スカイランタンのイベント
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■昨日、大津京にある商業施設「ブランチ大津京」でスカイランタンのイベントがありました。たまたまブランチに買い物に来ていた1人の学生と合流し、このイベントを見学しました。「地域エンパワねっと」で取り組む地域での活動の参考になったら良いなと思います。
■このようなランタンを使ったイベント、最近は、全国のあちこちで開催されていますね。もともとは、小さな燃料に火を灯して、その熱で紙で作った袋状のランタンを空に飛ばす、熱気球のようなものだったのですが、最近は、安全性を考えて、熱ではなくてヘリウムガスを利用することが多いようです。また、袋状のランタンの灯りですが、火を灯す代わりにLEDのライトを使用することが多いようです。しかも、どこかに飛んでいって迷惑にならないように、凧糸でつないでその凧糸の端には重りがついて飛んでいかないようになっています。ですから、あまり高くまでランタンが浮かんでいくわけではないのですが、それでも幻想的な雰囲気を味わうことはできます。
仰木の直売所「わさいな〜仰木」
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■仰木の直売所「わさいな〜仰木」。美味しくて、安くて(値段はキャプションで)、しかも「近い」。この近いという点が「地産地消」的にはとても大切です。中山間地域、棚田の農村である仰木の高齢者の皆さんが、自家消費用の野菜+αを生産されているわけですが、そのα部分を直売所に出荷されています。生きがい+お小遣い稼ぎ…ですかね。私たち消費者にとっては、安心+安全な食べ物を自宅の近くで入手できるというわけです。
■まあ、そのような話を直売所のお世話をされている村の方といろいろ話をするのも楽しいわけです。この日買ったのは、以下の通りです。ホウレンソウ110円、キクナ100円、カブ120円、白菜170円、里芋180円、柚子150円、下仁田ネギ200円、ネギ100円、卵310円、ミカンのケーキ180円、漬物140円、リース700円。食べ物で一番高いのは卵だが、すべて200円まで。リースは、素朴なものですが、これは室内に飾ることにしました。玄関のドアには、別のリースを飾っています。
■そう、食べ物以外にも、リースなんぞを売っておられるのです。「リースを作るための材料も売って欲しいな〜、売れるんじゃないのかな…」みたいな話や、「自分の畑に収穫に行くのが大変なおばあちゃんの代わりに、私がバイトしますよ。バイト代は現物支給でいいです」みたいな話をお世話をされている村の方とお話ししました。仰木には3つの集落があります。こり直売所、集落を超えて、自分たちの資金で運営されているようです。法人格はなく、任意団体とのことでした。ついつい、聞き取り調査のようなことを初めてしまうのですが、この直売所に出荷する人たちが固定化しているという話もお聞きする腰とができました。こういう活性化の取り組みに関心がある人と、そうでない人とに分かれているということのようです。また詳しく、お話をお聞きしてみたいと思います。
週末に束の間の慰労
■文理融合型研究プロジェクトの成果をまとめた本の編集で、身も心も疲れ果てたました(本は只今印刷中です)。ということで、自分で自分を慰労するために景色の良い滋賀県内の旅館で1泊してきました。部屋にチェックインした後、早速、部屋についた露天風呂に入り身体を暖めました。そして、部屋の中に置かれているマッサージチェアに座って、身体をマッサージしてもらいました。最近のマッサージチェアは、複雑なことができますね。ちょっと痛かったのですが、身体をよく揉みほぐすことができました。もっとも、残念なことに、慰労のはずが、事務仕事の締め切りが迫っており、パソコンを持参しているところが悲しかったわけですが…。
■部屋の窓からは、湖北の山々と、琵琶湖の竹生島が見えます。遠くには、沖島、八幡山、比良山系、そしてずっと遠くには比叡の山々が見えました。ということは、方角的には、我が家の屋根も見えるはずです。まあ、実際に、肉眼ではもちろん、一般向けのスコープ等ではわからないとは思いますが。
ひさしぶりの高島「ワニカフェ」

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■ひっ…さしぶりに、高島の「ワニカフェ」にお邪魔しました。最近、facebookの更新はストップされているし(おそらくお考えがあって)、どうされているのかなと思っていましたが、岡野将広さんご夫妻、お元気にされていました。ランチを頂くためにお店に伺ったのですが、お客さんがいっぱいで大変お忙しくされていました。もちろん、コロナ対策をしっかりされた上でですので、大変だと思います。このコロナ禍の中で、応援している知り合いのお店や、親しくさせていただいているお店が、忙しくされているということは、基本的には良いことだと思うんですが、どうなんでしょうね。ともかくお会いできて嬉しかったです。
■コロナでかなりお疲れのようではありましたが、店内の黒板にチョークで書かれたメッセージからは、お店のコンセプトがよりクリアに、よりシャープに発信されているように感じました。店内には、食材を提供してくださる、連携されている有機農家の写真も飾ってありました。「ワニカフェ」は、地元の有機農家の野菜を使った料理がとても美味しいお店です。身体にも気持ちにも優しいお料理です。それから有機農家と連携した「高島マーケット」、素晴らしい社会的な取り組みだと思います。頑張っておられます。今日は仕事に集中されていたので、別の日にまたご飯をいただきに行きお話しを伺いたいと思います。お土産に、琵琶湖のエビを使った「ワニカフェ」の「びわ湖川エビスパイスカレー」(レトルト)を購入しました。琵琶湖の沖島の猟師さんが獲った琵琶湖のエビを素材として製造されたカレーです。
■この「びわ湖川エビスパイスカレー」を紹介するパンフレットに、「びわ湖でしか生まれないカレー」(写真・文 オザキ マサキ)に、岡野さんのことが次のように書かれていました。
彼は移住先の滋賀県高島市で2013年にカフェを開いた。開店当初は、地方で食材を揃えることの難しさにびっくりしたという。彼が修行をしていた京都や大阪では、いつでも、使いたい食材が簡単に入手できるからだ。そこで彼は、自分がほしいものではなく、その土地に、その時期にしかない食材を使うことにした。しかし、限られた食材に合わせて料理を作ることは簡単ではなく、ひたすら食材を研究し、創意工夫を重ねるしかなかった。だが結果的にそのことがお店の骨格となり、県外からも客が訪れる人気店になった。ぼくも写真を撮るときは、こちらが被写体に合わせていくことを意識しているので、彼のその姿勢にはとても共感を覚えた。そして、「カレーを通してびわ湖を知ってほしい」という想いでつくったのが『びわ湖川エビスパスイカレー』だ。
■素晴らしいですね。私もとても共感します(特に共感したところ、太字にしました)。フランスの人類学者、レヴィ=ストロースが、「プラクシス」と「ポイエーシス」の概念について説明している講演録を読みました。ここではこれらの概念について説明はしませんが、岡野さんの料理人としてのスタイルは「ポイエーシス」だと思います(自分の備忘録として書いておきます)。素敵です。また、以前にもワニカフェについて書いた時に説明したと思いますが、ワニカフェは、生産者と消費者のふたつの輪が繋がることを目指して経営されています(爬虫類のワニとは違うわけですが、店内の黒板に描かれたチョークのイラストには、さりげなく、琵琶湖から上陸してきたワニが描かれています)。「高島マーケット」も、この「びわ湖川エビスパイスカレー」にも、そのような岡野さんご夫妻の思いがギュッと詰まっていると思います。これからの時代、こういったローカルで小さな互いを支え合う仕組み、広い意味での共助の仕組みが、とても大切になってくると思います。このようなローカルで小さな互いを支え合う仕組みは、おそらくイヴァン・イリイチのいう「自立共生」(Conviviality : コンヴィヴィアリティ)という概念と関係しているはずです。
■私は、NPO法人「琵琶故知新」の理事長としても、岡野さんご夫妻のように「琵琶湖のことを思ってお店をされている店主さんたちと、もっともっと親しくなりたいな〜。お話を伺いたいな〜」と思っています。
「阪本屋」さんと「平井商店」さんのコラボ
■鮒寿司の老舗「阪本屋」さんが、酒類販売免許を取得されました。鮒寿司や佃煮と大津の日本酒をセットで販売されます。日本酒は、大津百町の酒蔵「平井商店」さん。「阪本屋」さんと「平井商店」さんとは、発酵をキーワードに様々な催事で連携されてきました。今回は、その連携をさらに一歩進められたとい感じなのかな。とても嬉しいです。
■ちなみに、「北船路」は、もう卒業しましたが私のゼミの学生たちがプロデュースした銘柄です。ラベルも学生たちがデザインしました。あの頃は、単位にはならないけれど、学生たちは面白がって色々社会的活動に取り組んでいたな〜。ちなみに、この「北船路」、平井商店さんのおかげで大津の地域ブランドに選ばれています。
■皆さん、ぜひご注文ください。よろしくお願いいたします。
「土窯ラブストーリー vol.3 ふたりの土窯」
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■昨日は、井上 茜さんやウエノ チシンくんからお誘いいただき、「土窯ラブストーリー vol.3 ふたりの土窯」というイベントに家族で参加してきました。東近江市にあるヘムスロイド村(様々な工房が集まった施設)の中で開催されました。ウエノくんご夫妻は、このヘムスロイド村の中の1棟で「BASE FOR REST」というカフェとヨガスタジオが一緒になったお店を経営されています。でも、ウエノくんは農業もやるし、大工もやるし、猟師もしています。また、仲間と一緒に「SHARE WILD PROJECT」というプロジェクトもやっている。ウエノくんはずいぶん年下だけど、私のようなおじいさんからみても、なんだかカッコいいやつです。この「BASE FOR REST」、仲間が集う基地という感じでもありますね。
■我が家から会場のヘムスロイド村までは、Googleによれば車で1時間ちょっとということだったのですが、琵琶湖大橋の辺りで渋滞に巻き込まれ、近江八幡市内でも渋滞に巻き込まれ…予定では16時頃に到着のはずだったのですが、実際の到着は17時を過ぎていました。すっかり薄暗くなっていました。でも、写真をご覧いただけばわかるように、素敵な雰囲気が迎えてくれたわけです。大人も子ども、みなさん楽しそうにされているって素敵ですね〜。大人たちが楽し時間を過ごしているそばで、子どもたちがその雰囲気を感じながら遊ぶことって、とても大切だと思うんですよね。
■昨日のこのイベントのメインは、「美味しいピザをみんなと一緒に食べる」ことでしたご、ただのピザではありません。井上茜さんが奮闘し、工夫を凝らしたピザです。野生の鹿肉のピザも出てきました。ジビエですね。美味しかったよ〜。この美味しいピザを焼く窯は、古民家の土壁の土を利用して作られたものなのだそうです。もちろん、ウエノくんや仲間の皆さんは、そのような「こだわり」を楽しんでおられるのだと思います。
■私は、遅れた時間を取り返そうと?!、早いピッチでビールとワインを飲んだせいか、ずいぶん酔っ払ってしまいましたが、いろんな方達とお話をすることができました。井上茜さんのお連れ合い、井上 泰夫くんとも、本当にひさしぶりだったな〜。日本語の達者なフランス人の男性Sébastien Moutonさんとも知り合いになりました。修験道に関心があり、実践もされているようで、面白い人でしたよ〜。うちの庭の世話をしてくださっている庭師さんともお友達のようで、そのことでもいろいろ盛り上がりました。
近江舞子
■先週の土曜日、時間を作って大津市の北部にある近江舞子まで行きました。湖西道路を使って車で行けば、我が家からは30分ほどで行くことができます。ところで、なぜ近江舞子まで行ったのかといえば、大津を中心にジャズで活動している知人が演奏するジャズのライブが琵琶湖の湖岸にあるカフェで開催されることになったからです。ジャズオルガンの小野みどりさん、ギターのZAZOUさん、ドラムの戸田代武さんの3人による「小野みどり BIWAKO TRIO」のジャズライブです。このお3人のうち、私の知人は、ZAZOUさんと戸田代武さんになります。ずいぶん昔になりますが、大津の街中で初めてジャズフェスティバルを開催したときにお知り合いになりました。ジャズとは別に、それぞれ本業をお持ちなわけですが、様々な場所でジャズのライブ演奏をされています。
■ZAZOU(ザズー)さんのお名前、もちろん本名は別にお持ちです。ジャズのライブの時は、このようなお名前で呼ばれておられるようです。ジャズのお仲間からは、「ザさん」と呼ばれておられますが、正式にはZAZOUだったわけですね。で、ZAZOUって何?ということになります。フランス語では「ジャズマニア」、「JAZZに酔いしれている」という意味のスラングとのことです。 第二次大戦中、パリはナチスドイツに占領されていましたが、ナチスドイツに抵抗するレジスタンスに加わることはなく、もちろんナチスにも加わわることもなく、戦時中でもジャズに夢中だった若者たちをZAZOUと呼んでいたようです(ライブの中での小野みどりさんによる説明)。
■ライブは、17時からでしたが、少し早めに到着して、近江舞子の浜を散策しました。台風がやってきていたので心配してましたが、滋賀県からは離れていきました。雨は降りませんでした。近江舞子の浜から見る琵琶湖は、とても透明度が高いなと思いました。普段は、南湖と北湖の入り口しか見ていないせいか、余計にそう思いました。
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underwaterのイノウエダイスケさんにお会いする。
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■先週の土曜日、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事長として、イノウエダイスケさんにインタビューさせていただきました。イノウエさんは、「underwater」というタイトルで、京都や琵琶湖の川に生息する魚たちの様子を動画作品にまとめて発表されています。イノウエさんの公式サイト(イノウエさんはポートフォリオと呼んでおられますが)のプロフィールによれは、私の子どもの世代に近い、2人の男の子のお父さんです。お若いです。お仕事では、一級建築士として設計をされています。
■私は、たまたまTwitterでイノウエさんのことを知り、作品の数々に大変感動しました。そして、とうとう実際にお会いしてお話を伺わせていただきたいと、私の方から無理にお願いをしたのです。イノウエさんのことについては、このブログでも一度ご紹介しています。「UNDER WATER」。こちらもご覧いただければと思います。
■イノウエさんへのインタビュー、大変充実したものでした。思わず、インタビューであることを忘れて、淡水魚・川談義を楽しんでいる自分にふと気がついてしまいました。楽しかったな〜。少し時間がかかるかもしれないけれど、インタビューをもとに作成した記事は、「琵琶故知新」の公式サイトに掲載させていただく予定です。インタビューをさせていただいたのは、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事で、「琵琶故知新」設立の母体となった市民グループ「水草は宝の山」代表の山田英二さんが経営される民宿「きよみ荘」の前にある真野浜です。美しい浜です。そして、背中の男性がイノウエさんです。イノウエさんへのインタビューを、山田さんにお願いをして、真野浜と琵琶湖の北湖を眺めることのできる「きよみ荘」の食堂でさせていただきました。
■イノウエさんの作品をご覧になって、生態学、生物学にとっても価値があるとお考えになる人もおられると思います。もちろん、そうなのかもしれません。しかし、私には、イノウエさんの「心象風景」であるように思えました。「心象風景」とは、「現実ではない、心の中に浮かんだ架空の風景」のことを言います。こう書いてしまうと誤解を招くかもしれません。イノウエさんの作品は、確かに現実を写したものなのですから。しかし、イノウエさんの作品からは、イノウエさんがこれまで川との関わり、淡水魚と関わってきた長い時間と、そしてそのような時間の中で醸されてきた優しい眼差しが浮かび上がってくるように思うのです。どのような作品にするのか、どのようなフレームの中で淡水魚の生き様を捉えるのか、そのような眼差しが作品のメタレベルのところにしっかりと存在しているように思うのです。
■さてさて。私はプロのライターではないので、「琵琶故知新」の公式サイトにイノウエさんへのインタビューを記事としてアップするのには少し時間がかかるかもしれませんが、どうか楽しみにしていただければと思います。
古民家カフェ
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■棚田で有名な大津市仰木にある古民家カフェです。JR「おごと温泉駅」から山のほうに登って行ったところにあります。散歩やハイキングのつもりならば歩いていけると思います。仰木は少し標高の高いところにあります。こちらの古民家カフェ、「里山のDaidoko Lulu」さんです。女性の方が、ご実家を少しだけ改装してカフェを開業されています。同様の古民家カフェは、私の知る限り、この仰木にもう1軒あります。
■窓際のテーブルに座りました。もともとは、縁側だった場所です。というか、縁側にテーブルをおいておられるわけですね。窓からは、仰木の棚田が見えました。ほとんど、稲刈りは終わっています。その向こうには大きな住宅地があり、さらに向こうには琵琶湖の南湖がみえます。なかなか落ち着くお店ですね。こちらのカフェ、自宅近くにあるので家族と昼ごはんを食べに寄せていただきましたが、すでに4人の女性の皆さんがランチを楽しんでおられました。私が頼んだのは、こんなランチ。ハンバーグを中心とした献立ですが、小さなお皿や小鉢の副菜が素晴らしい。みんなとても美味しく身体に優しいお味がしました。ちょっと嬉しくなりますね。お米は、確か仰木で収穫された新米だったと思います。いろいろ忙しく気持ちが落ち着かない中、短時間ですが、ほっとした時間をいただくことができました。
■こういった古民家カフェ、街中にある京都や大津であれば町家と呼ばれる伝統的木造建築であれば多いと思うのですが、農村部での古民家カフェって、どれほどあるんでしょう。少し気になっています。先日も、三重県の伊賀にご実家のあるゼミ生と面談をしていたときに、最近、古民家カフェが近くに増えてきたと教えてくれました。その学生のご実家は農村部にあります。どういう世の中の動きがあるんだろう。古民家カフェというキーワードではなく、農家カフェとするともっと増えますね。古民家カフェにしろ農家カフェにしろ、どういう方達が、どうしてカフェを始められたのか気になります。