早朝の出勤と下弦の月
■水曜日1限は、「地域社会論」の授業があります。授業の準備や資料の印刷等のため、早めに出勤します。とはいっても、始発で出勤というわけではありません。自宅を6時10分に出て、近鉄で京都まで行き、京都では7時10分の電車に乗るというパターンです。このパターンだと、7時50分までには大学に到着します。この時間帯ですと、さすがに学生の姿をキャンパスではみかけることはありません。授業開始が9時20分ですので、余裕をもって印刷等の準備ができます。とても気持ちの良いものですね。
■「台風一過」。今朝の空は、その言葉に相応しいスッキリとした秋らしい青空でした。写真は、瀬田キャンパス1号館を撮ったものです。建物の左上に、半月が見えました。月例表を見てみました。下弦の月の一日前でした。今晩の半月が下弦の月ということになります。この上弦、下弦、意外に難しいですね。上弦の月は満月に向かう時の半月で、下弦の月は満月が欠けてきて新月に向かう時の半月です。ということで、月はこれからどんどん新月に向かって細くなっていきます。まあ、早朝出勤すると、こういう写真も撮るだけの余裕があるというわけですね。
■もっとも、がっかりするというか、シュン…とすることもありました。出勤の途中、バッテリーほぼ死にかけのiPhone5を外付けバッテリーにつないだ状態で、よくニュースを読みます。今日、気になったのは「大学進学率の地域差、20年で2倍 大都市集中で二極化」という記事でした。朝日新聞の記事です。以下は抜き書きです。
大都市と地方で高校生の大学進学率の差が広がっている。今春の文部科学省の調査から朝日新聞が算出すると、都道府県別で最上位と最下位の差は40ポイント。20年で2倍になった。家計状況と大学の都市集中が主因とみられる。住む場所の違いで高校生の進路が狭まりかねず、経済支援の充実などを求める意見がある。
都道府県別では東京の72・5%が最高で、次いで京都(65・4%)、神奈川(64・3%)、兵庫(61・7%)など。最低は鹿児島の32・1%で、低い順に岩手(38・4%)、青森(38・6%)など。40%未満は5県だった
「大学進学の機会」の著書がある小林雅之・東京大教授(教育社会学)は「選択は個人の自由だが、能力や意欲のある若者の進路が居住地の環境で限られるのは社会的損失だ。大学整備は専ら私学に依拠し、大都市集中につながった。その結果、私学の半数近くが定員割れで苦しむ一方、地方では多くの高校生が望んでも進学できないという矛盾も生じている。家計負担軽減には給付型奨学金の充実が急務。地方の短大や専門学校の活用も有効だ」と話す。
■これはかなり深刻な状況ですね。県民所得の低い地域は進学率も低い傾向にあります。私が以前勤務していた岩手県立大学です。岩手県の公立大学です。今から、10数年前のことですが、学生がこのようにいったことを記事を読みながら思い出しました。「私の親が、『とても仙台や東京の大学にやるだけの余裕は我が家にはない。県立大学に通学するのだったら許そう』といってくれたので、なんとか県立大学に入学できました。ありがたいです」。そのとき、公立大学の存在意義を強く感じました。しかし、東日本大震災に被災されたたことなども、進学にどのように影響しているのでしょうね。今日の朝日新聞の記事を読む限り、当時よりも状況はより深刻になっているのかなと思います。
Super Typhoon Vongfong Seen From ISS
■いよいよ台風19号「ヴォンフォン」がやってきます。今回は、マカオが命名ということで、「Vongfong 」とは中国語ですかね。スズメバチの意味だそうです。それほど、強烈な台風です。どうしましょうか。弱りました。トップにあげたYouTubeの動画の一部は、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影したものです。大きな「目玉」があいています。これが大きいほど、台風の勢力は強いのだそうです。1959年の伊勢湾台風クラスの強さだそうです。
■このような台風の襲来を前に、JR西日本のネット上での告知(12日23時52分現在)では、「京阪神地区の在来線各線区では、10月13日(月)の14時頃から順次列車の運転本数を減らし、16時頃から終日、全列車(特急・新快速・快速・普通)の運転を取りやめさせていただきます。ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、10月13日(月)のお出かけは控えて頂きますようにお願い申し上げます」とのことです。家を出るのを控えろ…とは。これは尋常ではありませんね。それほどの台風ということでしょうか。学生の皆さん、こういうときは、変に生真面目にならないようにしてください。大学のホームページや鉄道会社からの情報をこま目にチェックしてください。また、休講だからと街に遊びに出るようなことも控えたほうがよいと思います。
カッコいい軽トラのCM動画!! Sambar - the Best Car in the World - Full Version
■尊敬する建築家であり、JEDI*の隊長でもある秋山東一さんのfacebookへの投稿で知りました。カッコいいですね〜。これは、スバルのサンバーという軽トラックのCMです。ただし、現在は販売されていないらしく、中古車店でしか購入できないようで。車のことはよく知りませんが、名車のようですね。ファンの方達も多いようです。
*JEDIとは、「Japan Earth Divers Institute」のことです。
月食
■今晩は、皆既月食でした。詳しいことは、こちらの「国立天文台」のページの説明をご覧ください。ということで、写真です。もう、ほぼバッテリーが死んでいる「iPhone5」で撮ったものです。見えますか?真ん中に赤っぽいものが見えますが、これが月食中の月です。なぜ赤っぽいのか。以下は、国立天文台の解説です。
皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
■なるほど、そういうことなのですね。月食はすでに終わっていますが、国立天文台のキャンペーン(?!)に連帯してシェアします。
夏も終わり…
■週に1回、老母の世話に通っています。生活介護です。買い物とか、庭の草刈りとか、生協の宅配の注文表を作成するとか…、その他諸々。介護保険でお願いできない部分を、週1回ではありますが、頑張ってフォローしています。私がいけないときは妹が、妹も無理なときは妻が、世話にいってくれます。さらにさらに、みんな都合がつかず、いろいろ大変なときは、娘・息子も、とりあえず行って世話をしてくれることにはなっています。
■今日も、いろいろ雑用を処理しながら、母親のところに行きました。いつものように、庭の草刈りをして、買い物をして、生協の注目をして…その他諸々、世話を終えて帰宅しようとしたとき、動きののろいセミが眼に入りました。普通だと、そばに寄ると飛んで逃げていきますが、このセミはほとんど動きません。おそらくは、土の中からこの世に生まれて子孫を残し、生きるエネルギーをほとんど使いきっているのかなと思います。
■夏も、そろそろ終わりですね…。このセミを見て、そう思いました。セミの姿に、老母や、還暦が近づいてきた自分を重ね合わせました。
台風11号と木津川
■台風11号、皆さん大丈夫でしたか?私は昨日、台風の中、近鉄と京阪とタクシーを乗り継いで瀬田キャンパスの研究室にまでいかねばなりませんでした。大変でした。写真は、増水している木津川です。近鉄で移動中に撮りました。普段は、中州がある川なんですが、昨日は、中州も完全につかり(低木だけは見えますが)、河川敷にまで水位はあがっていました。見ていて、かなり心配になりました。
■今は、かなり丈夫そうな堤防で囲まれている木津川ですが、以前は、けっこう堤防から水があふれていたのではないかと思います。この木津川の堤防の近くには、1軒の農家のお宅があります。そこの敷地が、少しだけ(1m以上はあると思いますが)、まわりの土地よりも高くなっているのです。盛り土をしてあるのです。おそらく、洪水のときに、家が流されないように少し高くしてあるのだと思うのですが…。調べてみたいな…と思いつつ、そのままになっています。
夏休みの誓い!!
■これは、高校・大学受験の通信教育の世界で有名な「Z会」のキャッチコピーなんだそうです。たまたま、facebookである方の記事にあったので、おもわずシェアしてしまいました。コメントには、「始まったと思ったらいつもすぐ終わっていた。小学生から全く変わらない。進歩がないということです」という厳しいご意見もありました。まあ、人生そのものですね〜。とはいえ、進歩していくことが当然なんだ…というのも、ある種のイデオロギーに支配されているかのようでもあります。
■それはともかく、いよいよ夏期休暇に入ります。秋に韓国の国際会議があるもので、その準備をせねばなりません。また、総合地球環境学研究所のプロジェクトも、いよいよ本格的に始まります。学生の指導や学内行政にエネルギーを費やしてきましたが、そろそろモードを切り替えねばなりません。ということで、もうひとつ。
「いつやるの?今でしょ!」
【追記】■写真がないと寂しいので、「自撮」のものを。最近、髪をずいぶん短くしました。てっぺんに残りわずかの髪を活かすためには、こういうふうにしなくては…なのです。
涙のメモ用紙
■研究室に戻ると、ドアにこんなメモが貼付けてありました。瀬田キャンパスをまわっている保険会社の社員さんのメモでした。まだ若い社員さんです。うちの下の子ども、長男と同い年です。こういうことも、家族構成を聞かれているうちに、いろいろ雑談をしてしまうんですよね〜。うちの息子も頑張って働いているのかな…と思いつつお話しを伺いました。営業を担当されているだけあって、とても一生懸命で感じのよい方です。素敵な笑顔。だからたぶん、ストレスが溜まっているのではないのかな…とも思いました(がんばって…)。
■で、なんでこんなことを投稿したかというと、メモの漫画の女性が涙を流していたからです。研究室でお会いする約束をしていたのですが、その時間に研究室に戻れなかったのです(そういうことも、ありますよ…とはお伝えしてはありましたが)。というわけで、「あっ!(ごめんね…)」と思ってしまったのだ。そう、「しまった」のです。営業社員用に、こういうメモ用紙が用意されているのですね。社員さんの笑顔を想像しつつ、「ごめんさい、申し訳ないです…」と思わせる力が、このメモ用紙にはありますね。
■いろいろお話しを伺いました。社会学をしているので、ついついこちらから聞いてしまいます。インタビュー癖がついているもので…。まだ入社されて3年目なんだそうですが、「根性ありそうだね〜」なんて話しをすると、「ぜんぜん、もう根性なんてありません。内定が出た時も、まわりから大反対されました」ですって。そうは見えませんけどね〜。やはり、企業に入ると鍛えられるのですね。同僚には龍大卒の人たちもいるとのことでした。就職活動のアドバイスもしてもらいたいな…なんてことも、ちょっと思ったりしました。