社会学基礎ゼミナール(金曜日)
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▪️火曜日と金曜日の1限は「社会学基礎ゼミナール」です。2回生後期に履修する演習なんですが、留学等、さまざまな理由で履修できなかった3回生も2人ほどいます。もちろん、3回生の皆さんは、すでにそれぞれの「社会学演習」(ゼミ)に所属されています。
▪️ところで、この「社会学基礎ゼミナール」では、「自分は何に関心があるのか」について、自分自身との対話やゼミの仲間との対話を通して明確にしていくこと、端的に言えば、そのようなことを目標においています。なぜなら、3回生から始まる「社会学演習」(ゼミ)で、自分はどの教員のゼミで指導を受けるべきなのか、そのゼミを志望する理由はどういうことなのか、それらの点をきちんと考えて欲しいからです。なんとなく、状況に流されながら、たとえば「友達がそのゼミに行きたいといっているから自分も」とか、「なんとなく優しそう(楽そう)」…そういったことでゼミを選択しては欲しくないのです。
▪️ということで、先週の宿題として、明確に自分では説明できないけれど、気になる、関心のあるキーワードを複数用意してもらいました。そのキーワードをmanabaのレポート機能を使って提出してもらいました。お互いのキーワードを閲覧できるように設定しました。すでに「社会学演習」に所属されている3回生については、そのゼミで自分はどのようなテーマの研究に取り組むのかということで、キーワードを用意してもらいました。
▪️その上で今日は、4つのグループに分かれて、なぜ自分はこのキーワードに関心があるのかをお互いに語りあってもらいました。ところで、こうやって語りあうことで、それっぽいテーマ(表面上いかにも研究らしいテーマ)よりも、「自分の中になにか核になるような小さいけれども確かな経験があることが大切なんだ」とか、「自分が暮らす地域の問題を自分事として受け止めるってすごいな」とか、その他にもいろいろ気づきがあったようです。皆さん、笑顔で楽しそうに語り合っていました。ゼミの仲間がどのようなテーマに関心をもっているのか、そのようなことを語り合う経験ってしたことがありません。ですから、とても新鮮な気持ちになれたようです。ゼミの仲間の印象も変わってきたのかもしれません。前回は、お互いに名前もよくわかっていない状況でしたが、ずいぶん雰囲気がよくなりました。全員の名前をお互いにしっかり覚えて、キャンパスであったら笑顔で雑談するぐらいの関係にはやくなってほしいです。
▪️来週に向けての課題は、今日、レポート機能でmanabaに提出したキーワード、あるいは新たなキーワードから2つのキーワードを選び、それぞれについて、なぜそのキーワードに関心があるのかを、短い文章にしてみてもらうことです。1つのキーワードで400字程度でしょうか。もちろん、400字を超えてもかまいません。できれば、そのキーワードに関して、ネットでも関連情報(ニュースとか解説とか)がないか、あるいはさらに進んでCiNii や大学図書館を検索して、関係しそうな論文や書籍はないか、調べてみてもらいます。できれば、その内容を紹介してもらいたいのですが、関連情報については、リンクを貼り付けるだけ、関係論文・書籍については、論文名、書名を書くだけでもかまわないと伝えてあります。来週は、その短い文章をもとに、グループワークをしてもらう予定です。
特別展「世界遺産 縄文」京都会場
▪️縄文が好きです。縄文土器や土偶にみられる動的な動き、そして装飾に対するエネルギー、それらの過剰さに惹かれるのです。ということで、この特別展には絶対に行きたいです。10月4日から11月30日まで、京都文化博物館です。
\㊗️開催決定🎊/
特別展「世界遺産 縄文」#遮光器土偶 をはじめ、#縄文 時代の暮らしと文化に迫る名品が京都に集結!#国宝 土偶もやって来ます!
今年の秋は京都の #どっグ~な展覧会 で決まり!会場:#京都文化博物館
会期:2025年10月4日(土)~11月30日(日)https://t.co/ylB2ABH3Td pic.twitter.com/RL3SmOGZg4— 特別展「世界遺産 縄文」京都会場 (@jomon_kyoto2025) June 9, 2025
社会学部人権研修会「教育格差と経済格差 ~八王子つばめ塾の実践~」
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▪️このような研修会が勤務している社会学部で開催されます。対象は、龍谷大学学生と教職員です。講師は、認定NPO法人「八王子つばめ塾(無料塾)」の理事長・事務局長を務めておられる小宮位之さんです。この「つばめ塾」の公式サイトには、次のようなメッセージがありました。
八王子つばめ塾とは、経済的に苦しいご家庭の子どもたちのための学習支援を無料で行っている塾です。ボランティア講師が授業を行っています。
対象は中学生、高校生がメインです。授業は生徒1~2名に対し講師1名で個別指導を行い、学校の宿題、ワークから入試対策まで幅広く勉強します。学習内容が不十分な場合、学年をさかのぼって基礎から教えます。
2012年9月に講師1名、生徒1名から始まり、今では卒業生350名、4教室を数えるまでになりました。
—完全にボランティアで教えてくれる講師から学んだ子どもたちが、「いつか自分も人の役に立つ人になろう」と思う「人材」に育つこと—
これが八王子つばめ塾の大きな目標です。「つばめ」は、「またボランティアという巣に戻って来てほしい」という願いからつけられました。
▪️「『いつか自分も人の役に立つ人になろう』と思う『人材』に育つこと」素敵なミッションですね。年末の研修会ですが、楽しみです。
夏原グラント活動報告書2024年度
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▪️昨日は祝日でしたが出勤しました。帰宅すると、平和堂財団から「夏原グラント」の2024年度の活動報告書が届いていました。滋賀や京都を中心にスーパーマーケットを展開されている平和堂さんが設立された財団です。この財団の理事と「夏原グラント」の選考委員長を務めています。ということで、立派な報告書が届いたのでした。スタッフの皆さんの頑張りが伝わってきました。ご苦労様でした。加えて、夏原グラントから助成をさせていただいた団体、NPO法人「自然観察指導員京都連絡会」さんが発行された講座テキストも同封されていました。ありがとうございました。「夏原グラント」に関わって11年目になります。いろいろ勉強させていただきました。感謝しかありません。
https://www.natsuhara-g.com/
年末に開催される脇田ゼミ1期生の皆さんの同窓会に、お呼びいただきました。感謝。
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▪️ことあるごとに、「もうじき定年退職ですよ」と言っているのが伝わったのかもしれませんが、2006年の春に卒業した脇田ゼミ1期生のMくんから、同窓会したいので参加してほしいとの連絡がありました。最初、連絡があったときは、来年の年末を予定されていました。まだ1年以上時間があるのに、気が早いなと思い確認したところ、今年の年末でしたwww。写真は、2014年の12月29日に同窓会が開催されたときのものです。こちらの投稿になります。
▪️2006年春に卒業したみなさんは、私が龍谷大学社会学部に勤務するようになって初めて受け持ったゼミ生の皆さんになります。そのようなこともあり、卒業論文の内容についても、かなり記憶しています。まだ私も若かったので、厳しい指導だったのではないかと思います。それでも、この学年の皆さんからは、これまで何度も同窓会に呼んでいただきました。その彼ら彼女らも、40代になっています。社会を担ってくださっている中堅ということになります。こちらは前期高齢者。定年退職がくると、完全に世代交代ということになりますね。年末は、みなさん、どのようにされているのか、お話を聞かせてもらうことを楽しみにしています。
▪️この1期生の皆さんは、だいたい10年前後おきに同窓会を開催されています。次回もそのぐらい先になりますかね。その時、また同窓会に呼んでいただけるのかな。呼んでいただけるとしても健康に生きているのか、そもそも生きているのか。その点についてはあまり自信がありません。成人した孫と飲みにいくことを目標にしているので、1期生の皆さんとの3回目の同窓会にも参加させていただきたいですね。そうそう、写真に写っておられる方達のうちのお1人のお子さんは、今年の春に龍谷大学に入学されました。となると、10年後だと、ひょっとするとすでにお孫さんがおられるかもしれませんね。
バスの絵はあの「大谷探検隊」だったのか…
本日9/20は #バスの日
写真1枚目と2枚目は、#龍谷大学 卒業生が参加した学術探検隊「大谷探検隊」のデザイン🐫✨
いつも安全運転ありがとうございます! pic.twitter.com/81CM9Rni3w
— 龍谷大学 入試部 (@ryukoku_nyushi) September 20, 2025
▪️恥ずかしながら、このラクダのキャラバンが「大谷探検隊」であることを、この入試部の投稿で初めてしりました。いままで、ぼーっと眺めていたんだな。
歯科医院での定期検査
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▪️今日は、秋分の日です。ずいぶん涼しくなりました。それも急に。写真は、昨日の空の雲です。これは、羊雲なのか鱗雲なのか、その区別が私にはよくわかりませんが、おそらく鱗雲だと思います(見分け方はこういうことのようです)。私でもわかることは、完全に秋の空だということです。ということで、自宅の書斎でひと仕事した後、猛暑の夏の間伸びまくっていた芝を刈りました。なんというか、いつものことですが、虎刈りになってしまいました。もっとマメに芝を刈っていれば良いのですが、その時間がありませんでした。芝刈りをしている時に、ヒガンバナが芽を伸ばしていることに気がつきました。花を咲かせるのは、もう少しさきになります。月末かな。
▪️15時半から、4ヶ月に1度の定期的な歯のチェックでした。いつもの歯科医院に行きました。まず、歯茎と歯の隙間のポケットが深くなっていないかチェック。前回と変化していないとのことでした。まずまずです。健康で何も問題がない健康な歯茎と、軽度の歯周病の、その中間ぐらいなんだそうです。気をつけないと。歯茎のチェックのあとは、掃除をして、磨いてもらって、最後はフッ素を塗ってもらって終了。「歯周病は万病のもと」ですので注意しています。具体的な説明は、こちらの日本臨床歯周病学会の説明をごらんいただければと思います。怖いです。加えて、私の場合は「糖尿病は万病のもと」もあるので、しっかり血糖値をコントロールしています。万病のもとだらけです。定期的にチェックしているのは、あと眼の黄斑上膜も。今のところ具体的な症状は出ていませんが、こちらも4ヶ月に1回、チェックしてもらっています。高齢者の医療費を増やすことに加担してしまっていますね。
▪️今日、秋分の日は大学もお休みなのですが、研究室で仕事をしています。
【2025関西六大学野球秋季リーグ】龍谷大学vs京都産業大学
▪️土曜日と日曜日、わかさスタジアム京都で、龍谷大学硬式野球部は京都産業大学と対戦しました。残念ながら、2日とも負けてしまいました。非常に残念です。土曜日は2-0で、日曜日は延長12回、5-6でした。素人目には惜しい試合に思えました。長い試合を全部ご覧いただくのは大変ですね。「これは龍大が勝つな」と思った延長11回表、2時間55分あたりからご覧いただければと思います。龍大はこの回4点を取るのですが、裏には産大も4点を取るのです。延長12回表、龍大は0点に抑えられて、その裏、産大は1点を入れてさよなら勝。長い試合、選手の皆さん、応援の皆さん、お疲れ様でした。
【ハイライト】近畿大学vs.関西学院大学|2025年9月21日【関西学生第3節】
▪️昨日、 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われた母校の関西学院大学ファイターズと近畿大学キンダイビッグブルーの第3節、関学は近大に勝利したものの前半は厳しい内容でした。これから、立命館や関大とも対戦するわけですが、心配になっています。私にはどこに問題や課題があるのかわかりませんが、頑張ってほしいと思います。とはいえ、監督の大村さんは、こちらの新聞記事を読む限り、「このタイミングでこういうゲームをさせてもらえてチームとしては良かった」と語っておられます。なるほど、第3Qで3点負けている状況から粘り強く逆転して、最終的には41―17で近大に勝利した点を評価されているのでしょう。こういう記事も。DB伊東利晃(3年)のインターセプトから試合の流れが変わりました。そのことを評価する内容です。今年の秋の、関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1の「星取表」です。立命館大学、関西学院大学、関西大学が3勝・勝ち点9で並んでいます。関西学院大学の次の試合、9月28日にヤンマースタジアム長居で開催される京都大学ギャングスターズ戦になります。
▪️龍谷大学シーホースは、現在、Div.2です。大阪公立大学戦で勝利し、1勝をあげています。明日、神戸ユニバー記念競技場で開催される兵庫県立大学戦が2試合目になります。シーホースには、Div.2で勝ち抜き、入れ替え戦でもう一度Div.1に戻ってきてほしいです。
富栄養化はどのように語られてきたのか…
▪️昨日、滋賀県立図書館に返却した資料ですが、1969年(昭和44年)から1972年(昭和47年)まで、当時の建設省近畿地方建設局が土木学会に委託した「琵琶湖の富栄養化問題に関する調査」の報告書です。琵琶湖の富栄養化に関して、初めて本格的に取り組んだ調査だと言われています。土木学会衛生工学委員会に「琵琶湖の将来水質に関する調査小委員会」がもうけられて、この小委員会が調査を担当しました。現在、びわこの富栄養化がどのように議論されてきたのかに関心をもち、いろいろ資料を探索しています。
▪️「琵琶湖の将来水質に関する調査小委員会」の委員長は、京都大学の岩井重久さん(1916年~1996年)です。岩井さんは、1958年に京都大学工学部に衛生工学科を創設された方です。琵琶湖の富栄養化の問題がどのように議論されているのか調べている中で、この岩井重久という研究者のことを知りました。このような情報に辿り着くための助言をくださったのは、滋賀県立琵琶湖博物館学芸員の芳賀裕樹さんです。芳賀さんありがとうございました。
▪️この琵琶湖の富栄養化問題について調べていると、芋づる式にいろんなことを知ることになります。1972年(昭和47年)に法律が制定され、1972年(昭和47年)から1997年(平成9年)にかけて行われた巨大国家プロジェクト「琵琶湖総合開発」とも関係していました。上記の岩井さんは、第六十八回国会参議院建設委員会で「琵琶湖総合開発」を始める根拠となる「琵琶湖総合開発特別措置法」の「案」について、参考人として出席し陳述されています。岩井さん以外には、前にも少し投稿の中で触れた津田松苗さん(奈良女子大学)が富栄養化に関して発言をされています。生物関連では、京都大学大津臨湖実験所の所長である森主一さんも琵琶湖の生物への琵琶湖総合開発の影響について発言されています。議事録を興味深く読んでいます。
▪️県立図書館では、上記の報告書以外に『国民生活行政20年のあゆみ』という本も借りていました。1970年に水質汚濁防止法が制定される以前と以後のことについて勉強したかったからです。1958年(昭和33年)に制定された前身の「公共用水域の水質の保全に関する法律」(水質保全法)および「工場排水等の規制に関する法律」(工場排水規制法)の水質二法の頃からの話ですす。ちょうど高度経済成長期の初期に当たりますね。この法律と現状との間にギャップが生まれて、それを解消するために水質汚濁防止法が制定されたわけです。ただし、この水質汚濁防止法で、生活排水の対策は盛り込まれていません。1990年(平成2年)に水質汚濁防止法が改正され、生活排水対策を推進するための制度的枠組みをこの法律の体系の中に組み込みました。琵琶湖に赤潮が大発生したのが1977年ですから、その12年後ということになります。