十三・ションベン横町
■夕刊の1面記事を読んでいて、昔のことを思い出しました。以下は、十三・ションベン横丁の思い出です。facebookに投稿したものを転載します。
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■今から、25年以上前のことになるだろうか。その頃まで、十三には、とても美味しい居酒屋があった。「万長」という店だ。これは、本当に美味い素敵な居酒屋だった。お店に入ると、出汁の良い香りがプーンとした。これが「万長」のすごいところだ。特に、魚を使った料理がとても美味かった。
■この「万長」に初めていったのは、学部の卒業式のときのことだった。卒業式が終わったあと、ゼミの担当教員であった山路勝彦先生と一緒に、4月から大学院でお世話になる領家穰先生の研究室にご挨拶にいった。卒業式が午前中で終わり、山路先生に付き添われて領家先生の研究室にうかがったのだ。
■「脇田をとるつもりはなかったんや(大学院に合格させて、ゼミ担当教員として受入れる予定はなかった)。ところが、俺がいないあいだに会議で決められてしまって。不在裁判やな(笑)」というところから話しが始まった。そして、「ここにいても、しょうがないから。十三の『万長』に行こう」ということになった。領家先生は、山路先生と私を、大阪十三の「万長」という居酒屋に連れていったのだ。
■昼間からやっている居酒屋もあるが、「万長」の開店は夕方だったように思う。店は、ショウベン横町の神戸よりの角の、阪急寄りにあった。角だから、2面は、ガラガラっとガラス戸を開けることになる。そこに暖簾がぶらさがっている。昔は、このタイプの店が多かった。領家先生は、この店の超・超常連だったので、マスターに一言声をかけて店にはいり、仕込みの途中であるにもかかわらず、マスターに「できるもんでいいから、出してくれ」といって、真っ昼間から宴会(私の歓迎会)が始まった。店は2階建て。2階にあがるためには、梯子のような急な階段をのぼることになる。このとき、マスターが仕込みをしている1階カウンターで宴会が始まった。
■呑むのは、そのときは濁酒だったように思う。今のように、洗練されたものではなく、昔ながらの濁り酒。それを呑んだ(たしか…)。酒のあては、う〜ん…、マグロを海苔とシソでくるんで食べるやつとか…、まあ、マスターが適当につくってくれた。美味かった。今よりももっとアホだった私は、調子に乗ってのんだ。数時間、宴会が続いただろうか…。とりあえず、「万長」での宴会は無事に終了した。
■しかし、山路先生と私には、新阪急ホテルでの「謝恩会」がまっていた。当時は、ゼミごとにホテルで部屋を借りて謝恩会をやっていた。学生が費用を出してホテルの部屋を借りてパーティをするのだ。今の学生さんたちからは、とても考えられないだろう。ちなみに、龍大には謝恩会はない。同窓会の歓迎パーティなのだ。私たちは、来賓として招かれているだけ。謝恩会なんて、今の時代にはそぐわないしね。で、新阪急ホテルにたどり着く、山路先生も私もフラフラ…。ゼミの仲間たちには、きっと顰蹙をかったにちがいない。もちろん、領家先生だって…なのだ。
■その時から、私の20歳代の十三ションベン横町の記憶は始まる。なんというか、今から思えば、すごい経験をさせていただいた。1人で呑みにいって、電車がなくなり、マスターにタクシー代金をもらって下宿まで帰った記憶もある。マスターは、学部の先輩でもあった。おごってくれたのだ。もちろん、ずいぶん学年は上の先輩だ(マスター、あのときはありがとうございました。)。そのような良き時代だった。昔は、すぐにセピア色の素敵なノスタルジーになる。それでいい。それにひきかえ今は…と言わない限りだが。
■大学の世界で、こういうことは、もう、おそらくは、絶えてしまっているように思う。私たちは、先生に、もう勘弁してください…と思うほど、酒を呑ませてもらった。しかし、それは思っているだけで、口の方は卑しかった。胃袋は拒否しているのに、口は酒を求めるのだ。ションベン横町でも、たぶん何度かリバースしていると思う。当時は、酒類といえば、ビール、日本酒、焼酎、そしてたまに濁り酒だった。モスコミュールとカシスソーダとか…、なんとかチューハイとか、そういうものはなかったのだ。しかし、酒の美味しさがわかっていなくても、呑みたかった。とにかく呑みたかった。
■領家先生には、30歳頃まで十三で呑ませてもらった。結婚前、今の妻も呼び出されて「万長」にやってきた。妻は、大学入学した当時の基礎ゼミで領家先生のお世話になっていた。そういうこともあり、妻は呼び出されたのだ。結婚することが決まり、お祝いをしようと呼び出したのだ。妻は、遠く、奈良の自宅からやってきた(そのあいだも、ずっと先生と私は呑み続けていた)。
■その後、私は琵琶湖博物館や岩手県立大学で働くようになり、十三とは疎遠になってしまった。そして、「万長」もいろいろ事情があり閉店してしまった。ずいぶん、駄文を長々と書いてしまった。領家先生との再会の話しや、晩年の先生のお宅に訪問した時の話しは、また別の機会にするしかない。領家先生は、2011年5月14日に逝去された。さて、朝日の夕刊。なかなかションベン横町の復活は難しそうだ。でも…、という気持ちはもちろんあるのだが。
「ONE PIECE」75巻
■昨日は、「大津エンパワねっと」の学生の指導がありました(そして、今日もあります^_^;)。みんな、日曜日の報告会に向けて、発表用のポスターやパワーポイントづくりで頑張っています。そんななかに1人の学生が、『ONE PIECE』の最新号、75巻が発売されていることを教えてくれました。学生諸君は、みなさん、きちんとフォローしていますね。また、「大津エンパワねっと」の事務職員のお一方も、猛烈な『ONE PIECE』ファンで、私に最新号のことを教えてくれました。そうですか、買わなくちゃ…です。
■しかし、最近の『ONE PIECE』どうもストーリーの展開が緩慢で、ダイナミックさに欠けるところがあります。また、私のようなおじさん(おじいさんに近いおじさん)には、どうも一コマ一コマの絵が複雑すぎて、何が描かれているのか…よくわからないことがあります。困ったことです。でも、そんな不満は、私だけじゃなかったのですね。数年前の記事になりますが、ネットにこんな感じのものがありました。「【ONE PIECE】最近の「面白く無さ」は一体何があったんだ?!」。私だけじゃなくて、安心しました。
■記事を読んでみると…
「1.絵柄が見にくくなり読み難さが増した。」
「2.登場人物が多すぎて把握できない。」
「3.ストーリーが把握できない。」
「4.面白いと言う人はほとんどが初期頃。」
■もっともなご指摘ですね〜。と、ぶつぶつ文句を言いつつ、明日の朝、コンビニで買ってしまうでしょうね〜。
【追記】■とりあえず、読了。漫画でも読了というのか…は、別にして、とにかく、頑張って読みました。上記の「絵柄が見にくくなり読み難さが増した」という問題と、「登場人物が多すぎて把握できない。」という問題を乗り越え、とりあえず読了です。疲れました。でも、本質的にはおもしろい漫画だと思います。この漫画、どこまでいくんでしょうね〜。
Express Scribe
関西六大学野球秋季リーグ
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■次の日曜日、8日の午前中、龍谷大学硬式野球部を応援してくださっている「龍大ファン」の大津市民の皆さんと一緒に、私自身も応援してきます。大津京近くにある皇子山球場で行われる、関西六大学野球連盟秋季リーグ「大商大-龍谷大」戦の応援です。私は、午後から「地域エンパワねっとⅡ」(「大津エンパワねっと」)の報告会があるため、試合開始後30分程度しかいることかできませんが、「地元の大学の野球部」ということで、熱心に応援してくださっている市民の皆さんは、それでも私に声をかけて「一緒に応援しよう!!」といってくださっています。ありがとうございます。心から感謝したいと思います。
■ちなみに、当日は、おそろいのキャップをかぶります。ちょっと前のことになりますが、「龍大ファン」の大津市民の皆さんから強いご要望がありました。硬式野球部を応援するのに、おそろいのキャップが欲しいというのです。そこで部長の先生にお願いをして、キャップを購入させていただきました。正面に「Ryukoku」と刺繍がはいっています!!
Flash mob in the Copenhagen Metro. Copenhagen Phil playing Peer Gynt.
■facebookで知りました。今年の夏はノルウェーに旅行したけれど、こちらはデンマーク。コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の団員が、電車のなかで、突然「ペールギュント」(グリーグ作曲、第1曲「朝」)が演奏されはじめるという、フラッシュモブ。乗っている人たちの笑顔が素敵だ。有名な動画のようですね。こういうのに遭遇しみたいね〜。
■こちらは、同じく、コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の「ボレロ」(ラヴェル作曲)。
フロム鉄道の「マグカップ」
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■夏期休暇に、ノルウェー旅行をしてきました。海外というと出張というおきまりのパターンなのですが、今回は完全にプライベートです。いろいろノルウェーについてエントリーしたいのですが、旅行中に撮った写真のデータが読めなくなり、現在、復旧作業中なんです。ということで、せめても…ということで、これです。フロム鉄道のマグカップです。
■ノルウェーの首都オスロからベルゲンという港町まで、ベルゲン急行が走っています。その途中の駅、ミュルダル駅からゾクネ・フィヨルドの港町であるフロムまで、このフロム鉄道が走っているのです。世界的に有名な鉄道です。写真が復活するかな…非常に心配です。それはともかく、そのフロムの土産物店で買ったマグカップです。カップの内側には、いろいろデータが書いてあります。このマグカップ、あまり使いすぎると、内側の文字が薄くなってしまいそうで…なかなか使えません。
■フロム鉄道に関しては、以下をお読みください。
地域エンパワねっとⅡ「報告会」
■次の日曜日の午後、瀬田キャンパスの8号館で、「地域エンパワねっとⅡ」の報告会が開催されます!!ご関心のある皆さん、ぜひご参加ください。
【日時】
2014年 9月7日(日)13:20 ~ 15:50
【会場】 (受付/ 13:00 ~) 龍谷大学 瀬田キャンパス 8 号館 103 教室
( 大津市瀬田大江町横谷1番 5)
【プログラム】(予定)
学生による活動発表 ・ ポスターセッション ・ 全体講評

■いつも「エンパワ」の報告会は、午前中に開催されるのですが、この日は、大津市の自治会のイベントが開催されます。「エンパワ」でご指導いただいている地域の皆さんの多くが、そのイベントにご参加になることから、「エンパワ」は午後からの開催とさせていただくことにしました。当日、学生たちは、それぞれチームごとにパワーポイントを使って口頭発表を行い(6分)、そのあとはポスターセッションで発表を行います。毎回、ご参加いただいた皆様からは、たくさんのご助言やご質問をいただいています。私たち教員のとっても「学びの場」になっています。
■この「報告会」は、「地域エンパワねっとⅠ」と「地域エンパワねっとⅡ」の最後に必ず開催しています。現在、「エンパワ」に取り組んでいる学生たちは6期生ですから、こんどの日曜日で12回目になります。このような地域との関係や、これまでの活動の蓄積は、龍谷大学社会学部にとってかけがえのないものです。これからも毎回の「報告会」を大切にしていきたいと思っています。
Stainless - Shinjuku
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■新宿駅は、日本一の乗降客数を誇る駅です。この動画は、ホームに立っている人びとを通りすぎる電車の窓からハイスピードカメラで撮影したもののようです。不思議です。都会に暮らす日本人であれば、当たり前のような通勤ラッシュの風景ですが、こうやって撮影すると、崇高さのようなものさえ感じられるから不思議です。
■この動画を撮影した写真家Adam Magyarさんは、「この作品は、写真と動画の境界に位置づけられるもの。延々と続く、電車待ちの人たちの姿はまさに、生ける彫刻なんだよ」と語っておられるそうです。なるほど…。「写真と動画の境界」というところがすごいですね。なんか、インスパイアされるものがあります。ハイスピードカメラを使うことで、通常では認識できない現実の異なる側面が浮かび上がってきます。下のURLをクリックして動画をご覧ください。
Google Zeitgeist: 2013年を振り返ろう
■2014年も残り4ヶ月を切った段階で、こんな話題でもないだろうと…と思いますが、ご容赦を。とりあえず。ここにアップさせてください。