「シリーズ 環境社会学講座」全6巻完結!

▪️新泉社さんから出ている「シリーズ 環境社会学講座」全6巻が完結したとのお知らせが届きました。所属している環境社会学会の、私なんかよりもずっとお若い方達を中心に編集・執筆されたシリーズです。私は前期高齢者の年寄りなんですが、第6巻『複雑な問題をどう解決すればよいのか-環境社会学の実践』(宮内泰介・三上直之編)に、「多層的なガバナンスから流域環境問題の解決を考える――琵琶湖流域における協働の試みから」を書かせていただきました。もし図書館等でこのシリーズを見かけられましたら、手に取って目を通していただけると嬉しいです。できれば、拙論についても。このシリーズ、龍谷大学の図書館にも、1・2・3・6巻が入っています。残りの4・5巻も近いうちに入るのではないかと思っています。
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淡海環境保全財団の「新たなヨシ群落保全プロジェクト」

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▪️先日、淡海環境保全財団の職員の方が、取り組まれている事業の説明をするために、ご来校くださいました。たいしたことはできませんが、こちらの財団の活動のお手伝いをさせていただいています。取り組まれている事業ですが、以下のようなものです。地域ごとのヨシ群落に着目し、その「むかし」と「いま」を明らかにして、「これから」を描くとともに、具体的な整備手法を考え、参加者の皆さんがそれらを共有しながら保全に取り組む「新たなヨシ群落保全プロジェクト」になります。

▪️具体的には、次3つのステージでの活動になります。

第1ステージでは、ワークショップ①を開催し、ヨシ群落の過去・現在を学び、将来の姿を描きます。また、ヨシ群落の整備に使用するヨシ苗の親木を採取します。

第2ステージでは、ワークショップ②を開催し、ヨシ群落の造成方法を考えていきます。そしてヨシ群落の整備に使用するヨシポット苗づくりを行います。

第3ステージでは、刈取や植栽といったヨシ群落の整備を行い、ワークショップ③で、ふりかえり、今後の方向性についての話し合いを行います。

▪️これまで、ヨシ狩のボランティアなどの活動はありました。そのような活動はとても大切なことなのですが、一時的にヨシ群落にかかわるだけで、ヨシ群落の維持管理全体にかかわるわけではありません。今回の新しい事業は、時間をかけてヨシ群落の整備にかかわっていくことになります。このような活動がモデル事業としてうまくいけば、その後は、いわゆる横展開していくことで、行政だけでは維持できない作業、あるいは行政の管轄内ではないヨシ群落の整備が行えるようになるかもしれません。

▪️以上のご説明をいただいた際,第2ステージでヨシポット苗については、自宅や勤務されている会社で丁寧に成長させて、第3ステージのときに再び持ち寄っていただくことはできませんかねとお話ししました。そのほうが、ヨシ群落の課題をより一層「自分事」として感じることができると思ったからです。すると、さっそく「ヨシ苗のホームステイ」というアイデアにして計画に組み込んでくださいました。ご対応、ありがとうございます。淡海環境保全財団の取り組み、期待しています。

情報カード

20250529information_card.jpg▪️木曜日の1限は、1回生対象の「基礎ゼミナールA」です。今日は、この授業全クラスで使用している共通のテキストの「情報整理」の章の日でした。以下のノート類を使っての情報整理の仕方について学びました。

a)授業ノート b)研究ノート c)文献表 d)読書ノート 精読カード/速読カード

▪️共通テキストでは、かなりマニアックに解説してあります。でも、こういうのって、実際に自分自身で研究に取り組みながらやってみないと、なかなかピンとこないのではないかと思います。この授業で学んだことを、自分なりの形で良いから実際にやってみることが大切なんだと思います。まあ、なかなかそういうわけにもいかないのでしょうが、頑張ってほしいなと思います

▪️私が学生の頃は、こういうスキルが一種のブームのような感じがありました。情報整理は、基本紙ベースですしね。情報カードとか使ってみたりしていました。それと、私が大学院生の頃に、ワープロ専用機からパソコンへとシフトする時代でした。ということで、たとえば読書ノートとか、フィールドワークのデータ等をパソコンを使ってB6の情報カードに打ち出していました。

▪️今日は、若いころの自分のカードを持参して学生の皆さんにみてもらいました。琵琶湖流域での研究に取り組む以前、私は、韓国の地域社会の研究に取り組もうとしていました。韓国語も少し習い初めていました。そのような研究の一環として、韓国の親族組織に関する文献を精読していたのです。バインダーのカードは、その時に作成したものです。黒い箱は、ゴルフ場反対運動の聞き取り調査や資料収集するときに作成したカードが入っています。一番手前のA5判のバインダーですが、研究日誌でした。最初の頁は、1994年8月25日の日付が入っていました。読んでみると、まともなことも書いているのですが、研究会のことで愚痴をこぼしたりしています。

▪️こういうのって、捨てられないのです。なかなか断捨離できないです。困りますね。

仰木での農作業:仰木地域共生協議会

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▪️末席の理事を務める「仰木地域共生協議会」の事務局から連絡が入りました。金曜日の午後、急遽、キャベツの収穫をするので人手が欲しいという内容でした。金曜日は午後に授業があり、その後も研究室で仕事をしているので参加できそうになかったのですが、研究室での仕事を後回しにして、農作業の手伝いに伺いました。16時半から18時まで農作業に取り組みました。協議会の圃場には、やはり理事のお1人で、仰木に隣接する新興住宅地仰木の里のまちづくり協議会の会長さんも見学に来られていました。

▪️私は、キャベツの収穫、そしてコカブの畝で草抜きと間引きを行いました。今日収穫したキャベツと、間引きしたコカブの間引き菜は、明日、仰木にある直売所「わさいな仰木」で販売されることになっています。農薬も化学肥料も一切使っていない、とても美味しい野菜です。「少々虫に食べられているのは、安心・安全・美味ということだ」と理解してくださる方にぜひ召し上がっていただきたいです。

▪️これから、この「仰木地域共生協議会」の活動を通して、環境省が提唱する「地域循環共生圏」の形成につながる活動に展開していけばと思っています。主役は仰木の農家の皆さんと、隣接地の新興住宅地である「仰木の里」の住民の皆さんです。私も「仰木の里」に隣接する小さな新興住宅地の住民ではありますが、特定非営利活動法人「琵琶故知新」としても、お手伝いできればと思っています。写真は、収穫した野菜を洗っているところです。

小さな花

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20250427mygarden5.jpg▪️ 我が家の庭の、小さな花たち。意図して植えてあるものも、我が家の庭に外からやってきて花を咲かせているものもあります。中段右と下段が、勝手に咲いてくれている花たち。世話をする者(私)の偏見でしかありませんが、こういう可愛らしい花については雑草とは思わず、抜かずに残してあります。上段左:サラサドウダン、上段右:アマドコロ、中段左:コデマリ、中段右:タツナミソウ、下段:マツバウンラン。

▪️さて今日は、研究のための書籍や雑誌を借りるために、滋賀県立図書館に行きました。いろいろ資料を「発掘」するような気分になりました。自宅の車で来ていたので、帰りは大きなホームセンターによって、料理に使うハーブ、ラベンダー、名前は忘れましたが夏に咲く黄色の花を買いました。まあ、衝動買いですね。

「仰木地域共生協議会」の農作業

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▪️今日の午前中は、「仰木地域共生協議会」の農作業の日でした。前回の農作業は、4月19日でした。ただ、平和堂財団夏原グラントの助成金の贈呈式があったため、選考委員長の私は講評等を行う必要があり参加できませんでした。今日はやっと参加することができました。ただし、今日は参加者が少なく、私も含めて3人でした。

▪️上段左。緑のネットを被せてあるのは、キャベツとケールです。蝶が産卵してしまうと、葉を食べられてしまうので、このようなネットを被せています。ネットの右側は、昨秋に植えたタマネギです。もうじき、収穫かな。左でふさふさ葉が伸びているのはニンジンです。上段右。もうひとつ、ネットを被せている畝があります。これは、前回の農作業で種を植えたようで、すでに発芽していました。何の種子か…聞いたのに忘れてしまいました。すみません。

▪️下段。今日行ったのは、スナップエンドウの苗を植える作業でした。スナップエンドウは豆ですから、蔓を伸ばして成長していきます。ということで、協議会の会長をお勤めになっている農家さんがあらかじめ竹の支柱を建てておいてくださいました。その農家さんの指導のもと、黒いマルチシートを被せてある畝に、苗を植える穴をそのための専用の道具であけて、苗を植えていきました。全部で100ぐらいあったと思います。植えた後は、ひとつひとつにジョウロでたっぷり水をやり、その上から籾殻をたっぷり被せました。こうすると雑草が生えにくいし、生えてもすぐに抜くことができるのだそうです。農家さんは、蔓が伸びて絡まるための紐を竹の支柱に結びつけておられました。スナップエンドウは今がシーズンですが、こちらの方は収穫が6月頃になるようです。品薄になった頃に仰木の直売所で売ると人気が出るかもしれません。

▪️ 10時から始まった農作業は続いていましたが、私は用事があったため、お昼少し前に先にお暇させていただきました。私は、黒いマルチシートを被せたひとつの畝しか作業できませんでしたが、おそらく農家さんともう1人の参加者の方とで、すべての作業を終えられたのではないかと思います。お疲れ様でした。

滋賀県立図書館とホームセンター

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▪️今日は、車で滋賀県立図書館に出かけました。琵琶湖の環境政策や環境問題に関連する様々な資料が揃っていて、今の仕事を進める上で重宝しています。お目当ての資料と、たまたま見つけた図書を借りました。以前は、瀬田キャンパスに勤務していたので、滋賀県立図書館はお隣のような感じでしたが、今は深草キャンパスに勤務先の社会学部が移転したので、ちょっと不便な感じになりました。まあ、そんなことは言ってられないので。

▪️帰りは、ちょっと道草して、ホームセンターで、庭の芝生の雑草対策の除草剤を購入しました。自宅の庭で除草剤等は使いたくないのですが、芝生の雑草を人力で抜き取るやり方だととても管理ができないので、昨年から除草剤に頼っています。芝は枯れずに、雑草だけ枯れるって、どういうふうになっているんだろう。

▪️それはともかく、もともと除草剤だけを購入するはずだったのですが、観葉植物のコーナーが目に入り、近寄ってしまいました。で、このかわいいチャセンシダの仲間を見つけました。チャセンシダ科のアスプレニウム属のシダのようです。原産地は南アフリカとのこと。熱帯や亜熱帯の地域の地面や樹木の上に生えるらしいです。シダの仲間ですので、育てる環境は半日陰の場所です。深草キャンパスの新しい研究室は、北向きで、研究室に「潤い」を与えるのにちょうど良いなと思って、衝動買いしました。北向きの窓に置こうと思います。

「トークイベント”TREP TRIPs vol.0”『龍大OGの先輩起業家に 聞いてみよう!』」

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▪️先週の金曜日、私が龍谷大学のすべての部屋の中で一番素敵だなと思っているREC深草の「創業支援ブース」で武村幸奈さんのトークイベントがあり、参加させていただきました。「トークイベント”TREP TRIPs vol.0”『龍大OGの先輩起業家に 聞いてみよう!』」です。

▪️武村さんは、龍谷大学政策学部の学生だったときに、株式会社「はたけのみかた」を起業されました。武村さんは、政策学部の深尾昌峰先生の授業から強い刺激を受け、また地域連携の活動に参加することのなかで知り合った有機農家を「笑顔にしたい」と考えるようになりました。有機農業の農産品は、市場と相性が悪いのです。安定的な販路がない…、そろそろ直売所を閉める時か…と悩んでおられた有機農家を「笑顔にするため」に、起業することにされたのです。未来に購買が続いていくもの、一時的な流行ではなく、何か文化を形成するような事業、誰かの困りごと解決するような事業に取り組もうと何度もビジネスプランを考え直されました。そして、4回生の秋に、「はたけのみかた」を起業して、赤ちゃんに有機野菜の離乳食を届ける事業に取り組まれるようになりました。

▪️自分の子どもに安心・安全な離乳食を食べさせたいけれど、それができない方達。自分自身の子どもに対する責任感を強く感じておられる方達。離乳食に手間をかけたいけれど、共働き等でそれができない方達。そのような方達を「笑顔にするため」に、通常では廃棄される規格外の有機野菜を農家から高値で買い取り、その野菜を原料に、不必要な添加物等を使わすせ、味付けはシンプルに塩だけにして、素材の味を活かした安心安全な離乳食を製造販売されたのです。武村さんは、会場の学生の皆さんに次のように語りかけました。ちっぽけな私。そんなちっぽけな私でも、たくさんの人とのつながりの中でも、目の前の困っている人たちを「笑顔にするため」に、大きな役割を担うことができるのだと言います。そのためには、心を動かし続けることが大切だとおっしゃっていました。

▪️そして、大学生だからこそできることがあるとも語っておられました。まず、大人(大学教員=周りにいる専門家)に聞くことができる。第一線で活躍する研究者が目の前にいるというのです。それが大学です。大学生には時間があります。トライ&エラーに時間を使うことができます。そして学びを即実践に活かせるのも大学生なのです。全力で遊び、いろんなところに行ってみる。素晴らしい仲間と出会える。大学は、起業するのに最高の場所なんだと。とても素敵なお話でした。

▪️私からも質問をさせていただきました。赤ちゃんは離乳食の段階をいつか終えるわけですが、その後、離乳食を食べなくなった段階で、有機農家と消費者の関係はどうなっていくのかという質問です。たくさんの有機農家と契約されているそうなので、子どもが成長した後も、市場に 出回らない、規格外の野菜を届ける事業もできるのかなと思ったのです。今は、離乳食で手一杯の様子でしたが、そのような事業にも展開されている意欲をお持ちのようでした。いろいろ武村さんの言葉が心に残りました。目の前の人のことを考える。顔を知っている人のことを考える。そこにニッチがある。誰かの困りごとをなんとかする。誰もやっていないから自分がやるしかない。

▪️政策学部からはたくさんの方達が起業されています。社会学部の学生の皆さんも、せっかく深草キャンパスで学ぶようになったのですから、こういった先輩たちから良い刺激を受け取ってほしいと思います。この日は、どういうわけか政策学部の学生さんは一人もおられませんでした。フロアから質問されたのは、文学部、経済学部といった他学部の学生さんたちでした。社会学部の学生さんについても…いなかったかな。これからですね。

▪️社会学部の瀬田キャンパスから深草キャンパスへの移転に伴い、深草キャンパスを「目まぐるしく変化する社会環境において社会科学の叡智を結集し新たな知や価値を創出するキャンパス」にしていくことが決まっています。キャンパス単位で、学部を超えた様々なレベルの交流が活発化して、創発的にさまざまな予想を超える動きが生まれてほしいです。この創業ブースは、そのような新たな展開の一翼を担うのではないかと思っています。

花に癒され出勤と素敵な報告

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▪️今日は日曜日ですが、出勤しました。引越しで取られた時間を取り戻そうと頑張っています。ということで、朝、少しだけ、庭の花を眺めて癒されました。上段左、ヒカゲツツジ。上段右、イカリソウ。冬の間に、昨年の枯れた葉を刈り取っていませんでした。春を迎え、慌てて枯れ葉を取り除いたら、一緒に花芽も少し刈り取ってしまったみたい…残念です。中段左、ヒメツルニチニチソウ。中段右、ヒマラヤユキノシタ。下段、スミレ。正確な品種、わかりません。栽培品種です。野生の小さな小さなスミレも、もうじき庭で咲き始めるはずです。

▪️こんなふうに書くと、庭が花でいっぱい…みたいな感じではありますが、そうではありません。ところどころで可愛らしい花を咲かせてくれています。でも、本当は庭中に花が咲いて欲しいです。特に、春は。まあ、それは定年退職後の楽しみにしておくことにします。それから、室内ですが、コーヒーの木を観葉植物として育てています。下段右、実がなったのですが、それが赤く熟してきました。どうしましょうかね。

▪️新しい研究室は、なかなか快適です。引っ越しも終わったし、仕事のペースをあげます集中していきます。大学の図書館にない書籍を滋賀県立図書館で探して借り出したりしています。『油脂石鹸洗剤工業史-最近10年の歩み-』(1981年)。なかなか興味深いですね。滋賀県立図書館には、また近々行かねばなりません。

▪️そんな中、素敵な報告がありました。私は2004年から龍谷大学社会学部で勤務しています。昨日は、最初のゼミの卒業生、脇田ゼミ1期生から連絡がありました。その卒業生は、卒業後すぐに結婚されました。この学年とは、過去に2〜3回、同窓会を開催したように記憶しています。今回の連絡の中身は、お子さんが、この春から龍谷大学に入学されるということでした。そのお子さんが、まだ赤ちゃんだった時に、私は抱っこしているのです。なんだか、感慨深いものがあります。時間が経つのは、本当にはやいです。

▪️ もう少し、今日のことを書いておきます。今日は研究室に入る時、私の研究室の前にある共用の洗い場の横の備え付けの大きなテーブルで、1人の学生さんが勉強されていました。お尋ねすると、法学部の学生さんとのこと。新しい校舎に、勉強するのに良い場所を見つけてられたようです。ここは、コンセントがあるのです。日曜日だと、人があまりいませんしね。私が帰宅する時も、まだ勉強をされていました。頑張っておられます。

▪️帰りは冷たい風が吹く中、JRの稲荷駅まで歩きました。駅のプラットホームで電車を待っていると、吹奏楽部の部員さんが向こうからやってこられました。コントラバスの主席奏者、4回生の方です。今まで瀬田キャンパスで練習だったとのこと。これから、京都駅の近くでアルバイトをして、晩遅く、遠くのご自宅まで帰宅されるのだそうです。慣れているとはいえ、大変ですね。

▪️勉強にしろ、課外活動にしろ、頑張っている学生さんと話ができて嬉しかったです。元気をいただきました。

「仰木地域共生協議会」の農作業

20250330ohgi1.jpg▪️昨日の午前中は、「仰木地域共生協議会」の農作業の日でした。写真の一番左の畝はニンジンです。大きく成長しています。真ん中の白いシートを被せている畝は、キャベツとケールです。モンシロチョウが飛び始めています。卵を産みつけられないように、今日はシートを被せました。一番右は、タマネギです。苗の時は、「ほんまにタマネギができるんかいな?」と思うほど、ひ弱な感じだったのですが、こちらも立派に成長しています。今日は、この3つ畝で草抜きの作業も行いました。1時間半ほどの農作業でした。

▪️参加者は、全員で6人。最年少はもうじき3歳になる男の子、むっちゃんです。むっちゃんも、お父さんと一緒に頑張って農作業に取り組んでおられましたよ。こうやって、小さい頃から、親子で農業を楽しむことはとても大切なことですよね。帰りは100円でお土産も。右の写真です。大根がありますね。でも、これは大根の葉が目当てです。これは収穫をやめた大根で、本体の方はすが入っています。大根の葉をおいしくただきます。あと、収穫をやめた大根や白菜が成長して伸びた葉の先を、ナバナ(菜花)として収穫しました。

▪️近い将来、こういった農作業のお手伝いに対しては、理事長を務めている特定非営利活動法人「琵琶故知新」で考案した「びわぽいんと」を発行できるのではないかと思っています。スマホを使って、ポイントをやり取りします。今日のように農作業に取り組んだ方にポイントを発行するのです。溜まったポイントは、野菜と交換したり、たとえば味噌作り等のワークショップへの参加の際に講師(農家の女性)の方にお渡ししたり、あるいは協議会のなかの別のプロジェクトに贈ることもできます。

20250330ohgi2.jpg▪️このような「びわぽいんと」を通して、仰木の農家の皆さん=生産者の皆さんと、隣接する新興住宅地の住民の皆さん=消費者の皆さんとの交流が少しずつ進めばと思っています。そういう交流の中で、信頼関係が醸成され、私のような新興住宅地の人間からすれば、仰木に「新しい親戚」が生まれるような感じになって欲しいと思っています。こういう私たちの取り組みは、地域循環共生圏の考え方と関連しているはずです。もっとも、今回は環境省ではなくて、農水省からご支援をいただく予定なんですが、さて、どうなるでしょうか。

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