クランクレーデ演奏会「Viva★MOZALT」
■21日(日)は、午前中は、滋賀県高島市朽木の椋川の秋を楽しみ、いったん車で自宅に戻り、そこから兵庫県伊丹市にJRで移動しました。大学の学部学生の頃に、大学オーケストラに所属していましたが、そのオケ時代の仲間や知り合いが演奏する市民オケ「クランクレーデ」の演奏会に行くためです。今回の演奏会のプログラムは、モーツァルト没後230年ということで、すべてモーツァルトの作品です。これって、すごいことです。
歌劇「イドメネオ」KV366より「序曲」
歌劇「イドメネオ」のためのバレエ音楽KV367
ピアノ協奏曲第24番ハ短調KV491
交響曲第39番変ホ長調KV543
交響曲第40番ト短調KV550
交響曲第41 番ハ長調KV551
■こちらの市民オケで演奏されている皆さんは、ほとんどの方が学生時代から楽器を続けてこられた方達、あるいは途中、楽器から離れても今は一生懸命楽器の演奏に取り組んでおられる方達なのではないかと思います。驚くべきことですが、このクランクレーデ以外にも、掛け持ちでいくつもの市民オケで演奏されている方達がおられます。阪神間にはたくさんの市民オケがあるからでもありますが、それだけ音楽に情熱を傾けておられる方達が集まっているのです。アマチュアとしては、相当のベテランの方達が集まっておられるような気がします。
■しかし、そのような方達でも、今回のモーツァルトの曲はかなり難しかったようです。演奏後の知り合いの方の感想ですが、「マーラー(Gustav Mahler)よりずっと疲れたとみんな言っています。モーツァルトは難しかったです」というものでした。私は、遠い昔にヴァイオリン弾いていたわけですが、モーツァルトの交響曲を、ベートーベンやブラームスの交響曲と同じようにを弾くわけにはいきません。技術的にも難しかなと思います。特に、弓の使い方とか。
■とはいえ、昨今の市民オケで、これだけたくさんのモーツァルトの曲を一度に取り上げているところは無いようにも思います。人数の多い一般の市民オケだと、団員全員が舞台で演奏できるようにプログラムを考えなければなりません。モーツァルトの作品を選択することは難しいということになります。たしか、クランクレーデは毎回、演奏会のたびに演奏したい方達が集まって演奏会をされていると聞きました。そのような運営の仕方をされていることに加えて、規模が小さめの室内オーケストラだからこそ、このような全てモーツァルトのようなプログラムが可能なのかもしれません。そのようなこともあって別の知り合いの方からは「モーツァルトは大変でしたが本当に楽しく弾けました」との感想もいただきました。なかなかこういう経験はできないですからね。
■facebookには、クランクレーデのページがあります。そこには、次のような紹介がなされています。
私達、クランクレーデは、1989年4月に、室内オーケストラとして結成されたアマチュアの演奏団体です。阪神間、主に西宮市を中心に活動しています。結成当時、演奏会は好評を博していましたが、様々な事情により惜しくも数年で一旦活動を休止。すぐに、古楽器合奏団として活動を再開し、合唱団「森の宮ライゼコール」とともにバッハの宗教曲を中心に演奏活動を続けてきました。その後、2013年より創立当時のメンバーや長年の活動で知り合った多くの友人たちの協力も得て、モダン楽器を使用した弦楽合奏による演奏会を再開。次いで2016年7月より念願だった発足当時と同じ姿、室内オーケストラとしての活動を再開しました。「クランクレーデ」(KLANGREDE)とは、ドイツ語で「音楽の話法」「音の話し方」と言うような意味です。この名は、古楽界の巨匠、ニコラウス・アーノンクール氏の著書 “ Musik als Klangrede “ (邦訳「古楽とは何か」)から取られました。そこに書かれている、要約すると ≪かつて音楽は文化の大黒柱の一つで、人生の最も重要な構成要素であり、醜美・善悪・苦楽等々、すべてを包括する、言葉ではいいあらわせぬものの生きた言葉であるがゆえに、それは同時代・同地域でのみ理解され得るものであった。しかし眼の前にある音楽の真の意味を理解するための努力を怠ってはならない。その努力は必ず実を結んで、音楽は時代と場所を超えて私たちの前に真の姿を現す。≫ といった考え方に共鳴し、そこに込められた精神を、自分たちの「銘」として演奏活動を展開していこうと言う志を込めて、自分たちのオーケストラの名として冠する事にしたものです。
■次回のクランクレーデ演奏会は、来年の7月になります。今度は全曲ブラームスの作品になります。ブラームス没後125年記念なのだそうです。次回のプログラムは2日がかりになります。とはいえ、出演者の都合で連続とはならないようです。というのも、クランクレーデは、昨年の12月に、2日連続でベートーベンの9つの交響曲を全て演奏されました。すごいことです。2日かけてベートーベンの交響曲を全て演奏する方も大変ですが、それを聴く方も相当の体力が入ります。ということで、次回は、1日目が7月23日、2日目が7月31日になります。予定されているプログラムは、以下の通りです。
●7月23日
交響曲第1番
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ハイドンの主題による変奏曲
ヴァイオリン協奏曲
交響曲第2番●7月31日
ピアノ協奏曲第1番
大学祝典序曲
交響曲第3番
ピアノ協奏曲第2番
交響曲第4番
■兵庫県の伊丹市のホールでコンサートを楽しんだ後は、阪急で梅田まで移動しました。滋賀に暮らすようになって、阪急に乗ることはほとんどなくなったので、マルーン(阪急電車の色)の鉄分を補給する(鉄道を楽しむ)良い機会になりました。梅田では、大阪に暮らす息子と合流し、独身時代によく通った炉端焼き店で遅い夕食を一緒にとりました。息子のリクエストです。40年近く前、一品280円だったように思いますが、今は300円になっていました。息子が選択したは、「大衆路線」でしたが、父親としては、もうちょっと高級志向のお店でもよかったんですけどね。息子は、その後、一緒に滋賀に帰省することになりました。 写真は、その帰りの風景です。コロナ感染拡大以降、大阪に来たのは、たった1回ではないでしょうか。ということで、この日は2回目。写真は、ひさしぶりの大阪に「大都会だな〜」と思った瞬間を撮ったものです。
オールA
■先日の投稿で、龍谷大学吹奏楽部が香川県高松市で開催された「第69回 全日本吹奏楽コンクール・大学の部」で金賞を受賞したことをお知らせしました。その時の審査員の先生方の講評が、本日、大学に届きました。「オールA」でした。評価は、A・B・Cの3つですが、全ての審査員の先生方からAを頂きました。加えて、具体的なコメントもいただきました。部員の皆さんの励みになると思います。ありがとうございました。部長として嬉しいです。
■ちなみに、その「オールA」の知らせが幹事長(部員の代表)からLINEで届いたとき、嬉しくなってすぐにツイートしそうになりました。しかし、その雰囲気を事前に察知した幹事長からは、部員に伝達するまでは待つようにとの指示がありました。すみません。幹事長、よくわかっておられますね、私のこと。
■来月の12月25日、ザ・シンフォニーホールで第48回定期演奏会を開催します。コンクールとはまた違った演奏をお届けすることができると思います。龍谷大学吹奏楽部の演奏や音楽表現の幅の広さをお楽しみいただけると思います。みなさま、ぜひお越しください。
九品寺の竹内まりや
■大津駅から浜大津駅に向かって歩いていると、たまたま九品寺さんの前を通りました。するとお寺の掲示板に、竹内まりやさんの「いのちの歌」の歌詞が掲示してありました。私は、竹内まりやの「いのちの歌」大好きです。大袈裟なことを言いますが、聞くたびに涙が出てきます。もともとは、三倉茉奈さんと三倉佳奈さんが出演された2008年度下半期のNHK連続テレビ小説『だんだん』の中で、お二人が劇中歌として歌われたものです。それを竹内まりやさんがカヴァーされているのです。九品寺さんの掲示板に貼ってある歌詞は、この「いのちの歌」の一番最後の部分です。
生まれてきたこと
育ててもらったこと
出会ったこと
笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう
■個人的には「本当にだいじなものは 隠れて見えない ささやかすぎる日々の中に かけがえのない喜びがある」という歌詞も、仏教的には大切なのかなと思っています。
トランペット対談・櫻木厚子さん(フィンランド放送交響楽団)
■音楽に関連する投稿が続いています。ブログ(というか、ホームページというか…。)のタイトルとは関係ないわけですが、どうかご容赦ください。今回の投稿は、関西フィルハーモニー管弦楽団のトランペット奏者である白水大介さんと、フィンランド放送交響楽団のトランペット奏者である櫻木厚子さんとの対談です。櫻木さんは、龍谷大学経済学部を卒業されていますが、課外活動は吹奏楽部に在籍されていました。対談の中では、プロの音楽家になるまでのお話をされています。
ブロムシュテットさん
■NHK交響楽団(NHK Symphony Orchestra)がfacebookに投稿された記事です。記事の文も引用しておきます。
10月23日 20:29 ·
【本日のバックステージから】その2
マエストロ ブロムシュテット は毎回演奏後に、舞台袖に退場してくる楽員を迎え、一人一人健闘を称えてくださいます👏
そして鳴りやまないお客様の拍手を受け、マエストロはカーテンコールに向かいます✨
【本日のバックステージから】その3
お客様の万雷の拍手に応えるべく舞台に向かうマエストロ ブロムシュテット 。コントラバスのメンバーへも健闘を称えます✨
多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました!
■ご覧の通り、指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt)に関する投稿です。日本でも大変人気のある指揮者だと思います。特に、NHK交響楽団を指揮されている様子をよくTVで拝見してきました。調べてみると、1981年に初めてNHK交響楽団を客演として指揮されています。そして、1985年には名誉指揮者、2016年には桂冠名誉指揮者の称号を贈られています。名誉指揮者と桂冠名誉指揮者とはどう違うのでしょう。特に、後者の桂冠名誉指揮者とは、調べてみると「素晴らしい演奏をする客演指揮者でその回数が多くなると、オーケストラ側が心からの感謝といつまでも指揮を続けてくださいという願いをこめて贈る称号」とのことです。以下は、N響のコントラバス奏者である矢内陽子さんのツイートです。この矢内さんのツイートからは、ブロムシュテットさんの指揮で演奏できることがどれほど幸せなことなのかがよく理解できます。なるほど、名誉指揮者ではなく桂冠名誉指揮者であるということは、団員の皆さんがこのような気持ちになるということなんですね。
■我が家では、TVでブロムシュテットさんの指揮によるN響の演奏を楽しむ際、毎回といっていいほど、年齢について「ほんまに、すごいね〜」と言っています。今年の7月で94歳になられたのだそうです。本当に、すごい。12年前に亡くなった私の父と同い年です。とても94歳とは思えません。
リハーサルから本番、全てが幸せすぎる特別な時間。満員のお客様からマエストロへの拍手には、自然と涙が😢
来日してくださった事に、心から感謝するとともに、ご来場くださるお客様あってのコンサートだと改めて実感しました。
Maestroの『Let’s enjoy!』は幸せな時間の幕開け♬楽しまなきゃ〜 https://t.co/NBaLaA3dSb— 矢内陽子 (@yokontrabass) October 23, 2021
カール・ベーム、ベルリンフィルの「ブラ2」
ブラームス 交響曲第2番 1975年ライヴ
カール・ベーム指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
■自宅で仕事のBGMにと流していたのですが、しっかり聞いてしまいました(あかんやん)。YouTubeの投稿では、タイトルには壮絶と書いてあります。なんで壮絶なんだろう…と思いました。あくまで印象でしかありませんが、軽い感じで演奏するのではなく、相撲でいえば「がっぷり四つ」という感じです。あるいは、シンフォニーの構造がわかるように曲をしっかり「組み上げている」(演奏している)という感じでもあります。私が今まで聞いてきたブラ2よりもややゆっくり目の速さでの演奏のためか、様々なパートの細かなところまでよく聴こえてきます。どうしても弦楽器に耳が行きがちではありますが(私自身が弦楽器だったもので)。4楽章は、めちゃくちゃ迫力がありますね。fbでこのYouTubeについてやり取りした方は、これは「寄り切り」と言っておられました。全部聞いて、もう一度「お代わり」したくなりました。
■この交響曲の第4楽章の初めの方、32分18秒、23小節目の最初の八分休符で、指揮者のベームが指揮台をカッと踏みつけている音が聞こえます。37分33秒、274小説目の最初の八分休符でも、カッという音が聞こえてきます。だからどうしたってことなんですが、こういうの気がつくこと、楽しいのです。
2020年 MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 ダイジェスト映像
2020/10/3〜11/15、奈良県の奥大和エリアに位置する吉野町、天川村、曽爾村で初めて開催された MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館。
「人間とは?」「自然とは?」「環境とは?」「いのちとは?」、そんな答えなき問いを考えながら、奈良・奥大和の広大な自然に抱かれた大地を舞台に、自ら歩き、アートを通して自身の身体と自然と向き合う、今だからこその芸術祭です。
■facebookで偶然、私のゼミの2期生(2007年春卒業)で、吉野町役場観光課に勤務している松葉圭亮くんの投稿を読みました。昨年から、この動画のイベントに町の職員としてがっちり関わっておられるようです。「MIND TRAIL」という芸術祭です。どのような芸術祭なのか、以下をご覧ください。これは、昨年に引き続き開催される「MIND TRAIL」のブレス資料の中にある解説です。
昨年、コロナ禍で企画した芸術祭 MIND TRAIL。多くの芸術祭やイベントが中止または延期となった中で、MIND TRAIL は広大な野外で展開したため、三密を避けながら五感でリアルに体感できる芸術祭として開催することができました。 今年も 3 つのエリアそれぞれに森(吉野)、水(天川)、地(曽爾)とテーマを付け、3 時間~5時間かけて歩くコースを設定し自然に包まれながらアート作品を鑑賞・体験していただきます。また、今年は 3 つのエリアを横断するような企画、イベントも開催するので複数日滞在して芸術祭だけでなく近隣の観光地含めた奥大和の魅力を知ることができるプログラムも予定しています。
■この芸術祭の事務局は、奥大和地域誘客促進事業実行委員会事務局(奈良県総務部知事公室奥大和移住・交流推進室内)です。移住・交流推進室が事務局という点に注目したいと思います。アートと自然環境を探訪しながら、「人間とは?」「自然とは?」「環境とは?」「いのちとは?」といった深い問いと向き合うことになるのでしょうか。大変興味深いですね。
春の祭典
■週末、Twitterの広告に釣られてApple Musicをクリックしてしまいました。料金を払ってはいるのですが、これまであまりきちんと利用できていなかったのです。加えて、【本日発売・配信開始です!】という文句に惹かれてしまいました。聴いたのは、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、NHK交響楽団の最新録音『ストラヴィンスキー:春の祭典』です。これをBluetoothで20数年前の古い古いステレオに飛ばして聴きました。もちろん、20数年前のステレオにBluetoothの機能はついていません。当時は、そんなものは存在していませんでした。電化製品の量販店でBluetoothのレシーバーを買って、ステレオに取り付けたのです。
■しかし、「もっとApple Musicを使わないといかんな〜…」と思ってしまっている時点で、もうApple社の思う壺なのかもしれません。Apple社だけではなく、私のライフスタイルはGAFA(Google,Amazon,facebook,Apple)に完全に従属してしまっています。加えて、日々実感することはないのですが、お金を払ってサービスを購入し、様々な情報を「無料」で提供しているわけです。今日も、Amazonで注文リスト増やしたし、Googleドライブを仕事で使ったし、facebookはヘビーユーザーですし、この投稿をしているのもMacですし…。
■これまでApple Musicをあまり利用していないこともありわかっていなかったのですが、「春の祭典」が終わったら、自動的に「あなたのお好みかも」というのを配信してきました。これって、BGMみたいな感じなのかな。次はカラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー交響楽団のベートーベンの交響曲7番でした。
面白いTシャツ
■真夏、自宅では普段着としてTシャツを着ています。出かける時も、ちょっとお洒落なTシャツを着ることとがあります。今年は、新しいTシャツを3枚ほど書いました。2枚の普段着Tシャツと、1枚のお洒落なTシャツです。私はよくわからないのですが、Tシャツっていうのは、毎年買い換えるものなのですかね。知り合いに、一夏でちょっと首や裾のあたりが伸びてくるので、ワンシーズンでおしまいにする…という人がいました。私からすれば、もったいない…という感じです。
■それはともかく、お洒落なTシャツは、様々な古墳をデザインしたものです。普段着の方にTシャツは、縄文時代の土偶が描かれています。何も、そんな変わったTシャツを着なくても…とお思いでしょうが、変わったTシャツをきたかったのです。もう1枚は、これ。なにやら鳥羽僧正の鳥獣戯画を思い出しますね。実際、鳥獣戯画をもとにデザインされています。よく見ると、跳ぼうとしているカエルの足を、ウサギがしっかり捕まえて邪魔をしているように見えます。違います。これ、組体操です。カエルとウサギが、力を合わせて「サボテン」の型の組体操をしているところなのです。カエルの口の開き具合がいいですね〜。
『いつでも君のそばにある 小さなちいさな優しい世界』(リト)
■素敵です〜。童話を題材に、心の中に浮かぶ物語が、葉っぱの切り絵として表現されています。新聞で作者・リトさんのことを知り、早速、この本を買い求めました。Twitterにも投稿されています。この本の「おわりに」には、「あの時『ADHD』という言葉に出会っていなかったら、きっとこんな人生の転換には巡り会わなかった」と。私は、このリトさんの気づきがとても大切なことだと思います。詳しくは、以下の動画をご覧ください。
[シブ5時] 発達障害 個性を生かした “葉っぱの切り絵アート” | NHK