コンクールの前後で(1)~紅葉の北海道~

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20241029moiwayama.jpg▪️札幌で開催された「第75回全日本吹奏楽コンクール・大学の部」、龍谷大学吹奏楽部が金賞を受賞したことに関して投稿しました。昨年までは、部長を務めていたので、課外活動に同行する教員として出張していました。今年からは部長に栗田修治先生が就任されたことから、コンクールで龍谷大学吹奏楽部の演奏を、それも昨年度で監督を退職された若林義人先生の指揮のもとでの演奏を直接聴こうというのであれば、やはり札幌まで行かなければなりません。それは個人的な旅行になります。私1人で北海道まで行くこと、これはなかなか難しく、家族旅行も兼ねて北海道に行くことにしました。

▪️出張でコンクールに同行するときは、本番直前のホール練習(コンクールの場所に近いホールを別にお借りしての練習)にも必ず同行しました。私はただそこにいるだけで、何のお役にも立てなかったわけですが、最後の練習で神経を隅々まで行き届かせて音楽を磨き上げていくそのプロセスを拝見していました。そして、「すごいな…、さすが龍谷大学、さすが若林先生、そして指導の先生方…」と毎回のように思っていました。ただ、今年は、私費による個人的な家族旅行も兼ねていましたし、練習を見学させていただくわけにもいかないので、コンクールの前後でひさしぶりの北海道を楽しませていただきました。

▪️北海道には、コンクールの前日25日(金)午後に到着しました。朝早くから出かけてもよかったのですが、前期高齢者には早朝に自宅を出発して伊丹空港に行くこと自体が少ししんどいな…ということもあり、昼前の便で北海道に移動しました。窓側の席ではありませんでしたが、少し離れた席から眼下の地形を楽しみました。好きなんです。搭乗した便からは、琵琶湖大橋を確認しました。少しずつ湖東上空を北陸地方に飛行していました。この前の土日に「びわ100」(びわ湖チャリティ−100km歩行大会)の時に歩いたコースの上空を飛んだことになります。

▪️そうやって、時々、窓の外から見える地形を楽しんでいると、1時間50分ほどで新千歳空港に到着しました。空港の周りは、すっかり木々の葉が紅葉していました。普段見慣れた関西の風景とは全く違っています。空港からは、コンクールが開催される札幌までレンタカーを借りて移動しました。1人だと鉄道での移動になりますが、家族の希望に応えて車まで移動し、まずは札幌郊外にあたる「さっぽろ羊ヶ丘展望台」へ。この日は雲ひとつない青空で、札幌の街もとてもよく眺めることができました。定番の観光地ですが、多くの観光客の皆さんと同じように、私もクラーク博士と同じ格好をして、遠くを指差したポーズで一緒に写真に写りました。まあ、恥ずかしい写真なのでアップしていませんが。

▪️ところで、クラーク博士の像は、以前、北海道大学に出張際、キャンパス内で拝見していました。ここにもクラーク博士の像が。よくわかっていなかったのですが、「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の公式サイトの中に、以下のような説明がありました。あまりに北大キャンパスにたくさんの観光客がやってくるものですから、大学側は制限を加えたのでした。早い時期から、すでにオーバーツーリズムの問題が発生していたのですね。ただ、すでに札幌観光のシンボルのような存在になっていたことから、新しい像の制作を依頼し、1976年4月16日、北大開基100年およびアメリカ合衆国の建国200年祭を記念し、ウィリアム・スミス・クラーク博士像『丘の上のクラーク』除幕式が執り行われたのだそうです。

▪️「さっぽろ羊ヶ丘展望台」からの風景を楽しんでいると、少しずつ陽が傾いてきました。北海道は関西から見れば北と同時に東にも位置しているので、日没も早いのです。ということで、レンタカーを走らせました。次の目的地は、「もいわ山展望台」です。こちらからは、札幌の街の夜景が美しく見えるとのことで、とても有名な観光地になっています。中腹の駐車場まではレンタカーで。そこからはロープーウェイで山頂まで移動しました。山頂には、すでにたくさんの方達が集まってこられていました。しかも、観光客は暗くなるに従い増えてきました。日本人の観光客おられましたが、私の印象では中国からの観光客の皆さんが大勢おられたように感じました。美しい夜景を楽しみつつも、山頂が人でいっぱいになってきたので、暗くなった時点で早めに下山することにしました。京都もそうですが、北海道では、オーバーツーリズムが問題になっているようです。もちろん、そのオーバーツーリズムに自分自身も加担しているわけですが…。

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20241029hokudai3.jpg▪️北海道の2日目。翌日も家族の希望を大切にして観光しました。コンクールは午後からだったので、午前中いっぱいレンタカーを使って移動しながら観光をすることにしました。午前中は、北海道大学に行きました。日曜日ということもあってか、学生さんらしき方たちはあまり見かけませんでした。ちょうど「第13回北大金葉祭」というイベントが始まった日でした。この「金葉」からもわかるように、毎年10月ごろのいちょうがきれいな時期に開催されるお祭りです。大学祭は、これとは別に、もっと大々的に6月に開催されているようです。

▪️「北大金葉祭」は、北大のキャンパス内にある銀杏並木の通りだけで開催されていました。大変美しいイチョウの紅葉に見惚れてしまいました。ものすごくたくさんの観光客が並木道を埋め尽くしていました。そのサイドには、学生さんたちが飲食屋台も出店されている他にも、たくさんの企画が準備されていました。夜にはライトアップも行われるようです。大学の地域開放、地域と大学とのつながり、とても大切なことです。土日の週末、授業のない時に、こうやって観光客を迎え入れること、ひとつにはキャンパスが大変広く、多くの観光客を受け入れるだけのキャパシティがあるからでしょうが、大学の社会的評価の向上にもなっているのだと思います。正門を入ってすぐ左手には、明るいガラス張りの建物があります。大学のインフォメーションセンター「エルムの森」です。こちらでは、学内のイベント情報をはじめ、構内散策の案内をされています。北大の学生さんもスタッフとして観光客を歓迎されています。そういえば、北大には、観光学高等研究センターが設置されています。国立では、初めての観光分野の研究機関なのだそうです。北海道大学は観光客や市民にキャンパスを開放されていますが、加えて、このような研究機関が設置されていることとは、北大の特徴なのかもしれません。

【関連投稿】コンクールの前後で(2)〜五稜星のこと〜コンクールの前後で(3) リンク先は、まだ投稿していません。投稿次第、つながるようにします。

関西アメリカンフットボール(Div.2)龍谷大学踏ん張っています。

▪️昨年、Div.1からDiv.2落ちてしまった龍谷大学シーホース。現在のところ3勝1敗です。残りの試合は、甲南大、同志社、大阪公立大の3校になります。このうち、甲南大学と同志社は4勝0敗です。以下のハイライトシーンをまとめた動画をご覧ください。Div.1に復活するためには負けるわけにはいかない試合でした。相手は大阪体育大学。試合結果ですが、41-7で龍谷大学が勝利しています。残りの試合にも勝利して、Div.1との入れ替え戦に出場して欲しいいです。頑張ってください、シーホース。

関西学生アメリカンフットボール(Div.1)関学が優勝しました。

▪️札幌市のコンサートホールKitaraで開催された「第75回全日本吹奏楽コンクール・大学の部」の演奏が始まってしばらくした後に、大阪の東大阪市花園ラグビー場では、「関西学生アメリカンフットボールDiv.1」の試合が行われました。母校・関西学院大学と関西大学の試合です。関学は5勝で全勝、関大は3勝2敗。これまでの成績を拝見すると関学が有利なように思いますが、昨年は、秋のリーグ戦で関大に敗れました。油断できない、また雪辱を果たす試合だったのではないかと思います。結果ですが、31-15で関学が勝利しました。61回目のリーグ優勝、そして全日本大学選手権トーナメントにも出場することが決定しました。関西の学生リーグからは、あと2校が出場することができます。

▪️もし、11月10日に開催される関学と立命館の試合に関学が勝利したら、立命館は6勝2杯になります(NHK・Eテレで中継されます)。関大は京大との試合を残していますが、関大が勝利すれば6勝2杯。近畿大学は神戸大学との試合を残しており近大が勝利すれば、6勝2敗。もしも、このような状況になったとき、どこの大学が全日本大学選手権トーナメントに出場するのか。とても気になりますね。以下は、関学と関大の試合のハイライトシーンです。QBの星野秀太さんが負傷して途中退場されたことが心配です。RBの伊丹翔栄さんのランの素晴らしさに見惚れてしまいました。引き続き、頑張って欲しいです。

【関連情報】▪️石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」(12)見どころ満載の熱戦

72回全日本吹奏楽コンクールで龍谷大学吹奏楽部が金賞を受賞しました!!

▪️しばらく更新が滞りました。北海道で開催された全日本吹奏楽コンクールで演奏する龍谷大学吹奏楽部を応援しに出かけていました。

▪️10月26日(金)、第72回全日本吹奏楽コンクール・大学の部が、札幌市のコンサートホール「Kitara」で開催されました。部長を昨年度まで勤めていた龍谷大学吹奏楽部、金賞を受賞しました。とても嬉しいです。これで5年続けて金賞を受賞してきました。素晴らしいです。応援してくださった皆様、ありがとうございました。札幌コンサートホールで、しっかり聴かせていただきました。座った場所は、1回のステージに向かって左の方で、各パートの音のバランスは中央の席が良いのでしょうが、私が座ったところからは指揮をされた若林先生の指揮の様子をしっかり拝見することができました。若林先生が指揮棒で表現しようとされる音楽が、部員の皆さんの演奏と共によく伝わってきました。大変満足しました。ステージで演奏した部員の皆さん、そしてサポートされた部員の皆さん、頑張ってくださいました。

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▪️金賞受賞後の札幌の夜。お祝いの席に、OBの上道夫妻と一緒にちょこっとお邪魔しました。夕食は、上道夫妻とご一緒させていただきましたが、やはり少しだけ顔を出しておこうということになりました。みなさん、歓迎してくださいました。ありがとうございました。このレセプションに出席されているのは幹部の皆さんと、若林先生をはじめとする指導者の皆さんです。皆さん、にこやかに懇談されておられました。ここまでの努力が金賞という形になってほっとされたのではないかと思います。お疲れ様でした。私は、翌日も予定があったので、上道ご夫妻と一緒にレセプションの途中でホテルに戻りましたが、わざわざ見送りにレセプション会場のあるビルの1階まで見送りにきてくださいました。ありがとうございました。

▪️次は、定期演奏会です。他大学と競うため、そこにはいろいろ作戦が必要なのだと思いますが、定期演奏会は純粋に吹奏楽部の音楽表現を極めていくことになります。非常に楽しみです。そういえば、部員の方が次のような投稿をXにされていました。

今、ああ楽しかったなあとずっと思えていて、ただ幸せです。

若林監督の元で、龍吹で、全国で金賞をとるという将来の夢が叶いました。
多くの方の素敵な言葉に支えられてここに立てました、この期間だけでなく今までずっとです、本当にありがとうございました。

引退までもっと全力で音樂します!

公益財団法人・淡海環境保全財団「ヨシ苗育成センター」

20241026ikubyou_center1.jpg ▪️1993年、淡海環境保全事業財団が設立されました。2012年には、公益財団法人に移行しました。設立から、昨年で30年を迎えました。そのタイミングで「淡海ヨシのみらいを考える会議」が設立されました。私はこの会議のメンバーです。先週の金曜日には、さまざまな職業の方達、しかし琵琶湖のヨシ群落に強い関心をお持ちの皆様と一緒に、「現地見学会」に参加させていただきました。

▪️午前中は、まず公益財団法人・淡海環境保全財団の「ヨシ苗育成センター」を訪問して、財団の職員の方から丁寧な説明を受けました。「淡海環境全財団」(https://www.ohmi.or.jp/zaidan/)は、いくつもの事業に取り組んでおられますが、そのうちのひとつが、「ヨシ群落の保全」です。具体的には、①ヨシ群落に関する県からの委託事業、②ヨシ自然環境学習事業、③保全活動支援、そして、④ヨシ苗育成事業、⑤ヨシ紙事業、⑥ヨシ腐葉土事業の6つです。このうちの④・⑤・⑥については、草津市の下物(おろしも)にある下物ヨシ苗センターで取り組まれています。

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20241026ikubyou_center4.jpg ▪️2段目左の写真、茶色い大きなマット、これはヤシガラでできています。4ヶ所に切れ込みが入っています。ここにポットで育てた苗を入れて湖岸に設置していきます。もともとは、ニゴロブナを対象とした魚類の産卵・育成場の造成を目的に使用されていました。右の写真、ヨシが成長していますが、これらは全てこのマットで育てられたヨシです。立派です。このヨシたちは、地下か汲み上げた地下水で育てられています。地下水に鉄分が含まれているため、少し茶色く見えていますが、これは汚染しているわけではありません。

▪️3段目左と右の写真はポット苗です。湖岸への植栽に使われます。植栽ボランティア活動向けに生産・販売されています。こういうお話もお聞きしました。湖岸の土木工事でどうしてもヨシ群落をいったん取り除かねばならない場合、あらかじめ、その場所か近い場所に生えている遺伝的に差異がないと考えられるヨシを親木として増やしていきます。そしてポットやマットで成長させて、工事が終了した後、再び植栽していくのだそうです。

▪️4段目の写真。財団では刈り取ったヨシの利用に関しても力を入れておられます。そのひとつが、ヨシ腐葉土事業です。ヨシを粉砕した後に発酵させたもので、土壌改良剤として販売されています。特に、菊の栽培に向いており、全国の菊愛好家が購入して利用されているとのことでした。

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▪️5段目の写真。おそらく環境学習の一環として実施されるヨシ簀編みの道具です。このヨシ簀編み、自分でもやってみたいと思っています。琵琶湖や周辺の内湖のヨシを使ってヨシ簀を編み、自宅で酷暑の夏の日差しを和らげるために使用する…そのようなことを思っているのです。どれだけエアコンの電気代が節約できるのだろう、二酸化炭素排出を減らせるのだろう…。まあ、そんなことができたらいいなと妄想しています。

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▪️ヨシ群落にはヨシだけでなく他の植物も生えてきます。手入れが悪いヨシ群落だと、刈り取れられることがないのでヨシが腐敗して溜まっていきます。少しずつ乾燥した陸地へと変わっていきます。そういう場所にオギが生えてくるのだそうです。ヨシもオギも同じイネ科の植物ですが、ヨシと同じように利用はできないそうです。ヨシ刈の際には取り除かねばなりません。ではどうやって見分けるのか、そのことを見分け方を丁寧に説明されています。午前中、財団の職員さんに丁寧に説明を受けました。知らないことがたくさんありますね。勉強しなくちゃ。5段目右の写真と6段目は、職員さんがヨシとオギの違いを説明しているところです。オギは葉の真ん中に白い線があります。花についても、形状が違います。オギの方が華やかな雰囲気があります。ということで、この穂から種をきちんと取った後、飾り物のスワッグの材料などに使われるのだそうです。なるほど。66歳のおじいさんですが、スワッグにとても関心があります。

魔界への誘い…

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▪️昨日は、滋賀県庁を訪れて、ヨシ群落の保全等に関していろいろお話を伺い、ディスカッションを行いました。ディスカッションのポイントは多数に渡りますが、とても気になっていることは、ヨシ群落の「ヤナギ林化」という問題です。ヨシを中心としたヨシ群落に、たくさんのヤナギの樹が増えており、しかも巨木化しているのです。望ましいと判断されるヨシ群落ではなくなります。人の手が加わることで、ヨシ群落は維持されてきましたが、今はそうではないのです。人の手が加わらなくなる。人の関心が薄くなる。そういった環境は、「質」が劣化していきます。

▪️ディスカッションが終わったのが夕方だったということもあり、予定通り( ? )大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」へ。すると、すでにご常連のお1人がカウンターに座っておられました。そのご常連と飲みながらお話をしていると、もう1人のご常連が来店。ということで、カウンターからテーブルに移動して呑みながら歓談。学生スポーツの話で盛り上がりました。真ん中のご常連、学生時代はアメリカンフットボールをされていて、お会いするといつもアメフトの話題で盛り上がります。なんですが、私は7時半前に帰宅しました。良い子ですから。真ん中のご常連に持って頂いたのが、今日入った芋焼酎の一升瓶です。「特約店限定流通品 魔界への誘い 紅はるか」です。魔界…って…。女将さんには(呑めないけれど)、私の好みを伝えてあるので、問屋さんで私の好みの芋焼酎を仕入れてくださっています。いつもありがとう。

「びわ100ファイナル」準備編

▪️すでに投稿したように、19日・20日の両日、「びわ100 ファイナル」が開催されました。「びわ100」とは「びわ湖チャリティー100km歩行大会」の通称です。参加費(17,000円)を払うわけですが、そこから琵琶湖の環境のための取り組みに、寄付も行われることになっています。毎年、たくさんの皆さんが参加するこの大会を、たくさんのボランティアの皆さんがや地元の企業さんが支えきました。ただ、ファイナルとあるように、今年度で最後になります。大変残念なことですが、そこにはさまざまな理由があるのでしょう。苦渋の選択だったのではないかと思います。

▪️今回の「びわ100」、私にとっては6回目の挑戦になりました。過去5回、幸いなことに全て完歩してきました。そして今回の結果を先に言うと、今回もなんとか完歩することができました。しかも、これまでで最高の成績でゴールすることができました。22時間37分10秒でした。

2016年 第3回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間44分

2017年 第4回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 27時間06分22秒

2018年 第5回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 24時間54分51秒

2019年 第6回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間19分27秒

2020年 第7回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 コロナ禍により中止

2021年 コロナ禍で開催されず-

2022年 第8回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 エントリーしましたが、準備不足で参加できませんでした。

2023年 第9回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 25時間14分45秒

2024年 第10回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 ファイナル 完歩 22時間37分10秒

▪️完歩は別にして、今回、どうしてこれまでにないタイムでゴールできたのかと言えば、それは、練習で長い距離を歩き、同時に準備もきちんとしてきたこからです。そのこととも関係しますが、一緒に歩いてくださるバディのお相手がおられたからだと思っています。一緒に歩いてくださったのは、龍谷大学吹奏楽部OBの上道郁夫さんです。上道さんは、私が昨年度まで吹奏楽部の部長をしていた時に、知り合うことができました。私たちは同い年ということもあり、親しく交流させていただいています。この投稿では、上道さんからのアドバイスをもとに、私があらかじめ準備したことについて書いておきたいと思います。

▪️上道さんとは、44kmと55kmを歩く練習を一緒に行いました。その練習で歩きながら、いろんなお話をすることができました。とにかく長い時間歩くわけですから、いくらでも話ができるわけです。お仕事のこと、お若い頃のことについても、いろいろお聞かせいただきました。そして、もちろん「びわ100」に関しても大切なお話をすることができました。私は、あまり真剣に考えてこなかったのですが、上道さんは、ウルトラウォーキングの完歩率を高めるための、そして良いタイムでゴールするための様々な情報をお持ちでした。ウルトラウォーキングのご経験は練習時でまだ2回しかないということでしたが、すごく研究されていました。

▪️たとえば、肉刺防止のためのクリーム。お値段は少し高めですが、上道さんは「プロテクトJ1」という皮膚保護クリームを使用されていました。上道さんは、このクリームを愛用されているとのことでした。このクリームに5本指ソックスで完璧のようです(残念ながら、私は、足の小指が短く、この5本指ソックスをうまく使えませんが…)。私はこれまでワセリンを塗っていたのですが、このクリームだと乾いたらサラッとしてくるのです。ワセリンのようにいつまでもベトベトすることがありません。

▪️シューズについては、最近は水を通さないGORE-TEXのシューズが販売されているということも教えていただきました。私はといえば、それまでトレールランニング用のシューズを何年にもわたって履いていました。雨が降ると中に雨水が入ってきて、足裏が真っ白にふやけて肉刺ができてしまうのです。そのあとは、一歩一歩歩くたびに痛みを感じて、パフォーマンスがどんどん低下してしまいます。GORE-TEXのシューズだと、一定程度そのようなことを防げるのではないかと思いました。あと、大会間近になって、防水ソックスも取り寄せました。これは優れものでした。通常、100km歩く間に、何度かソックスを履き替えるのですが、私は、クリームを塗り直すだけで、最後までこのGORE-TEXのソックスだけでゴールできました。

▪️ウォーキングの際のウエアについても教えていただきました。「びわ100」への参加者をみると、腰から下は、ランニングタイツの上にランニングパンツを履くことが普通になってきました。問題は腰から上です。夏場はTシャツだけでも良いのですが、秋になると、昼間は汗をかきながらも、夜になり気温が下がると体温が奪われてしまいます。対策として上道さんからは、アウトドアメーカーの汗冷えしないTシャツがお勧めとのアドバイスをいただきました。

▪️それから、ランニングスリーブも勧めていただきました。長袖のTシャツの腕の部分だけのようものです。これと汗冷えをしないシャツとを組み合わせ本番も歩きました。ランニングスリーブは、以前何かのオマケで手に入れたものが自宅にありました。当然ですが、半袖とランニングスリーブの間に隙間が生まれます。「びわ100」の本番は、この隙間が熱と湿気を外に逃す役目を果たしてくれているように思いました。また、気温が下がった時に体温を守ってくれるようにも思いました。気温に関係なく快適でした。当日、スタート時点から雨が降り出し、結構大変な大会になりました。でも、以前から使用しているGORE-TEXのレインウエアの上下を身につけると、雨のダメージを最小にして歩くことができました。蒸れることもありませんでした。気温が下がった晩も、雨が降った昼間のウエアのままでした

▪️ただ、注意すべき点もあることをゴール後に知りました。雨で道に水が溜まり始めると、横を車が通る時に、たまに大量の水を浴びることになります。特に、トラックの場合。もし、GORE-TEXのレインウエアの「下」をはいていないと、GORE-TEXのシューズとソックスを履いていたとしても、シューズやソックスの上からは雨水が入り込んでしまいます。そのような方の話を「びわ100」関係のLINEのグループで知りました。私の場合は、GORE-TEXのレインウエア(下)、シューズ、ソックスで足を守ることができました。

▪️プロテクトJ1、GORE-TEXのシューズと防水ソックス、汗冷えしないシャツ、ランニングスリーブ、上道さんからのアドバイスを大切にして、きちんと準備しました。上道さんは、小さな小さな折り畳み式の椅子も携行されていました。地面に座り込んでしまうと、立ち上がる時に痛めた筋肉に負担がかかるため、そうならないように携行されているのです。とても軽いので、歩く際も負担にはならないとのことでした。私も購入してみたのですが、私は「びわ100」の後半ではウォーキングポールを使う予定だったので、折り畳み式の椅子の携行は諦めて、折りたたみ式のウォーキングポールを携行することにしました。それまでは、降りたためないウォーキングポールだったのですが、ポールを使用しないときは手に持って歩かねばなりません。歩きにくいのです。最初から最後までポールを使用される方は別にして、距離や身体の状況に応じてポールを使う場合は、やはり折りたたみ式の方が良いと思います。

▪️最後にもうひとつ。これまでの「びわ100」では、100kmを歩くためにできるだけ荷物を少なくしようと努力してきました。リュックもトレールランニング用の15リットルを使用していました。しかし、荷物がパンパンになり、取り出しにくいので難儀していました。今回は、同じくトレールランニング用ですが、23リットルのものに変更することにしました。ただし、スマートフォンとお金(財布から小さなケースに入れ替えました)だけはウエストポーチに、入れて携行することにしました。

▪️リュックの中身ですが、必要なものをさまざまなサイズのフリーザーバッグ(ジップロック)に入れて歩きました。履き替えるソックスとプロテクトj1、着替えのシャツとパンツ、GORE-TEXのレインウエア、ルートマップ等を入れるチャック付きファイル、持病の薬や肉刺対策のバンドエイド等を入れた小さなチャック付きポリ袋、防水の散歩用の小さなラジオ、ウォーキングポール、スポーツドリンクを入れるスクイズボトル500ml、折りたたみ式のウォーキングポール。それから、歩きながら食べる食品や飲料水。それらを23リットルであれば余裕を持って入れることができました。取り出すことも容易でした。

▪️準備編は以上です。あとは、栄養と「びわ100」の実際について記録を投稿しようと思います。

「農業体験プレイベント」

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▪️今年の6月に、理事長を務めている特定非営利活動法人「琵琶故知新」とNTT西日本滋賀支店さんとが共催でイベント「耕作放棄地で有機農業しませんか?」を開催しました。棚田でとても有名な農村・仰木に発生してきているたくさんの耕作放棄地を少しずつ復活させて、仰木の農家だけでなく、隣接する新興住宅地の住民の皆さんや、関心のある皆さんにも参加していただきながら、有機農業を実践していくことを呼びかけました。その時は、30名ほどのご参加がありました。

▪️今日は、休日ではなく平日なのですが、そのイベントの時にご参加いただいた皆さんにお声がけをして、「農業体験プレイベント」が開催されました。主催は、前回のイベントの時に組織された「(仮称)仰木地区地域共生協議会準備委員会」です。この準備委員会の中にも、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の事務局長さんやNTT西日本滋賀支店の社員さんがスタッフとして参加されています。

▪️この「農業体験イベント」に、私は「琵琶故知新」の理事長ではなく、仰木に隣接する新興住宅地の住民として参加しました。平日ということもあり、私も含めて一般からの参加者は5名でしたが、その5名の皆さんと準備委員会のスタッフの皆さんと力を合わせて、これから有機農業を行うための耕作放棄地の整備を行いました。草ぼうぼうの農地を、再び耕作できるようにするために、徹底して草刈りを行いました。

▪️もちろん、人の手だけでは耕作放棄地を元の農地に戻すことはできません。エンジンのついた草刈機、そしてラジコンの戦車のように動く草刈機も使いました。まだ、ラジコンのように…の段階なのですが、将来的には、AIのついた草刈機が出てきて、最初に指示を出せば、いろいろ考えながら除草してくれるようなのが出てこないかなあと妄想しながら、私は手作業で頑張りました。

▪️この前の土日、「びわ100」に参加してまだ疲れが残っていましたが、農作業がリハビリのようにもなった気がします。ただ、ちょっと腰に農作業の疲れが残ってしまいました。とはいえ、参加者と準備委員会のスタッフの皆さんとで、きれいに刈り取ることができました。あとは、トラクターで農地を耕して、残った雑草も漉き込んでいくことになっています。そこは、スタッフの農家の皆さんにお任せということになります。なんとか農地を確保できそうです。

▪️この農地の所有者は、すでに離農されています。農地の世話もできなくなっているのです。その農地をお借りして有機農業を始めるのです。有機農業は簡単ではありません。しかし、この仰木ですでに有機農業を企業として実践されている方がリーダーとなり、ここで美味しい野菜を生産していく予定になっています。今年の6月のイベントの際は、ここで仰木の農家が有機農業を実践されていました。ところが、雑草が生えないようにと敷いていたマルチシートが強風で剥がれてしまい、いくつかのことが重なり、元の耕作放棄地に戻ってしまったとのことでした。雑草の力って、もの凄いですね。

▪️今日のミーティングでは、これから生産していく野菜として、いくつもの種類の冬野菜が候補に上がりました。たとえば、大根。筋のない、みずみずしい、本当に美味しい大根が生産できるとのことでした。大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」のおでんのネタに使っていただけるようなレベルの大根を生産することが、私の個人的な目標になります。退職後の人生も見据えて、頑張ってこの事業に取り組んでいこうと思っています。

▪️地域社会の中で生産者と消費者が協働して、自分たちの「食」をどのように確保していくのか、これは大変重要な問題です。市場に自分たちの「食」を全て委ねてしまうことは、食料安全保障と重ね合わせても、大変大きなリスクがあります。温暖化、気候変動等、大規模な戦争、パンデミック等により、食料の輸入が困難になることが起きるかもしれません。そのような問題意識も、このよう事業に取り組むことの背景に存在しています。

「びわ100」ファイナル完歩に感謝!!

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▪️昨日の「びわ100」では、大会を運営する実行委員、そしてボランティアの皆様のお世話になりました。ありがとうございました。仲良しの上道郁夫さんと一緒にゴールすることができました。最後は、上道さんに引っ張ってもらい、一定のペースで歩き通すことができました。上道さん、ありがとうございました。加えて、知り合いの皆さんにも支えていただきました。出発地点の長浜での受付、青田朋恵さん(陶芸の森)でした。びっくりしました。ボランティアをされていたのです。受付では、励ましのメッセージとキャンディーの入った小さな袋をいただきました。ありがとうございました。

▪️中断左の写真、彦根市です。滋賀県水産試験場の前の道路に出てきて応援してくださった根本守仁さん。応援するからと、事前連絡してくれました。私たちがやってくるのをGPSのIBUKIで確認されたようです。IBUKI便利です。根本さん、いつも「びわそ100」の時には応援してくださいます。ありがとうございます。写真を撮っていただきました。

▪️中断右の写真。石山寺そばの第4チェックポイントです。迎えてくださったのは龍谷大学職員の竹之内正臣さんです。この日は、ボランティアとして瀬田川沿いを巡回されていました。竹之内さんはトレイルランニングやマラソンで活躍されているアスリートです。すごい人です。おじいさん2人の頑張りを労ってくださいました。

▪️下段左の写真。なぎさ公園までやってきてくれた中川俊典さんです。大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」のご常連で、仲良しの飲み中です。IBUKIをタブレットで確認しながら、私が近づいてくるのを待っていてくださいました。ありがとうございました。

▪️下段右枚目の写真。今回の「びわ100」に出場するにあたって栄養の取り方に関して指導を受けた龍谷大学農学部の石原健吾先生が撮ってくださいました。石原さんも、やはりIBUKIで私たちを確認して、駆けつけてきてくれました。「歩いている間、食べ続けなさい」というアドバイスを大切にして歩きました。去年とは違って元気なので、喜んでくださいました。今回は、低血糖やガス欠にならずに、ゴールまで歩けました。

▪️トップ、1段目の写真。娘が勤務する企業の、娘の上司にあたる方が「びわ100」に出場されました。Nさんです。私がこのブログに書いている「びわ100」に関する投稿を読んで、私が会社の部下(後輩)の父親であることがわかったようです。出発の際にも、偶然にお出合いすることができました。Nさんは健脚・剛脚のようで、私たちよりもだいぶ早く、6時台にゴールして温泉に浸かってさあ帰ろとしている時、ちょうど私たちがゴールしそうなので、わざわざ待ってくださいました。そして、こうやって感激のシーンを撮影してくださいました。Nさん、ありがとうございました。66歳と65歳、あわせて131歳の前期高齢者のゴールです。

▪️いろんな方達のお世話になりました。「びわ100」ファイナル、これで最後かと思うと少し寂しいですね。でも6回出場させていただき、6回とも完歩できました。ありがとうございました。

「びわ100」完歩しました。

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▪️大騒ぎしていた「びわ100」、完歩しました。昨日の10:00に長浜をスタートして、今日の8:37にゴールのおごと温泉観光公園に到着しました。今までで、一番良い成績でした。でも、一緒に歩いてくださった上道郁夫さんのおかげです。詳しいことは別途投稿します。

2016年 第3回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間44分
2017年 第4回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 27時間06分22秒
2018年 第5回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 24時間54分51秒
2019年 第6回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間19分27秒
2020年 第7回 びわ湖チャリティー100km大会中止
2021年 ———————-
2022年 第8回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 エントリーしましたが、準備不足で参加できませんでした。
2023年 第9回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 25時間14分45秒
2024年 第10回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 ファイナル 完歩 22時間37分10秒

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