漫画『カレチ』

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■facebookで教えていただいた漫画『カレチ』。昭和40年代後半を舞台に、当時の国鉄大阪車掌区に勤務する新米「カレチ(長距離列車に乗務する客扱専務車掌)」の日常を描いた素敵な漫画です。とても内容の濃い漫画です。時々、ウルウル…ってなります。鉄道という合理的な技術システムとそれを動かす独特の仕事感・職業間をもった職員、そしてそこに交叉するのは登場する人びとの多様な人生。そこにドラマが生まれるって感じなんですね。取材も丹念にされているのかな…と思います。

■今の若い人たちには伝わらないかもしれませんが、「仕事ってどういうことなのか」(人は何故に仕事をするのか、人生にとって仕事とは何か…)、「人を鍛える」ってどういうことなのか、「人が成長する」ってどういうことなのか…いろいろ考えさせられます。同年代の皆さん、ぜひお読みください。もし、主人公の荻野カレチが実際に生きておられるとすると、おそらくはもう70歳ぐらいになっておられるのかな…。まだ、第2巻の途中までしか読んでいませんが、第3巻の帯の言葉が気になりますね。「いずれ国鉄のみならず この国全体がこうなっていくんだろうな」。重いです。

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■こちらは、漫画雑誌『モーニング』の公式ページです。ここで、「カレチ」の第一話を楽しむことができます。

【追記1】■「いずれ国鉄のみならず この国全体がこうなっていくんだろうな」と本文の最後に書きました。これは、また改めてエントリーする必要があるのかもしれません。3巻は「昭和50年代前半」の国鉄です。合理化、民営化へと進んで行く時代です。読み進むうちに頭に浮かんできたのは、「JR福知山線脱線事故」のことでした。

【追記2】■この漫画に関連するブログ記事。
理想の鉄道マン、理想の日本人描いた「カレチ」最終章、ついにタブーの<国鉄組合不正>に踏み込む。

最近の卒論指導の状況について

【ゼミの4年生の皆さんへ】
■少しずつ、私の卒論指導にも、エンジンがかかってきました。今日は、午後から4人の個人面談をしましたが、素敵な調査報告がたくさん聞けました。こういうのって、嬉しいです。皆さんが調査をして、研究室にきて、素敵な報告をしてくれるようになってきたので、私の指導も細かくなっていきます。そうすると、さらに焦点化された調査になっていくわけですね。聞取りの内容が鋭くなってきました。卒論の課題もシャープになってきています。ゼミ生と調査地の皆さんとの調査を通しての関係と、指導を通しての学生と私の関係とが巧く噛み合って、少しずつ力強く研究が進んでいる証拠です。まだ足踏み状態の人は、ここで踏ん張らなくてはいけません。いつ踏ん張るの「今でしょ!」です(もう、古いネタですが…)。はやく、前に進むようにしてください。

■本音を言えば、どうしてもっと早くからやってくれないのか…ということになるのですが、今はとにかく息をぬかずに必死になって調査をしてください。研究が進捗している人たちは、おそらくすごく卒論の調査や文献を読み込むことが楽しくなってきているに違いありません。その感覚を忘れないようにしてほしいと思います。よろしくお願いいたします。

■業務連絡っぽくなりますが、卒業論文の題目届用紙を10月24日(金)のゼミのときに提出してください。題目の主題・副題は、薄く鉛筆で書いてください。私と簡単な面談をしたうえで、「よし、これでいこう!!」とGOサインを出しますから、そのとき上からボールペンで清書して、鉛筆の方はきれいに消しゴムで消してください。なお、修正が必要になったときのために、印鑑を必ず持参してください。

【ゼミ生の以外の皆さんへ】
■私のゼミでは、全員、フィールドワークにもどづき卒業論文を執筆することになっています。そのことを前提に、ゼミを決めてくれています。ゼミの運営方針については、以下のページをご覧いただければと思います。
ゼミナール

北船路米づくり研究会「2014田植作業」

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■昨日は、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」で、2014年度の田植作業を行いました。秋から「龍大米」として販売するコシヒカリの田植作業です。その他にも、「龍大芋」として販売する里芋の種芋の植え付け、さらは北船路集落にある農事組合法人「福谷の郷」さん酒米の田植を終えられた田んぼで、補植の作業を行いました。

■facebookにある「北船路米づくり研究会」のページにアルバムを作成しましたので、そのリンクを埋め込んでおきます。ぜひ、ご覧ください。

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■昨年、北船路の「農事組合法人福谷の郷」では、棚田の水田3筆で、酒米である山田錦を生産されました。今年は、同じ酒米ですが吟吹雪を生産されます。基本の田植えの作業はすべて組合の方でされていますが、田植機で植えられない隅の方や、まだ田植ができていない部分を、学生たちと一緒に手植えで補植しました。

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■こちらは、龍大芋の畑です。種芋を植えて、マルチシートをかぶせているところです。いつもは、畝が蛇のようにうねってしまうのですが、今回は、研究会顧問で指導農家の吹野さんからも、それなりに評価いただける程の出来になりました。

■私たちは米と里芋だけを生産しています。月1回の「北船路野菜市」で販売する野菜については、協力農家に出荷していただいています。野菜を生産して出荷することは、学生にはななか難しいのです。ひとつには、技術的な問題です。あとは、キャンパスと北船路が離れているために、たびたび世話にいけないこと。また、北船路にくるためには移動のための費用がかかり、回数を増やせないこと…。理由はいろいろです。もし、潤沢な実習費のようなものがあれば、交通費については気にしなくてもよいのでしょうが、大津市からの助成金やわずかなゼミ実習費など、活動の財源は限れています。ですから、北船路を訪問する回数や人数を増やしてしまうと、年度途中で予算がなくなってしまいます。そのため、年度計画と予算・決算書等をきちんと書いて活動の経営を自己管理するようにもなってきました。社会に出れば必要とされることですから、経験の先取りといってもよいかもしれません(といっても、そんな複雑な予算・決算書ではありませんが…)。

■学生たちには、農作業が大変だ…ということだけでなく、これだけ世話をして売っても、たったこれだけの売り上げにしかならないのか…ということを実感してもらいたいと考えています。秋になると、生産された米や芋を「龍大米」「龍大芋」として販売します。また、京都や大津の飲食店で料理に使っていただき、そのさい「龍大米」「龍大芋」のアピールとを通して、北船路の存在を多くの消費者の人びとに知っていたただく活動もしています。こうやって、研究会で学生たちは、農産物のブランド化も含めて生産から販売までを、いわゆる「農の6次産業」を経験するのです。
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ゼミの新歓コンパ

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■月曜日は4限が3年生のゼミです。昨日は、3年ゼミのあと、4年生が「2014年度脇田ゼミ新歓コンパ」を瀬田駅前のとある居酒屋で開催してくれました。私のほうは、3年ゼミのあとは、2コマ続けて博士後期課程の社会人院生の指導をする必要がありました。そのため、残念ながら、今年の新歓コンパには最後のほうにしか参加できませんでした。私が到着したときは、3年、4年とも打ち解けてコンパ会場はずいぶん盛り上がっていました。私は、別会計で、生ビールとちょっとした酒のつまみを注文するだけで終ってしまいました…。ちょっと残念ですね。次回はぜひ最初から参加したいものです。4年生の皆さんには、無事に新歓コンパを開催してくれたことに感謝したいと思います。

■後列・左から、山科、坪井、光定。中列・左から齊藤、鳥居、上田、鶴井、瀬上、小林、三田、川崎。前列、西山翔、渡辺、小西、西山智弘。iPhoneで撮ったこともあり、眼が光ってしまっています。ゾンビのようだな…。

WANTED

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■今日(月曜日)は、4限が4年生のゼミ「社会学演習ⅡA」です。今日から、学生たちの卒論にむけての研究報告が始まります。春のこの段階では、卒論のテーマと方向性の確認、そして関係論文を読み込んでいくとを大切にしています。もちろん、はやくフィールドを決めて調査に行くように…とは、口を酸っぱくしていっているのですが、就職活動のことが心配でなかなか気合いを入れて調査に取り組めずにいます。そこが残念ですし、大変困ったことなのですが、ただし、今日のゼミで「おやっ…」と思ったことがありました。昨年と比較して、論文を読むことの勘所のようなものが少し向上しているのではないか…と思えたからです。他のゼミ生も含めて、この調子で、フィールド調査に突入してほしいと思います。

■ところで、ゼミが終ってしばらくすると、さきほどの4年ゼミ生のうちの6名が研究室にやってきました。何事か…と思っていたら、「少し遅いけれど、お誕生日おめでとうございます」と、お祝いをプレゼントしてくれたのでした。素直に「わ〜い、嬉しい!」と思いました。それに、誕生日の記念に、お酒のラベルも特性で作ってくれていました。漫画『ONE PIECE』の懸賞金のポスターのパロディですね、これ!ゼミ生たちは、私が『ONE PIECE』好きをみんな知っているので、わざわざラベルを作ってくれたんだな。少し説明しますと、『ONE PIECE』では、たくさんの海賊が登場するのですが、その海賊に対して海軍が懸賞金をかけているのです。その金額が、海賊の実力に対する評価ということにもます。これをみると、最低でも1億はいっているかもしれませんね〜。ただし、「?」の中身が「0」だとだめですが…。4年生のみんな、ありがとうございました‼︎ちなみに、中身は、ゼミで行っている「北船路米づくり研究会」がプロデュースした純米吟醸「北船路」です。

■写真は、以下の通りです。絵の上手い磯辺くんが私の顔を書いてくれました!!
山科 梅村 鶴井
磯辺 吉永 冨田 脇田 

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ONE PIECE

【追記】■磯辺くんが描いてくれた原画を画像で送ってくれました。これをもとに、パソコンの得意な吉永さんがスキャンして彩色してラベルにしてくれたのかな…たぶんそうだと思います。ありがとうございました。で、参考にしたのは、たぶん右側の写真でしょう。facebookでプロフィールに使用している写真です。ちなみに、インドネシア・バリ島のデンパサール空港で撮ったものです。
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3年生ゼミ

20140421komeken.jpg■3年ゼミの皆さん。今日は、2回目のゼミでした。少しずつ、ゼミナールに慣れていってもらいたいと思います。

■ところで、これまでのゼミの運営は、以下の通りでした。まず、私との面談をすませ、指導を受けたうえで、ゼミ生自身がそれぞれの問題関心にあわせて文献を選び、その文献をゼミの時間に他のメンバーに紹介し(他のメンバーはその文献をあらかじめ読んでいる)、 議論のポイントを整理する。そしてみんなで議論をする。簡単にいえば、そんな形でゼミの運営をしてきました。しかし、今年度は少しやり方を変えます。しばらくのあいだ、私が文献を指定して、その文献をもとに輪読形式でゼミを進めていきたいと思います。時間をかけて丁寧に文献を読んでいこうと思います。

■というのも、最近、学生の皆さんを指導していて困ったなあと思うことがあるからです。(1)「なにをテーマに研究したらよいのか、よくわかりません」(「社会」のリアルな経験が希薄、新聞やニュースなどをみない…)、(2)「文献をみつけられません。図書館にあるのは”なんとなく”違うような気がして…」(検索を面倒臭がる、検索の仕方がわかっていない…)、(3)「頑張りますけど、本を読むのが辛いです…」(論理的、専門的な文献が読めない、読む耐久力がない…)という人がどんどん増えてきています。この(1)と(2)と(3)は、相互に関係しあっていると思います。卒論を執筆するためには、この3つの壁を超えるために、まず頭脳の「基礎体力」をつけることが必要かなと思います。少し前のネットの記事を思い出します。「大学生『読書時間ゼロ』初の4割超え 本を買わず、電車内でスマホいじるばかり」という記事です。みなさん、頑張って自分自身を超えていきましょう。

■さて、今日は、ゼミの運営の仕方について話しをしたあと、1人1人に「どんな研究をしたいの?」と丁寧に質問をしていきました。楽しかったですね〜。この学年は、皆さん面白い。笑いが次々におきました。そして「なるほどな〜」と思いました。現段階では「なんとなく」…な感じの皆さんの問題意識、丁寧に育てていけばきっと社会学の研究課題になりますよ。そのためには、本を読まないといけないし、ディスカッションもしないといけません。卒論の執筆や卒論に必要な調査は、個人的なことがらのように思うかもしれませんが、ゼミ生相互の力が結びつくことで、ゼミ全体の卒論のレベルをあげていくことが必要です。登山家たちがパーティを組んで高い山に登るように、少しずつ、着実に、皆でゆっくり進んでいきましょう。

■最後は、「北船路米づくり研究会」の説明でしたね。北船路という農村がどういう場所にあるのか、どういう農村なのか、そして研究会のこれまでの活動の沿革について少し説明しました。来週は、2期生が始めた農村-都市交流イベント「かかし祭」について説明をしたいと思います。また、文献の紹介をしたいと思います。よろしくお願いいたします。

龍谷ブランドムービーにチラリと

■以下は、「撮影にご協力いただいた方へのお礼を込めたメイキング篇(龍谷ブランドムービー)」
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■上記の画像の、青で囲んだグループが「北船路米づくり研究会」です。 前半と後半にチラっとでできます(^^;;。後半では、昨年の4年リーダーの枡田くんが、(恥ずかしがりながら…)チラッとしゃべります。

新3年生ゼミ2014

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■今年の3年生のゼミが始まりました。全員で9名です。今年は「北船路米づくり研究会」の活動に積極的に参加しようとする学生たちがたくさん集まってきました。少数精鋭って感じだな。ただし、本や論文をしっかり読めるようになってね…。読書を好きなってほしいです。まあ、それはそれとして(^^;;、とっても明るい雰囲気の学年です。よくしゃべるし、反応するし、笑うし!! いい感じなんじゃないでしょうか。担当教員としては嬉しいです。2年間、頑張ってやっていきましょう!!

■今回と次回は、オリエンテーションです。今日は、以下の内容に関して説明を行いました。
1.自己紹介/2.脇田の連絡先/3.ゼミのテーマについて/4.ゼミでの約束/5. ゼミでの報告について/6.面談/7. 卒論/8.「北船路米づくり研究会」/9.ゼミ委員/10.コンパ

■来週は、「北船路米づくり研究会」のことについて、資料をもとに詳しく説明しようと思います。

三田、田淵、小林、川崎
西山翔、渡辺、瀬上、小西、西山智浩

新4年生の皆さんへ!

20140414fujisan.jpg ■新4年のゼミ生の皆さんへ。先週の金曜日が第1回目のゼミでした。そろそろ真面目に卒論の調査について考える必要があります。できれば、皆さんの自主性に任せて希望のある人から個人面談をしていくようにしたいのですが、ここ数年の過去の先輩たちや君たちの卒論への取り組み方をみいていて、あまり自主性だけに期待することもできないように思っています。ということで、定期的に皆さんと面談をしていくことにしました。これまでのように希望者…ではなくて、全員と定期的に面談を行うことにしたいと思います。

■面談の日程は、次回のゼミのときに決めたいと思います。面談をする前には、必ず「卒論カード」をe-mailに添付して提出してください。その「卒論カード」をもとに指導を続けていきます。口を酸っぱくしていっていますが、この「卒論カード」は、後に、卒論の執筆に入るさいにたいへん貴重な資料になります。面談時に提出する「卒論カード」についてを読んでください。

■また、予約された面談については、「ゼミ面談の記録」に残していきます。「2014年度ゼミ面談の記録」をご覧ください。ここで予約状況についても確認することができます。

■就職活動もあり、卒論もある。さらには「北船路米づくり研究会」の活動もなんとかしていかねばなりません。きちんとスケジュール管理をしてください。卒論に関しては、この面談をペースメーカーのように活用して頑張ってください。卒論の執筆は、高い山に登るようなものでしょうか。少しずつ、体を慣らしながら、ゆっくり一歩ずつ確実に登っていくことが大切です。それと同じように、ゆっくり時間をかけて少しずつ卒論の取り組みを進めていってください。

新3年生の皆さんへ!

20140414office1.jpg ■新3年のゼミ生の皆さんへ。本日の4限は、新3年生のゼミです。今日から始まります。よろしくお願いいたします。本日と来週は「ゼミのオリエンテーション」にあてようと思っています。私の個人研究室は、書籍と資料でいっぱいの状態ですので、ぎちぎちにつめれば5人まではなんとか入ることができます。ちなみに、瀬田キャンバス2号館3階の326が、私の個人研究室です。樹心館側の階段を登ってすぐのところにあります。私の連絡先等については、ゼミのときにお伝えすることにします。

■研究室の入り口には暖簾がぶら下がっています。写真の通りです。奥は、コミュニティマネジメント学科の畑仲先生の研究室です。手前のブルーっぽい暖簾が、私の研究室です。ネームプレートの下には、ゼミで行っている「北船路米づくり研究会」の活動内容を紹介したポスターを掲示してあります。ぜひ、ポスターを読んでください。また、小さな椅子の上に置いてある黄色の篭には、「北船路米づくり研究会」の活動を紹介するパンフレットや、滋賀県の「環境こだわり農産物」のパンフレットを入れておきます。自由にもっていってください。

20140414office2.jpg ■今年は、全員、第一希望でゼミにやってきた人たちです。ゼミの研究テーマや、ゼミでの活動に関して、強い関心をもっておられると思います。卒論執筆に向けての個人指導、グループ学習、ゼミでのディスカッション、それから「北船路米づくり研究会」の活動についても、きちんと指導していきますので、がんばってついてきてください。詳しいしことは、後ほど。それでは2年間よろしくお願いいたします。

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