PCR検査とワクチン摂取

■今朝、大学のホームページで発表された「緊急事態宣言の再延長による授業活動制限「レベル3」の継続について」を読みました。その発表では以下のように書かれていました。

深草キャンパスにて学生・教職員を対象とした京都府によるPCR検査が行われます。また、感染者や濃厚接触者となった一人暮らしの学生に食の提供をはじめとした支援を実施いたします。これらについては改めてお知らせします。

■とても良いことですね。ただし、深草キャンパスというのが…。私は滋賀県の瀬田キャンパスに勤務しているので、PCR検査が受けられないのか、それとも深草キャンパスまで行けば、京都府に本部のある大学の教員として受けられるのか…。どうだろう。おそらく後者なんじゃ…と思っていると、担当の職員の方が、「京都府が実施する行政のモニタリング検査なので場所は深草だけですが、深草に行けば瀬田の学生、教職員もPCR検査を受検できます」と教えてくださいました。私は基本、滋賀県内にいるので、京都にまで出かけて検査をするのかどうか…が少し気になります。

■ところで、ゼミは、現在ハイブリッド型。対面式とオンラインの両方でやっています。最初はオンラインを希望する学生の数は少なかったのですが、少しずつ増えてきました。リスクがとても気になってきたのだろうと思います。そのようにリスクに注意を払うこと、それはそれで良いことかとは思います。ただ、4回生については、ゼミのある日しか大学に来なくなっています。「少なくともゼミのある日くらいは、図書館に籠りなさい」と言っているのですが、オンラインになるとその機会が極端に減ってしまうのではないでしょうか。本人たちは気にしていないでしょうね。困ったことです。

■PCR検査だけでなく、ワクチン摂取も集団を単位としてで行って欲しいなと思います。企業も会社単位でとか、複数の会社が入っているビル単位でとか、まとまってワクチンを打てるようになれば、その次は大学単位、学校単位というのはありだと思うのですが、どうなるでしょう。

創立記念・親鸞聖人降誕会法要


■先週の金曜日、創立記念・親鸞聖人降誕会法要がYouTubeのライブ中継で行われました。ネットを通してですが、私も視聴させていただきました。また、法要のあとは、浄土真宗本願寺派熊本教区勝明寺副住職である木下明水さんの記念講演を拝聴いたしました。

■法要で式辞で入澤崇学長は、学生時代に仏教の思想を理解するために「補助線」としてエーリッヒ・フロムの『生きるということ』を読んだ経験を話されました。以下は、学長のツイートです。

「コロナ禍におけるオンライン選考に向けて」

■少し以前のことになりますが、今年の1月の龍谷大学のホームページに掲載されたキャリアセンターの試みに記事です。知りませんでした。しかも全国初。こうやって学内の色んな部署で前向きな試みをされていることを知ると、元気をいただくことができますね。ありがとうございます。

2021.01.14
不安を抱える学生からの相談が増加 コロナ禍におけるオンライン選考に向けて 全国初、オンライン選考用個別BOXを大学内設置

【本件のポイント】
・大学内にオンライン選考用個別BOXとして全国初※1の設置
・コロナ禍に伴い、就職活動における面接等のオンライン化が加速、学生からの相談が増加
・龍谷大学キャリアセンターでは、学生が良好なネット環境のもと、静穏かつ安心してオンライン選考に臨めるようオンライン選考用個別BOXをキャンパス内に設置

【本件の概要】
 2020年度はコロナ禍に伴い、選考をオンラインで実施する企業が多く見られました。
 本学でもオンライン選考を受ける学生が、自宅や大学構内に専用の場所等がなく、周囲の騒音、部屋の背景に不安を抱いているとの相談が増加していました。
 こういった多くの学生からの問い合わせを受け、昨年度4月以降応急的にキャリアセンター内の企業対応や模擬面接用の部屋を貸し出していましたが、今後、コロナ収束後も対面での選考とオンライン選考が併用して実施されていくことを考慮し、学内で学生が安心してオンライン選考を受けることができる専用の環境を12月末~1月初旬にかけてキャンパス内に整備しました。
 本設備は1月18日(月)から稼働、就職活動における企業との面接やグループディスカッション、またインターシップの選考などでの使用等、幅広く活用していく予定です。
1.設置台数  深草キャンパス 3台  瀬田キャンパス 2台
2.利用目的  企業とのオンライン選考用
3.設置機種  OKAMURAテレキューブ   ※1 OKAMURAのテレキューブ大学導入は全国初
4.設置イメージ

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君たちがいて、僕が僕がいる。

■龍谷大学宗教部が、Twitterで興味深いツイートをされていました。以下のものです。

■ツイートの中では、喜劇俳優チャーリー浜さんの有名なギャグ「君たちが居て、僕が居る」を、仏教の「縁起の思想」と重ね合わせて解釈されています。なるほど、確かに「縁起」ですね。いろんな苦しみは、「自己」というものが確固たるものとして存在しているという考えや感覚を相対化します。ですから、有名なデカルトの「我思う、ゆえに我あり」(コギト・エルゴ・スム/Cogito ergo sum)とは逆ですね。こちらは、自己と他者との間に確固たる境界があることを前提とするような考え方でしょうか。仏教を研究したわけではないので、素人考えでしかないかもしれませんが、縁起の考え方に基づくと、いつも自己と他者(そして出来事や物事)との境界は揺らいでいる、関係がまずあって、その関係がその時々の人を形作っていく…ということになります。イメージとしては、社会心理学者で社会構成主義を唱えたケネス・J・ガーゲンの発想に近いようにも思います。

■この前の金曜日のことになります。2限は「地域エンパワねっと中央」(社会共生実習)でした。最初に話したのは、この宗教部のツイートでした。さすがにガーゲンのことまでは話しませんでしたが、地域連携型・課題解決型のプロジェクトである「地域エンパワねっと中央」では、地域の皆さん(他者)との関係の中で、活動が進んでいきます。他者との関係の中で、自分たちの活動が意味を持ち、自分たちが潜在的に持っていた力が引き出され、活かされることになるのです。現段階では、まだ、確かな実感を伴って理解することは難しいかもしれませんが、活動をする中で少しずつ「君たちが居て、僕がいる」を実感できるようになるのではないかと思います。そうあって欲しいと思います。

レベル2からレベル3へ引き上げ

■龍谷大学では、コロナウイルスが再び感染拡大していることから、活動制限レベルを「レベル2」から「レベル3」に引き上げました。活動制限レベルを「レベル2」から「レベル3」に引き上げると、授業については、ゼミ科目、実験・実習・実技科目は対面授業での実施を継続しますが、その他の授業科目についてはオンライン授業に実施形態を変更することになります。もちろん、さまざまな事情を抱えた学生の皆さんから申し出があれば、その学生さんに配慮して、対面授業においてもオンラインで配信するハイブリッドになります。

■うちの学長は、Twitterでよく情報発信していますが、今回のことについては「コロナ対応で神経の先端からチリチリ火花が出ている感じがします」とツイートしています。おそらく、各大学ともに、同様の苦労をされているのだと思います。私は、授業に加えて課外活動である吹奏楽部のことも心配しています。課外活動を支援する学生部や、吹奏楽部の指導者の皆さんともよく相談をしていきたいと思っています。他大学の状況をお聞きするに、龍谷大学は課外活動に対して大変理解がありるように思います。しかし、レベル3になるとこれまでのような練習はできなくなります。さらに、いろいろ工夫をしていかねばなりません。

他力本願

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■瀬田キャンパスに通学されている学生の皆さんのうち、おそらく社会学部と先端理工学部の皆さんは、バス停を降りて1号館の方に向かわれるでしょう。バス停から横断歩道を渡るとこの写真のような掲示板があります。私は、この掲示板から伝えられるメッセージを楽しみにしています。立ち止まって読むようにしています。新年度最初の掲示は、「他力本願」です。龍谷大学は浄土真宗本願寺派の宗門校ですが、その浄土真宗にとってとても大切な言葉が、この「他力本願」です。皆さんも、ぜひ一度立ち止まってご覧ください。

■新入生の皆さんのために、大学のホームページには[uri=https://www.ryukoku.ac.jp/freshers/]特設サイト[/url]が設けられています。そこには、学長からのメッセージと、先輩が西本願寺を案内する動画が期間限定ですがご覧になることができます。

瀬田キャンパスの入学式

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■昨日は大学本部のある深草キャンパスで入学式が行われました。そして今日は、瀬田キャンパスの入学式です。瀬田キャンパスには3つ学部があります。私の勤務する社会学部の入学式は2番目でした。とはいっても、コロナのために、学部長と研究科長以外の教員はオンラインでの参加になりました。3番目の農学部の入学式の前には、キャンパスでは新入生を歓迎するパレードが行われ、吹奏楽部も参加しました。部員の皆さん、張り切って演奏されていました。加えて、昨日から各学部の入学式の時にも演奏をおこなっています。

■吹奏楽部は、大学の大切な式典を支えるために大活躍しています。コロナのため演奏する機会がぐんと減ってしまった中で、このような演奏の「場」を与えていただけることに、感謝していることでしょう。新型コロナ感染が再び拡大しようとしているこの時期に、なんとか入学式を行うことができました。よかったです。また、昨年度入学された、現在2回生の学生の皆さんのために入学式が行われます。私も含めて多くの皆さんが、「毎年当たり前のようにできていたことが、実は当たり前でなく、大変有難いことなのだ」と改めて気づかれたのではないでしょうか。

校友会報92号

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■校友会報について、以下の連絡がありました。ぜひご覧ください。

2020年度下半期、校友会の主な事業はオンラインでの開催となりました。
オンラインでのホームカミングデー、龍谷賞や校友会賞の贈呈式、全国支部長会など従来とはプログラムを変えることになり、初めて尽くしでしたが、国内外からのご参加をいただき、オンラインだからこそ初めて参加できたという方もおられ、オンラインの良さも感じられました。
その様子をぜひ、ご覧いただきたいと思います。

また、今号は「若手のお店紹介」という特集を企画しました。卒業後5年以内の卒業生のこだわりのお店をご紹介しています。今号も隅々まで見逃せない情報満載です。

校友会報92号 [PDF]

広報誌「龍谷」No.91

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■広報誌「龍谷」のデジタル版です。メールで連絡がありました。皆さんも、ぜひご覧ください。

今回の広報誌「龍谷」91号では、入澤崇学長と女優のサヘル・ローズさんとの対談や、コロナ禍で活動自粛を余儀なくされる中、課外活動の輝かしい結果を残した学生や、様々な活動・研究に取り組む学生・教員について紹介しています。

また2020年度からスタートした本学の将来計画「基本構想400」のビジョンをより明確に浸透させていくために、今春よりこれまで推進してきた本学のブランディングを一部アップデートします。それに合わせて広報誌「龍谷」91号より、デザインを一新いたしました。

「1年越しに「晴れの日」 コロナで中止の入学式実施へ―明治や青学、阪大など」

■時事通信ドットコムニュースで、「1年越しに「晴れの日」 コロナで中止の入学式実施へ―明治や青学、阪大など」という記事を読みました。

■2020年度、多くの大学で入学式が中止になりました。そしてキャンパスに一度も入ることがないまま、オンラインで授業が始まりました。これは困ったことだなと思っています。人は人生において、何度も通過儀礼を経験します。通過儀礼とは、出生、成人、結婚、死といった人が生まれてから亡くなるまでの間に、次のステージに進むために行われます。かつて成人式は元服と呼ばれましたが、元服式のあとは、一人前として地域コミュニティで扱われることになります。元服式の前の自分と元服式の後の自分とでは、中身はほとんど変わっていないにもかかわらず、人生の新しいステージに進むことで別人になったような気持ちになります。本人にも自覚が生まれます。これが、通過儀礼の持つはたらきです。ですから、入学式も、広い意味で通過儀礼といっても間違いがないと思います。龍谷大学では仏式の入学式と卒業式が、本部のある深草キャンパスと瀬田キャンパスの体育館で挙行されます。式場の前には、「南無阿弥陀仏」の六文字の名号が掲げられます。仏式の式典に身を置くことで、浄土真宗の宗門校である龍谷大学の学生になったことを深く自覚する場になります。そのような意味で、入学式はイニシエーションでもあります。イニシエーションとは、地域コミュニティや団体の正式な成員として認めるための儀式のことです。それぞれの学生は、人によって受け止め方には濃淡があるでしょうが、「今日から自分は龍谷大学の学生になった」と自覚することになるわけです。

■しかし、2020年度は、通過儀礼そしてイニシエーションとしての入学式が中止になりました。キャンパスに行くことがないままに、なんとなく、ずるずると大学生になっていったわけです。一人一人に聞いたわけではありませんが、これは学生の皆さんにとってはもちろん、大学にとっても、大変居心地の悪い状況のまま現在に至っているということになります。少なくとも、私はそうです。

■ですから、記事のように、すでに入学して勉学に取り組んでいるけれども、やはり入学式を実施しようという大学が複数出てくることにとても納得がいきます。記事の中では、明治大学の関係者が、「1年遅れになるが、入学式という晴れの日を祝い、明治大学生としての自覚と誇りを持てる式典を目指す」と意気込んでおられること、とてもよく理解できます。青山学院大学では、3月末に1年生(関西だと1回生)の入学式を行います。副学長は、「学生同士や教員らとの生身のやりとりで得られるものこそ大学での学び。改めておめでとうの気持ちと、一緒に学ぼうとのメッセージを伝えたい」と話されています。そのお気持ちも、すごく共感します。ただ、記事を読んでいると、学内外の大きな施設で入学式を実施されるようです。日本の全ての大学がこのような形で入学式を行っているわけではありません。龍谷大学の場合だと、2日に分けて各学部ごとに入学式が実施されます。龍谷大学には、9つの学部と短期学部があります。コロナ感染に十分に配慮しながら、1年遅れの入学式を行うことは、空間的にも時間的にもかなり無理があるように思います。では、どうするのか。ここからが問題ですね。大学全体として、1年遅れの入学式のことは聞いていません。学部ではどうでしょうか。さらに学科では…。入学式に替わることを1回生の皆さんが経験することは可能でしょうか。

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