特別展「チベットの仏教世界」
■今年のゴールデンウイークは、老母の退院や介護であたふたしていたので、1週間遅く休暇をいただき、昨日は、龍谷ミュージアムにいってきました。龍谷ミュージアムでは、現在、特別展「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」が開催されているからです。大変満足しました。もっとチベットの文化や歴史、またチベット仏教に関して教養があれば、もっともっとワクワクしただろうに…と思いました。「音声ガイド」を借りて、丁寧にひとつずつ展示を観覧しました。
■これまで、海外からのゲストをお連れしたことはありましたが、一個人として来たのは今回が初めてでした。もっと龍大関係者は利用しなくてはね。ところで、この博物館を龍大が計画していたとき、私、学内の委員だったんです。滋賀県立琵琶湖博物館の開設準備の仕事をしていた経験があるからでしょうが。そういうことからすれば、もっとこの博物館を利活用するようにしなくてはいけないと改めて思いました。
NPO法人「百菜劇場」
■先週の木曜日、近江八幡市にあるNPO法人「百菜劇場」の廣部さんを訪問しました。私は、1年生を対象にした「社会学入門演習」を担当していますが、その入門演習では6月7日(土)・8日(日)に、近江八幡市の西の湖畔にある2つの農村を「現地実習」として訪問し、いろいろ勉強をさせていただくことになっています。廣部さんには、この2つの農村とのあいだをつないでいただき、2日間にわたって「現地実習」でいろいろご指導いただくことになっています。
■この日は、まず「百菜劇場」の圃場を見学させていただきました。畑では、「自主保育」の活動をされているお母さんとお子さんたちが、アーティストを招いてワークショップをされていました。「百菜劇場」は、「農」をメインにおきながらも、様々なユニークな活動をされています。詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。圃場を見学したあとは、「現地実習」のプログラムの内容について協議させていただきました。以下は、ランチミーティングのときの写真です。ランチは、廣部さんのご案内で、近江八幡の旧市街地にある素敵なカフェ「茶楽」に連れて行っていただきました(「茶楽」のブログです)。元々、材木問屋の蔵だったようですが、素敵な雰囲気のカフェでした。ランチは、なすとじゃがいものひき肉オーブン焼き、ごはん、副菜、スープ、お茶、ミニデザート(山いもと小豆のモチモチケーキ)でした。満足しました〜。
今日の「地域エンパワねっとⅡ」
■今日は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」の合同授業が行われました。左の写真。授業のイントロで主担当教員である笠井先生が、書画カメラでひとつの写真記事を提示されました。最近話題になっている「896自治体で若年女性半減=2040年推計」というニュースです。元・岩手県知事で、総務大臣もされた増田寛也さんが座長の「日本創成会議」人口減少問題検討分科会の報告です。
■2040年時点の全国の市区町村別人口の推計をもとに、全体の約5割を占める896自治体で10年から40年までの間に若年女性(20~39歳)が半分以下に減ると試算し、「将来消滅する可能性がある」と指摘されています。また、40年時点で人口1万人を切る523自治体に関しては「消滅の可能性が高い」と分析しされています。ショッキングなニュースですよね。このニュース、NHKのクローズアップ現代でも「極点社会~新たな人口減少クライシス~」として報道されました。こういう現実が見えてきたからこそ、このような大きな社会の流れに抗う対策を地域のなかから摸索しなければなりません。「大津エンパワねっと」は、そういう現実ともつながっているのです。
■写真の右側は、1957年の「町の政治~べんきょうするお母さん」というドキュメンタリー映画です。「大津エンパワねっと」は、「エンパワメント」と「ネットワーク」の2つの言葉からの造語です。このドキュメンタリーは、高度経済成長が始まった(始まろうとしている)時期の、東京都国立町(現在の国立市)のおかあさんたちの取り組みに関する映画なのですが、「エンパワメント」とはどういうことなのかを考えるうえで、貴重な映画だと思います。ナレーション等には、今からすればいろいろ問題のある表現もありますが、「エンパワメント」と「まちづくり」と「民主主義」はつながっていることを実感できる素敵な映画だと思いました。この映画については、同僚の(お隣の研究室の)畑仲先生がご自身のプログにとりあげておられるので、ぜひその記事をお読みいただければと思います。
国際家族農業年(IYFF2014)がスタート
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■上記は、FAO日本事務所のサイトの記事です。FAOとは、「国際連合食料農業機関」のことです。この記事のなかで、そのFAOのグラジアノ・ダ・シルバ事務局長は、「我々は、2014年を国際家族農業年と制定することにより、ポスト2015開発アジェンダとゼロ・ハンガー・チャレンジに関する議論と共にミレニアム開発目標に沿った食料安全保障の改善そして天然資源を保全するといった、世界が今日直面している二重の緊急性に対応する上で、家族農家が中心的な存在であることを認識する」と述べています。
以下は、この記事からの引用です。
本国際年を推進する中心的な機関であるFAOを代表して、グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長は、「家族農業以外に持続可能な食料生産のパラダイムに近い存在はない。通常、家族農家とは、特化しない多様な農業活動によって環境と生物多様性を持続的に保全する上で中心的な役割となっている農業を意味する。」と述べた。
彼は、この国際年が対象とするものは、家族農家だけでなく、漁民や牧畜民、先住民の伝統的なコミュニティといった、世界で最も脆弱な人々であることを述べた。
「我々は、国や地域の開発において、家族農業を中心とした計画を実行する必要がある。また、各国政府が支援においてリーダーシップを果たすことで、家族農業の可能性を引き出すことができる。
これには、家族農家の生産性向上を支援する技術支援と方針を提供すること、適切な技術に農民達がアクセスできるようにすること、農民達が土地や水、クレジットや市場へのアクセスできるように改善すること、そして、更なる投資を可能にする環境の構築が含まれる」と付言した。
家族農家団体やネットワーク、国際及び地域機関、民間部門、市民社会、学界を含む誰もが家族農業の可能性を満たす中で果たすべき役割を有していると述べた。
■このようなFAOの主張が、どこまで実現するのかはわかりませんが、とても大切な主張だと思いました。私が参加している研究プロジェクトでは、流域ガバナンス、生物多様性、健全な栄養循環…といったことをキーワードにしていますが、「家族農家とは、特化しない多様な農業活動によって環境と生物多様性を持続的に保全する上で中心的な役割となっている農業を意味する」という部分は大いに共感します。人間と自然環境とを媒介する農業。人と自然環境との関係のあり方、農業を媒介として人と人の関係のあり方。その両者の関係のあり方が交叉するところに、注目する必要があります。そして、社会・文化と生態系からなる複合的なシステムのレジリエンスを維持・強化するという意味においてもとても重要だと思います。
■現代社会では、地球規模で、農業が貨幣経済的な利益をあげることに特化していく強い傾向があるように思います。また、生産された農産物は投資の対象にもなっています。そういった「金儲け」の手段に特化していく農業を、人びとの生活を維持していくために必要な基盤として取り戻すためには、ローカルな家族農家、そしてその家族農家の比較的近くに居住し、様々な意味で生産者である家族農家をサポートできる消費者。両者の相補的なネットワークの構築。そういったこれまでも地道に取り組まれてきた実践が、もっともっと注目されてよいのではないかと思います。「産業の論理」に支配された<大きな農>を政策的強化していくのではなく、「生活の論理」に基礎付けられた<小さな農>をネットワークのなかで育んでいくことに、未来の可能性は存在していると思います。
深草キャンパスにスターバックス!!
■私自身は、スターバックス…って、あんまり好きではないのですが、でも羨ましい。龍大のキャンパスにできるのですが、本部のある深草キャンパスにできるのです。学生が「溜まる」ことのできるスペース、いろんなところに必要かなと思っています。私のいる瀬田キャンパスにも、はやくできたらいいな〜。
純米大吟醸「湖風」
■先日、朝、研究室につくと、ドアのノブに紙袋がぶら下がっていました。中をみると、日本酒です。お世話になっているある方が、1本わけてくださっていたのです。写真がその日本酒です。これは、滋賀県立大学の学生チームがプロデュースし、喜多酒蔵さんで醸した純米大吟醸「湖風」です。「こふう」と読みます。彦根市の八坂という琵琶湖の湖岸にキャンパスがあるので、そこからのネーミングだと思います。以下は、この「湖風」の発売に関する滋賀県立大学のホームページの記事からの引用です。
このたび、学生が商品企画から販売プロモーションまで携わる産学共同企画「滋賀県立大学日本酒プロジェクト」による、2年目の純米大吟醸「湖風」が完成し、4月上旬より発売を開始します。
第2期プロジェクトは昨年10月から始動し、酒造見学・酒造研修・新酒しぼり、学内試飲会などを実施してきました。今作の「湖風」では、大学付近の農家と契約栽培した、環境こだわり農産物認証を受けた「日本晴」を使用し、味にふくらみを持たすことができました。
■概要
分 類 :純米大吟醸
精米歩合 :50%
アルコール度数:原酒17.4%,生酒・火入れ16.3%
日本酒度 :+4.4
酸 度 :1.6
アミノ酸度:1.1■容量・小売希望価格
720ml 1,575円(税込)
1,800ml 3,150円(税込)■商品・販売に関する問い合わせ
滋賀県立大学生活協同組合本部
Tel:0749-25-4830■酒造元
喜多酒蔵株式会社
滋賀県東近江市池田町1129
Tel:0749-22-2505
■この「湖風」、親しい人たちと美味しくいただきました。
社会学入門演習2014
■担当している1年生の「社会学入門演習」の様子です。6月7日・8日「現地実習」として、近江八幡市の西の湖のそば(水郷地帯)にある2つの農村を訪問し、村づくりの活動やかつての水郷地帯の暮らし等について、いろいろ勉強させていただく予定になっています。
■私が担当するクラスは、男子が9名、女子が10名です。写真は、5つのグループに分かれて、現地実習の地域に関して事前学習をしているところです。楽しそうにやっていますね〜。けっこうなことです。それから、もうひとつ。私をサポートしてくれる優秀なTA(ティーチング・アシスタント)のMさんも頑張っています。ちなみに、一番下の段の右側の写真がMさんです。学部の4年生です。期待していますよ〜。
近鉄大阪難波駅の観光特急「しまかぜ」
■先週の土曜日、入院していた老母が急遽退院することになりました。ということもあり、土・日・月と、3日連続で介護をすることになりました。片道2時間半近くかかるため、なかなかハードなGWになりました。それでも、小さな幸せ…っていうんでしょうか、偶然にも、素敵な出逢いがありました。母の家にいこうと近鉄・大阪難波駅に降りたときです。反対側のホームに停車しているのは…、そうです、観光特急「しまかぜ」です。大阪や名古屋と三重県の賢島とを結ぶ特急電車です。実際にしっかり見たのは今回が初めてでした。カッコイイですね〜。
■この「しまかぜ」、相当に人気があるらしく、だいぶ先まで予約でうっています。賢島にいくために乗るというよりも、賢島にいく電車の旅を楽しむ…というほうが正確かもしれません。「しまかぜ」の公式サイトでは、「伊勢志摩の晴れやかな空をイメージして、車両はブルーを基調にカラーリング。先頭車両の6枚のガラスを用いた多面体のフロントデザインは、シャープさと躍動感を表現しています」と説明していますが、とってもカッコイイのです。日帰りでもよいから、ちょっとしたプチ家族旅行をしてみたいのですが、できるかな〜…。新緑の季節に乗車すると、風景は最高なんでしょうが…そんな時間はとることができませんね〜。残念。ということで、広告の動画でを貼付けておきます。乗りたいな〜。本当に…。