京都の写真展と植物園
■先週の土曜日、福島あつしさんの写真展「弁当 is Ready」【KYOTOGRAPHIE2020】に行ってきました。土曜日が最終日でしたが、なんとか間に合いました。前日の金曜日、新聞で紹介されていたこの写真展の記事を読んでとても気になったのです。どうしても作品を拝見したくなりました。福島さんは、高齢者の方達に、お弁当を届けて安否を確認する…そのようなアルバイをされながら、サービスを提供する高齢者の皆さんと関係の中で、たくさんの写真を撮ってこられました。ただし、福島さんは、高齢者と自分との関係のあり方に関して、いろいろ悩みながらこの作品を撮ってこられました。私自身、親の介護していた時のことを思い出しながら作品を拝見しました。福島さんの作品と自分の気持ちがどこかで共振したように思うのです。ただ、福島さんが悩んで利用者の高齢者の皆さんに向き合ってきたように、自分は果たしてきちんと親と向き合ってこられたのかな…そのあたり、自信がありません。
■福島さんの写真展の後は、ひ……っさしぶりに滋賀県の外に出たことから(山科駅はのぞいて)、どこか気持ちの良い場所に行こうと思い、北山にある京都府立植物園に行くことにしました。ここ数年、自宅の小さな庭でガーデニングを楽しんでいるせいでしょうね。様々な種類の植物を観察・鑑賞して楽しむことができましたが、一番良かったのは植物園の雰囲気でしょうかね。大正13年に開園した日本最古の公立総合植物園なのだそうです。
アドサポの練習
■瀬田キャンパスで、上級生らしき学生さんが、新入生らしき学生さんを相手にマンツーマンでキャンパスガイドしているのを見かけています。深草や大宮キャンパスでも同じような光景が見られるのでしょうか。今年はコロナ禍で、新入生がキャンパスに入ることができたのが9月の後期から。キャンパス内のことがよくわからないので、上級生が丁寧にガイドしてあげているのかな…と勝手に想像していました。でも、何か思い違いのような気もします。
■ということで、今日は、そのキャンパスガイドをされているお2人に声をかけてみました。すると「龍谷大学アドミッション・サポーター」の皆さんが、仲間同士で練習をしているとのことでした。やはり勘違いでした〜。アドミッション・サポーターは、高校生に向けて龍谷大学を紹介している学生スタッフの皆さんです。オープンキャンパスで実施する学生イベントの企画・運営を学生自らが行い、龍谷大学の魅力や龍大生の等身大の姿を高校生に発信されています。その他、大学見学会のサポート(キャンパスツアーガイド、大学紹介)や、入試情報サイトでの学生情報発信を行っておられます。こうやって、日々、練習をされていたのですね。恥ずかしいことに、私、そのことをわかっていませんでした。いろいろご苦労様です。ありがとうございます。
■写真は、秋の瀬田キャンパスです。でも、今年のものではありません。2015年に撮ったものです。
Minamata | Official International Trailer | In Cinemas 2021
■私は映画をあまり見ませんが、それでもジョニー・デップといえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」という娯楽映画をすぐに連想します。そのジョニー・デップが主演する映画「MINAMATA」が公開されることになりました。デップが演じるのは、水俣病の実状を追ったアメリカ人の写真家ユージン・スミスです。
■ユージン・スミス(1918年〜1978年)は、第二次世界大戦中、写真家としてアメリカ軍に従軍し、沖縄戦で日本軍の迫撃弾の爆風により全身を負傷し、左腕と顔面(口蓋)に重傷を負いました。戦争写真家として知られるようになったスミスは、戦後は「LIFE」でもフォトエッセイを連載していたようです。そして、1971年から1974年までの3年間、水俣病患者多発地域であった水俣市月ノ浦に妻と一緒に住み込んで、水俣病患者や被害者運動の写真を撮り続けました。その時の写真は、のちに写真集になります。私もスミス夫妻の写真集の日本語版を所蔵しています。大変貴重な写真集です。ここには、有名な胎児性水俣病の少女を母親が抱いて入浴させている写真「入浴する智子と母」もおさめられています。ジョニー・デップが「MINAMATA」をプロデュースして自ら主演することになったきっかけは、この写真集を見たことにあるようです。どのような映画なのか、大変興味があります。
ひさしぶりの練習見学
■昨日は午前中は「地域再生の社会学」の授業、午後からは3つの会議、学科会議、教授会、大学院研究科委員会に参加しました。会議のほうは、まだオンラインでとなっています。これは、いつまで続くのかな。私は授業があったことから大学に来ていましたが、水曜日に授業のない教員はオンライン会議の方が良いのかもしれません。大学院研究会委員会あとですが、吹奏楽部の練習を見学させていただきました。部長ですから、いただくというのも変なんですが、本当にひさしぶりま見学でした。ずっとコロナ禍のため練習ができず、夏休みの終わりの方から少しずつ合奏を再開するようになってきました。昨日は、11月29日に「びわ湖ホール」で開催される「オータムコンサート」の練習でした。曲は、スパーク作曲「ウィークエンド・イン・ニューヨーク」でした。メインの曲だそうです。ちょっと大人っぽいジャジーなカッコいい曲ですね。以下は、大阪市音楽団の演奏です。
紅玉
■いつも行く自宅近所のスーパーで、どういうわけか今年は紅玉をたくさん売っています。紅玉はアップルパイやタルトタタンのような洋菓子を作る時に使うリンゴです。通常、スーパーなどでは、あまり売られていません。売られているのは、種類は違っても甘くて柔らかい点が共通点になります。それに対して紅玉は、酸っぱくて固いのです。ですから、熱で加工しても崩れることがありません。そのため、洋菓子に使われるのです。ある方からは、今年はコロナ禍のせいで、いつもであれば洋菓子の業者さんに向かって送られる紅玉が、そのルートに乗れなかったため、私たちのような一般市民のところにも届くようになったのではないかと説明されていました。なるほど、そういうことも考えられますね。
■さてさて、我が家の紅玉は、どのようになるのかな。どうもアップルパイになるようです。
龍谷大学吹奏楽部「オータムコンサート」
■部長をしている龍谷大学吹奏楽部は、コロナ禍のため長らく練習に取り組むことができませんでした。夏休みの終わり方から、やっと徐々に練習を再開している状況です。小規模な合奏はできるようになりましたが、まだこれまだのような大きな合奏はできていません。もちろん、夏の「サマーコンサート」もできませんでした。その「サマーコンサート」に代わりに11月末に「オータムコンサート」を開催することとなりました。今年は2回公演になっています。もちろん「オータムコンサート」開催にあたっては、コロナ感染についても万全の対策を講じる予定です。詳しくは、吹奏楽部のホームページにも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
■今回は、特別企画もあります。龍谷大学1回生・高校生の皆さんを対象に、各公演100名様まで無料でご招待いたします。先着順となりますので応募はお早めにお願いします。なお、座席の指定は出来ませんのでご了承ください。「申し込みフォーム」はこちらです。吹奏楽が大好きな高校生の皆さん。高校吹奏楽部の部員の皆さん。龍谷大学吹奏楽部のオータムコンサートに、ぜひお越しください。
再び「弁当男子」…か。
■朝出勤しようとすると、記憶が薄らぼんやり蘇ってきました。かつて私は、SNS上で自ら「弁当男子」と名乗って投稿をしていたような…。そういうわけで、出かけようとしていましたが、冷蔵庫を覗いて、今ある材料で弁当を作ってみました。作りながら、「ああ、そういえば、赤・黄・緑…信号機のような弁当を作っていた」ということも思い出しました。こういう彩の弁当しか作れないのですね。
■弁当に入っているのは、プチトマト、水菜のお浸し、炒り卵、ウインナー、タラコ。ご飯には、山椒昆布と胡麻。そうそう、ウインーとタラコのあたりの彩が寂しかったので、庭からパセリもとってきて飾ってみました。欲張ったので、プチトマト1個が水菜のお浸しに侵入してしまいました。この弁当加えて、冷蔵庫の中にあった冷えたお茶を水筒に入れました。これで完璧です。
■今日は、たまたま、急に弁当を作る気持ちになったのですが、明日からはどうでしょうね。自信がありません。しかし、当たり前のように弁当を作って、通勤できるようになりたいものです。何か清々しい気持ちになります。もちろん、言うまでもないことですが、弁当を作ったあとの洗い物もきちんとやります。帰宅後の弁当箱も自分で洗います。
武満徹「翼(Wings)」
■テレビのクラシックの音楽番組で、作曲家・武満徹(1930年〜1996年)が取り上げられていました。番組の中では、武満徹の合唱曲に一番惹きつけられました。以前にも聞いたことがあると思います。このハーモニーや響きに、心があらわれるような気持ちになります。そして、少し懐かしい気持ちにもなります。不思議ですね。歌詞も素敵だ。
■こちらもどうぞ。「◯と△のうた」と「小さな空」です。さすが、東京混声合唱団。
近江舞子
■先週の土曜日、時間を作って大津市の北部にある近江舞子まで行きました。湖西道路を使って車で行けば、我が家からは30分ほどで行くことができます。ところで、なぜ近江舞子まで行ったのかといえば、大津を中心にジャズで活動している知人が演奏するジャズのライブが琵琶湖の湖岸にあるカフェで開催されることになったからです。ジャズオルガンの小野みどりさん、ギターのZAZOUさん、ドラムの戸田代武さんの3人による「小野みどり BIWAKO TRIO」のジャズライブです。このお3人のうち、私の知人は、ZAZOUさんと戸田代武さんになります。ずいぶん昔になりますが、大津の街中で初めてジャズフェスティバルを開催したときにお知り合いになりました。ジャズとは別に、それぞれ本業をお持ちなわけですが、様々な場所でジャズのライブ演奏をされています。
■ZAZOU(ザズー)さんのお名前、もちろん本名は別にお持ちです。ジャズのライブの時は、このようなお名前で呼ばれておられるようです。ジャズのお仲間からは、「ザさん」と呼ばれておられますが、正式にはZAZOUだったわけですね。で、ZAZOUって何?ということになります。フランス語では「ジャズマニア」、「JAZZに酔いしれている」という意味のスラングとのことです。 第二次大戦中、パリはナチスドイツに占領されていましたが、ナチスドイツに抵抗するレジスタンスに加わることはなく、もちろんナチスにも加わわることもなく、戦時中でもジャズに夢中だった若者たちをZAZOUと呼んでいたようです(ライブの中での小野みどりさんによる説明)。
■ライブは、17時からでしたが、少し早めに到着して、近江舞子の浜を散策しました。台風がやってきていたので心配してましたが、滋賀県からは離れていきました。雨は降りませんでした。近江舞子の浜から見る琵琶湖は、とても透明度が高いなと思いました。普段は、南湖と北湖の入り口しか見ていないせいか、余計にそう思いました。