ギボウシ
■新型コロナウイルスの感染、かなり深刻です。明日から大学は新年度になりますが、なかなか見通しが立ちません。予定されていた大学での会議も、どんどん中止になっています。そしてどんどんオンライン会議に移行しつつあります。オンライン会議のやり方を、完全にマスターしたという自信のない状態のまま、現実に対応せざるを得ません。使ったことがあるのはzoomです。しかし、大学が推奨しているのは Google Hangouts Meetとのこと。この両者、何がどう違うのかもよくわかっていませんが、使いながら慣れていくしかありませんね。
■さて、世の中はこのような状況にあるわけですが、こういうときだからこそ、日常生活をきちんと過ごさねばならないと思っています。基本は、無理せず、しっかり睡眠と栄養をとり、手をしっかり洗い、うがいをして、外ではマスクをする、人混みには行かない…そのようなことなのですが、心に余裕が持てるように音楽を聴いたりすることも大切かと思います。私の場合は、ガーデニングということになります。
■我が家の小さな庭、この春の季節、小さな変化がいろいろあります。上の画像は、23日と31日のギボウシを比較したものです。ギボウシは山間の湿地などに自生する多年草です。よく、観賞用に植えられています。春になり、芽が伸び、葉を広げます。私はその葉の美しさを楽しんでいます。花も咲きます。今日まで知りませんでしたが、このギボウシの芽は食べられるようですね。試してみようかな。まあ、そのようなことはともかく、画像を比べると8日間でかなり成長していることがよくわかります。
■庭は大変賑やかになっています。チューリップが咲いてくれました。嬉しいですね。ということで、植木鉢を通り近いところに置いてみました。クリスマスローズの横です。ご近所の皆さん楽しんでくださるかな。私自身も、ご近所のお宅に咲いている花を通勤時に楽しませていただいています。特に、少し前までは、ご近所のジンチョウゲの香りを楽しませていただきます。このチューリップとムスカリの鉢の後ろの方にはシバザクラが咲き始めました。やっと咲き始めた感じでしょうか。満開になるのはもう少し先になりますかね。楽しみです。
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!〜最終回〜
■新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんによるYouTubeの動画です。テレワークで「パプリカ」の演奏をされています。以下は、動画の解説。テレワークによる練習を重ねるごとにメンバーが増えていきます。しかし、これ揃えるのはかなり難しいと思います。よくここまでできたなあと、びっくりしています。
2020年3月、世の中は新型コロナウイルスの猛威の中、大規模なイベントなどは政府より自粛要請が出て新日本フィルも全てのコンサートが中止。外に出るのもままならず家でひとり楽器を練習する毎日。そんな中、世の中は働き方改革とこのウイルスの猛威により《テレワーク》スタイルが加速!ということで新日本フィルもオーケストラだけどテレワークできないか?!ということで楽員チャンネルにて「テレワーク部」を始動!
テンポもリズムも音程も難しい己との戦い、一体どうなってゆくのか!
シンニチテレワーク部始動!テレワークでパプリカやってみた!
テレワークでパプリカやってみた!〜2日目〜
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!(3日目)
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!〜4日目〜管打楽器編
《新日本フィル》テレワークでパプリカをやってみた!〜5日目〜
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!〜6日目〜
《金管五重奏》テレワークでパプリカやってみた!〜特別編〜
■新型コロナウイルスで、様々なイベントが中止や延期になっています。音楽で生活を立てておられる皆さん、音楽家、ミュージシャンの皆さん、本当に大変な状況かと思います。部長をしている吹奏楽部も、個人練習をのぞいて、これまでのような練習ができません。もちろん、龍谷大学吹奏楽部だけでなく、全国の小中高、そして大学の吹奏楽部も同様かと思います。吹奏楽部と書きましたが、合唱部、オーケストラ、そのほかマンドリンオーケストラ、軽音楽…音楽に取り組んでいる皆さんとっても同様です。合奏等の練習ができないわけですが、やる気を失って「もう、練習やめた…」とならないように工夫と努力をしていく必要があります。龍大吹奏楽部の部員たちも、いろいろ相談をして考えながら取り組んでいます。まだ、ここで書くわけにはいきませんが、様々な団体間で連帯しながら相互に支え合うような試みが、そのうちに生まれてきそうな気がします。
ユヴァル・ノア・ハラリ「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」
■『サピエンス全史』の著者である歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんが、TIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」と題した記事を寄稿されました。日本語で訳され、河出書房新社のオウンドメディア「Web河出」に掲載されています。ぜひ、お読みいただければと思います。以下は、気になったことの抜き書き。
「ウイルスとの戦いでは、人類は境界を厳重に警備する必要がある。だが、それは国どうしの境界ではない。そうではなくて、人間の世界とウイルスの領域との境界を守る必要があるのだ。」
「健康と言えば国家の単位で考えるのが当たり前になっているが、イラン人や中国人により良い医療を提供すれば、イスラエル人やアメリカ人も感染症から守る役に立つ。(中略)不幸なことに、世界でもとりわけ重要な地位を占めている人のうちにさえ、それに思いが至らない者がいる。」
「今や外国人嫌悪と孤立主義と不信が、ほとんどの国際システムの特徴となっている。信頼とグローバルな団結抜きでは、新型コロナウイルスの大流行は止められないし、将来、この種の大流行に繰り返し見舞われる可能性が高い。」
「今回の危機の現段階では、決定的な戦いは人類そのものの中で起こる。もしこの感染症の大流行が人間の間の不和と不信を募らせるなら、それはこのウイルスにとって最大の勝利となるだろう。人間どうしが争えば、ウイルスは倍増する。」
「対照的に、もしこの大流行からより緊密な国際協力が生じれば、それは新型コロナウイルスに対する勝利だけではなく、将来現れるあらゆる病原体に対しての勝利ともなることだろう。」
ニュージーランドの今
Meanwhile, in NZ: Our Prime Minister just popped her toddler to bed and has pitched up on the couch in a sweater to do a #covid19 Q&A, as the country enters its first night of lockdown. pic.twitter.com/v69dAdBsZn
— Ashleigh Stewart (@Ash_Stewart_) March 25, 2020
■ニュージーランドでは、新型コロナウイルスの感染者急増に対して国家非常事態を宣言しました。25日のことです。この日から特別なことがなければ外出できなくなりました。その日の晩、ニュージーランドのアーダーン首相は、ネット上のライブで、外出制限が続く数週間に備えるために、オンラインで国民からの質問に答えました。お子さんを寝かしつけて、モスグリーンのカジュアル…というか、普段着のままで国民からの質問にフランクに答えておられます。素敵だなあと思いました。
■このことをネットで知り、facebookにシェアしたところ、知人から次のようなメッセージが届きました。家族でニュージーランドに暮らしているお嬢さんとのやりとりを教えてくださいました。今は、LINEでどこにいてもすぐに話すことができます。お嬢さんは、「首相が自宅で普段着で普通の口調で色々話してくれて、皆んなからの質問にも丁寧に答えてくれて、物凄く感動するし、信頼出来るし、この首相の国に住む事が出来てとても良かった」と思われたとのことでした。ここにあるのは、首相という政治的リーダーと国民との間の信頼関係ですね。日本にいると、とても羨ましくなります。
■知人は、普段の生活のことも教えてくださいました。新型コロナウイルスでお孫さんたちの学校が休みなので、学校の先生からも動画とかチャットで、しかもわざわざコスプレをして、子どもたち1人ずつに、どう暮らしているのかを丁寧に聞いてくれてるのだそうです。スーパーにはきちんと物は揃っているし、犬の散歩も許されるけれど、ほとんど外出してる人はいなくて、皆んな野菜の苗を買って庭で育て始めているとのことです。また、スーパーで小麦粉を買ってる人も多いようで、どうも自宅でパンを作っておられるようです。生活に必要なものをお金で買う、そのお金を稼ぐために働く…というのではなくて、生活に必要なものを手に入れるために働いているのです。もちろん、自宅に閉じ込められて時間が余っているせいもありますが、改めて暮らしの豊さとは何か、幸せとは何かということを感じておられるのではないでしょうか。そうだったら、素敵だなと思います。
新型コロナウイルスへの対応
■新型コロナウイルスの感染拡大により、卒業式に加えて入学式も中止になりました。また、教室内での対面する授業も21日(火)まで延期されることになりました。また、春の新入生勧誘活動も、中止または4月21日(火)以降に延期することになっています。
■新入生には、「新入生特設サイト」が設けられました。「新入生オリエンテーションについて」と「2020年度第1学期(前期)の授業について」に関してお知らせしています。
■在学生に向けての注意喚起等に関する情報は、こちらの「【まとめ】新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起と対応方針について」からご覧いただけます。また、学内関係者だけになりますが、ポータルサイトでもお知らせしています。
ザルツブルグの小道から
■朝、facebookを覗くと、かつて関西学院大学交響楽団で同級生として一緒に演奏していた島岡現くんの投稿が目に入りました。そこには、こう書いてありました。「ブログ始めました。コロナウイルスのパンデミック下、ザルツブルクでの日記です」。早速、ブログを拝見すると、タイトルは「ザルツブルクの小庭から」。プログのタイトルの下には、次のような説明がありました。「パリとザルツブルクを往復する俳優・音楽家、GEN。コロナウイルスのパンデミックで長期滞在することになった自然豊かなザルツブルク郊外から、妊娠中のパートナーとの生活をリポート」。島岡くんは同級生なので、当然のことながら、還暦を超えたところです。私はすでに孫が生まれて「おじいさんワールド」を邁進していますが、島岡くんは、もうじき父親になるのです。パートナーのアンナさんにはお会いしたことはありませんが、お若い女性のようです。このこと知ったのは、少し前のことになります。島岡くんからfacebookのメッセンジャーで連絡があり、その時のやりとりの中で初めて知りました。大変おめでたいことです。
■島岡くんと私は、学生時代、関西学院交響楽団で所属していました。彼はコントラバスを、私はバイオリンを弾いていました。学生オケの弦楽器奏者は、その多くが初心者です。バイオリンとチェロの一部の人たちは経験者ですが、一部と書いたように、多くは初心者なのです。島岡くんも、そのような初心者でコントラバスを始めました。大変熱心にコントラバスの練習に取り組んでいたように記憶しています。もともと、ピアノを弾いていたように思います。高校時代のあだ名が、確か「山のベートーベン」だったかな。もともと音楽には強い関心を持っていたのです。その島岡くん、その音楽好きが高じて、3回生の途中から1年間アメリカの大学に留学をすることになりました。留学先は、関西学院大学と関係の深い、アメリカのテキサス州ダラスに本部を置く南メソジスト大学でした。帰国後、関西学院大学文学部を卒業して、彼は再び南メソジスト大学の大学院に入学しました。確か芸術学研究科だったかなと思います。そのあとは、ニューヨークに本部のあるジュリアード音楽院に学び、その時にコントラバスの指導を受けた先生がフランスのパリのオケに移動したことから、彼もフランスに渡ります。
■その後のことは、私もよくわかっていないのですが、たまたま、20数年前に科研費の研究でフランスに行った時に、パリで彼と会うことができました。その時はクラシックだけでなく、ジャズなどの様々なジャンルでコントラバス(ベース)を弾いていたように記憶しています。その頃からでしょうか、島岡くんはさらに活動の幅を広げていきます。気がついたら、映画、舞台、それからサーカス…と言った世界で個性的な脇役として活躍する俳優になっていました。びっくりです。確か、声優もしていたのではないかな。そして、気がついたら、今度は島岡くんにはオーストリア人の若いパートナーがいて、さらに気がついたら(先日のことですが)お父さんになると言うのです。ここ10数年、島岡くんはほぼ毎年日本に帰国していたので、そのたび同窓会を開いてきたことから、それなりに彼の暮らしのことを聞いて知っていたつもりではありましたが、父親になるとは思ってもいませんでした。今日、同級生にLINEでそのことが伝わりました。みんなも大変喜んでいました。
■島岡くんのプログのことについて書かないといけませんね。まだ、投稿は1つだけなんですが、パンデミックで大変な状況のオーストリアのザルツブルグの暮らしをこれかも投稿してくれるようです。facebookのメッセンジャーで「自分のため、パートナーと特に生まれてくる子供のための日記として始めたのをふと思いついてブログにしたので特に深い意味は無いのですが。ただ、書き出して見たら書くことがとても楽しいことを発見しました」と伝えてくれました。島岡くんは、特に深い意味は無いと書いていますが、パンデミックの状況の中で、大切なパートナーと一緒にゆったりと過ごし、新しい命の誕生を迎えること、これは島岡くんの人生の中では特別な意味を持った経験になるのではないでしょうか。もし、パンデミックがなかったら、パリとザルツブルグの間を行ったり来たりしていたのでしょうから。これから続く島岡くんの投稿を楽しみにしています。
■そうそう、もうひとつ。最初のこの投稿を読めばわかりますが、彼はテツ(鉄道ファン)でした。学生時代からそうでした。大学に入学した頃は、京都の嵐山にある自宅から阪急電車で西宮の関西学院大学まで通っていて、熱く、阪急電車について語っていました。そのことを思い出しました。
花穂
セキショウ
左がイカリソウ。
■小さな庭の変化。イカリソウに花が咲きました。うちは、2箇所にイカリソウを植えてありますが、そのうちの1箇所に咲きました。イカリソウ、花が咲き終わった後の葉の色も素敵です。その横には黄色の水仙がたくさん咲いていますが、気がつくと、スノーフレークも咲いています。不思議だな〜。なんでここに?スノーフレークは庭の別のところで株のようになって元気に育っているのですが、そちらは花をまだ咲かせていません。スノーフレーク、とても可愛らしい花ですね。
■それから、池のそばにも変わった花が咲いていました。ひょろっと長く伸びた花が咲いています。facebookで園芸のプロをされているお友達が教えてくださいました。これはセキショウという名前です。ショウブの仲間です。このひょろっと長く伸びた花は、花穂というそうです。「カスイ」と読みます。花穂とは、穂のような形で咲く花のことをいいます。 例えば、どこにでも生えているススキやエノコログサも花穂です。さらに、花穂の中でも、このセキショウのように主軸が肉厚に膨らんだものを肉穂(にくすい)花序と呼ぶようです。勉強しましたが、すぐに忘れてしまいそうです。
■それから、庭のあちこちでムスカリも咲いています。昨秋、鉢に植えたムスカリは大きな花を咲かせていますが、昨年以前に咲いたムスカリは、地中に残った球根から花を咲かせているものの、肥料を適切に与えていないせいか、小さな花しか咲かせてくれません。肥料、難しいですね。庭の世話をした後、ベンチに座って少しずつ変化する庭を眺めて楽しんでいます。ベンチに座っていても、もう寒くないですね。
びわ100の報告書が届きました。
■昨年の10月に開催された第6回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」の報告書が送られてきました。今回は3,100,000円の寄付ができたとのこと。立派ですね。私は今回で4回連続の参加。4回とも完歩しました。こうやって100km歩いて、間接的に社会貢献をしていることになるのかな。この報告書のどこかに自分が写っているかなと、老眼の頼りない目で探してみました。集合写真の中に、白髭のおじいさんを発見しました。これが私です。普段、鏡の中に映る自分はそれほど年寄りには見えませんが、こうやっていったん写真にすると、相当年寄りに見えます。
■ 「びわ湖チャリティー100km歩行大会」については、過去の投稿もご覧ください。
びわ100打ち上げ&世界農業遺産認定に向けた決起集会Saturday, November 9, 2019
第6回「びわ湖チャリティー100km歩行大会 Tuesday, October 22, 2019
「びわ湖チャリティー100km歩行大会」の練習会 Sunday, October 6, 2019
「日本農業遺産」「世界農業遺産」のお祝い Thursday, February 21, 2019
「びわ湖チャリティー100km歩行大会(びわ100)」の打ち上げ&「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業の世界農業遺産認定を目指す決起集会」Sunday, October 28, 2018
第5回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」Monday, October 22, 2018
今年も「びわ湖チャリティー100km歩行大会」に参加 します!! Tuesday, September 18, 2018
「びわ100」の打ち上げ。 Sunday, November 12, 2017
第4回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」Friday, November 3, 2017
「第3回 びわ湖チャリティー100km歩行大会」 Tuesday, August 29, 2017
「第3回びわ湖チャリティー100km歩行大会」Tuesday, October 18, 2016
大津祭「西行櫻狸山」×「世界農業遺産申請」チーム Monday, October 10, 2016
54kmウォーキング練習会 Monday, October 3, 2016
南湖1周42kmウォーキング Sunday, September 25, 2016
「びわ100」まであと1か月 Thursday, September 15, 2016
30kmウォーキング Sunday, September 4, 2016
「利やん」で原田先生と再会
■昨晩は今年度最後の教授会でした。まあ、いろいろ思うところあって大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」へ。小一時間ほどで帰宅するつもりでしたが、暖簾をくぐると原田達先生がカウンターに座っておられたので、びっくりしました。長居をしてしまいました。原田先生は、今から4年前(うん?5年前?)にさっさと大学を退職されました。今年度の3月まで勤務できたけれど、いろいろやりたいこともあって退職されたのです。退職されるまでは、私にとっては職場の兄貴のような存在でした。退職されて、「利やん」で一緒に呑む機会もぐんと減ってしまいました。それまでは教授会の後、原田先生の「それじゃ、行きますか」とのお誘いに乗ってよく「利やん」でご一緒させていただいたものです。今日は、なんの打ち合わせもしていないけれど、偶然に「利やん」で先生と再会できました。非常に嬉しかったです。非常に嬉しいと思える兄貴(今は職場は関係ないけれど)がいてくれてとても幸せですね。原田先生、また呑みましょう。こうやってみると、ツルツルのおじいさんと、シロシロのおじいさんが、2人並んでいるな。
オンライン授業のこと
■先日、某大学の教員をされている方から、勤務されている大学で、どのように新型コロナウイルスに対応して新年度の授業を始めていくのか…ということについて話を聞かせてもらいました。「うちの大学ではオンライン授業をする準備を進めています。すでに、そのインフラは整っているので」とのことでした。なるほど。新型コロナウイルスの感染が始まる前から、オンライン授業の整備を進めていたんですね。
■こちらの記事によれば、名古屋商科大学は新学期から授業をオンラインで行うようです。こちらの大学では、「1985年から学部新入生全員に対してノートパソコン(Macintosh)を無償譲渡しており、2018年からはオンラインを活用した討論型ケース授業を通じてノウハウを蓄積してきた」と言います。なるほど。我が龍大は…、私が知る限りあまり進んでいないのではないかと思います(どうだろう…)。記事の以下の部分もすごく気になります。アメリカではすでにオンライン授業が当たり前になりつつあると聞きます。
オンライン授業では大学支給のノートパソコンを使ってZoom(遠隔会議ソフト)による授業に参加し、質問などはGoogle Classroomを利用する。カメラをオフにしている場合は欠席とみなす。事前にオンライン授業への参加方法に関する講習会を実施するほか、授業期間中は問合せ専用の直通電話を用意する。自宅にインターネット環境がない場合は、パソコンとイヤホンマイクを持参し、指定された教室で参加することもできる。
■おそらく、大学のオンライン授業が増えてくると、大学は変化せざるをえなくなりますね。facebookで、同僚の教員の方と少しやりとりをしましたが、大学の設置基準も変わってくるのではないかと思います。これまでのような教室は、必ずしも必要でなくなります。特に、大教室で大きな黒板にチョークで板書をしながら、大人数の学生を相手に講義を行う…そのような授業は消えていくのではないかと思います。広大なキャンパスも今ほどは必要でなくなるのではないでしょうか。図書館も書籍をオンラインで読めるようになると、物理的な意味での大学の存在意義は、今とはかなり違うものになるでしょう。通学のための交通費も、今ほどはかからなくなると思います。遠く離れた場所に暮らしていても、オンライン授業であれば可能です。下宿をする必要もありません。仕送りも必要でなくなるのではないでしょうか。
■しかし、「身体性」に関わる問題は残り続けると思います。これ、けっこう、重要だと思います。一緒にいることで、一緒にいるからこそ…という教育の側面はやはり残り続けるでしょう。一緒に何か課題について議論をして、一緒に活動を行う…。そんなことは、オンライン授業では難しいですね。何がオンライン授業で可能か(代替可能か)。オンライン授業だから優位なことは何か。逆に、オンライン授業にできないことは何か。実際に対面するからこそ可能なことは何か。そのあたりのことをきちんと、わからなければなりません。そうすると、大学で実際に学生と共に行う授業って、私の場合であれば、課題解決型の実践的な教育プログラム…ということになるのかなと思います。課外活動はどうでしょうか。スポーツにしろ音楽にしろ、大学への帰属意識が前提になりますが、オンライン授業で大学に行く回数が減ると、大学の課外活動は衰退していくような気もします。どうでしょうか。そのあたり、よくわかりません。先行してオンライン授業に取り組む大学の経験知から学ぶと同時に、自ら経験を積み重ねていくしかありませんね。新型コロナウイルスの経験を経た後の大学は、大きく変化する気がします。変化しない大学は、時代の変化に取り残されていくことになるのではないでしょうか。
■もちろん、大学だけでなく、新型コロナウイルスの後は、いろいろ社会に変化が起きるでしょう。満員電車に乗って都心のオフィスに毎日通わなくても、いろいろできることを、多くの人びとが実感し始めているはずです。そうなると、今ほど都心にはオフィスが必要でなくなります。これは、不動産業には大きなダメージになります。このことについても、東京にお住まいで都市開発に関連するお仕事をされているお友達とfacebookでやりとりをしました。その方は「構造不況が始まる」と心配されていました。加えて、鉄道も衰退する可能性があります。すでに都心回帰の時代にあって、郊外に住宅を持って、そこから都心のオフィスに通う…というパターン自体が過去の、これから消えていく「幸せのモデル」になりつつあります。では、都心のタワーマンションに暮らすのか…。いやいや、そうではないように思います。テレワークの存在感がもっと大きくなってきたときには、もっと異なる「職住のパターン」が生まれて、もっと別の「幸せのモデル」が生まれるような気がします。あくまで、気がする…だけですが。そうなると、不動産市場も大激変するでしょうね。
■こうやって考えていくと、都心に近い自治体、毎日通勤することが可能な自治体に暮らさなくてもよくなります。どのようなことが「暮らしたい自治体」の基準になってくるのでしょうね。それぞれの自治体が魅力的な独自性を出していかなけれ住んでもらえなくなってしまう…そういう時代が目の前までやってきているのではないでしょうか。この他にも、いろいろ頭の中に浮かんできます。妄想の類でしかありませんが、今回の新型コロナウイルスの問題は、特定の地域や、特定の国の問題ではありません。パンデミックですから、世界中で同時に起こっていることになります。しかも、それぞれの国で起こっている状況の変化をメディアを通して、刻一刻と世界中の人びとが知ることになります。このパンデミックを、同時進行で経験することが、いったい世界に何をもたらすのでしょうか。
■いろいろ考えるのですが、そのような妄想はここでは横に置いておいて、今日の話をします。今日は、NPO(特定非営利活動法人琵琶故知新)の会議を「zoom」を使ってやりました。5人での会議です。けっこう、慣れればスムースにできるなあというふうにも思いました。ということで、NPOの事務所にいかずに自宅から会議に参加しました。20人のゼミ程度の人数であれば、簡単にできます。ただし、無料のサービスのプランでは、グループミーティングは40分に限られています。もっとも、2人だけのミーテイングであれば時間の制約はないようです。今日の会議で、「zoom」は2回目の経験になりますが、ちょっと慣れてきました。ちなみに、会議に参加された方に教えていただきましたが、この「zoom」では大学でも使えるようなサービスが提供されているようです。ゼミの運営や卒論の指導などにも、この「zoom」を使えるのではないかと思います。で、この「zoom」を使って飲み会もできそうな気がしてきました。「zoom」で飲み会ができると、飲み屋街にも影響が出ますね…。
■さらに話は変わります。昨日は、孫のお誕生日会がありました。私は、環境保全に取り組む市民団体への助成の選考会(平和堂財団夏原グラント)で行くことができませんでした。というわけで、この仕事が終わった後、「LINE」の「ビデオ通話」で3歳になった孫に「おめでとう」を言おうとしたのですが、ちょうどお誕生日ケーキをカットして食べるところだったようです。ということで、「ビデオ通話」で「Happy birthday to you」を一緒に歌うことになりました。その時、私はどこにいたのか…。山科駅近くの「無印良品」のお店の中にいました…(^^;;。