年や住民を大量に採用していたといいます。また、言葉が通じにくくても、数字や見本帳を使って商売をしたり、方言のバイリンガルになったりと、努力されたようです。言葉の通じない相手を商売のパートナーとして丁寧に接しておられたようですね。これは、また機会があればきちんと調べてみたいです。
▪️さて、このNHK『全国方言資料』の概要ですが、以下の通りです。
「全国方言資料」~141地域のことば~
「音のライブラリー」と「全国方言資料」
テレビ放送が始まる2年前の1951年、貴重な音の文化を後世に残そうと、NHKは「音のライブラリー」(現・放送文化財ライブラリー)を創設しました。各分野の人物の声や伝統芸能、民謡など、さまざまな音の文化を記録する中で、ことばについても収集するため、柳田國男氏ら専門家による「方言委員会」を設置。できる限り純粋な方言を記録するべく、各都道府県の一般的な特徴を代表する地域を全国から選定し、1952年から離島を含む141地域で順次収録を行いました。収録が終わったのは1971年で、会話の総数は1,400あまりにのぼりました。
音声の収集と並行して活字化と書籍の編さんも進められ、「全国方言資料」全11巻が発刊されました。当初はソノシート付きでしたが、時代の流れとともにカセットテープ、CD-ROMと付属媒体が変わっていきました。