PBL関連の論文とパンフレット
![]()
▪️一昨日、10月14日(水)に開催した「PBL型(課題解決型)の教育関係者の交流会」=「PBL系交流会」で、ご出席いただいた政策学部の石原凌河先生と、オンラインでご参加くださった井上芳恵先生が、写真の論文とパンフレットをご紹介くださいました。「政策学部でやっているPBL型の教育ってこんな感じです」と手土産がわりにくださいました。政策学部は、教員の研究とPBL型教育とがうまく結びつく仕組みを学部内につくっておられます。常々、立派だなあと思ってきました。昔、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」に取り組んでいるときに、こういう政策学部の動きを横目でみながら、同時に、研究もやっていく必要があると主張したのですが、社会学部では理解が得られませんでした。残念でした。今後、この交流会の活動を活発にしていきながら、学部の壁を越えてお互いに良い刺激を与え合えればと思っています。今日は、さっそく学内のteamsに「PBL系交流会」というチャットが立ち上がっていました。ありがとうございます。
PBL型(課題解決型)の教育関係者の交流会
![]()
▪️今日は、深草キャンパスでPBL型(課題解決型)の教育に取り組んでいる知り合いの教員の皆さんに、社会学部の聞思館4階の「プロジェクトワークルーム」にお集まりいただき、交流会を開催しました。今日ご参加いただいたのは、政策学部、経済学部、社会学部の8名(私も入れて)の皆さんです。お1人は都合がつかず、オンラインでの参加になりました。もっとたくさんの方達にお声がけをしてもよかったのですが、まずは知り合いの限られた皆さんにお声がけさせてもらって始めることにしました。
▪️昨年の春、社会学部は大津市にある瀬田キャンパスから伏見区の本部のある深草キャンパスに移転し、既存の社会科学系学部と社会学部が1つのキャンパスに集結しました。そして、異なる社会科学の叡智や他分野が連携・共創し、現代の複雑な社会課題に対する新しい価値や研究を生み出すことが期待されています。というわけで、このような大学全体の動きを気にしながら、PBL型(課題解決型)の教育に取り組んでいる教員の皆さんとのあいだにネットワークをつくり、情報・ノウハウ・知見を共有することから(愚痴をこぼすことも含めて)始めることにしたのです。このようなネットワークのなかから「異なる社会科学の叡智や他分野が連携・共創し、現代の複雑な社会課題に対する新しい価値や研究を生み出す」プロジェクトも生まれてきてほしいです。ただ、この点については、私はあと半年で定年退職するので、残念ですが後輩の皆さんに期待したいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
▪️これからのこのネットワークの運営については、政策学部と社会学部の若手教員のお2人に幹事役をお願いすることにしました。おそらく、学部を超えた「初の連携」なんじゃないのかな。これから、無理をせず、少しずつ参加者が増えていってほしいなと思っています。
課題発見から解決(ないしは軽減)へ
![]()
▪️金曜日の2限は「地域エンパワねっと」(社会学部・社会共生実)です。前期で、地域の皆さんのまちづくりの活動に参加しお話を伺う中で自分たちの課題を「発見」しましが、後期では、そのことを地域皆さんとの連携や協力の中で「解決」(ないしは軽減)していき、生み出された成果を最後には地域の皆さんと「共有」できるように頑張ります。
▪️手前の2人が「浜大津こだわり朝市」に参加させてもらっている2人組です。4年生です。もう1人、3年生がおられるのですが、今日は企業でのインターンシップがありお休みです。真ん中は、中央学区自治連合会傘下の「子ども会育成連絡会議」の活動、「キッズクラブ」に参加させてもらっているチームです。4年生が1人、残りは4人は全員3年生です。良い雰囲気です。ただし、期間は年度末まで。最終の予定された成果まで、どのような作業やプロセスを経て辿り着けるのか。それをおよそのスケジュールに落とし込んで考えていかなければなりません。今日は、その作業に取り組んでもらいました。
▪️一番奥の皆さんは、同じく社会共生実習ですが、「お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考えるー」という実習です。宗教社会学を専門にする教員が指導されています。後期の「社会共生実習」では、プロジェクトが2つしかありません。社会学部は新カリキュラムで「社会共生実習」を謳っていますが、そのすべてがPBL型の実習ではありません。現在の旧カリキュラムのなかの、コミュニティマネジメント学科が実施しているコミマネ実習と現在の「社会共生実習」が合体していくのだとは思いますが、これからPBL型の実習がどうなっていくのか少し心配です。とはいえ、定年退職するので心配する立場ではありませんが。
2027年度「ポスター作成講座」
![]()
▪️昨日、金曜日の2限は、「社会共生実習」でした。今年度も、京都大学の小野英理先生を講師にお迎えして「ポスター作成講座」を開催しました。小野先生、ありがとうございました。たしか、今回で7年目ですかね。毎年毎年、龍大生のポスター作成の技量の変化を見守ってくださっています。ありがとうございます。
▪️昨日は、他学部から工藤和也先生(経済学部国際経済学科)とゼミの皆さんもご参加くださいました。ありがとうございます。うれしかったです。学部の壁を超えて、学生や教員が交流できる契機をもっともっと作っていかないといけないと思っています。これからは、「学部単位」ではなく「キャンパス単位」で、教育にしろ研究にしろいろいろやっていく必要があると思っています。ちなみに、工藤先生は、龍谷大学新月会の仲間でもあります。
ムーミンのお土産
![]()
▪️水曜日の2限に、旧カリキュラムの「社会学基礎ゼミナール」を担当しています。2年生後期に配当される演習です。3年生からは「社会学演習」(いわゆるゼミ)に配属されるわけですが、その事前準備をこの「社会学基礎ゼミナール」で行うことになっています。この「社会学基礎ゼミナール」を履修している1人の学生さんは、2年生の後期からフィンランドに1年間留学されていました。ということで2年生の後期に履修できませんでした。今年の夏に帰国したので、今は3年生になってある教員のゼミに配属されています。そうなんですが、卒業するために「社会学基礎ゼミナール」の単位を取得しなければなりません。
▪️「社会学演習」の方は、「社会学演習IA」(3年前期)、「社会学演習IB」(3年前期)、「社会学演習IIA」(4年前期)、「社会学演習IIB」(4年後期)と順番にグレードをあげていくのですが、そのフィンランドに留学していた学生さんは、「社会学演習IA」のときは日本にいなかったので、卒業するためには、来年「社会学演習IIA」を履修しながら、同時に、後輩の方達と一緒に「社会学演習IA」も履修しなければなりません。なかなか大変な履修になりますが、ご本人は大変成績優秀な方なので、難なく乗り越えていかれると思います。
▪️今日は、自分自身の研究のテーマに関して相談を受けました。卒論の指導は所属されているゼミの教員の仕事になるのですが、その方の邪魔にならない程度で、ヒントをさしあげることができたかなと思います。そのあと、背負っていたリュックをゴソゴソして写真のようなフィンランドのお土産を出して、私にくださいました。フィンランドといえば、ムーミン。私は、ムーミンに登場するスナフキンが好きなので、ちょっと嬉しかったです。スナフキンは紅茶らしいです。
AIを「適切」「効果的」にどのように研究や教育で活用するのか。
▪️このネットの記事「『人類皆殺しにしかねない』元開発者が警鐘のAI “AI著作物”で前例なき裁判 文学賞も席巻 突きつけられた深刻な問い」を読んでいて、先日、同業者と話をした時のことを思い出しました。
▪️学会誌に投稿された論文の査読をしていた時、この世に存在しない論文を引用してあったというのです。AIのハルシネーションですね。この投稿者はAIを使って論文を書かせたなと判断し、厳しく指摘したとのことでした。そしてこのAI問題にどう対応しているのかと尋ねられました。まあ、対応といっても、私はあと少しで退職するので…。若い後輩の皆さんは大変だなと思います。コロナ禍の前に早期に退職された方が、「オンライン会議だとか、オンライン講義だとか、そういうのに巻き込まれる前に退職してよかった」と言っていましたが、AIに関してはその方の気持ちとどこか似ているところがあります。
▪️この記事の中では、各種の文学賞への投稿が増えていることが書かれています。実際に創作にAIを使っている人も登場しています。では各種学会誌への投稿数はどうなっているのでしょうか。報道を読む限り増えているようです。少子化の中で18歳人口は劇的に減少し、それに伴い大学教員のポストも減っていきます。減っていくポストを巡る競争。さらに激烈になっていくはずです。そのとき、「まずい」AIの使い方をする人が増えても不思議ではありません。では「適切な」AIの使い方ってどうなんでしょうか。いわゆる剽窃ではないにしろ、この記事のなかにある画像の著作権問題のように、グレーゾーン的なものが増えいくような悪い予感があります。査読の側でも同様ですね。査読前の論文はまだ公開されていないわけで、その投稿論文を外部のAI漏らすのはアウトです。これは重大なルール違反になります。
▪️AI時代の研究リテラシー、研究倫理はどうなるのでしょうか。大学での教育についても、AIで安易に丸投げできるような課題はやめなければなりません。AIを効果的に使って、考えを深めたり、仲間とディスカッションを行うことができるかどうか。大切なのは、そのあたりなのかな。今日は、他大学の若い同業者の方が研究室を訪問してくださいました。1時間ちょっと雑談をしました。雑談って大切ですね。何か目的をもって話をする会議とは違い、話の内容はあちこちに揺れ動くのですが、それがとても心地よいですね。そのなかでもAIの話をしました。そして反転授業のなかで、AIを活用してみようということを話されていました。
▪️その方は、最近、仲間の皆さんと一緒に教科書を出版されました。教科書のなかでは、社会問題の解決にむけて活動している実務家の方達も執筆されています。反転授業では、まず①その教科書の1つの章をあらかじめ自宅で学んでもらう。②授業ではその内容にもとづいてディスカッションして、次の週にゲストとしてお呼びする実務家の方達への質問や意見等を考える。③そしてさらに次の週では、執筆したゲストから直接お話を伺い、前の週に仲間と考えた質問や意見をいって、ゲストとディスカッションを行う。この②のところで、AIを適切かつ効果的に使うこともできるのかな…ということをいっておられました。なるほど。特に、反転授業を意識していませんでしたが、1回生のゼミでは、反転授業に近いことをやっています。今日は雑談で刺激をもらったので、そのゼミのなかで、AIの使い方も同時に勉強してみてはどうかなと思っています。
ヘクソカズラ
![]()
▪️今日は学生さんとの面談があるので大学に出勤しました。雨がけっこう降っていたので、折りたたみの傘ではなくて、大きな蝙蝠傘をさして、京都駅から深草キャンパスまでウォーキングしました。暑いときは、ランニングパンツで出勤していましたが、気温が下がってきたので今日はジーンズです。ウォーキングしたので、ジーンズの裾が濡れてしまいました。
▪️昨日のことになりますが、少し時間をとって、暑いあいだあまりできていなかった庭の世話をしました。庭師さんに、雑草で苦労しないように作庭していただいたのですが、それでも生えてきます。なんといっても、雑草のNo.1はメヒシバです。あっという間に増えていきます。驚異の繁殖力をもっています。茎が地面を這うように四方に伸びます。茎の節々から根(不定根)を出して地面にへばりつきます。そのため、節が残っているとそこからまた再生してしまうのです。かなりたちが悪いです。
▪️昨日は、No.2にランクインすると思われる雑草をみつけました。ヘクソカズラです。漢字で書くと屁糞葛。なんとも強烈な名前ですね。葉っぱを揉むとその漢字のような臭いがするらしいのです。このヘクソカズラが、しらないあいだにいくつかの庭木にまとわりついているのです。これはいかんと、なんとか「駆除」しました。花はなんだか可愛らしいのですが、まとわりつかれた庭木には良いことはありません。でもね、簡単にはとれないのです。蔓の部分が意外に太くてしっかりしています。で、無理すると嫌な臭いがしそうで…。
▪️このヘクソカズラ、調べてみると万葉集にも登場するようです。
「そう莢(けふ)に 延(は)ひおぼとれる 屎葛(くそかずら) 絶ゆることなく 宮仕へせむ」 高宮王『万葉集』巻163855番歌
▪️現代訳ですが、「トゲがあるサイカチにだってまとわりつき這いのぼってゆくヘクソカズラのように、どんな嫌な奴にでもしがみついて、絶えることなくずっと宮廷で働き続けたい」ということのようです。ああ、昨日ヘクソカズラを「駆除」した時も難儀しましたが、この高宮王さんもヘクソカズラについて同じことを考えていたのですね。でも、こんな歌がどうして万葉集に入っているんでしょうね。どんなに辛くても絶対に宮仕をやめないぞ…という「決意表明」のような歌です。なんだかとっても強烈です。こういう生き方は、自分にはとっても無理です…。
8月の通勤ウォーキング(4)
![]()
▪️今日は、ゼミの学生さんとの面談の後、ちょっとホッとして、京都駅まで歩きました。これから、どんどん日が暮れるのが早くなるんでしょうね。この時間になると、昼間の灼熱はどこかに消えています。気温はまだ高いのでしょうが、スッと風が吹いてきて涼しさを感じたりします。写真は、勧進橋を渡る前の鴨川です。
▪️ところで、龍大社会学部の卒論提出の締め切りは正月明けです。ゼミのなかでは、11月末に草稿を提出してもらうことになっています。ところが、もう草稿を提出してきた学生さんがいます。質的調査(フィールドワーク)による実証的研究です。草稿段階とはいえ、これだけ早くに提出するのには、いろいろ事情があるのだとは思いますが、頑張っておられるなと思いました。もちろん、これからいろいろ修正や場合によっては補足調査もしてもらわなければなりませんが、8月中に提出してきたのは、私のゼミでは「新記録」だろうと思います。明日、精読して、コメントをしようと思います。
「パーンの笛~20歳&70歳感謝の集い」
![]()
![]()
![]()
▪️昨日はJR大津駅2階の「カレンダー」で、大津のジャズバー「パーンの笛」のイベントが開催されました。「パーンの笛~20歳&70歳感謝の集い」です。「パーンの笛」は今年で開業20年、そしてパン笛のママ神之口玲子さんが今年で70歳。古稀ですね。おめでとうございます。
▪️このお祝いの会に、120数名の方達が参加されました。すごい人数です。たくさんのテーブルが配置され、座る座席も決まっていました。それぞれ神之口さんの友人の皆さんたちなんですが、このテーブルは高校の同級生、このテーブルはゴルフ仲間、このテーブルは麻雀仲間という感じです。神之口さん、パンママの交友関係の広さ、彼女を慕う方達の多さを実感しました。
▪️私は、最初にお店が開業した大津市の中央学区関係者のテーブルでした。私のお向かいには、2007年から始まった地域連携型教育プログラム「大津エンバワねっと」、そして現在の「社会共生実習」でお世話になってきた岩崎博さんご夫妻でした。「パーンの笛」は昔は大津の中心市街地のど真ん中にありましたが、今は浜大津と三井寺の間の場所に移転されています。岩崎さんは、昔あったお店そばにお住まいで、ご常連だったのです。2009年から「大津ジャズフェスティバル」が始ったことにも、ほんの少しだけ「大津エンバワねっと」は関係していますが、その話は横に置いておいて、岩崎ご夫妻の横は丸屋町商店街のスタイリッシュな花屋さん「花宗商店」のご主人、そして私の横は、京阪電車に勤務され大津のまちづくりに関わっておられた木村浩一さんでした。
▪️木村さんには、本当にひさしぶりにお会いできて、とても嬉しかったです。現在は、京阪電車も関わっている「青春と電車」をテーマに、21文字で表現する「青春21文字のメッセージ」の事務局のお手伝いをされているとのことでした。京阪電車に勤務されていたときは、「木村部長」さんです。鉄道ファンのfacebookグループで知り合いになったある方も、元々京阪電車にお勤めだったこともあり、この写真を添えて連絡してみたら、「木村部長!元私の上司で今だに思わず叫んでしまいます。大津時代の私の目標とする人物!」とお返事がありました。物腰の柔らかい、素敵な紳士だとは思っていましたが、さすが木村さんです。
▪️昨日は、大津のジャズシーンで活躍している方達の演奏も聞きながら、昼間からお酒をいただくことになりました。帰宅したら時間はまだ17時過ぎ。夏らしいもくもくとした雲が見えました。今日は、外出を控えろ、運動は禁止…なんだそうです。とはいえ、今日は平和堂財団「夏原グラント」の会議、明日は近江八幡市教育委員会の「点検・評価委員会」です。ウォーキングはお休みになります。
▪️今ふと思いましたが、自宅から近江八幡まで、天候や気温と相談しながら歩いてみましょうかね。24kmほどです。逆に、近江八幡駅まで電車で行って、そこから自宅まで歩くのがいい感じでしょうか。また、自宅から浜大津まで10km、往復すると20km。これもありだと思います。
卒論の面談
▪️昨日は1人の学生さんから卒論の相談があり、出勤しました。昨日の学生さんの関心は、ジェンダー規範とK-POP、なかでもガールクラッシュ(Girl Crush)と呼ばれるスタイルのグループです。2010年代以降、韓国の女性アイドルやガールズグループのコンセプトとして定着しているそうです。男性目線に合わせるのではなく、自分らしさや力強さを貫く姿が、同性から見て評価されて、その姿勢に共感するとともに、エンパワーメントしてくれる存在のようですね。
▪️ジェンダー規範とK-POP、私の研究テーマとは全く違いますし、韓国のK-POPのことについてもほとんど何も知らなかったのですが、AIを使って情報を探索していくと、なかなか興味深い発見がありました。必要な情報を探すのであれば、Googleが無料で提供しているAIモードでも使えるように思います。知り合いの学生さんたちに共通するのですが、AIに対して「適切な質問(プロンプト)」を書くことができていないので、必要な情報にたどり着けていないように思います。「適切な質問(プロンプト)」を書くためには、やはり知識が必要になってきます。そこが難しいのでしょうね。昨日は、「適切な質問(プロンプト)」の書き方などをサポートしました。
▪️そうやって一緒に調べていると、K-POPそのものではないけれど、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)という小説にまで話は広がっていきました。これ、映画化もされています。女性が人生で直面する構造的な性差別や生きづらさを描いた小説です。フェミニズム文学ですね。日韓両国で社会現象を巻き起こしたそうなのですが、恥ずかしいことにそういう事さえも知りませんでた。なぜ82年生まれなのかというと、AIは「1982年生まれは、幼少期に「男尊女卑」の風潮が色濃く残る家庭で育ち、学生時代にIMF経済危機(1997年)を経験。大人になってからは女性の大学進学率や社会進出が急増したものの、社会の制度や人々の意識(育児は女性の仕事という古い価値観)が追いついていないという、新旧の価値観の歪みに最も直面した世代」だからだと説明してくれまた。また、1982年生まれの女性で最も多く付けられた名前が「ジヨン」なんだそうです。つまり、「1982年生まれのキム・ジヨン」という設定自体が、韓国で最も平凡で、どこにでもいる普遍的な女性を象徴しているわけなんですね。なるほど。表紙の絵ですが、顔の部分が抜けていますよね。その向こうには、殺伐とした砂漠の風景が見えてきます。顔出し看板のようです。この穴に顔をはめると、誰しもがキム・ジヨン…ということになります。ところで、AIモードは情報の出所を確認できます。もちろん、間違いもありますけどね。そこは注意しないといけません。
▪️この小説、2018年頃に韓国で盛り上がった#MeToo運動や女性権利拡張運動にも強い影響を与えました。また同時に、若い男性たちからは激しい反発も起きました。韓国社会における深刻なジェンダー対立(性別葛藤)が生まれました。韓国は徴兵制の国です。そのことも関係しているようです。そのようなことを調べていると、『韓国、男子 その困難さの感情史』という書籍の存在も知ることになりました。これは、朝鮮王朝時代から現代に至るまで、韓国の「男性性(男子=ナムジャ)」がどのように変遷し、どのような生きづらさや葛藤を抱えてきたのかを感情史のアプローチで解き明かす社会学の書籍です。『82年生まれ、キム・ジヨン』と『韓国、男子 その困難さの感情史』、両方とも、大学の図書館にもあって、昨日は、学生さんがそれらを借りるとのことでした。昨日は、この『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)のことが気になって、京都駅前のヨドバシカメラの中にある「大垣書店」に行って購入しました。今、書店に在庫があるかどうかネットで調べると事前にわかりますから。
▪️文庫本の帯には、「BTS・RM、少女時代・スヨン、Red Velvet・アイリーン」、70歳前の老人ですが、BTSと少女時代というグループの名前程度は知っています。若い世代に人気のあるポップスターがこの小説に言及したとあります。また、文庫本には、著者後書き、日本の読者の皆さんへ、文庫版に寄せて、著者からのメッセージ、解説、評論、訳者あとがき、文庫版訳者あとがきも収められています。昨日、面談した学生さんにもこの文庫本の方についても読んでもらいたいですね。ただし、まだ卒業論文の課題を焦点化することができていません。前述のような韓国社会の急激な社会変動、ジェンダー規範の対立、それらを背景に生まれてきたガールクラッシュ、そのガールクラッシュを日本の若い世代はどのように受け止めているのかに関心があるようです。まだ、焦点化できていませんけどね。こうやって面談を通して指導していく中で、卒論に対して本気モードに突入してくれるかな。「やらなければならない卒論」から「やりたい卒論」にもう少しで脱皮できるかな。頑張ってほしいです。
▪️そうそう、昨日は面談の後、いつものようにウォーキングして帰宅しました。最終的に歩数は「10,834歩」までいきました。なんとか1万歩越えです。