「GreenDeck」と「琵琶湖森林づくり県民税」

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▪️先日も少し投稿しました。龍谷大学瀬田キャンパスの「Green Deck」です。高島市朽木の100年の樹齢の杉を切り倒し、その材を使って「Green Deck」が生まれました。今日の午後、学生さんが少なかったので近くに行ってみました。するとこの「Green Deck」に関連して、このような掲示がされていました。学生の皆さん、「琵琶湖森林づくり県民税」ってなんだろうと関心を持ってくれたらいいんですけどね。

この施設には、琵琶湖森林づくり県民税を充当し、軸材や屋根などに「びわ湖材」を利用しました。

▪️また、次のような掲示も。

Green Deckに利用した木さいに係る炭素貯蔵量(CO2換算)
延べ床面積151.2㎡
びわ湖材利用量22㎥
びわ湖材の炭素貯蔵量(Co2換算)14t-CO2
木材全体利用量32㎥
木材全体炭素全体の炭素所蔵りょう(CO2換算)19t-CO2

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▪️屋外ですが、なかなか充実していますね。テーブルの裏側にはコンセントがあり、パソコンの電源として利用できるようになっています。ここで勉強できますね。また、今時の学生さんたちの伝わるのかどうかわかりませんが、「伝言板」のようなものが作られています。学生の皆さんにどのように利用されていくのか、楽しみです。「伝言板」をどう使って良いのかわからないから?!なのか、柱に、「何回生ですか?」「3回生です!」「あなたは何回生?」と書かれた小さな付箋が貼り付けてありました。おもしろいな。秋になり寒さが増してきた時のためでしょうか、風除けのため折り畳み式の窓も用意されています。
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20240611green_deck10.jpg▪️この「Green Deck」のすぐそばですが、学外の業者さんが昼食を販売するための施設も「びわ湖材」で作られているようですね。また、少し離れた2号館中庭の方のDeckも整備が進んできています。今日確認すると、屋根が付いていました。「Green Deck」のことを少しfacebookに書いたところ、昨日だったと思いますが、滋賀県庁の知り合いの職員さん(森林担当)が、そのうちに記者発表するとコメントをしてくださいました。これも楽しみです。また、次のようなコメントもくださいました。

今回の龍谷大学瀬田キャンパスのウッドデッキの取り組みは、学生さんが山や製材所に行き、キャンパスでその木が使われることまで体験されるとても良い取り組みだと思っています。樹と木がつながっていることを実感できる貴重な経験だと思います。

【関連投稿】
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。」
「卒業生の皆様、瀬田キャンバスにお越しください。

ボウズハゼ(2)「日本禿頭鯊」


▪️昨日に引き続き、ボウズハゼの投稿です。台湾では、ボウズハゼを「日本禿頭鯊」と書きます。日本の禿頭のハゼという意味のようです。学名については昨日も書きましたが、魚を釣ることがお好きな方のブログを拝見すると、この名前に関して次のように説明されていました。

台湾では「日本禿頭鯊」と書く。
読んで字のごとく「日本のハゲ頭のハゼ」である。
怒ってはいけない。私も最近すっかりうすくなってきてるから気持ちは分かる。
が、台湾の人たちに日本に対する好意や尊敬はあったとしても悪意があるわけではないのだ。
学名と標準和名がいけんのんである。
Sicyopterus japonicus が学名で、Sicyopterus 属をボウズハゼ属と
japonicus の種名が「日本の」ということになるわけですね。
ほんでもって坊主頭が特徴で、それを中国式に書くと禿頭になったということ。
南方系のハゼだから北日本や日本海側の人にはあまりなじみはないだろうけど
東アジア太平洋岸に広く分布していて、
台湾では全域に渡って通し回遊魚の中でもっとも高密度に分布しているそうだ。

▪️この「日本禿頭鯊」、台湾では大変人気があるようです。トップの動画をご覧いただくとわかりますが、一般の方達が手作りのサデ編を持参して、一生懸命この「日本禿頭鯊」を獲っておられる様子がわかります。おそらく、大変美味しいのだと思います。動画の後半では、この「日本禿頭鯊」を使った料理が紹介されています。私は、台湾語も中国語(北京語)もわからないので、意味はよくわかっていないのですが、美味しさについては画像から伝わってきます。動画をいくつか拝見しましたが、このボウズハゲが河川を遡上しているものもありました。吸盤でしっかり岩に張り付き、岩の壁面を登っていました。また、岩についた付着藻類を口を突き出して食べている様子もわかりました。

ボウズハゼ(1)


▪️台湾の国立台東大学に勤務する友人の游珮芸(ゆう・はいうん)さんの投稿をシェアします。游珮芸さんは、このブログでも紹介した『台湾少年』の著者です。この投稿に埋め込んだのは、Facebookに投稿された游のものです。朝、海岸を散歩されている時に撮った写真のようです。この人たち、頭にライトをつけて、サデ網を使って魚を獲っておられます。游さんによれば、獲っているのはボウズハゼの稚魚とのこと。

▪️この魚、渓流の石に付着する藻類を餌にしているようです。この魚、河川で産卵し、幼生や仔魚は川を下って海で成長し、あるサイズになると再び川を遡上します。両側回遊と呼ぶのだそうです。アユの友釣りをしていると、アユではなくてこの魚が釣れることがあるそうです。アユも川で生まれて海 へと下り、河口域や沖合の表層といった沿岸域で成長を続け、川の水温が温かくなる春に川へと俎上します。これも、両側回遊。今回、初めて知識としてこの言葉を知りました。

▪️ボウズハゼは、ハゼのグループですが、形はヨシノボリに似ています。分類上はどうなんでしょうね。

【ボウズハゼ】スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ボウズハゼ亜科・ボウズハゼ属・ボウズハゼ。
【ヨシノボリ】スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ゴビオネルス亜科・ヨシノボリ属に分類される魚の総称とのこと。

▪️では、日本でよく釣りの対象になるマハゼはどうなんでしょう。

【マハゼ】スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ゴビオネルス亜科・マハゼ属・マハゼ。

▪️どうなっているんでしょうね。今度、琵琶湖博物館で学芸員の方に尋ねてみたいです。これは専門家に聞いてみないとわかりません。とはいえ、勉強になりました。さて、ボウズハゼ、日本では食用としてはどうなんでしょう。ヨシノボリは食べられているようですが、ボウズハゼを食べている地域あるんでしょうか。調べてみました。あるようですね。たとえば、宮崎県の日南市。

▪️游珮芸さんの投稿のコメント欄で、調理した写真を拝見させていただきました。台湾料理です。台湾では、美味しく召し上がっておられますね。朝から、台湾のボウズハゼ漁の写真を拝見して、ちょっとワクワクした気持ちになりました。

ダンゴムシはアオミドロが大好き!!

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▪️我が家の庭には、小さな池があります。この池では、ヒメダカを飼っています。そうしないとボウフラが湧いてしまいますから。そもそも、この池は、職場の同僚から頂いたクサガメ3匹を飼うために、庭師さんに頼んでわざわざ作ってもらったのですが、クサガメの運動能力を低く評価していたため、この池から簡単に「脱走」してしまうことがわかり、仕方なく、今はホームセンターで売っているコンテナを水槽がわりにしてクサガメ3匹を飼育しています。

▪️池でヒメダカを飼育していると、池の中には藻が発生してきます。アオミドロというようです。時々、このアオミドロを網で掬い上げています。何度も掬い上げていると、握り拳程度の量になります。先日、池の淵の石の上に、その握り拳程度のアオミドロを置いてみたのです。すると、「ダンゴムシの饗宴」が始まっていました。ダンゴムシは小さいわけですが、これだけ集まるとすごく勢いを感じました。こうやって分解してくれているのです。そうなんです、ダンゴムシは自然界では「分解者」の役割を引き受けてくれています。「有機物」が「無機物」になっていくために役立っていると思います。無機物は再び植物の栄養になるわけですから、生態系を下から支えているような存在なんですよね。

▪️しかし、どうしてこれだけのダンゴムシが集まってくるんでしょうね。どういう情報をキャッチして、「あっ、好物の餌があるぞ!!」と認識するのでしょうか。アリのように情報を伝達するのであればわかります。でも、違うんじゃないのかな。何を知覚して、これだけの数のダンゴムシが集まってくるのでしょうか。どなたか、教えてください。社会学者にはわかりません。

【関連投稿】ユリが咲きました。

【追記1】▪️追記は、6月11日です。3日経過して、池の淵の石の上に置いたアオミドロ、ほとんどなくなってしまいました。食べ尽くされたという感じです。
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【追記2】▪️ダンゴムシの正式名称はオカダンゴムシ。ムシって名前ですけど、エビやカニの仲間。それは知っていたのですが、実は、明治以降にヨーロッパから入ってきた外来種なのだそうです。これは知らなかった。今回調べていて知ることになりました。ダンゴムシについては、「エコ〜るど京大」の「【京大!バイオスクープ file18】ダンゴムシ」に詳しく、わかりやすく解説してあります。

「森・里・湖(うみ)に育まれる 漁業と農業が織りなす 琵琶湖システム」について講演しました。

20240609tsugayama.jpg▪️昨日は、守山市で講演をおこないました。40年も続いている「つがやま市民文化教養講座」にお呼びいただきました。ありがとうございした。

▪️昨年、東京のお台場のホテルで、国連FAO(国連食糧農業機関)が主催した「世界農業遺産(GIAHS)と農村地域開発に関する国際シンポジウム」が開催されたのですが、そのシンポジウムの開催時に、「つがやま市民文化教養講座」から「世界農業遺産・琵琶湖システムに関して講演をして欲しい」という連絡がメールで届いたのです。驚きました。偶然とはいえ、何か「ご縁」を感じてしまいます。しかも、メールの差出人は、勤務する社会学部の先輩の名誉教授の方からでした。先輩からのお願い、断るわけにはいきません。即、引き受けることにさせていただきました。

▪️昨日は、1時間半ほど、「世界農業遺産・琵琶湖システム」に関してお話をさせていただきました。「琵琶湖システム」、正しくは「森・里・湖(うみ)に育まれる 漁業と農業が織りなす 琵琶湖システム」です。講演の最後には、「森・里」で頑張って活動されている方達の存在があっての「琵琶湖システム」であることを強調させていただきました。個人的な意見ですが、「森・里」で頑張って活動されている方達へのリスペクトがもっとあるべきかなと思っています。

▪️「琵琶湖システム」の中核にある「魚のゆりかご水田」や「エリ漁」、このあたりは「漁業と農業が織りなす」ということになります。気になるのは「森・里・湖(うみ)に育まれる」の方です。「湖」=琵琶湖では魚が育まれるのですから、これはすぐに理解できます。私が気にしているのは、「森・里」が育んでいるという部分です。そこには、森や里のそれぞれの場所では、それぞれの生活や生業のために真摯に森や里を守るために頑張っておられる方達がおられます。私は、森では、これまでの林業の在り方に疑問を持ち、本来あるべき林業を取り戻そうとされている方がおられます。里では、集落の農地を維持しようと集落営農に取り組み、環境こだわり農業に取り組む方達がおられます。そういう方達の取り組みが、結果として「琵琶湖システム」を育むことにつながっていると思います。ですから、そういう方達の存在に、「琵琶湖システム」との関連でもっと光が当たって然るべきかと思ってるのです。

イベント「耕作放棄地で有機農業しませんか?」

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20240609ohgi1.jpg▪️今日はこのイベント「耕作放棄地で有機農業しませんか?」に参加しました。理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」とNTT西日本滋賀支店さんも共催のイベントです。30名募集でしたが、予測ではもっと少ないのではと心配していました。ところが、嬉しいことに40名を超える方達がご参加くださいました。

▪️で、どこの耕作放棄地なのかといえば、棚田で有名な大津市の農村・仰木なんです。ただ、私はNPOの理事長というよりも、仰木に隣接する住宅地の地域住民=消費者として参加しました。仰木の耕作放棄地を、農家=生産者の皆さんと私たち隣接地域の住民=消費者が協力して再び農地に復活させ、農家の皆さんからご指導を受けながら自分たちで有機野菜を作って食べてみたい…そういう素朴な気持ちからです。自分たちが食べる量以上に収穫できれば、販売することも可能かなと思っています。そして仲間を増やしていければ、さらにさらに良いなあと思っています。大学教員を退職した後は、自分にとって大切な活動になるかもしれません。

▪️今日のイベントの午前中は、成安造形大学の加藤賢治先生が「仰木の歴史文化と伝説」というタイトルで、仰木で有機農産物の生産を企業として行なっておられる伊藤定紀さん(有機農業認証協会理事)が「なほど!ザ・有機農業~さまざまな視点から「有機農業」を紹介~」というタイトルでご講演くださいました。ありがとうございました。お二人のご講演から、いろんなことを勉強させていただきました。

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20240609ohgi12.jpg▪️午前中の成安造形大学の加藤賢治先生の講演で、仰木には、念仏往生の思想とその実践方法をまとめた『往生要集』で知られる恵信僧都源信と親交のあった平安時代の武士源満仲の伝説があることを知りました。詳しくは、成安造形大学近江学研究所のサイトの中に詳しく説明されています。午後からは仰木のフィールドワークでしたが、加藤先生のご講演で説明された場所です。御所の山といいます。ここには源満仲公来仰1000年の際に建立された頌徳碑、2枚目の写真は、元禄年間に満仲公の遺徳が後世に留まるように建立された古碑があります。

▪️フィールドワークは、この源満仲の古碑や頌徳碑のある御所の山からスタートしました。仰木で有機農産物の生産を行なっておられる伊藤定紀さん(有機農業認証協会理事)が耕作放棄地の状況について説明してくださいました。そして、伊藤さんが経営されている企業で有機農産物を生産している圃場も見学しました。有機農産物の残渣を発酵させた有機肥料できちんと収穫できるようです。フィールドワークの後半は、加藤先生により、法華経を埋納したと伝えられている「経塚」、それから858年に惟喬親王の創祀したと伝えられている「小椋神社」を丁寧にガイドしていただきました。勉強になりました。

▪️最後は、仰木太鼓会館をお借りし、全員でアンケートを記入しました。今日のイベントは京都新聞に取り上げていただいたこともあり、30名で実施予定のところ、40名を超える方達が参加されました。多くの皆さんが強いご関心をお持ちであることがわかりました。これからの展開が楽しみです。今日の参加者の中でおそらく最高齢の方でしょうが、89歳という方がいらっしゃいました。いろんなことに関心をお持ちのようで、若い人たちと一緒に、午後からのフィールドワークも楽しまれていました。素晴らしいですね。

高島で働こう。

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▪️暮らしているのは大津市ですが、現在「推し」の滋賀県内の自治体は「高島市」です。その高島市で「たかしま就職フェア」が開催されます。このポスターにもありますが、高島市は「京都・大阪に程よく近く、琵琶湖と自然に囲まれた町」です。私は自然の豊さを非常に感じています。魅力的です。龍谷大学の学生の皆さんで、地方で暮らすことにある関心がある方達、参加されてみてはどうでしょうか。
たかかしま就職フェア

卒業生の皆様、瀬田キャンバスにお越しください。

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20240608seta_campus5.jpg▪️ 瀬田キャンパスの学部を卒業された皆さん。最近の瀬田キャンパスの様子についてお伝えしますね。よくご存知の場所かと思いますが、何かちょっと違っているでしょう。皆さんが在学されていた時はなかったものがあるでしょう。そう、ウッドデッキができました。「Green Deck」とネーミングされています。このウッドデッキ、滋賀県産の杉材を使っています。高島市朽木の杉です。この事業を担当された事務職員の皆さんの「こだわり」と「想い」が伝わってくるようです。このウッドデッキのことについては、個人ブログに書いていますので、ぜひお読みください。

「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。」

▪️2号館の中庭にもウッドデッキが作られています。まだ工事中ですが、供用ももうじきかと思います。こういう施設が整備されることで、学生の皆さんは、瀬田キャンパスで快適に過ごすことができます。そうそう、樹心館、卒業生の皆さんの記憶とは少し違ってはいませんか。この建物の本来の色に塗り直しています。ちょっとピンクの部分があるでしょう。その樹心館の前は芝生がはられました。ずいぶん雰囲気が変わってきました。なんと、ここでレジャーシートをひいて、友達とくつろぎながら昼食を摂ることもできます。レジャーシートは、「Green Deck」においてあるコンテナの中に入っていて、それを利用することができるようになっています。卒業生の皆さんも、ぜひ、見学にお越しください。

▪️そうそう、瀬田キャンパスを「植物園」にするプロジェクトもじわじわと進んでいます。先端理工学部と農学部の学生の皆さんが一緒に授業の一環として取り組まれています。そのプロジェクトの一環として、1号館前の噴水の周りにはハスを植えた大きな鉢がたくさん置かれています。私は、その中から、「推し」の鉢を選んでその成長を見守ることにしています。ハスの花がもう少し暑くなったら咲いてくれると思います。

▪️龍谷大学社会学部は、来年度、京都の深草キャンパスに移転します。卒業生の皆さんにとって、「卒業したキャンパス」は今年で最後になります。ぜひ、瀬田キャンパスにお越しください。

「未来ファンドおうみ助成事業」のヒアリング

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▪️今年の3月3日は、「公益財団法人 淡海文化振興財団」の2024年度「未来ファンドおうみ助成事業」のプレゼンテーションの日でした。私たち特定非営利活動法人「琵琶故知新」からは、事務局長の藤沢栄一さんが、現在、「琵琶故知新」で進めようとしている地理情報システムを基盤に置いた「デジタルマップ」事業に関してプレゼンテーションを行いました。理事長の私も補足の説明を行い、審査員の皆さんからの質疑に答えました。

▪️この「デジタルマップ」が、広く琵琶湖や地域の環境保全活動に関わる団体や個人(たとえばMLGsの団体)、そして広くまちづくりや地域の活性化につながっている団体や個人(たとえばデジタル地域コミュニティ通貨「びわこ」)が相互につながりコミュニケーションを促進していくための基盤になればと思っています。

▪️ところで、審査の結果なんですが、満額で助成していただけることになりました。今日は、申請書やプレゼンテーションだけではわかりにくい、さらに細かな点や、背景の事情、そしてその後の進捗状況に関して丁寧にヒヤリングをしてくださいました。大変納得していただくと同時に共感もしていただきました。財団としても大いに期待してくださっていることがひしひしと伝わってきました。頑張らなくてはですね。7月1日の「びわ湖の日」に、この「デジタルマップ」が公開される予定になっています。小さく産んで、みんなで育てていきます。7月中に、官民合同のワークショップも行う予定です。

▪️琵琶湖や琵琶湖流域に関わって仕事をしてきました。8年前からは、長年暮らした奈良から滋賀に転居し、滋賀県民になりました。「琵琶故知新」というNPOの活動も行うようになりました。日々、琵琶湖を眺めて、琵琶湖を感じながら生活するようになりました。写真は自宅近くから数日前に撮った琵琶湖です。琵琶湖大橋の向こうに沖島、さらに伊吹山が見えています。

▪️ヒアリングの後は、午後から研究室に篭り、明日、守山市での講演会の準備をしました。ちょっと疲れました。明日は、「世界農業遺産・琵琶湖システム」に関してお話をさせていただきます。

気分転換に庭へ

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▪️ 週末の講演会の準備をしつつ、気分転換に庭に出ました。

▪️我が家の駐車スペースの端に、ナナミノキが植えてあります。「なんだか特徴のない木だな…」と思っていたのですが、この季節に写真のようなとても可愛らしい花を咲かせるのです。本当に小さくて直径は5mm程度なんです。このような可愛らしい花のことに気がついたら、ナナミノキに対する評価もだいぶ違ってきました。このナナミノは常緑なのです。春に古い葉が黄色くなり、たくさん落とすのです。あらかじめ剪定をしておくと、それほど大変でもないのかなとは思いますが、これまでは「世話のかかる木だな」と思っていたのです。ところが花のことを知ってからは、「可愛らしい花を咲かせてね」と思右葉になりました。ずいぶん、身勝手な話なんですが。ナナミノキは雌雄異株で、実が成るためには、その両方がなければダメなんだそうです。うちの駐車スペースには2本植えてあるのですが、ひょっとして雌雄なのかな。よくわかりません。

▪️黄色いのはヒペリカム(ビョウヤナギ)。たくさん咲いていんですが、「どうしてこんなにオシベが長いんだろう」と、ふと疑問に思いました。ハチやアブが寄ってくるんですけど、このオシベが邪魔になっているように見えたものですから…。下段左。アカンサスとアジサイです。前にも書きましたが、私の背丈でもアジサイの花を鑑賞することができないぐらい大きくなってしまいました。せっかく咲いているのに。残念です。花が終わったら、強剪定ですかね。お隣のお宅のお庭からはよーく見えると思いますが(^^;;。

▪️下段右は、ピンクがキョウカノコです。漢字で書くと「京鹿子」なのかな。それからアナベル。今年は、8つ花を咲かせてくれました。季節が移ると、少しずつ色を変えていきます。今は淡いグリーンですが、これが白に変化し、秋には茶色になります。それから、アナベルはアジサイの仲間ですが、ちょっと違うところがあります。アジサイは、前の年の枝を少し伸ばして花を咲かせますが(旧枝咲き)、アナベルは新しく伸びた枝に花を咲かせます(新枝咲き)です。そのため、秋には刈り込んでしまいます。

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