母校訪問(1)

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▪️5月17日、母校である関西学院大学の上ヶ原キャンパスを訪問しました。関西学院大学同窓会滋賀支部が主催された「ヴォーリズが結ぶ、滋賀と関学の架け橋 滋賀のヴォーリズ建築遺産『保存の現場』を語る 公開フォーラム」と、そのフォーラムの前に実施されたキャンパスツアーに参加するためでした。フォーラムは午後から、ツアーは午前中でした。ツアーは、関学建築学部教授の山根周さんがガイドしてくださいました。

▪️関西学院が神戸の原田の森からこの上ヶ原に移転して来た時に、キャンパスの設計をしたのは、ウィリアム・メレル・ヴォーリズです。大変有名な方ですので、ぜひご自身でお調べになっていただきたいと思います。こちらは、関西学院大学の公式サイトからの引用です

▪️関西学院大学のシンボルともいえる時計台、その前に広がる芝生、その周囲に配置された学部棟、このようなキャンパスのデザインは、スパニッシュ・ミッション・スタイルといわれるものです。関西学院大学の公式サイトでは、このデザインについて以下のように説明されています。

本来はアメリカ・カリフォルニア州の太平洋沿岸のEl Camino(王の道)と呼ばれる要路にそって点在する、18世紀から行われたカトリック伝道の拠点となったミッション(修道院)の建築様式にちなむもので、クリーム色外壁とスペイン風赤瓦を特色としています。 1929年、上ケ原にキャンパスを移転する際、設計者のW.M.ヴォーリズにより校舎の統一基本デザインとして採用されました。 以後、西宮上ケ原さらに神戸三田キャンパスの各校舎のデザインもほぼこれによってなされ、関西学院両キャンパスの一体感を生み出すものとなっています。

▪️さて、建築学部の山根先生は、現在は博物館になっていますが、私たちが学生の時は図書館であった時計台、そのあとは本部棟の旧院長室、神学部、文学部と順番に解説してくださいました。ヴォーリズが設計した建築物だけでなく、その配置や時計台の前に広がる芝生(中央芝生)も含めてスパニッシュ・ミッション・スタイルなのだそうです。山根先生の解説では、アメリカには似たような形式のキャンパスがあるとのことでした。青い空と白い壁、赤い瓦屋根の校舎に合わせるために、この背の高いヤシの木(ワシントニアパーム)が植えられているのだそうです。なるほどと、納得しました。

▪️この中央芝生の中央の、ずっと向こうには何が見えているのかご存知でしょうか。生駒山なんだそうです。ヴォーリズ自身はその意図を語ってはいないようですが、甲山、関学の時計台、中央芝生、そして生駒山。そこに直線が引けるわけですね。関学の正門の前には、この直接に沿うように桜並木が続く現在「学園花通り」呼ばれる道があります。山根先生のお話では、関学が上ヶ原にキャンパス移転したときに、ここには小さな道があったらしい…とのことでした。私も含めてですが、関学に入学した新入生は、この桜が満開する季節にこの桜並木の道を歩きながら、時計台と甲山の風景を記憶に刻んでいるはずです。

▪️3つ目の写真ですが、中央講堂です。私が学生だった頃は、ヴォーリズの設計による建物でしたが、今は建て替えられたものです。少しよくわからない天なのですが、ヴォーリズの設計の背景には、そこに暮らし活動する方達に対するとても温かい思い、建築に対するヴォーリズの思想が存在しています。では、建て替えられた建物ではその辺りどうなんだろうと思うわけです。外側がスパニッシュ・ミッション・スタイルであったとして、建て替えられた建物にはヴォーリズの思想はどういう形で継承されているのだろう…そのあたりことが気になりました。

▪️ところで、「ヴォーリズが結ぶ、滋賀と関学の架け橋 滋賀のヴォーリズ建築遺産『保存の現場』を語る 公開フォーラム」が関西学院大学同窓会滋賀支部の主催により開催されたのには背景があります。関西学院大学は2022年3月9日、滋賀県ならびに近江八幡市と、「ヴォーリズ建築等を通じた連携協定」を締結しました。そのことを契機に、官学同窓会滋賀支部では、近江八幡市や高島市の近江今津等に、多くの皆さんの努力のもとで保存されているヴォーリズ設計の建築から学ぶツアーを行ってきました。今回は3回目になりますが、同窓生だけでなく一般の皆さんにもご参加いただき、関係者のご協力のもとでとうとう関学のキャンパスでこのようなツアーとフォーラムが開催できることになりました。同窓会滋賀支部の皆様をはじめとして、ご協力くださったみなさんに、心より感謝したいと思います。

▪️以下は、フォーラムの開催趣旨です。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズが情熱を注いだ地・滋賀と、その建築哲学の粋を集めて設計された関西学院大学上ケ原キャンパス。この二つの場所は、ヴォーリズという一人の建築家を通じて深い絆で結ばれています。
時を経てもなお人々を魅了し続けるヴォーリズ建築ですが、その美しさの裏側には、老朽化と闘い、知恵を絞り、建物を「生きた場所」として守り抜こうとする市民の絶え間ない努力があります。本フォーラムでは、近江八幡・今津・水口の保存活動の最前線に立つリーダーたちが一堂に会し、建物の魅力と「保存の現場」の熱い想いを語り合います。新緑の美しい上ケ原キャンパスで、皆様と一緒に考える機会になれば幸いです。

▪️この「母校訪問」、また続きを投稿します。

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