京都のラーメン
■京都の料理といえば、あっさり…というのが常識です。しかし、ラーメンだけは違います。よく知られるように、コッテリ&濃厚です。このコッテリ&濃厚系のラーメンの系譜はいくつかありますが、昨日のことになりますが、そのうちのひとつ、「ますたに」のラーメンをいただきました。本店は銀閣寺のそばにあるようなのですが、そこまで行く時間的余裕がないので、京都駅ビルのなかにある「拉麺小路」に出店している「ますたに」に行きました。私自身は、鶏ガラに少し魚系出汁が加わったサッパリ&アッサリ系が好きなのですが、寒い冬には、やはり豚の背油が浮かんだこういうコッテリ&濃厚系ラーメンが食べたくなるのです。
■この「ますたに」、ネット上の情報ですが、「背脂ラーメンの元祖」と言われているそうです。1949年に屋台で創業した老舗だそうで、スープは鶏ガラに背脂醤油を加えたものです。まさに京都ラーメンの元祖…っていう感じのラーメンです。京都ラーメンといえば、「新福菜館」、「第一旭」、「天下一品」…とありますが、この「ますたに」は多くの人に愛される味かと思います。なんていうのでしょう…味の射程の幅が広いような気がします。
■しかし、思いますが、やはりです。銀閣寺そばの本店にいかねばなりませんね。
「さくらバーガー」と「プライベート美術館」
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■忙しくなったり、怪我を少ししたりで、また間が空いてしまった。ラン…。ということで、今日は走りました。本当にもう…なさけないよ、自分。
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■自宅の最寄り駅からスタート。最近は、いつも駅を起点にしています。自宅は奈良西部の丘陵地帯にあるので、南にいくとどんどん下っていきます。下ったあとも、ひたすら南下。有名な唐招提寺や薬師寺の横を走ります。このあたり、とっても気持ちの良い風景なのです。いつもはここで引き返すのですが、今日は、さらに佐保川沿いを大和郡山市の方面に走りました。大和郡山市に入ってすぐ、九条公園で東に進路を変えます。そのままひたすらまっすぐ東へ走りました。このあたりは、もともと農村地域です。古い集落と、新しい住宅地がまだらになった風景をながめながらひたすら東に走ります。
■8kmちょっとのところで、突然iPhone5の電源が落ちました。最近、こういうことがよくあるのです。まだまだたっぷり余裕があったはずなのですが、クラッシュです。当然のことながら、ランの記録をrunmeterというアプリで取っていたのですが、それも途中で終わってしまいました。上の地図は、帰宅してから「キョリ測」というサイトで再度距離を計算しなおしたときのものです。
■さてさて、ランはまだまだ続きます。 辰市、東九条、古市のT字の交差点まで東に進み(といっても、奈良を知らない方はなんのことやら…ですね)、そのあとは北に進路を変えました。奈良公園に向かいます。南紀寺、東紀寺、高畑。奈良公園にはいって、最後は若草山のよくみえる奈良県新公会堂まで走りました。合計14kmを約80分、5:45/km程度かな。穏やかな天気でよかったです。
■走ったご褒美…というわけでもないのですが、遅めの昼食は、いつもの「さくらバーガー」にしました。「さくらバーガー」のお店は、東向北町にあります。近鉄奈良駅を降りて地上に出て南にいくと東向商店街。道路を渡って北側にいくと、東向北町になります。このあたりも含めて、最近の奈良の街には、新しい個性的なお店が増えてきているように思います。商店の新陳代謝が高まり、活気が生まれているという感じでしょうか。奈良の商業といえば、よく言われてきたのが「大仏商法」です。これは、「奈良の大仏に参詣する客が立ち寄るのを待つだけで、進んで客を集める努力をしない奈良商人の消極性」(こちらより引用)のことです。私が奈良に暮らし始めたのは30年近く前のことになりますが、そのころは、本当に奈良の中心市街地は、休日でもあまり人が歩いていませんでした。しかし、少しずつではありますが、奈良に活気が戻りつつあるようにも思います。きちんと確認したわけではありませんが、若い人が、商売を始めるというパターンが以前と比べて増えているのではないでしょうか。奈良には派手さはありません。どちらかといえば、奈良の魅力は燻銀のような魅力です。ちょっと田舎臭いがゆえの魅力でもあります。奈良の時間の流れもゆったりしています。まだまだ奈良には潜在的な魅力があるように思います。そのような奈良の魅力を再評価しつつ、少しずつ奈良の街が変化していけばよいなと思います。
■さてさて、ランのあとは汗で身体が冷えてしまいます。背負ったトレイルラン用のリュックにタオルを入れていたので、それで簡単に汗をふいて、「さくらバーガー」に突入しました(本当は、銭湯にいきたかったのですが…まだ、やっていない)。「さくらバーガー」さんは、私が奈良で一押しの美味しいハンバーガー店です。サイトには、こんな説明が。
パテは歯ごたえ・食べ応えをしっかり残すために、包丁でミンチし手捏ね。溶岩を敷き詰めたグリルで香ばしく焼いています。自家製ベーコンは力強いバーガーに合わせ濃い目の塩味で、「さくらのチップ」で少し強めに燻製。薫りと食べ応えを楽しんでいただけるよう、ざくっと厚切りにして焼き上げています。そして、フレッシュなレタスやトマト、ほど良い酸味のピクルス。それらを「風いろ小麦」さんの協力で作り上げたバンズで挟んでいます。(初代バンズ「ボーノ」さんとは異なる個性がお楽しみいただけます。)味付けは、塩・こしょう・オリジナルのタルタルソース。卓上のケチャップやマスタードでお好みの味に仕上げ「カブッ!」とかぶりついてください。
■ばっちり燻製された自家製ベーコンをはさんだハンバーガー、今日は「チーズバーガー」にしました。そして、マスターの山戸旬人さんとのおしゃべりを楽しみました。今日、山戸さんから教えていただいたのは、奈良県障害者芸術祭「プライベート美術館」のことでした。奈良県障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA」の企画のひとつのようです。じつに素敵な企画なのです。公募により集まったな県内の障害のある人の作品約150点を、まちのなかで楽しむプロジェクトです。まちなかの店舗によびかけ、オーナーが自分の感じるままに作品を選び、お店に展示することになっています。
■「さくらバーガー」さんの店内にも、3点の作品が展示されていました。お店にはいってすぐに、すごく力強いラインが印象的な、カラフルに何かの動物を描いた作品が展示されていました。最初は、「おお、エエ感じや~」と思って、マスターの山戸さんにうかがったところ、それが「プライベート美術館」の作品だったのです。昨年の10月、作品と店舗の「お見合い」があり、山戸さんもご自身が「これがいい!!」というものを3点選ばれたのですが、作品の下には、作品名と選んだマスターの説明が書かれた小さなプレートも貼り付けてありました。障害者のアートを媒介に、お店とお客のコミュニケーションを通して「物語」が生まれるのでしょうね。
■ところで、マスターの山戸さんも走っていることが判明。であれば、「さくらバーガー」を基地にランニングクラブをつくってほしいな~。終わったら、走ったカロリーだけ、超美味しいハンバーガーをいただくのです。どうでしょう、みなさん!! 良い企画でしょう。
【追記】■昔からいわれる「大仏商法」。まだ、どこかにそのような傾向が残っているのでしょうか。「大仏商法」は、基本的に、やって来る観光客にしか目が向いていないということになります。しかも、かつての修学旅行の生徒たちのように、次から次へとやってくるような観光客です。まだ、そのようなかつてのビジネスモデルの残滓がどこかに残っているのであれば、それは捨ててしまったほうがよいと思います。また、観光客だけに目をむけるのではなく、近くに住んでいる市民、たとえば奈良府民とよばれる奈良市西部地域に居住している市民(奈良に居住して大阪に通勤している人たち。大阪の方に眼と意識が向いている)が、まずは行きたくなる街にしていったほうがよいのではないかとも思います。住んでいる市民が(それとはなく)自慢できる・誇りにするそのような街の営みのなかに、外部の観光客を惹きつける「本物」の奈良の新しい魅力が生まれてくるのではないかと思います。そして、そのような新しい魅力と、燻銀のような奈良の魅力、田舎臭いがゆえの奈良の魅力、ゆったりと時間が流れる奈良の魅力とがうまく調和していく…そのような奈良になってほしいなと思います。
神戸の南京町
■昨日の投稿で、神戸に行ったと書きました。せっかく神戸に行ったのだから、いつもであれば、美味しい中華料理を食べて帰ろうか…ということになるのですが、夫婦とも昼間に食べた讃岐うどんが、なかなか胃袋で消化できず、そのチャンスを逸してしまいました。そのかわりに、神戸の中華街である南京町で、てっとりばやく何か買って帰ろうということになりました。
■最近の南京町は、すっかり観光客のための街になってしまったように思います。観光客の目線にあわせているといいますか・・・。あちこちで、お店の前に屋台が出ています。一種独特の雰囲気を作り出してはいると思います。比較的安い値段で、発砲スチロールの御椀にはいったラーメンや粽や肉まん、そして中華バーガー(マントウにトンポーローをはさんだもの)等を、気軽に買って食べることができます。これはこれで良いのかもしれませんが、以前の南京町とはずいぶん雰囲気が違ってきているように思います。外部の観光客のためのエリアになり、テーマパーク化した南京町には、地元の人間はあまり行かないのではないか…とも思います。地元の人間は、美味しい中華を食べさせる店をちゃんと知っていますからね。南京町、どうなっていくのかな…。
■現在の南京町の姿は、外部からの目線と、南京町の関係者による内側のまちづくりの動きとが、絡み合うなかで生まれているわけですが、観光客でもなく、関係者でもない、南京町を身近に感じてきた市民は、この町の変化をどのように感じているのかな…と気になったわけです。
■まあ、ぶつぶつ言っても仕方ありません。とりあえず、昔からよく行っていた「老祥記」という豚まん屋さんにいきました。大正4年創業です。かなりの歴史をもっています。私がよく行ったのは、高校から大学にかけての時代でしょうか。まだ、南京町もエリアが整備される前です。細い路地にお店がありました。現在は、そこは公園になっています。豚まんといっても、二口ぐらいで食べてしまえる程の大きさです。関西で豚まんといえば、「551の豚まん」ということになります。あちらはサイズも大きいし、味も日本風です。味については、なかなか比較ができません。両方とも、独特のおいしさがあります。私たちは、10個しか買いませんでしたが、なかには50個をまとめて買っていかれる方もおられました。昔から、人気があるんですよね~。
インデアンカレー
■老母宅に、生活の介護をするために、週に1回かよっています。介護保険によりヘルパーさんが毎日来てくださるので、週1回でなんとかすんでいます。ただし、片道2時間半近くかかるので、なかなか大変です。そういうときは、パワーをもらうために、大阪にある「インデアンカレー」でエネルギーを充填します。カレーは力がでます。特に、こちらの「インデアンカレー」は、最初は甘く、そのあとに辛さが襲ってくるという癖になる独特の味であることから、しばしばお店を訪れています。いつもは、大阪梅田三番街にあるお店にいくのですが、今回は、「インデアンカレー」発祥の地、大阪の法善寺横丁西にある「南店」にまででかけました。
■いつもの「三番街店」とは少し様子が違います。ライスの盛り方、ルーのかけ方。これは、たまたまなのか、そうではなく店による違いなのか…。そのあたりは、よくわかりません。いつもの「三番街」では、ルー大盛りに玉子(黄身のみ)で注文しますが、今回は玉子2つでお願いしました。これを「目玉」というようです。玉子の黄身が2つならんでいるのが、目玉のようだから…なのでしょう。
■こちらのサイトの記事によれば、以下のように整理されるようです。
•レギュラー・・・730円 普通の。
•大玉・・・830円 レギュラー+ライス大盛り+卵
•ライス大盛り・・・+50円 ご飯がちょっと多め
•ライスダブル・・・+180円 ご飯が2杯
•ルー大盛り・・・+200円 ルーがちょっと多め
•ルーダブル・・・+500円 ルーが2倍
•ルートリプル・・・+1,000円 ルーが3倍
•ダブルダブル・・・+680円 ルー2倍、ライス2倍
•卵・・・+50円 卵黄
•目玉・・・+100円 卵黄2個
•三つ目・・・+150円 卵黄3個
•全卵・・・+50円 卵白と卵黄。 応用)目玉全卵 、三つ目全卵
•ウィンク・・・+100円 卵2個で、全卵と卵黄、1つずつ
•ピクルス大盛り・・・+50円
•ご飯少なめ・・・+0円
•ルー横かけ・・・+0円 ルーがご飯の横にかけられる
■この記事の最後には、こう書かれています。「ちなみに、ライスダブル+ルートリプル+三つ目+ピクルス大盛りで2,110円です。是非お試しくださいね(・ω<)」。これはかなりの量ですね。おじさんの胃袋には無理です…。
米粉パン&米粉ケーキづくり教室
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■昨日は、JR草津線に乗って、甲賀市で米粉パン&米粉ケーキをつくっておられる藤井真知子さんをお訪ねました。ゼミ生であるYさんTさんの2人も一緒です。少し前のことになりますが、Yさんが「米粉パンに関心がある」といったので、「それならば、米粉でパンをつくっている藤井さんという人が甲賀市にいるので、紹介してあげようか」ということになりました。藤井さんにゼミ生のことを伝えたところ、「実際に、米粉でパンやケーキをつくって体験してらおうか」と学生の訪問を歓迎してくださるお返事があり、今回の「米粉パン&米粉ケーキづくり教室」が実現したのでした。
■藤井さんは、元・甲賀市役所職員、政策法務を担当されていましたが、思うところがあり、龍谷大学大学院のNPO地方行政コースに社会人院生として入学されました。私は、このコースに大学院の授業科目を提供していることから、藤井さんも私の授業に顔を出されるようになったのでした。大学院を修了した後(彼女の修士論文は京都府知事賞を受賞しました)、ご家庭の事情で市役所は退職されましたが、農村地域にお住まいであることから、米の粉、米粉を使ったパンやケーキをつくり始められたのでした。そして、それらを核に、地元産の農産物を使った村おこしにも取り組もうと頑張っておられるのです。藤井さんも含めて、その前後のNPO地方行政コースの社会人院生の皆さんとは、年に1回ほど吞み会をしているので、藤井さんが米粉でパンをつくっておられる・・・ということをうかがってはいたのですが、今回やっと実際の米粉パン&ケーキづくりを拝見させていただくことができました。
■トップの写真は、藤井さんのお宅の「パン工房」です。自宅を改造されて、このような「パン工房」をつくられたのです。学生たちは、まず、小麦粉と米粉の見た目や細かさの違い、栄養的な違いについて学び、実際に、シフォンケーキ、パン、ピザ、ロールケーキを藤井さんにご指導いただきながら、つくり始めました(写真のあとに、さらに本文は続きます)。
【米粉シフォンケーキ編】
■この工房には、大きなガスオーブンが2台設置されていました。家庭用ガスオーブンのなかでも、一番大きなものなのだそうです。ちょっと圧倒されました。藤井さんの手際の良さもあって、短時間でどんどん作業が進んでいきました。焼きあがったシフォンケーキは、みずからの重さでつぶれてふわっとした食感がなくならないように、さかさまにして冷まします。このパン粉のシフォンケーキ、夏場であれば、良く冷やしてアイスクリーム添えるとおいしいとのことでした。
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【米粉ピザ編】
■米粉でピザもつくりました。ひとつは、通常のピザ。ちいさなピザパンもつくりました。通常、トマトソースをぬるわけですが、今回は、藤井さんお手製の黒豆の味噌を塗ってみました。味噌とチーズはあいます。そして、味噌と米は当然のことながら相性は抜群なわけです。であれば、肉味噌なども美味しいと思います。また、米粉をつかった「お焼き」などもできるとのことです。なかには、地場産の漬物を入れるとよいですね。
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【米粉パン編】
■焼きあがった米粉パンは、独特の甘みがあります。米がもっている甘味ですね。非常においしかった。ピロシキなんかもできませんかね。
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【米粉ロールケーキ編】
■米粉でつくったロールケーキは、非常にしっとりしています。小麦粉だと作り方や焼き方の加減によっては割れてしまうことがあるのですが、米粉のばあいはそんなことがありません。非常に柔らか。お土産に頂きましたが、自宅の冷蔵庫でよく冷やしてたべると、さらに美味しさが引き立ちました。
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■藤井さんが終了された「龍谷大学大学院 NPO・地方行政研究コース」では、「グローカル通信」というニューズレターを発行されています。そのニューズレター(2010. 11vol.19)に、藤井さんが2006年度終了生として「食をテーマに活動してます」という短文を寄稿されています。
私は、現在、女性が定年後に地域性を活かした社会参加ができないものかと、地産地消や安全安心な食材の視点から、地域のコミュニティの中で特産品の体験講座や米粉を使ったパンやお菓子作りの教室といった活動をしています。
私が自治体職員を退職するという転機に巡りあわせ、仕事を通して社会参加してきた女性が、男性と同じ定年を迎えるときに、「自分の住む地域で市民として何ができるか」という課題を見つけたことによるものです。私自身の「法務」という研究テーマから離れた分野での活動で、周囲の方は驚いておられますが、このコースで学んだ地域人材への思いが私に自然と流れてきたのかと、そして今も、先生方や修了生の仲間が道標でいてくださると安心しています。
(太字強調は脇田)
■なぜ、政策法務の専門家として市役所に勤務していた藤井さんが、村おこしの活動にはいられたのか。太字で強調しているところをお読みいただければよくわかりますね。男性のばあい、退職後、地域社会でどのように生きていくのかということが、よく問題にされます。「おやじの地域デビュー」といわれる問題です。何十年も組織のなかで働いて、退職後に「役割喪失」してしまう男性たち。様々な領域で経験を積んできた男性が、退職後、地域社会にどのように貢献し(地域社会、そして他者とのつながりをもちながら)、自らの第二のどのように人生を充実させていくのか。高齢社会の日本において大変重要な問題となっています。しかし、このような「役割喪失」の問題は、男性だけのことではないのです。一般的にみて、女性のばあいは、家族の誰かに介護が必要になったばあい、介護するために定年前に退職されることが多いのではないでしょうか。そのばあい、男性とは異なる「地域デビュー」の在り方が必要になるのかもしれません。藤井さんは、そのことを、自らの退職を契機に「発見」されたように思うのです。
■藤井さんのお宅では、県外からやってきた中学生が農業・農村体験するために民泊することがあるそうです。教育旅行ともいわれますが、グリーンツーリズムのひとつのやり方ですね。中学生が楽しそうに体験しているところを写したお手製のアルバムも拝見しました。教育旅行にやってきた中学生たちの思い出のためにと、みずから製作してプレゼントされているのだそうです。藤井さんは、農村のライフスタイルを再評価しながら、村づくりの進む方向性を模索されています。また、今回の続きのお話しを伺ってみたいと思います。
地酒プロジェクト
■ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」が「架け橋」となった、新しい事業が動いています。学生たちが企画した農村-都市の交流事業である「かかし祭」をきっかけに誕生した「地酒プロジェクト」です。北船路の営農組合と大津の蔵元「平井商店」さんとの間を、学生たちがつなぎ、北船路で生産された山田錦(酒米)を原料に、新しい地酒『北船路』をプロデュースしようと頑張っているのです。
■来年、1月下旬に仕込みに入る予定になっています。2月には、まずは「生原酒」が生産されます。加熱処理した清酒については、春頃に発売の予定です。お花見には間に合いそうですね。現在、学生たちは瓶(300ml、720ml、一升瓶)に貼るラベルのデザインをしています。また、広報や予約注文等についても、これから頑張らねばなりませんし、面白いアイデアも必要になります。このプロジェクトに関わることで、成長していってほしいと思います。最近は、研究会の活動は、ほぼ学生主導でやっているので、私は時々進捗状況を聞いているだけです。
■また、詳しい情報をアップしますので、お知り合いの日本酒好きな皆さん、ぜひともご注目ください!! 龍大関係者のあいだでは、予約注文も受付けてはどうかなと思っています。ある職員の方と話しをしたときに、「300本ぐらい、あっという間に売れるんじゃんないですか」と言っておられましたが、さて、どんなものでしょうね〜。いろいろご意見やアドバイスをいただければと思います。
■社会学部の卒業式のあとのパーティで使ってくれるとうれしいんですけどね〜。これは社会学部同窓会に相談してみようかな。
博多風の鶏の水炊き
■昨晩は、若い独身の同僚の先生のお宅に伺いました。そして、都合のついた親しい教職員の皆さんと小さな忘年会をもちました。昨晩は、私が料理を担当させていただきました。メイン料理は、「博多風の鶏の水炊き」です。「なんだ、ただの家呑みの鍋パだ」と思わないでくださいね。昨晩は、自宅から持参した圧力鍋で、時間をかけて美味しい鶏のスープをとるなど、けっこう手間をかけてつくりました。博多風の鶏の水炊きは、スープが命…なのです。
■写真は、その同僚の先生がfacebookにアップされたものです。博多風の鶏の水炊きでは、まずはスープからいただきます。黄金色のスープに、ごくごく微量の塩を入れて、博多ネギ(薬味ネギ)をうかべていただきます。鶏の骨を細かくくだき、スープを白濁させてもよかったのですが、昨日は澄んだスープに仕上げました。うまみ調味料のような尖った味ではなく、じつに丸い味なんですよね~。
■写真はありませんが、このあとに、あらかじめ下準備をした鶏肉をいただきました。圧力鍋を使ってスープと一緒に少しボイルしたのです。とてもやわらかく、スープの旨味と融け合っていました。鶏肉のあとは、キャベツと春菊と豆腐。白菜ではなくキャベツです。白菜は水分が出てスープが薄まるので、しばしば博多ではキャベツが用いられます。このキャベツも、これまたスープにばっちりマッチするのです。小さな宴会でしたが、楽しい時間を過ごすことができました。自分で料理して、自分で自画自賛する…どうもすみません。でも、本当においしかったんですよ。
【追記】■若い独身の同僚の先生…って書いても、関係者はすぐに誰だかわかりますよね〜。コミュニティマネジメント学科の笠井先生です。匿名にする必要ななかったな。ということで、当日の写真もアップします。私、酔っぱらって眠っているのではなく、たまたま目をつぶってしまっているのです。この日は、コミュニティマネジメント学科の仲畑先生や、大津エンパワねっとの事務職員である並松さんも参加されました。楽しい宴会でした。次回は、すでにワインが用意されています。次回の宴会用に笠井邸にキープしてあります。次回は、ワインですから洋食ですね。パエリアとか…考えているのですが、どうでしょうか。
友達の誕生日
■いつも通っている(通いたおしている)大津駅前の居酒屋「利やん」のマスター、昨日で50歳になりました。お誕生日、おめでとう。私と同じ50代に突入ということになります。甘党のマスターの希望で、不二家のケーキをプレゼント。不二家のケーキの生クリームはあっさりしていて食べ飽きない美味しさがあるのだそうです(私にはよくわかりませんが…)。
■私にとって、「利やん」は「憩いの場」であり、自分の職場である大学をはなれて(相対化して)、外の世界とつながる「社交の場」でもあります。このような「社交の場」が、自分の生きている世界のあちこちに存在していることが、現代社会を人が生きていく上でとても大切なことではないかと、私自身は思っています。結果として、いろんな世界で生きている/働いている知り合いが増えていくことになります。言い換えれば、職場である大学を「脱中心化」して、職場に取り込まれないための「脱出口」や、他の世界に通じる「入り口」をたくさん確保するということです。
■少し前のことになりますが、マスターは体調を悪くされました。とても心配していたのですが、その後、しばらくしてお店に復帰されました。まだ完全ではありませんが、治療を続けながら、私たち常連客のための素敵な「社交の場」を守ってくださっています。不二家のケーキは、そんなマスターへの激励であり、そして「社交場」を維持してくれることへの御礼でもあります。しかし、「おでん」と「ケーキ」。シュール?!…な感じですね〜。
てっさ
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■昨日は、以下の通り。午前中が瀬田キャンパスで社会学部の「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅠ」の授業が1・2限にあり、午後からは学生の指導や事務処理をしてから、「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」の事務局での研究ワーキング会議に出席しました。コンソーシアムが、滋賀県庁から受託した大学連携政策研究事業である「明日の滋賀を展望する調査」のワーキングです。
■会議は2時間程でしたが、そのあと、たまたま大津に仕事で立ち寄っておられた方、滋賀のご自宅へお帰りになる方のお2人をお誘いして、いつもの店、大津駅前の居酒屋「利やん」に行きました。そして、マスターにお願いをしておいたフグを料理していただきまた。もちろん、トラフグです。写真は、フグの刺身「てっさ」です。フグには猛毒があります。フグの毒に当たったら死にます。ということで、関西では、フグのことを「鉄砲」ともよび、フグの刺身のことを「鉄砲の刺身」で「てっさ」、フグのチリ(水炊き)のことを「てっちり」と呼びます。昨日は、この冬最初の「てっさ」と「てっちり」をいただいたのでした。美味しかったな~。
■お誘いしたお2人は、「はじめまして」のご関係でしたが、とても仲良くなっていただけました。いいですね~。また、仕事関連のことでも、いろいろ元気のでるお話しをさせていただけました。もし、私が酒を呑めなかったら、ずいぶん周りの世界は狭くなっていただろうな…。ちょっと、そう思いました。酒に強い体質を父親から受け継ぎました。父は亡くなっていますが、感謝です。
奈良県人会で蟹
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■龍谷大学には、教職員の「奈良県人会」があります。私のように出身は兵庫県神戸市でも、現在奈良に住んでいる人もOKというとっても優しい県人会です。ちなみに、「奈良県人会」以外にも、「滋賀県人会」という大きな県人会があります。琵琶湖のある滋賀県ですから、「淡水会」という名前もついています。和歌山県出身者が、この「淡水水」に対して「海水会」という県人会をつくった…という話しも聞きました。ということで、奈良県人会に所属してはいますが、出身地が兵庫県(神戸市)であることから、何人かの仲間と職場の皆さんに呼び掛けて兵庫県人会もつくりました。昨年つくった、できたてホヤホヤの県人会です。こういう県人会、最近の若い人にはあまり流行らないのかもしれませんが、私は、職場の人間関係がとっても豊かになるように思っています。特に仕事の話しをするわけでもないのですが、アフター5にふだん部署の違う人たちが集まって飲食をしながらおしゃべりをしていると、なんだかとってもリラックスできます。
■奈良県人会は、年に4回ほど開催されます。先週の土曜日は、忘年会のシーズンにあわせた奈良県人会でした。今回は、京都にある「TAIZAR」(タイザー)というダイニングバーで開催されました。この「TAIZAR」は、丹後にある「間人」という地名からきています。「間人」とかいて「タイザ」と読みます。じつは、こちらのお店のシェフの故郷なのだそうです。お店ホームページには、以下のような説明がありました。
「TAIZAR」とは・・・
オーナーの愛する故郷の地名
京丹後市の間人(たいざ)が由来です間人(たいざ)とは、聖徳太子の生母、穴穂部間人(はしうど)皇后の名前から由来しています。間人(はしうど)皇后はその昔、「大浜の里」といわれていた当地に蘇我・物部氏の戦いの最中、この内乱を避けるため由良川を下り丹後(大浜の里)にその身を移して来ました。
丹後町に今も残る間人(たいざ)の地名は、間人(はしうど)皇后がこの地を去る(退座(たいざ)する)際に、間人(はしうど)の名前を使うことを許したことに由来しているとされ、『大浜の里にむかしをとどめてし間人(はしうど)村と世々につたへん』という歌を賜ったと伝えられています。
尚、間人(はしうど)皇后がこの地に滞在された間の館は、「御所の坪」と言われ、東山公園(間人(たいざ)・岡成地区の山中)の辺りではなかったかと言われています。
■「間人」は、蟹で大変有名なところです。ということで、「奈良県人会」のお料理のなかにも、「間人蟹」がありました。焼き蟹です。とっても甘くて美味しい蟹でした。陶板に塩をしきつめ、その上に蟹をならべて蒸し焼きにするのです。いや~素晴らしいお味でした。また行きたいお店です。ところが、来年の1月28日で閉店されるのだそうです。なんだか、残念です。といいますか、閉店前にお店にくることができて幸せでした。