公益財団法人淡海環境保全財団「学生×企業 ネットゼロチャレンジ」
伊吹山3合目の観察会
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▪️昨日の午後は、「特定非営利活動法人霊峰伊吹山の会・ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」が主催された観察会に参加してきました。伊吹山は、滋賀県の最高峰(1377m)であり、伊吹山地の主峰でもあります。この伊吹山の3合目(標高720m)で咲いている貴重な花を楽しんできました。そして、楽しみつつも、伊吹山の災害の深刻さを間近にみて、これは思っていた以上に大変なことだと思い直しました。ちなみに、現在、通常は伊吹山に立ち入ることはできません。禁止になっています。昨日は、観察会ということで、会の皆さんのガイドで立ち入ることが許されました。伊吹山頂では春から秋にかけて、たくさんの植物たちが花を咲かせます。「伊吹山山頂草原植物群落」は国指定天然記念物です。そして、山頂だけでなく、今回私たちが訪れた3合目あたりの穏やかな傾斜の草原地帯でも早春から秋まで非常にたくさんの種類の花々が咲くのです。この季節に咲く代表的な花は、ユウスゲです。
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▪️しかし、そのような貴重な植物たちが、どんどん増えた鹿によって食べられて激減してしまいました。なぜ鹿が増えたのか。まず指摘されているのが地球温暖化による気象変動で、積雪量が激減したということです。加えてハンターの減少です。伊吹山は元々豪雪したいなのです。日本の積雪量の観測史上、日本一かつ世界一の記録が残っているのは、1927年2月14日の伊吹山です。その時は、伊吹山山頂に11メートル82センチ(1182cm)という驚異的な積雪量がありました。そのような豪雪地帯であったにもかかわらず温暖化であまり雪が積もらないようになってしまい、冬を越して生き残る鹿が増えてしまったのです。しかも、他の地域からもこの伊吹山に鹿が流入してきたのだそうです。しかも、鹿の食害が発生した時に駆除するハンターの人数も高齢化と減少で、駆除が追いつきませんでした。
▪️そのような鹿の食害が発生するようになり、当初は「貴重な高山植物が食べられている」ということを会の皆さんは問題視されていたようなのですが、貴重な植物だけでなく鹿の食害が進み、裸地化もどんどん進行していきました。そこに温暖化を背景にした豪雨です。大量の降った雨が山肌を削り深い谷筋が何本も生まれてしまいました。加えて、とうとう土石流が山麓にある集落に流れ込む災害まで発生してしまったのです。このような災害を防ぐためには、行政が土木事業を行う以外にありません。昨日も、急峻の山の斜面で防災工事が行われているのが目視で確認できました(休日で作業自体はお休みのようでしたが)。パワーショベルのような重機も停車していました。また、麓の方では、土石流の流入を防ぐ砂防ダムの建設も進んでいました。しかし、毎年のように豪雨が発生する昨今、このような防災工事のスピードではたして間に合うのかなと…あくまで私はただの素人でしかありませんが、とても心配になりました。では、根本の鹿の対策はどうなっているのでしょうか。これも行政が罠を仕掛けて駆除するようになり、数が減ってきているようです。その点については良かったと思っています。
▪️では、「特定非営利活動法人霊峰伊吹山の会・ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」の皆さんはどうされているのでしょうか。もちろん、防災工事に取り組むことはできません。それは専門家に任せるしかありません。ただ、会の皆さんは、以前から自分たちでできることをしようと、頂上や3合目あたりの貴重高山植物が生えてくる地域を獣害柵で囲むことに取り組んできました。もちろん、痛んだ山道も整備されてきました。獣害柵、当初は、ネットで囲んでいただけだったのですが、鹿に噛み切られたり、経年劣化してしまうことから金網柵に取り替える作業を行ってきました。この作業を化粧品会社の資生堂が応援されました。費用負担だけでなく、社員さんが現地でボランティアとして金属柵設置作業に取り組まれました。また、スーパーマーケットの平和堂が設立し公益財団法人平和堂財団で環境保全市民団体を助成する「夏原グラント」という仕組みからも助成金を獲得されています。一昨年度、昨年度、金属柵の設置に取り組まれていました。今年度はこれからです。私は、この「夏原グラント」の選考委員長なのですが、助成という仕組みに関わり、こういう大変なお仕事の応援ができたことを、昨日はしみじみと良かったと思うことができました。
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【左:コオニユリ、右:ヤマハッカの仲間】
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【左:カワラナデシコ、右:クサフジ】
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【左:イブキフロウ、右:シモツケソウ】
▪️昨日、3合目では3つのグループに別れて貴重な植物を観察しました。私たちのグループでガイドをしてくださったのは高橋滝治郎さんです。高橋さんは、以前、滋賀県庁の農政水産部長をお勤めの時に、私が「世界農業遺産」の申請作業に関わったことから、お付き合いがあります。今回の観察会でもお声がけいただきました。ありがとうございました。高橋さんは、貴重植物に関して驚くほど豊富な知識をお持ちです。県庁に一般行政職として勤務されていたわけですから、植物を専門に研究されてきたわけではないのでしょうが、伊吹山の麓で生まれ育ってきた方だからこその豊富な知識をお持ちでした。
▪️今年は、ユウスゲに大量のアブラムシが発生して、例年と比較して花の数がかなり少ないのだそうです(ここではアブラムシが気持ち悪いと感じる方もおられるでしょうから写真をアップしていませんが)。花を咲かせる前に、アブラムシに栄養を吸われて花を咲かせることなく枯れてしまったようです。ユウスゲは、一日しか咲かない花です。草むらの中から長い茎を伸ばして夕方から咲き始めます。そして朝には閉じてしまいます。甘い香りがします。こうやって競合相手の少ない時間帯に昆虫を引き寄せて子孫を残しているようです。黄色いユウスゲの花と青い空がとても美しくマッチしていました。ちょっと、ウクライナの旗を連想しました。
▪️どうして、このようなアブラムシが増えてしまったのか、その原因はまだよくわからないようです。今は、対処療法的にアブラムシが呼吸できないようにする薬をひとつひとつ手作業でスプレーされようですが、すぐに根っこの方から新しいものが登ってきてキリがないとのことでした。また、ススキのような背丈が高くなる植物をそのままにしておくと、貴重な植物が花を咲かせられなくなることから、これも鎌を使って刈り取っているそうです。そこが、奈良の曽爾高原などとは異なるところです(曽爾高原では人が関わることであのススキの景観が維持されています)。この鎌を使う作業、エンジンのついた草刈機でやれば早いのかもしれませんが、それだと知らない間に貴重な植物も一緒に刈り取ってしまいます。ということで、金属柵の中で、大変な手間と時間をかけて作業に取り組まれているのです。
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【3合目から見える琵琶湖。竹生島もはっきり見えます。】
▪️高橋さんや会のお仲間からは、地元の方ならではのお話も伺わせていただきました。昔、伊吹山にスキー場があった頃、冬の間、地元の人たちはゲレンデの方にある民宿の小屋に移動した。夏場は農業、冬場は観光業ですね。子どもたちは、そこからスキーで通学した…とか。麓の自分の家から、ゲレンデでスキーをしている人が転ぶのが見えた…とか。スキー客が降りる駅は、近江長岡駅で、後ろにスキー板を積めるよにしたバスが、スキー場との間を一日に何往復もした。今は、無人駅だが…とか。伊吹小学校の校歌の2番は、「光さやかに 田の面輝き こだまも楽し 工場の響き」とあるように、地元にとっては伊吹山の麓にあるセメント工場の存在はとても誇らしく大きな存在だった…とか(伊吹山西側を開発してい原料を採掘していた)。別の仕事をしていた父親が、給料が良いのでセメント工場に再就職した…とか。ひとつひとつは、何気ない昔話のようですが、この地域の近現代史に関わる大切なエピソードだと強く思いました。どうしてセメントの原料取るために伊吹山を削って禿山になるのを認めているのだろうと考えてしまいます。というのも、伊吹山は「琵琶湖国定公園」の中にあるからです。でも、資源開発と自然保護が隣り合わせなっていることの歴史的経緯に対する理解が必要なのでしょうね。
▪️貴重な植物のお話、伊吹山の環境問題のお話、この地域の近現代史につながるお話、ずいぶん勉強させていただきました。会の皆さん、高橋さん、ありがとうございました。この伊吹山の観察会は、1回だけでなはなく、何度も来て楽しみながら勉強する必要を強く感じました。伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にある山だけあって、岐阜や愛知からもお越しの皆さんが多数おられました。ちなみに、校歌の中で伊吹山が入っている学校の数は、愛知県、岐阜県、滋賀県の順番に多いのだそうです。
▪️3合目からは、琵琶湖が輝いて見えました。竹生島も、シルエットですが、よく見えました。天気が良ければ、ここから私が暮らしている大津の方面までも見通すことができるはずです。私の方からは空気が澄んでいるとよく伊吹山が見えますから。琵琶湖大橋、その向こうに沖島、そして一番奥に伊吹山が見えるのです。反対側、昨日は見えませんでしたが、空気が澄んでいれば伊勢湾も見えるそうです。
facebookのお知らせ
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▪️私は、学会の中にある「政治的なものごと」がとても苦手で、そういうものに距離をおいてきました。それに対して、いろんな小さな研究会については前向きな気持ちで参加してきました。土屋俊幸さん(現・東京農工大学名誉教授・林政審議会会長・公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)理事長)が中心になって主宰されている「 地域コミュニティ・観光・地域資源管理研究集会」にもできるかぎり積極的に参加してきました。社会学以外の分野の研究者、とはいっても社会科学系の研究者ですが、その方達とディスカッションができることがとても楽しく、いろいろ勉強にもなってきました。
▪️土屋さんと知り合ったのは、土屋さんが岩手大学農学部に勤務しておられて、私が岩手県立大学総合政策学部に勤務している頃のことです。おそらく環境社会学会の帰りに一緒になった列車の中でのことだと思います。ですから、facebook上では15年前からの友達ですが、もっと以前、25年以上前のことになるのだと思います。そういう意味で、ずいぶん昔から親しくさせていただいてきました。その後いろいろありまして(それについては長くなるので省略しますが…)、土屋さんはたびたび大津に仕事(全国の自治体職員の研修)でお越しくださることになりました。土屋さんとは大津にお越しになるたびに、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で呑んできました。シェアいただいたこのご投稿でも「利やん」で一緒に呑んだときの写真が写っていますね。ありがたいことだと思います。土屋さんには、引き続き、「利やん」で楽しい時間を持つことができれば思っています。
ETV特集「見過ごされた声 〜水俣病 知られざる水銀被害〜」
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▪️NHKのEテレのETV特集「見過ごされた声 〜水俣病 知られざる水銀被害〜」が5月30日に放送されました。再放送は、 6月4日(木) 午前0時00分からです(6月3日(水)の深夜になります)。また、6月6日(土) 午後11:59まで 放送後NHKONEで配信されているとのことです。
水俣病公式確認から70年。3年にわたる調査で判明した知られざる被害に迫る。水俣湾沿岸で生まれ育った高齢者を対象にした調査で、認知機能の課題を抱える人が数多くいることが明らかになった。母親の胎内で水銀によって脳に影響を受けたとみられている。生きづらさを抱えて生きてきた水俣の人たち、その事実を記録に残し、後世に伝えようとする人々。見過ごされた声を拾い上げようとする苦闘の日々を追った。
▪️今年度前期は、同僚のピンチヒッターで「環境社会学」を担当しています。クラウド型教育サービスのmanabaでも、「環境社会学」を履修している学生の皆さんに告知しました。ぜひ、視聴してもらいたいです。
ツバメの子育て
▪️自宅最寄駅には、たくさんのツバメの巣があります。きちんと数えたことはありませんが、線路の高架下、駅構内、複数の場所に巣があります。ツバメの皆さん、子育てで超多忙のようです。ということで、私は毎日雛の育ちを見守っています。こういうツバメに関する記事をみつけました。
ツバメの巣立ちは、孵化から約20〜23日後、5月下旬〜7月頃にかけてピークを迎えます。親鳥は1シーズンに2〜3回繁殖を行うことがあり、すべてのヒナが夏頃までに順次巣立っていきます。
▪️この記事によれば、巣立つことができるのは50%らしいです。カラスに食べられることもありますが、「オスの親鳥が自分の子でないことを疑い、故意に殺してしまうから」らしい。えっ、マジですかという気持ちです。ライオンの「子殺し」のことはよく知られています。オスが自分の遺伝子を残すために、他のオスとの間に生まれた子どもを殺してしまうという話です。でも、ツバメがどうしてと思のですが、その原理はライオンの場合と同じようです。こちらは動画があります。タイトルは、「若いツバメ1 雛を皆殺しした」です。
▪️ツバメの観察、通勤時のルーティンです。これからも続けていきます。まあ、単に観察しているだけで、他にはなにもしませんが。
深草キャンパス近くのヌートリア
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▪️深草キャンパスから、地下鉄「くいな橋」駅に向かう途中、スーパーマーケットの「マツモト」があります。その横を東高時川が流れています。川というか排水路のような感じに工事されています。そこには、ミシシッピーアカミミガメがたくさんいます。最近はそこに新しい生き物が増えました。ヌートリアです。両方とも、外来生物です。
▪️ヌートリアは、南米原産の大型のネズミの仲間でなんだそうです。明治時代に、毛皮の採取のために持ち込まれたのだとか。水辺に近いところにある植物が好物のようです。法律的には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき、「特定外来生物」に指定されています。ネズミの仲間だから、どんどん増えていくのでしょうね。琵琶湖の湖岸や鴨川で見たことがあります。しかし、このような人工的な水路のような川にも住み着いているのですね。確かに、人工的であっても土砂が溜まって餌になる植物が生えていますものね。ちなみに、特定外来生物だからといっても、行政の許可がないまま捕獲・飼育・運搬・放出することなどは禁止されています。たとえば、畑の野菜を食べられたとか被害があって、初めて駆除の申請ができるようです。
▪️というわけで、通勤の途中、いつも気にしてヌートリアを探しています。基本的に夜行性で、夕方から明け方までが行動する時間のようですね。だから、通勤の際も帰宅時ということになるのかな。深草キャンパスに通学・通勤されてるい皆さん、ぜひ観察してみてください。
「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」(令和7年度)
▪️滋賀県庁では、「部課および試験研究機関が相互に連携して行政課題の解決に向けた研究を行い、その成果を施策に反映することにより、琵琶湖および環境に係る課題を解明し、持続可能な滋賀社会を構築するため、平成26年に琵琶湖環境研究推進機構を設置」しています。
▪️2026年度(令和7年度)は、「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」が開催されました。検討会の目的は以下の通りですす。
近年、琵琶湖の水質は改善傾向にある一方で、令和6年度にはアユの漁獲量が著しく少なくなり、大きな問題となりました。アユの不漁については様々な要因が考えられる中、気候変動の影響といった新しい課題も見えてきています。
このような状況に対して、本検討会では、琵琶湖のアユの不漁等の要因について改めて整理し、意見交換を行いました。あわせて、アユ等の琵琶湖の水産資源に係る課題解決、生態系の回復に向けた今後の調査研究や対策等の方向性についても議論を行いました。
▪️こちらは「成果報告書」、こちらは「整理図1および2」です。「アユの不漁要因」について、立場や専門性の異なる滋賀県庁内の方達が気にしている、あるいは問題だと考えている要因相互の関連をみていく作業でしょうか。何か唯一の正解を見つけ出す作業ではなく、広い視野から問題の全体像を共有するための作業といえるのではないかと思います。昔、『流域環境学』を出版した際に、水田の濁水問題に関して、流域の様々なステークホルダーが集まり、それぞれの立場からの要因を提示試合、それら要因の相互連関(これとこれは連関していそうだ)を探っていく「要因連関図」の作成という方法を提案したことがあります。今回の「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」の取り組みは、その「要因連関図」の作成と、手法としては近いような気がしています。
2026年の琵琶湖の全層循環
▪️滋賀県が、「琵琶湖北湖において全層循環の完了を確認」と発表しました。今年も、琵琶湖の深呼吸があってほっとしました。上の動画は、滋賀地元のTV局BBCのニュースです。
▪️以下のグラフは、県が発表したものです。琵琶湖の「全層循環」とは、冬になって琵琶湖の表層の水が冷やされ、比重が重くなり湖底に向かって沈み込み、湖底の酸素不足を解消する現象のことです。一般には「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれています。毎年1~2月にかけて発生し、北湖の深い水深約90mのあたりで確認されます。この「全層循環」は、琵琶湖の生態系を維持するためにとても重要な役割を担っているのです。ただし、2019年と2020年、2年連続にわたって「全層循環」が確認されませんでした。現在は、毎年、「全層循環」が発生していますが、もし、地球温暖化の影響で、数年に一度しか「全層循環」が発生しないようになると、現在の琵琶湖の生態系は維持できなくなる可能性があります。
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安曇川河辺林内の竹林の整備
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▪️今日は、特定非営利活動法人「コミュニティねっとわーく高島」さんが取り組まれている「安曇川の河辺林をみんなの森に」の活動の日でした。滋賀県の湖西地域を流れる安曇川沿いの、綾羽工業さんの敷地内にある河辺林を、市民の手で整備して素敵な森にしていこうという活動です。今は人の手が入らず、荒れ果ててしまい、鵜の巨大なコロニーになってしまっています。これをなんとかしようというわけです。
▪️広大な河辺林のうち、竹が枯れているエリアがあるのですが、まずその枯れた竹をノコギリで切り出して、森の中に入っていける通路を作っていくことになっています。切り出した竹は活用します。枝については切り取って、竹チップにします。そうやって人が手を加えながら、生き物の調査も進めていくようです。5年ほどの期間をかけて整備していく予定になっています。少しずつ、参加される皆さんの想いのこもった素敵な森に変わっていくことを楽しみにしています。
▪️こちらの河辺林には車で行くのですが、秋の行楽シーズンということもあり、渋滞に巻き込まれてしまいました。ということで遅刻してしまいました。また、午後から家族が車を使うということもあり、作業は1時間ほどしかできませんでした。残念。良い汗をかかせていただきましたが、最後まで頑張ったみなさんにちょっと申し訳ない気持ちです。電車と徒歩だと1時半ほどで行けるので、これからは車はやめるかもしれません。最寄の駅は湖西線の新旭駅です。新旭駅から綾羽工業さんまでは2kmほどです。天候が良ければ気持ちよく歩けそうです。
▪️ところで綾羽という名前を聞いて、滋賀県民でなくても、高校野球を愛しておられる方であれば、今年の夏の高校野球に出場した綾羽高校を思い出すでしょう。その綾羽高校を設立したのが綾羽工業さんです。綾羽工業さんは繊維会社なので、高度経済成長期の頃は、九州等から集団就職でたくさんの女工さんたちがやってきて、この工場で働いておられました。そして、働きながら勉強して高卒の資格を得たわけです。写真は元々は分校だった建物なのだそうです。今は使用されていません。このようなことを綾羽工業さんの敷地内を歩きながら、社員さんからいろいろ説明していただきました。今はどのような繊維製品を製造されているのですかとお尋ねしたところ、タイヤを強くする繊維であるとか、それから鉄道の枕木も製造されているとのこと。びっくりしていると、「ぜひ、ホームページをご覧ください」ということで、確認しました。合成木材エースウッドスリーパー(AWS)というようです。ガラス繊維強化硬質発砲ウレタンを主原料とする新素材なんだそうです。
公益財団法人 平和堂財団の環境活動助成金「夏原グラント」
▪️公益財団法人 平和堂財団の環境活動助成金「夏原グラント」。2026年度の応募受付期間は、2025年12月1日(月)から2026年1月30日(金)までです。郵送のみの受付、当日消印有効です。「夏原グラント」では、地域で頑張って取り組まれているたくさんの環境活動団体を応援してきました。助成金は、団体の皆さんが使いやすい仕組みになっています。ぜひ、会場での説明会・相談会、オンラインでの相談会に気軽にご参加いただければと思います。選考委員長からのお願いです。詳しくは、こちらをご覧ください。
▪️この「夏原グラント」には、2014年から選考委員に就任しました。選考委員長であった仁連孝昭先生がご退任になられたことから、役不足ですが、今年の4月から選考委員長に就任いたしました。10年以上この「夏原グラント」の選考委員を務めさせていただき、いろいろ思うことがあります。助成をさせていただく団体間に、協働や連帯の契機が生まれてきてほしいなあということです。今年の夏に、夏原グラントでは市民環境講座を開催しました。選考委員から毎年2人の委員が講師となって講座を受け持つことになっています。今年は、私の番でした。講演のタイトルは「助成団体間の連帯を深めていくために」にさせていただきました。「夏原グラント」自体も、次のステップに進み、発展していってほしいという思いがあるのです。