京都府の「共に育む『命の里』事業」
■龍谷大学の政策学部もからんでいる事業のようですね。
一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構の設立及び設立記念シンポジウムの開催について
【追記】■先週木曜日(5月2日)の4年生ゼミは、集落営農をテーマに卒論の研究をしたいという学生が、『進化する集落営農―新しい「社会的協同経営体」と農協の役割 (シリーズ地域の再生)』のなかで紹介されていた島根県の有限会社グリーンワークを取り上げて報告しました。
■彼が取り上げたのは「地域貢献型」の集落営農の事例です。このグリーンワークという会社は、中山間・過疎地域を抱える旧佐田町(現・新出雲市)にあります。ここが大切なのですが、農業だけでなく、高齢者外出支援や灯油戸別配達サービスなど地域福祉に関連する課題にも取り組んでいます。島根県では、集落営農を進めるうえで、従来の農地維持機能や経済維持機能だけでなく、生活維持機能や人材維持機能をも重視しているのです。
■この地域では、市町村合併で福祉バスが廃止されました。困るのは、高齢者の皆さんです。高齢者の足を、行政からの補助金をうまく使いながら、この会社が確保しているわけです。農作業のオペレーターには冬場の仕事がありません。一方で、農協も灯油の配送のために人を増やせません。そこでオペレーター職員が、冬場は灯油を戸別配達して、寒い山間地のライフラインを確保しているようです。通常、集落営農といえば農事組合法人なのですが、ここでは有限会社になっています。それは、農事組合法人だと法律の関係で「農業および関連事業」しかできないため、あえて有限会社という仕組みを選択しているのです。大変興味深いですね。地域の側の関心は、「生活防衛」であり「村の防衛」なのです。社会学的に農村社会を研究するばあいも、農政そのものではなくて、農政を受け止める側の地域の論理の構造ないしは戦略に焦点をあてることになります。
■この旧佐田町が中山間地域だから、そうなのだろう…と集落営農の例外にように捉えることは間違っていると思います。平地のまとまった面積をもっている地域に集落営農の背後にも、「村」や「家」の論理が見え隠れしているからです。そのことをきちんと把握する必要があります。
■もうひとつ、この会社の取り組みで興味深かったのは、羊の飼育ということです。夏場、羊に畦畔の除草をさせるのだそうです(雑草を食べさせる)。そうすることで、人件費をうかせることができます。冬場は、その羊を地元の小中学校に貸し出すのだそうです。そして、飼育体験をしてもらうのです。春のになると、羊毛を刈り取ります。刈った羊の毛は羊毛工房で加工されて毛糸、マフラー、帽子といった製品になります。とても面白いですね。このグリーンワーク、うまく「仕事」をつくって、うまく「仕事」をみつけて、地域課題解決に貢献しています。
入門演習のこと
■この4月に社会学部社会学科に入学した学生たちは、全員「入門演習」履修することになっています。写真の学生たちは、私が担当している「入門演習」の皆さんです。6月の沖島調査旅行に向けて、今から、事前学習に取り組んでいきます。
■こんな写真を撮ったのも、顔と名前を記憶しないといけないからです。3年生のゼミ生が18人、入門演習の1年生が18人。私には、なかなか大変です…。人数を数えると19人います。1人は、2年生。このクラスにLA(ラーニング・アシスタント)をしてくれている五十嵐くんです。五十嵐君、よろしくお願いします。
【追記】■「飲食厳禁」とありますが、それはここがパソコン等を使う情報処理実習のための教室だからです。ちなみに、「飲食厳禁」の「禁」の下にいる男子学生、この表情はわざとです。もうちょっと、皆でウケてあげればよかったかな…。
新3年生ゼミ
■50歳代も半ばになると、いろんなことがなかなか覚えられません。覚えていることでも、「ほれ、あれ…、ええと、あれあれ」というぐあいになります。もう少し若い頃は、記憶力の減退を嘆いていましたが、「老人力」が身に付いてきて少々のことではなんともなくなりました。とはいえ、新しいゼミ生の名前はきちんと覚えないと…。これが一苦労です。
■上田、靏井、坪井、坂上。冨田、吉永、磯辺、河野、寺瀬、梅村。鳥居、山科、平山、光定、柳原、竹内。これで全員かと思いましたが、あと齊藤と逢坂。逢坂くんの顔が浮かんでこない…。まあ、こんなひどい(失礼な…)記憶力の私を、学生の皆さん、許してください。まあ、5月中には完璧に覚えますから。で、ところで…です。皆さん自身は、お互いの名前を完璧に覚えていますか?じつは、怪しいんじゃないのかな。
■ところで、ここまでのところで自己紹介にじっくり時間をかけてきました。初回の15日は、ごく簡単に自己紹介。その他事務的な連絡。22日は、「インパクトのある自己紹介」ということで、1週間、自分をゼミの仲間にアピールできことを用意してきてもらいました。これは非常に楽しかった。「へ〜〜っ」と驚くようなこだわりをもっていたり、いろんな経験をされているんですね。29日、今日は、22日には「インパクトのある自己紹介」を時間の関係でできなかった残り3人にしてもらった後、ゼミの指導方法(個別面談重視)、ゼミの進め方等について説明し、そのあとは個々人が関心のあるテーマ等について簡単なレポート(メモ書き?)を書いてもらいました。これからの指導の参考資料にさせてもらいます。
■今期の脇田ゼミ。なかなかユニークな学生たちがそろっています。今後、どのような成長していくのか、楽しみにしています。
大津エンパワねっと学生チーム「わわわ」
■今日は、大津市中心市街地の中央学区自治連合会の総会と定例会議に、「大津エンパワねっと」のチーム「わわわ」の学生たちとお邪魔しました。総会と4月の定例会議が開催されたからです。毎年、この最初の定例会議のさいに、お集まりになられた中央学区の各自治会の会長さんや、自治連合会傘下で活動されている各種団体長の皆さんにご挨拶をすることになっています。さらに今日は、そのようなご挨拶に加えて、学生チーム「わわわ」がこれから取り組む事業の説明を、自分たち自身で行うことになっていました。
■大津市は全国の自治体のなかでも珍しく、まだ人口が増加している地域です。住宅開発、マンションの開発に伴い、京阪神地区から転入される若い世代のご家族が多いからです。しかし、そのような大津市の現状のなかにおいても、中央学区は相対的に高齢化率が高いのです。自治連合会では、特に一人暮らしの高齢者の皆さんがどのように日々を暮らしておられるのか、家に閉じこもりがちになってはいないのか…いわゆる「高齢者の孤立」を心配されています。
■学生チーム「わわわ」は、そのような中央学区の抱える高齢者問題に注目して活動してきました。そして、この春から、自治連合会や学区社会福祉協議会の皆さんと連携をしながら、この問題に取り組むことになりました。一人暮らしの高齢者の問題は、プライバシー保護の問題もあり、なかなか把握しにくいわけですが、今回は、自治連合会のなかから10の自治会の会長さんにご協力いただき、学生たちが中心となって聞き取り調査とアンケート調査を実施させていただくことになりました。
■私が「大津エンパワねっと」全体に関して簡単にご説明とご挨拶をさせていただいたあと、自治連合会長と学区社会福祉協議会前会長のお2人が調査の趣旨説明をされ、チーム「わわわ」を指導する笠井先生からの挨拶のあと、学生たち自身が自分たちの問題意識とアンケートの具体的な実施方法について説明を行いました。写真は、そのときの様子を笠井先生が撮られたものです。私は、ちょっとだけ心配そうに、一生懸命説明しているKさんの方をみています。実際、学生たちはとても緊張していました。しかし、事前にきちんと練習をしてきたのかもしれませんが、大変わかりやすく、丁寧な説明をしてくれました。素晴らしい!! 定例会議のあとにも、自治連執行部のある方が、「学生の皆さんは、大変しっかりされていますね。私たちが学生の頃には、とてもあのような説明はできませんでした」と評価してくださいました。
■チーム「わわわ」では、これから調査をしながら、同時に、見えてきた調査結果をもとに、一人暮らしの高齢者の問題に自分たちなりのプロジェクトを地域の皆さんと一緒に取り組んでいきます。このチームの活動がどのように展開していくのか、私にもよくわかりませんが、素晴らしい成果につながるといいなと大変期待しています。
【追記】■「大津エンパワねっと」の学生チームには、すべてチーム名がついています。で、このチーム「わわわ」、なんだか不思議なネーミングですよね。「わわわ」と慌てふためいているような印象も持ってしまうのですが、そうではありません。一度、チーム名の由来を聞いたのですが…、忘れてしまっています。また、聞いておきます。
3年ゼミ今週の宿題
5月6日
■今日のゼミで、以下のことが決まりました。
(2)準備
・報告の2週間前までに自分の報告内容に関する資料を用意する。資料は、新聞・雑誌の記事・論評、学術論文、文献(新書・文庫等を含む)。資料は印刷するため、あらかじめコピーして印刷しやすい形態にしておく。どのように資料を選んだらよいのかわからないばあいは、事前に脇田に相談をすること。
・脇田とメールで面談の予約をとる。脇田の研究室で、脇田と報告の内容について相談をする。
・1週間前のゼミのときに、ゼミの仲間に資料を事前に配布す。受け取った資料については、必ず、目を通してくること。
・各回に2人報告を行う。1人20分、討論15分。
(3)司会者・コメンテータの役割
・司会者は、全体の議論の進行役。形式的な進行役を務めるだけだけでなく、討論の「場づくり」に注意を払うこと。また、報告者ま報告の内容の骨格を正確に捉え、報告後はそのポイントを簡単に整理する。また、コメンテータの質問や意見を大切にしながら、他のメンバーからも意見や質問を募る。
・コメンテータは、報告者の報告の内容のポイントを自分なりに捉え、さらに議論を深めることができるように質問や意見を述べる。
(4)夏休みの宿題
・前期のゼミで報告や討論をふまえ、自分の関心のある文献を1冊えらび、その内容を紹介するとももに自分の意見を述べる。A43枚以上。
4月15日
■印象に残る自己紹介の準備。ゼミのさいに説明した通りです。あまり考えこまずに、気楽にやってください!!
■脇田のメールアドレスまで、以下の情報を送ってください。
・氏名
・学籍番号
・メールアドレス(携帯)
・携帯番号
・その他、アピールポイント、個人的事情等
新3年生ゼミ
■今日は、3年生ゼミの初回でした。今日、たまたま病欠の1人もあわせて全員で18名です。女学生が4名ですので、今年の3年ゼミは全体に男子に偏っています。初回ですので、事務的な連絡のあとは、各自で簡単な自己紹介をしてもらいました。1つめの特徴ですが、体育局所属の学生がいることです。サッカー部、少林寺拳法部、アメリカンフットボール部…。私のゼミでは珍しいことです。ぜひ部活と、卒論やゼミで行っている「北船路米づくり研究会」の活動を両立させてもらいたいと思います。2つめの特徴は、滋賀県の学生が多いということです。きちんと数えませんでしたが、半分以上が滋賀県の学生でした。これも珍しいことです。
■滋賀県出身の学生のなかには、彦根市を中心として伝承されているボードゲーム「カロム」ができるという学生が2名いました。嬉しいですね〜。私は毎ボードをもっているので、せび指導してもらいたいと思います。今日は、簡単な自己紹介だけでしたが、来週は、印象に残るパフォーマンスも交えて自己紹介をしてもらうことになっています。楽しみです。
■今日は、4年生ゼミの学生が2人やってきてくれました。そして「北船路米づくり研究会」の活動の説明をしてくれました。研究会の活動は、学生の自主性にもとづいて行われているので、私から強制的に参加させることはしていません。しかし、過去3年、先輩たちが築いてきた実績をぜひとも継承していってもらいたいと思います。そのなかで、自分のもっている人間力を鍛えてほしいと思います。今年の目玉である活動は、「地酒プロジェクト」。研究会の学生たちが開催したイベントがきっかけとなり、北船路の農家が生産する酒米を原料に、大津の中心市街地の酒蔵が新しい銘柄の地酒を製造することになりました。この新しい地酒をどのようにアピールしていくのか、新3年生の活躍が期待されます。頑張ってほしいな〜。
新しいゼミ生を迎えます!
■2013年度の前期は、授業開始日が(先週の)火曜日でした。3年生のゼミは月曜日4限なので、新年度になってから、まだ新しいゼミ生たちに会っていません。月曜日が楽しみです(1月末に自主的にもったオリエンテーションでは顔合わせだけをしました)。第1回のゼミには、4年ゼミ生も2人やってきてくれます。そしてゼミ活動の一環としておこなっている「北船路米づくり研究会」に関するオリエンテーションをおこなってくれます。すでに配布資料等も準備してくれています。これまでの研究会の活動実績や新たなプロジェクトに関して説明をしてくれる予定です。
■新たなプロジェクト。「地酒プロジェクト」と私たちは呼んでいます。昨年の研究会で開催した都市・農村交流イベント「かかし祭」をきっかけに、大津市の中心市街地の酒蔵・平井商店さんと、私たちが通っている棚田の農村・北船路の営農組合とのあいだでコラボの企画が浮かび上がりました。湖西・比良山系は蓬莱山麓にある北船路の棚田で酒米を生産し、その酒米を原料に新しい銘柄の地酒を平井商店さんが生産する。そして龍大生が、そのプロデュースを行う…というものです。この「地酒プロジェクト」では、3年生の皆さんに頑張ってもらいたいと思います!!
■写真は、昨日、瀬田キャンパス1号館の6階から撮影したものです。新緑の季節まではもう少しだけ時間がかかりそうですね。でも、その雰囲気は瀬田の森のなかに少しずつ漂ってきています。
「地域エンパワねっとⅡ」が始まりました!!
2013年度前期・4年ゼミ(社会学演習ⅡA)掲示板
5月2日
■就職活動の関係で、来週からの発表順番が変更になります。
5/9:卒論の個別相談
5/16:安平
5/23:臼杵
5/30:北川
6/6:山根
6/13:山田
6/20:井上
6/27:松見
7/4:枡田
4月11日
■新4年生のゼミ生の皆さん。前期の報告の順番が決定しました。とりあえず、6月末までは、以下の順番で進めます。就職活動等で、報告できないばあいは、誰かと交代することを原則としてください。報告しないと評価できませんので、その点をよくわかっておいてくださいね。
4/25:脇田の講義
5/2:中村
5/9:安平
5/16:臼杵
5/23:北川
5/30:山根
6/6:山田
6/13:井上
6/20:松見
6/27:枡田
■ゼミのコンパ係(飲み会世話係)は北川くんに決定。LINEで予定を調整してください。コンパの開催は、木曜日の夕方で調整してください。
授業が始まりました。
■大学全体では9日(火)から授業開始となっていますが、私のばあいは火曜日は会議の日。というわけで、翌日、10日の2限目から前期の講義が始まりました。
地域社会論Ⅰ
■4月10日(水)2限
・授業の評価の仕方。試験、レポート等。
・配布資料
(1)朝日新聞記事(2013年4月7日朝刊)「介護 独り追い込まれ 高齢家族への虐待調査 母と『檻の中にいるようだつた』」
(2)朝日新聞記事(2013年4月6日朝刊)「耕論 ヒップホップ現代詩 病んだ現状、地方から表現 田我流さん」
(3)『文藝春秋SPECIAL 季刊秋号』(2010年)山田昌弘「私たちは幸福だったのか」
■配布した新聞資料。その背景にあるのは、「孤立した高齢者介護の問題」と「疲弊した地方都市の問題」です。タイトルだけを見ていると、まったく関係のない話題のよう見えますが、そこには重なりあう問題が存在しており、それは現代社会において幸福とはどういうことなのかという「幸福論」とも関係しているのです。
■前期のこの「地域社会論Ⅰ」では、「地域再生・活性化」「村づくり」「まちづくり」の視点から、「地域社会とコモンズ」、「歴史的環境保全とまちづくり」、「コミュニティビジネス」に関する事例をとりあげます。そこでは、「地域社会の『豊かさ』をどのように考えたらよいのか、そのような豊かさを支えるためには、どのような『社会的仕組み』が必要なのか」ということを履修者と一緒に考えていきます。ここでいう「豊かさ」とは、さきほどの「幸福論」と、どこか深いところでつながっているのです。ここまで述べたことを少し頭の片隅におきながら、これからの授業を受講してほしいと思います。
入門演習
■4月11日(木)2限
・脇田との連絡の取り方。脇田関連の情報。
・入門演習の進め方。
・6/8(土)・9(日)の調査旅行。
滋賀県近江八幡市沖島町。琵琶湖のなかの離島。過疎と高齢化。琵琶湖の生態系と漁業。地域活性化と観光。
滋賀県立琵琶湖博物館。
■今日は、初めての授業になります。まだ、お互いに面識がありません。まずはお互いを知って仲良くなることから始める必要があります。来週は、「インパクトのある自己紹介」をしてもらいます。「インパクト」と書くとプレッシャーに感じるかもしれませんが、それぞれに工夫をして自己紹介をしてもらいたいと思います。1週間、自己紹介に知恵を絞る…それが今週の宿題です。
社会学演習ⅡA
■4月11日(木)4限
・各自の近況報告。
・前期の報告の順番の決定。とりあえず、6月末までは、以下の順番で進めます。
4/25:脇田の講義、5/2中村、5/9安平、5/16臼杵、5/23北川、530山根、6/6山田、6/13井上、6/20松見、6/27枡田。
・ゼミのコンパ係(飲み会世話係)は北川くんに決定。LINEで予定を調整してください。コンパの開催は、木曜日の夕方で調整してください。