『東京百景』(又吉直樹)
▪︎朝、大学にいってメールボックスを確認すると、本が届いていました。芥川賞受賞で最近話題の、お笑い芸人ピース・又吉直樹さんの『東京百景』という本です。これは、東京の様々な地名と、彼のそこでの体験や妄想・想像が織り込まれた不思議なエッセーのような内容です。でも、エッセーなんだろうか…という気もします。半分は、彼の頭や心のなかから浮かんだ想像された世界だからです。こういう、不思議なテイスト、嫌いではありません。というか、むしろ好きです。
▪︎この本は、facebookで交流のある卒業生から教えてもらいました。コミュニテイ・マネジメント学科の方です。素敵な本をご紹介くださり、Tさん、ありがとうございます。昨日は、この本を入手したことを、facebookにアップしました。すると、女性の方たちから、早速、反応がありました。「池尻大橋でオンオン泣きました」「 切なくて切なくて」とか、「出てすぐの時に読みました。文才はこの時から既に開花しております」といったコメントが寄せられました。私の印象にしかすぎませんが、又吉さんのファンは、圧倒的に女性が多いのでは…と思っています。
▪︎夏休みに読めること、楽しみにしています。
IT企業とともに「共助の地域社会」
▪︎昨日は、研究室に客人が来られました。滋賀県内のITベンチャー企業であるナスカの社長・井上昌宏さんです。井上さんからは、写真のような小さなビーコンとよばれる電波発信機を使って、超高齢社会のなかに「共助の地域社会」をあちこちに生み出していきたいというお話しを伺いました。徘徊される認知症の高齢者の方を、このビーコンを使って地域全体で見守っていきたいというお話しです。私も社長さんのお話しに大変刺激を受けて、脳みそが動き始めました。いろいろ、私も「地域社会の夢」を語らせていただきました。
▪︎こういう「夢を語りあう」段階って、とても幸せな気持ちになれます。今後も、井上さんにアドバイザーとして協力させていただくことになり、せっかくだからと、瀬田のREC(龍谷エクステンションセンター)にもお邪魔し、いろいろご相談をさせていただきました。この事業、「産官学+地域社会」連携、あるいは「産官学地連携」ということになるのでしょうか。RECの職員さんにも、適切なアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
吉武博通先生の講演会
▪︎昨晩は、事務職員向けの講演会に参加しました。「龍谷大学未来塾」という職員の有志グループが主催した講演会です。この「龍谷大学未来塾」とは、若手職員10人と管理職3人、合計13人の職員の皆さんが、大学職員としての資質を高めるために立ち上げられた自己研修のグループです。大変真面目に勉強会をされています。組織は縦割りで動いています。その縦割りの壁を越えて、志しを同じくする人たちが連携して大学全体のことを考え、勉強する…、こういう横のつながりがもっと必要だと私も思っています。
▪︎さて講演会ですが、講師は筑波大学の吉武博道先生でした。たいへん勉強になりました。吉武先生は、新日鉄製鐵株式会社で総務部長をながらくお勤めになったあと、筑波大学の教授に転身されました。筑波大学では、副学長、大学研究センター長をつとめられ、現在は、ビジネスサイエンス系教授をされています。ご講演の内容は、大学を取り巻く社会・経済の構図が大きく変化したことから、それぞれの大学は、より一層、独自の教育研究の高度化、質保証、社会への説明が求められるようになり、そのためには経営力の強化=経営資源(人・物・金・情報)の獲得と高度活用が必要になっている…というお話しから始まりました。
▪︎吉武先生のご講演の内容は多岐にわたりますが、その一部だけでもご紹介できればと思います。以下は、講演資料や記憶をもとにしたものです。あくまで私の要約です。その点をお断りしておきます。
大学という組織は、「経営体的組織」と「共同体的組織」が併存しているところに特徴がある。
前者は、共通目的、指揮命令系統が明確であり、大学の法人組織や事務組織がこちらにあたる。後者は、構成員の責任で自らの組織を規律づける点に特徴があり、教員組織はこちらにあたる。
そのこととも関連するが、大学のガバナンスには2つの側面がある。法人や大学の運営をステークホルダーの視点からどう「規律づけ」るか、そして共同体的組織において、いかに合意形成を図り自律的に組織運営するかが重要となる。そのような大学のガバナンスにおいては、「パワー」と「リーダーシップ」の違いを踏まえた議論がきちんとなされているかが問われる。
「パワー」とは、組織における個人の地位(権限)などに基づき、他者に影響を与える力です。「リーダーシップ」とは、目指す方向に向けて、メンバーの能動的な行動を引き出す能力(正直である、先見の明がある、仕事ができる、やる気にさせる)のことです。後者の「リーダーシップ」は、組織の幹部だけでなく、組織のあらゆるメンバーがもつことのできる能力であり、それは他者を「まきこむ力」である。
リーダーが最大の力を発揮するのは、模範となり、共通のビジョンを呼び起こし、プロセスに挑戦し、人びとを行動にかりたて、心から励ますときである。
リーダーシップとは人間関係。熱心にメンバーを導く人と、その人についていきたい人との関係。おたがいが尊敬と信頼で結ばれていれば、どんな逆境も乗り換え、偉大な功績を残すことができる。
リーダーシップとは、リーダーとメンバーの双方向のプロセスであり、この関係性なしには語れない。結びつきを求める人間の基本的な欲求を理解できなければ、リーダーシップのどんな戦略や戦術も、スキルや実践も、意味を持たない。正直である、先見の明がある、仕事ができる、やる気にさせる。信頼こそがリーダーシップの土台。
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たこ焼き器
■大変お見苦しいものをお見せしているかもしれません。なんて下手くそなたこ焼きなんでしょう。関西には、どの家庭にも必ずたこ焼き器があるという話しがあります。我が家にもあることを昨日思い出したのでした。ということで、晩御飯はたこ焼きになりました。とはいえ、このたこ焼き器を最後に使ったのは、おそらく15年前なんじゃないかと思います。すでに成人して家を出て独立した子どもたちが、まだ小学生の頃の話しかと思います。ということで、このたこ焼き器、非常に調子が悪かったのです。電気が途中で切れてしまうのです。なぜなんだろうな~。やはり、たこ焼き器はガス式の方がよいですね。
■とおもって調べたところ、amazonでも販売していることがわかりました。恐るべしamazon・・・。何でも売っているんですね~。ちなみに、本日調べたところ、「イワタニ カセットグリルたこ焼器 炎たこ 20穴 【レシピ・竹串5本付き】 CB-TK-A 」という商品が4,980円で販売されていました。カスタマーレビューも557、そのうちの449が星5つの評価です。これは、かなり高い評価ですよね。とはいえ、星1つの評価もあります…。それはともかく、「よさげだな~、ほしいな~」と思っています。もっとも、20個穴だから一度に20個できるわけですが、子どものいない歳をとった夫婦だけの家族なので、2ラウンド目に突入しても完食できるかどうかあやしいところがあります。
エンパワ8期生「地域エンパワねっとⅠ」報告会
▪︎今日は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっとコース」の「地域エンパワねっとⅠ」の報告会が開催されました。履修している2年生のグループが、地域の皆さんの前で自分たちの活動の成果を報告しました。報告会では、まずチームごとに6分間の口頭発表を行い、そのあとはポスターセッションで、地域の皆さんからご意見やアドバイスをいただくことになりました。トップの写真は、報告会が終了したあと、全員で撮った集合写真です。本当は、担当教員がさらに2名おられますが、午後に社会学部の教員が行う別の催しが京都で開催されることから、残念ながら写っておられません。
▪︎多くの学生は、多くの人の前で自分たちの活動を成果を発表する…というような経験をしたことがありません。前のチームが報告をしているあいだ、次のチームが舞台の横で待機するのですが、待機中のチームの様子からは、学生たちの緊張感がビシビシ伝わってきました。しかし、準備に時間をかけて努力してきただけあって、全チームともそれなりのレベルで発表できたのではないかと思います。こういうのって、経験を積まないとなかなか慣れないものです。大学を卒業するまでに、何度も、このような経験をしてもらいたいと思います。
▪︎口頭発表の次は、ボスターセッションです。各チームごとに、模造紙2枚のポスターを作成し、「地域エンパワねっとⅠ」の活動経過を、地域の皆さんに説明していきます。この場で、地域の皆さんから、様々な意見やアドバイスをいただき、その内容を大きなポストイットカードに書き留め、模造紙のポスターに貼り付けていきます。私自身は、この地域の皆さんとのやりとりが、非常に重要だと思っています。左の写真。ちょっと厳しいながらも愛情のこもったご意見をいただいています。学生たちの真剣な眼差しからも、そのことがわかるでしょう。
▪︎報告会の最後は、地域の代表の方から「講評」をいただきました。写真は、中央地区(中央学区と隣接する中心市街地を指します)のUさんです。学生たちの魂を揺さぶるような熱い「講評」でした。私は、とても感動しました。「大津エンパワねっと」を通して8年間お世話になってきているからこそ、このような「講評」をいただくことができるのだと思います。本当に、ありがたいことだと思います。
第39回「北船路野菜市」
▪︎大津の丸屋町商店街にある「大津百町館」前で、第39回「北船路野菜市」が開催されました。トマト、ミニトマト、ナス、万願寺とうがらし、伏見とうがらし、じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ…、そしてスイカが、協力農家から出荷されていました。スイカやトマトは、百町館の井戸の水を使って冷やしています。涼しげですね〜。
▪︎この日は、野菜市の前後に別の仕事があり、ほとんど野菜市にはいることができませんでした。短い時間のあいだに、来月末に開催される第4回「北船路かかし祭」に関する文書のチェックをすませました。この「北船路かかし祭」は、研究会の2期生が、2012年から始めたものです。研究会がプロデュースした日本酒「北船路」も、「北船路」を醸造してくださっている平井商店の奥様が、第1回目の「北船路かかし祭」に参加されたことがきっかけとなっています。「琵琶湖の眺望できるこの北船路の棚田で日本酒の原料である酒米が栽培できたら」、「北船路という村の名前は、日本酒にぴったり」といった奥様の一言を農家に伝えたところ、「それじゃ、酒米を栽培してみよう!!」ということになったのです。
▪︎今年の第4回「北船路かかし祭」は、8月30日(日)です。
エンパワねっと報告会のリハーサル
▪︎明後日、日曜日の午前中、「大津エンパワねっとコース」・「地域エンパワねっとⅠ」の報告会が開催されます。今日は、そのリハーサルの日でした。報告会の当日、学生たちは、パワーポイントを使って口頭発表を行い、そのあとはポスター発表も行い、お世話になった地域の皆様から様々な意見やアドバイスをいただくことになっています。学生のチーム数は9チーム。着々と準備を進めてきて余裕綽々でリハーサルを終えるチームもあれば、まだポスターや口頭発表用の原稿ができていないチームもあります。なかなか大変な感じ…です。でも、この「修羅場」を乗り越えていくことで、学生たちは少しずつ成長していきます。各チームの最後の集中力、かなりあがっているように思います。最後まで、頑張り抜いてほしいものです。
脇田ゼミのコンパ
▪︎昨日の最後は、ゼミのコンパでした。最近は、コンパという言葉は「死語」かもしれません。今時の学生の皆さんは、「飲み会」といいますから。もともとは、明治時代に生まれた学生言葉らしく、company(英語)やcompagnie(フランス語)が語源だと聞いています。コンパという言葉は使われなくなっていますが、合同コンパ=合コンという言葉としてかろうじて生き残っている…という感じでしょうか。
▪︎そのようなことはともかく、昨日は大変忙しい日だったので、学生とのコンパは自分にとって癒しになりました。今回のコンパは、一応、「3年生を歓迎する」という趣旨で、4年生が企画してくれたものです。本当は5月頃にすればよかったのですが、日程調整がなかなか難しく、昨日になってしまいました。時期的に遅いのですが、企画した4年生の気持ちがあふれたコンパでした。それぞれのテーブルに4年生が分散して、会話を盛り上げるように頑張っているのがとても印象的でした。私は、仕事の関係でコンパの開始時間よりも30分ほど遅く到着しましたが、私が到着したときには、ずいぶん盛り上がっていました。
▪︎今年の8月末には、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」が主催する農村・都市交流イベント「第4回かかし祭」が開催されます。今回は、私たちと同じく、農業に取り組もうとしている社会人グループの皆さんのご協力もいただきながら開催することになっています。研究会としても、4年生と3年生の連携をさらに強めて、頑張って取り組んでもらいたいと思っています。
滋賀県庁で意見交換
▪︎今日は、一日、移動の日でした。移動の連続でしたが、充実した一日だったように思います。午前中、大津市役所で「市長と都市計画審議会との懇談会」が開催されました。都市計画審議会の審議会会長や、大津市都市計画マスタープラン案策定専門部会部会長のお二人と一緒に、市役所で越直美市長と懇談をしてきました。私は大津市の都市計画審議会の委員で、同時に大津市都市計画マスタープラン案策定専門部会の部会長職代理者という仕事をしているためです。市長との懇談は、30分の予定が1時間に延びました。大津市の将来像に関して有意義なお話しができたと思います。市長との懇談を終えたあとは、市役所内で、都市計画課の皆さんと一緒に、来月開催される都市計画マスタープラン案策定専門部会の打ち合わせを行いました。
▪︎午後は、滋賀県庁に移動しました。まずは、今年の夏に行う社会調査実習に関連してご挨拶をするために、農林水産部農村振興課を訪問しました。社会調査実習では、東近江市で取り組まれている「魚のゆりかご水田」事業に関してひとつの農村で聞き取り調査を行いますが、同時に、農村振興課の職員の方には、「魚のゆりかご水田」を推進する滋賀県の政策に関してお話しを伺わせていただくことになっています。農村振興課のあとは、琵琶湖環境部の琵琶湖政策課に移動。琵琶湖政策課のヨシ帯保全に関する会議に関して簡単な相談。そして、三番目には琵琶湖環境部の森林政策課を訪問しました。私が参加している総合地球環境学研究所(大学共同利用機関法人・人間文化研究機構)の研究プロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」に関連して、意見交換を行うためです。私が森林政策課に伺ったときには、すでにプロジェクトリーダーの奥田さんや、研究員の浅野さん、そしてプロジェクトメンバーである京都大学の大手さんがすでに到着されていました。また、自然環境保全課の職員の方たちも集まっていました。意見交換は、1時間半におよびましたが、プロジェクトの趣旨をご理解いただくとともに、連携関係を模索していくことにもなりました。ありがたいことです。
▪︎滋賀県庁のあとは、深草キャンパスに移動。「2015年度前期「5長推進会議」集中審議 部局ヒアリング」が行われたからです。「5長」とは、龍谷大学の「第5期長期計画」のことです。この長期計画を推進するのが「推進会議」。大学の理事の皆さんから構成されています。今日は、その理事の皆さんから、「第5期長期計画」の後半期(第2期中期計画)の研究部の検討課題について、いろいろヒアリングを受けました。30分という短い時間でしたが、研究部の考え方について、理事の皆さんにご理解いただけたかなと思います。と、同時に、さらなる課題も見えてきました。ヒアリングのあとは、部課長の皆さんと、ヒアリングのさいの内容に関して意見交換をしました。そして、昨日の最後の移動です。こんどは、瀬田に移動になります。最後の仕事は、ゼミ生との「飲み会」=コンパです。今日一日の最後の仕事を楽しみます。