PBL型(課題解決型)の教育関係者の交流会

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▪️今日は、深草キャンパスでPBL型(課題解決型)の教育に取り組んでいる知り合いの教員の皆さんに、社会学部の聞思館4階の「プロジェクトワークルーム」にお集まりいただき、交流会を開催しました。今日ご参加いただいたのは、政策学部、経済学部、社会学部の8名(私も入れて)の皆さんです。お1人は都合がつかず、オンラインでの参加になりました。もっとたくさんの方達にお声がけをしてもよかったのですが、まずは知り合いの限られた皆さんにお声がけさせてもらって始めることにしました。

▪️昨年の春、社会学部は大津市にある瀬田キャンパスから伏見区の本部のある深草キャンパスに移転し、既存の社会科学系学部と社会学部が1つのキャンパスに集結しました。そして、異なる社会科学の叡智や他分野が連携・共創し、現代の複雑な社会課題に対する新しい価値や研究を生み出すことが期待されています。というわけで、このような大学全体の動きを気にしながら、PBL型(課題解決型)の教育に取り組んでいる教員の皆さんとのあいだにネットワークをつくり、情報・ノウハウ・知見を共有することから(愚痴をこぼすことも含めて)始めることにしたのです。このようなネットワークのなかから「異なる社会科学の叡智や他分野が連携・共創し、現代の複雑な社会課題に対する新しい価値や研究を生み出す」プロジェクトも生まれてきてほしいです。ただ、この点については、私はあと半年で定年退職するので、残念ですが後輩の皆さんに期待したいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

▪️これからのこのネットワークの運営については、政策学部と社会学部の若手教員のお2人に幹事役をお願いすることにしました。おそらく、学部を超えた「初の連携」なんじゃないのかな。これから、無理をせず、少しずつ参加者が増えていってほしいなと思っています。

【台風25号】千葉・印旛沼の堤防決壊 独自調査…堤防に“ある現象”か 「何度沈んでも」ラーメン店の葛藤 ──気象ニュースライブ(日テレNEWS LIVE)


▪️26日に放送された報道番組です。動画の編集がうまくできておらず、同じ内容が繰り返されるされていますが、番組の中で専門家である山梨大学の大槻順朗さんがとても大切なことを説明しています。まだ、千葉県や国は公式に発表していませんが、「浸透破堤」の可能性があるのだそうです。決壊していない周辺の堤防を確かめると、水が染み出した跡、土砂が水とともに吹き出す「噴砂(ふんさ)」の痕跡が確認されており、今回の印旛沼の決壊が「浸透破堤(しんとうはてい)」であった可能性が極めて高いと注目されていました。

▪️千葉県は、今年、3回に渡り大雨の被害を受けました。短期間に尋常ではない大雨が降りました。その結果、空からの激しい雨と、印旛沼の急激な水位上昇により、堤防の中の水が飽和状態になり、堤防内部の土の粒子同士の結びつきがとても弱くなり、堤防全体の強度が急激に低下していったようです。加えて印旛沼の水位が異常に高くなり、水圧が高くなり、堤防の内部に水がどんどん浸透し、堤防の中に「水みち」と呼ばれる通り道ができ、水が土砂を削りながら外外側へ吹き出そうとするのだそうです。番組では、その実験の様子も紹介していました。水が噴き出すと堤防の法面が崩れていき、堤防は決壊するわけです。連日の豪雨による堤防内部の崩壊が決壊につながるということは、印旛沼だけの問題ではありませんね。

▪️番組では、大槻順朗さんが、今回のような気候変動によって毎年のように豪雨に襲われる時代は「ハード対策だけですべてをコントロールするのは難しい」と語っています。もっと幅の広い強固な堤防を建設するという発想だけではだめだというご指摘でしょう。そのような「公助」としてのハード事業の限界にどう対応していくのか。

▪️番組では、長らく停電が続いている市原市のご家庭の様子も伝えていました。小さなお子さんのいる家庭です。思いの外停電が長引いているけれど、子どもたちが暗い気持ちにならないように気をつけておられました。キャンプで使用するライトで生活されていました。災害時、弱い立場の子どもや高齢者、そして障がいある方達へのケア、大切ですよね。病院だけでなく、自宅で治療をされている方達の中にも、停電で大変だった方がおられるのではないかと思います。番組で印象に残ったのは、「仲間がたくさんいて助けてくれる」と話されていたことでした。パーソナルな「共助」の関係がきちんと地域に存在していることが窺えます。すごく大切なことだと思いました。普段から日常的なつながりがあるのですね。

▪️番組でもう一つ強く印象に残ったことがあります。大網白里市で「ラーメンみたけ」を経営する池田隆宏さんです。池田さんは、今年は、短期間に3度も被害を受けてお店が大変なことになりました。本当にお気の毒です。大網白里市のある九十九里平野は、「海岸砂丘(砂州)の形成」と「台地の浸食」という2つの大地の動きが深く関係して形成されました。長い年月をかけて、こちらの平野には「くぼ地」と呼ばれる周囲よりも標高が低い土地が生まれることになりました。この「ラーメンみたけ」もそのような地形の特徴を持った土地にあったようです。本当にお気の毒です。でも、池田隆宏さんはこういうふうにも語っておられました。「お客さんがめちゃくちゃ声をかけてくれた」、「洗濯機いらないかとか」そういう声に支えられていると。「ここはあたたかい町、前を向いてやっていかなければならない、待ってくれる人がいる限り」と。店主と常連客との関係、これも「共助」のひとつでしょう。被害を受けた場合、どうやって再建するのか。経済的なことがすごく大切なことはわかります。加えて、こういった「共助」の関係があることで、被害を受けても耐えて前向きな気持ちになれる、これある種の社会的なレジリエンスですね。

【追記】▪️関西の私たちも、堤防決壊について真剣に考えなければならない時代になりました。

【ヨコスカ解説】千葉豪雨が示すリスク 大阪・淀川は本当に大丈夫?もし決壊したら…【かんさい情報ネットten.】

水害・気象情報・地形

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▪️朝から、佐倉市の水害の状況がテレビで報道されていました。佐倉市の皆様、お見舞い申し上げます。

▪️佐倉市内を流れる河川は、最終的に下流にある印旛沼へと流れ込みます。左の図で「464号線」の数字が表示されているところが印旛沼です。その南東にも湖沼があります。これも印旛沼です。もともとW字型の湖沼だったのですが、干拓事業により面積は半分になり、今では細い水路で繋がっています。北東側に位置するのが「北部調節池」(北印旛沼)、南西側に位置するのが「西部調節池」(西印旛沼)と呼ばれています。

▪️この地域は江戸時代から水害に悩まされてきました。利根川の水が増水したとき、利根川からの水が印旛沼に逆流してきたからです。今では、干拓事業に伴って印旛沼放水路が完成していて、東京湾に水を流す仕組みができています。この辺りのことは、こちらの「公益財団法人 印旛沼環境基金」のサイトで丁寧に説明されていますので、ぜひご覧いただければと思います。今回の佐倉市の洪水は、排水能力を超える「記録的な大雨」だったこと、印旛沼の水位が上昇したために、支流(高崎川)からの水を印旛沼で受け止められなかったことがあるようです。東京湾へは、ポンプで吸い出すのですが、そのスピードを、支流から水が押し寄せるスピードの方が超えてしまったのです。

▪️この印旛沼には、周囲の河川からも水が集まるようになっています。人間が作った地表の環境を剥がして地形だけで見ると、そのことがよくわかります。左がそうです。たくさんの水が印旛沼に集まると、この印旛沼から水が排水できなくなるのだそうです。加えて、佐倉市のある台地(下総大地)を侵食してたくさんの谷間=谷津ができています。自分が住んでいる地域ではあまり見かけない特徴の地形です。滋賀県であれば、甲賀市に行くとこのような地形になります。台地に降った雨が、長い年月をかけてこのような地形を生み出すのです。かなり複雑ですよね。台地に降った雨は、このような谷津を通って低いところに流れ込みます。また、台地は侵食されやすく土砂崩れ等も心配されます。今回は、どうだったんでしょうか。雨が止んでも、台地が緩んでいると土砂崩れが起きます。

▪️自分が暮らしている地域の地形については、ハザードマップ等も使いながら普段から「敏感」になっておく必要があります。今年の夏は、何度も自分のところのハザードマップを眺めました。加えて気象情報です。地形と気象情報が生み出す地域固有の災害に関する「想像力」を高めておく必要がありますね。「想定外」、「未曾有」の大雨が降ってくるのですから。もう「想定外」と「未曾有」いう言葉は安易に使えません。幸せなことに、まだ、私は避難をした経験がありません。地元で災害訓練は行っているのですが…。実際に何らかの被害にあったときに、きちんと行動できるか心配です。

【追記】▪️「国土交通省 関東地方整備局 広報」のXの投稿です。

「天気図用紙」

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▪️関東方面の皆さん、台風、大変ですね。千葉県の皆さんは、「またか…」という感じだと思います。どうか、お気をつけください。私が暮らしている滋賀県でも、朝から昼にかけてはけっこう強い風が吹いていました。こちらは被害はありません。この台風の報道を見ながら、その昔、そしてそのまた昔々、中学生の頃のことですが、理科の授業で気象のことを学び、生徒は「天気図用紙」というのを配布されて、自宅に帰って、ラジオの「気象通報」を聴きながら天気図を書く…ということをやっていたことを思い出しました。宿題ですね。ラジオとはいっても、真空管の5球スーパーという形式のラジオを使っていました。正式には、5球式スーパーヘテロダインラジオです。すでに1970年代ですから、トランジスターラジオはありましたが、我が家のラジオは真空管でした。宿題なのでイヤイヤ渋々やっていた生徒が多かったと思いますが、その「気象通報」を聴きながら私はかなり夢中になって天気図を作っていました。懐かしいです。

▪️その「気象通報」まだ続いているようです。それはそうですよね。昔はアナウンサーが話していましたが、今は自動生成された合成音声らしいです。ただ、石垣島から順に、風向、風速、天気、気圧、気温を淡々と読み上げるスタイルや、船舶からの報告、高気圧や低気圧の位置、前線の場所を伝える構成は今も変わっていないそうです。調べてみると、気象通報の第1部「各地の天気」では、「石垣島では、風向 南南西、風力 3、天気 晴れ、気圧 1012ヘクトパスカル、気温 28度」といった順番で放送されるようです。これを天気図用紙の各観測地点の○(地点円)に記入していきます。第2部の「漁業気象」では、高気圧や低気圧、台風の位置(緯度・経度)と中心気圧、前線の位置が流れてきます。このことにより、高気圧、低気圧、前線がわかってきます。最後に、各地の気圧の数字を参考にして、同じ気圧の地点をなめらかな曲線で結ぶことで、よく見かける天気図のように仕上がっていきます。

「車脱出 緊急脱出ハンマー」

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▪️道路のアンダーパスが冠水し、車から脱出できないまま今年は2人の方が亡くなられました。大雨の時には、そのような場所は通らないようにしなければなりませんが、きちんと判断できるかどうかはわかりません。前の車につられて運転して、はっと気がついた時にはもう遅く、エンジンは止まり、電気系統も動かず(パワーウインドが動かない)、水が車内にどんどん入ってきて、ドアを開けようにも水圧で開かないまま…とならなとも限りません。ということで、こういったハンマーを自宅の車にのせておくことにしました。尖っている部分で窓を叩くようです。でも、これって、練習できませんからね。練習したら、車の修理にお金がかかってしまいます。本番できちんとできるのかな。ちなみに、グリップの下の方には、シートベルトを切るカッターもついています。

▪️以下は、テレビで放送された事故の怖さを紹介しているCBCニュースの「【実験映像】水没した場所に車で進入するとこんなに危険 あっという間に止まるエンジン なかなか開けられないドア 車内には水が…」です。当事者になってしまうと、気が動転してパニクってしまいそうです。

9月になりました。

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▪️我が家の庭で、秋明菊(シュウメイギク)が咲き始めました。暑さに慣れてきたのかあるいはTシャツに短パンのせいか、30℃を超える程度だと、風が吹けば涼しさを感じます。今日などは雲のせいか、日傘をさすほどの日差しの強さはありません。秋が近づいていますね。出勤時、空を眺めると、夏の雲と秋の雲の両方が浮かんでいるような気がしました。まったく科学的な根拠はありませんが。

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▪️夏期休暇中も、研究室には何度も行っていますが、メールボックスの確認をさぼっていました。注文していた書籍が溜まっていました。そのなかから、研究ではない趣味の本を少しご紹介します。1冊目は『北近江を醸す 水の恵みに感謝』です。執筆のお1人と撮影のお1人が、昔からの知り合いです。家鴨あひるさんと辻村耕司さんです。地域は北近江に焦点をあてたものですが、滋賀県のもつ魅力がよく理解できると思います。タイトルにある「醸す」というのがいいですね。執筆の家鴨さん、近江の地酒にかんする著書を2冊だしておられます。日本酒も醸されるわけですが、地域の自然や文化が水の恵を通して醸されるというわけです。写真の辻村さんは、湖国の風土や文化と祭礼を撮り続けてこられた写真家です。個人的には、この書籍で描かれていることは、FAOの世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」そのものだという気がします。滋賀県以外のところにお住まいの皆さんにもお読みいただきたいです。

▪️もう1冊は、完全に趣味の本。『大阪駅と梅田駅 西日本最大ターミナルの昔といま』です。通勤の行き帰りに読みましょうかね。大阪駅にしろ梅田駅にしろ(阪急の大阪梅田駅)、私にとってはたいへん馴染みのある駅なのです。学生の頃は、この界隈でよく遊んだし、親の介護をしていたときは、毎週、大阪駅と梅田駅を利用していました。介護に行くときはインデアンカレーで気合を入れ、介護の帰りは松葉総本店で串カツと熱燗でガスを抜き…。それぞれの時代の思い出がある駅です。このことをFacebookに投稿したところ、大学時代の後輩にあたる方から、興味深いコメントをいただきました。

懐かしい想いがいっぱい有りそうな本を教えていただき、ありがとうございます。
残りの夏休み中に読んでみます。
小3まで梅田に住み、集団登校は梅田の地下街を進み、地下鉄谷町線(当時は2号線)開業時には小旗振って東梅田駅で一番列車を迎えました。

下校時には、開発新設され広がっていく地下街を探検と称して道草してました。毎日登下校していたアリバイ横丁のおかげで都道府県名(場所は無理)を覚えました。健全な小学生の登下校ではなかったです。(笑)
ちなみに中学の登下校は東通り商店街でした。

▪️もちろん、コメントに書かれている地下街のこともこの新書の中で解説されています。ちなみに、「アリバイ横丁」とは、かつて大阪・梅田の阪神百貨店梅田本店の北側地下通路にあった全国各地の名産品売り場「阪神百貨店 ふるさと名産」の俗称です。実際には出張や旅行に行っていないのに、その地方の土産物を「そこへ行ってきた」と言って買えてしまう便利さから、サラリーマンらがジョーク交じりにこう呼びました。日本各地の郷土玩具や名産品、お土産用のお菓子などが所狭しと並んでいました。懐かしいです。2014年3月29日に、この横丁は幕を下ろしました。

地震調査委員会の発表


▪️新聞報道によると、政府の地震調査委員会は28日、近畿にある45の活断層の評価を見直し、近畿地域のどこかでマグニチュード(M)6・8以上の大規模な地震が今後30年以内に起きる確率を、50~60%とする予測を公表したそうです。特に、「近畿三角帯」と呼ばれる大阪府や京都南部、奈良県北部、滋賀県が要注意のようですね。

▪️私の自宅の近くにも琵琶湖西岸断層帯という断層が走っています。自宅は、その真上にあるわけではありませんが、直線距離で数百メートル程度ぐらいかな。こういう科学的な地震の評価を、地域の社会生活や自分の人生という「文脈」に置き直して考えることがかなり難しいです。「今後30年」といっても、明日、いや今日かもしれないし、死んでしまったあとかもしれないし。できることは、もしもの時のために、防災グッズを整えておくことぐらいですかね。それから書斎のある自宅2階の書籍は、地震の際には、揺れ方にもよるけれど問題になるだろうな。

▪️今回の発表の中で、最も危険度が高い「Sランク」(今後30年以内の地震発生確率が3%以上)として評価された断層のうち、「近畿三角帯」内で、特に気になっているのが以下の3つです。①と③は子どもたちの家族や親戚が暮らしている地域です。②は私が暮らしている地域と隣接している地域になります。

    ①「六甲・淡路島断層帯」(六甲山地南縁—淡路島東岸区間)。今回新たに引き上げられました。1995年の阪神・淡路大震災で動かなかった「割れ残り」があるのだそうです。従来の「Aランク」から「Sランク」へと格上げ。格上げという言葉になんか、抵抗感がありますが。
    ②「琵琶湖西岸断層帯」(北部区間)が引き続き「Sランク」維持です。これが「南部区間」だと、私が住んでいるところも含まれるのですが、北部区間は高島市を中心とした地域になります。
    ③「京都盆地—奈良盆地断層帯」(南部区間 / 奈良盆地東縁断層帯)京都南部から奈良盆地東縁にかけての区間になるのだそうですが、ここも「Sランク」に据え置かれています。

▪️以下は、読売稚新聞の記事の一部です。「地震の発生確率の受け止め方は難しいが、九州では2013年に「30~42%」と発表された後、16年と今年7月に熊本地震が発生した。近畿の「50~60%」はそれより高く、京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)は『南海トラフ地震の前に内陸部での地震が増える可能性も指摘されており、示された確率以上に注意が必要だ』と指摘する。」

「日本の夏は短パン」

▪️夏期休暇中、大学に行くときは、短パンを履いています。正確には、ランパンですかね。昔、フルマラソンに挑戦している時に履いていた短パンです。今は、自宅でもウォーキングする際に履いています。化繊のペラペラの薄いパンツです。涼しくて、通勤が楽です。夏期休暇中は、キャンパスに歩いている人も少なく、研究室で仕事をするだけなので、これでも良いかなと思っています。ランパンだと帰宅時のウォーキングも楽です。でも、大学外の行政組織や財団等の会議の場合は、ランパンはやめています。とはいっても、スーツを着るわけではなく、ポロシャツとチノパンですかね。

▪️京都駅付近の地下街を歩いていると、インバウンドの外国人、そして体育会系の若者、それから私のような老人の中で「短パン率」が高いような気がします。でも、この「短パン勤務、企業でじわり浸透 清潔感に配慮、除毛クリーム提供も」という記事に出てくる「スネハラ(すね毛ハラスメント)」と批判的な人もいるらしいので、電車の中のように比較的身体間の距離が近くなってしまう空間では、ちょっと気になってしまいます。まだ、何か文句を言われたことはありませんが。とはいえ、クリームで脱毛したりする気にもなれません。

▪️30℃程度だと涼しく感じ、35℃でも特に驚かないような気候になっていますから、「日本の夏は短パン」という感覚が早く定着してほしいと思います。とはいえ、来年の夏は定年退職しているので、もうそのようなことを心配する必要もありません。特別なことがない限り、夏は短パンで過ごそうと思います。

線状降水帯のこと


▪️昨日は自宅で、自分の仕事に加えて、早くも提出された卒論の草稿を丁寧に読みました。提出された学生さんに、長いコメントを返しました。そのように自宅で過ごしている間に、大変な災害が発生しています。先日の「令和8年8月千葉豪雨」に驚きましたが、昨日は北陸地方で線状降水帯が発生しました。石川県を中心に多くの地域で被害が出ました。秋田にも線状降水帯が発生しそうとの報道がありました。秋田の八郎潟の干拓地、大潟村の知り合いの農家にも連絡をしてみました。稲が倒れ始めて、困った収穫になりそうだとのことでした。

▪️まんべんなく日本列島に雨を降らしてくれたらいいのに、そうではありません。どっと降るか、まったく降らないか。「極端気象」です。温暖化・気候変動のせいで、これからは、そういうふうに、さらに極端になっていくのでしょうか。今日、海外からはチベットとネパールの猛烈な土石流のニュースが届きました。ショックでした。「これ、ほんまに起こったことなんか…」と思いました。まだ、今回の災害の全容はまだはっきりしませんが、こういうことのようです。行方不明の日本人家族がいらっしゃるとの情報もあります。

    ・標高約5200メートル付近で氷河の一部が崩れ、大量の氷や岩石が谷へ一気に落下した。
    ・その後、土砂を巻き込みながら川へ流れ込み、水や土砂、巨大な岩石を含んだ猛烈な流れが発生。
    ・土砂などが川を一時的にせき止め、これによって「天然のダム」のような状態になった可能性があり、川が一時的に湖のようになった後、大量の水が流れ出した可能性がある。

▪️私が暮らしているところには、今年はなかなか雨が降りません。しかし、19時過ぎにやっと雨を降らしてくれました。ただ、あっという間でした。事前に庭に水を撒いておいてよかったです。その水巻のあと、雨が降る前に、ウォーキングをしました。自宅にいたら、300歩にも満たない歩数だったので、買い物に行く際、その前後にウォーキングをしました。ウォーキングだけで歩いた距離は、だいたい7,800m。ということで、一日総合計の歩数ですが12,000歩にとどきそうです。気持ち的にウォーキングの歩数を投稿している場合ではないのですが、大学の「ウォーキングキャンペーン」に参加しているので、とりあえず記録を残しておきます。

伊吹山3合目の観察会

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▪️昨日の午後は、「特定非営利活動法人霊峰伊吹山の会・ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」が主催された観察会に参加してきました。伊吹山は、滋賀県の最高峰(1377m)であり、伊吹山地の主峰でもあります。この伊吹山の3合目(標高720m)で咲いている貴重な花を楽しんできました。そして、楽しみつつも、伊吹山の災害の深刻さを間近にみて、これは思っていた以上に大変なことだと思い直しました。ちなみに、現在、通常は伊吹山に立ち入ることはできません。禁止になっています。昨日は、観察会ということで、会の皆さんのガイドで立ち入ることが許されました。伊吹山頂では春から秋にかけて、たくさんの植物たちが花を咲かせます。「伊吹山山頂草原植物群落」は国指定天然記念物です。そして、山頂だけでなく、今回私たちが訪れた3合目あたりの穏やかな傾斜の草原地帯でも早春から秋まで非常にたくさんの種類の花々が咲くのです。この季節に咲く代表的な花は、ユウスゲです。
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20260720ibukiyama11.jpg▪️しかし、そのような貴重な植物たちが、どんどん増えた鹿によって食べられて激減してしまいました。なぜ鹿が増えたのか。まず指摘されているのが地球温暖化による気象変動で、積雪量が激減したということです。加えてハンターの減少です。伊吹山は元々豪雪したいなのです。日本の積雪量の観測史上、日本一かつ世界一の記録が残っているのは、1927年2月14日の伊吹山です。その時は、伊吹山山頂に11メートル82センチ(1182cm)という驚異的な積雪量がありました。そのような豪雪地帯であったにもかかわらず温暖化であまり雪が積もらないようになってしまい、冬を越して生き残る鹿が増えてしまったのです。しかも、他の地域からもこの伊吹山に鹿が流入してきたのだそうです。しかも、鹿の食害が発生した時に駆除するハンターの人数も高齢化と減少で、駆除が追いつきませんでした。

▪️そのような鹿の食害が発生するようになり、当初は「貴重な高山植物が食べられている」ということを会の皆さんは問題視されていたようなのですが、貴重な植物だけでなく鹿の食害が進み、裸地化もどんどん進行していきました。そこに温暖化を背景にした豪雨です。大量の降った雨が山肌を削り深い谷筋が何本も生まれてしまいました。加えて、とうとう土石流が山麓にある集落に流れ込む災害まで発生してしまったのです。このような災害を防ぐためには、行政が土木事業を行う以外にありません。昨日も、急峻の山の斜面で防災工事が行われているのが目視で確認できました(休日で作業自体はお休みのようでしたが)。パワーショベルのような重機も停車していました。また、麓の方では、土石流の流入を防ぐ砂防ダムの建設も進んでいました。しかし、毎年のように豪雨が発生する昨今、このような防災工事のスピードではたして間に合うのかなと…あくまで私はただの素人でしかありませんが、とても心配になりました。では、根本の鹿の対策はどうなっているのでしょうか。これも行政が罠を仕掛けて駆除するようになり、数が減ってきているようです。その点については良かったと思っています。

▪️では、「特定非営利活動法人霊峰伊吹山の会・ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」の皆さんはどうされているのでしょうか。もちろん、防災工事に取り組むことはできません。それは専門家に任せるしかありません。ただ、会の皆さんは、以前から自分たちでできることをしようと、頂上や3合目あたりの貴重高山植物が生えてくる地域を獣害柵で囲むことに取り組んできました。もちろん、痛んだ山道も整備されてきました。獣害柵、当初は、ネットで囲んでいただけだったのですが、鹿に噛み切られたり、経年劣化してしまうことから金網柵に取り替える作業を行ってきました。この作業を化粧品会社の資生堂が応援されました。費用負担だけでなく、社員さんが現地でボランティアとして金属柵設置作業に取り組まれました。また、スーパーマーケットの平和堂が設立し公益財団法人平和堂財団で環境保全市民団体を助成する「夏原グラント」という仕組みからも助成金を獲得されています。一昨年度、昨年度、金属柵の設置に取り組まれていました。今年度はこれからです。私は、この「夏原グラント」の選考委員長なのですが、助成という仕組みに関わり、こういう大変なお仕事の応援ができたことを、昨日はしみじみと良かったと思うことができました。
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【左:コオニユリ、右:ヤマハッカの仲間】
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【左:カワラナデシコ、右:クサフジ】
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【左:イブキフロウ、右:シモツケソウ】
▪️昨日、3合目では3つのグループに別れて貴重な植物を観察しました。私たちのグループでガイドをしてくださったのは高橋滝治郎さんです。高橋さんは、以前、滋賀県庁の農政水産部長をお勤めの時に、私が「世界農業遺産」の申請作業に関わったことから、お付き合いがあります。今回の観察会でもお声がけいただきました。ありがとうございました。高橋さんは、貴重植物に関して驚くほど豊富な知識をお持ちです。県庁に一般行政職として勤務されていたわけですから、植物を専門に研究されてきたわけではないのでしょうが、伊吹山の麓で生まれ育ってきた方だからこその豊富な知識をお持ちでした。

▪️今年は、ユウスゲに大量のアブラムシが発生して、例年と比較して花の数がかなり少ないのだそうです(ここではアブラムシが気持ち悪いと感じる方もおられるでしょうから写真をアップしていませんが)。花を咲かせる前に、アブラムシに栄養を吸われて花を咲かせることなく枯れてしまったようです。ユウスゲは、一日しか咲かない花です。草むらの中から長い茎を伸ばして夕方から咲き始めます。そして朝には閉じてしまいます。甘い香りがします。こうやって競合相手の少ない時間帯に昆虫を引き寄せて子孫を残しているようです。黄色いユウスゲの花と青い空がとても美しくマッチしていました。ちょっと、ウクライナの旗を連想しました。

▪️どうして、このようなアブラムシが増えてしまったのか、その原因はまだよくわからないようです。今は、対処療法的にアブラムシが呼吸できないようにする薬をひとつひとつ手作業でスプレーされようですが、すぐに根っこの方から新しいものが登ってきてキリがないとのことでした。また、ススキのような背丈が高くなる植物をそのままにしておくと、貴重な植物が花を咲かせられなくなることから、これも鎌を使って刈り取っているそうです。そこが、奈良の曽爾高原などとは異なるところです(曽爾高原では人が関わることであのススキの景観が維持されています)。この鎌を使う作業、エンジンのついた草刈機でやれば早いのかもしれませんが、それだと知らない間に貴重な植物も一緒に刈り取ってしまいます。ということで、金属柵の中で、大変な手間と時間をかけて作業に取り組まれているのです。

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【3合目から見える琵琶湖。竹生島もはっきり見えます。】
20260720ibukiyama15.jpg▪️高橋さんや会のお仲間からは、地元の方ならではのお話も伺わせていただきました。昔、伊吹山にスキー場があった頃、冬の間、地元の人たちはゲレンデの方にある民宿の小屋に移動した。夏場は農業、冬場は観光業ですね。子どもたちは、そこからスキーで通学した…とか。麓の自分の家から、ゲレンデでスキーをしている人が転ぶのが見えた…とか。スキー客が降りる駅は、近江長岡駅で、後ろにスキー板を積めるよにしたバスが、スキー場との間を一日に何往復もした。今は、無人駅だが…とか。伊吹小学校の校歌の2番は、「光さやかに 田の面輝き こだまも楽し 工場の響き」とあるように、地元にとっては伊吹山の麓にあるセメント工場の存在はとても誇らしく大きな存在だった…とか(伊吹山西側を開発してい原料を採掘していた)。別の仕事をしていた父親が、給料が良いのでセメント工場に再就職した…とか。ひとつひとつは、何気ない昔話のようですが、この地域の近現代史に関わる大切なエピソードだと強く思いました。どうしてセメントの原料取るために伊吹山を削って禿山になるのを認めているのだろうと考えてしまいます。というのも、伊吹山は「琵琶湖国定公園」の中にあるからです。でも、資源開発と自然保護が隣り合わせなっていることの歴史的経緯に対する理解が必要なのでしょうね。

▪️貴重な植物のお話、伊吹山の環境問題のお話、この地域の近現代史につながるお話、ずいぶん勉強させていただきました。会の皆さん、高橋さん、ありがとうございました。この伊吹山の観察会は、1回だけでなはなく、何度も来て楽しみながら勉強する必要を強く感じました。伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にある山だけあって、岐阜や愛知からもお越しの皆さんが多数おられました。ちなみに、校歌の中で伊吹山が入っている学校の数は、愛知県、岐阜県、滋賀県の順番に多いのだそうです。

▪️3合目からは、琵琶湖が輝いて見えました。竹生島も、シルエットですが、よく見えました。天気が良ければ、ここから私が暮らしている大津の方面までも見通すことができるはずです。私の方からは空気が澄んでいるとよく伊吹山が見えますから。琵琶湖大橋、その向こうに沖島、そして一番奥に伊吹山が見えるのです。反対側、昨日は見えませんでしたが、空気が澄んでいれば伊勢湾も見えるそうです。

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