ワレモコウ・吾亦紅

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▪️庭に地味に、とっても地味に咲いていたワレモコウ(吾亦紅)を室内で飾ることにしました。ワレモコウは秋の花ですね。ワレモコウは、仲秋(9月)の季語です。水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)が、ワレモコウを季語にした俳句をよんでいます。

「浅間越す人より高し吾亦紅」

▪️浅間山を越えていく人は、野に咲く吾亦紅の茎よりも高く見える…という意味のようです。目の前のワレモコウとその向こうを歩く旅人。遠近法的ですね。実際、我が家に庭でも背が高くなり、その先っちょに、このような丸い赤い花を咲かせています。それから、雄大な浅間山と小さな花を咲かせるワレモコウ、そして秋の寂しさと爽やかさを表現している…らしいです。俳句って、写真的ですよね。

▪️短歌もあります。若山牧水の歌です。吾木香とはワレモコウのことです。

「吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ」

▪️歌人の俵万智さんは、以下のように解釈されています

「さびしききはみ」すなわち最上級の寂しさを、君に贈るとは、どういうことだろうか。どうか君も、自分に負けないほどの寂しさを感じてほしいというメッセージではないかと私は思う。つまりこの秋草は、自分の心そのもの、恋する思いの束なのだ。自分をこんなにも寂しくさせているあなた。この心を見える形にしてみたら、「吾木香すすきかるかや」こんな感じだよと。それを受けとってくれないかと。

▪️ああ、心に染み入るように思います。有名な俳人、そして歌人も、この地味な秋の花にそれぞれ思いを込めておられます。そうなんだ、という感じ。退職したら、真面目に短歌をやってみたいなと思っていますが、どうなるかな。

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