古文書

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▪️今から40数年前、学生時代の頃、学生オーケストラに所属していました。関西学院交響楽団です。楽器はバイオリンでした。その頃の同級生と今でも仲よく交流しています。普段はグループLINEですけど、年に3回ほど食事会(飲み会)をしています。昨日は、その同級生とのグループLINEに、写真のような懐かしい「古文書」を投稿しました。左は、私が現役部員として演奏した定期演奏会のパンフレットです。第53回から第60回まで。年に2回定期演奏会を開催しているので、全部で8回ステージで演奏したことになるわけですが、どういうわけかひとつだけ足りません。

▪️右の新聞記事、色が茶色になっていますね。1回生の時に、ソビエト連邦で演奏旅行を行ったのですが、その前に新聞社から取材を受けた時の記事です。写真は、「やらせ」です。こういう楽器同士で練習はしませんのでね。それともかく、ソビエトに旅行した経験は貴重ですね。いまや消滅していますから。新潟から飛行機で、まずはハバロフスク、そしてモスクワ。レニングラードにはモスクワから列車だったと思います。ラトビアのリガにも行きました。懐かしいですね。

▪️これらの「古文書」以外にも、ガリ版で擦った「演奏旅行」の際の手引きとか、「定期演奏会」の裏方のマニュアルだとか、諸々、いっぱい、我が家の押し入れから出てきました。パンフレットの文章にしろ、マニュアルの文章にしろ、今読んでも面白いけど、幼いというか、お子ちゃまです…(^^;;。とろこで、後輩の皆んさん、現役の学生の皆さんの定期演奏会、最新は145回なんだそうです。私たちの最後の定期演奏会が第60回ですから、なんというか、自分たちは老人になってしまったんだなあと…数字を通して実感することになりました。

龍谷大学吹奏楽部が金賞受賞

▪️昨日、京都コンサートホールで第75回関西吹奏楽コンクールが開催され、龍谷大学吹奏楽部は見事「金賞」を受賞、全国大会に進むことになりました。おめでとうございます。私は、応援には行っていませんが、副部長さんにLINEで教えていただきました。ありがとうございました。これで、2019年以来、6年連続全国進出(コロナ禍で2020年は中止なので)。部訓「音楽」「感謝」を大切に、全国でも素晴らしい演奏をご披露ください。

▪️指揮をされた音楽監督の若林義人先生、お疲れ様でした。若林先生は、今日も職場・一般の部で演奏する「大津シンフォニックバンド」でも指揮をされます。まだ結果は出ていませんが、きっと全国に進まれることでしょう。2つのバンドの指導って大変なことですね。

「大津エンバワねっと」の饗庭くんと増田くんのこと

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20250823ohtsu.jpg▪️昨日は、研究室で18時過ぎまで仕事をして、大津に移動しました。大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」(6期生)を履修していた卒業生のお2人と再会しました。饗庭勝くんと増田純平くん。卒業されてから10年が経ちました。現在、お2人とも福祉関係のお仕事をされています。10年前は、社会学部は4学科体制で、お2人は共に地域福祉学科だったんじゃないのかな。

▪️ところで、昨晩、お2人と引き合わせてくださったのは、「大津エンパワねっと」で長年にわたってお世話になってきた「大津の町家を考える会」の雨森鼎さんです。先月のことだと思いますが、「脇田はん、8月22日、エンパワの饗庭くん増田くんと呑むから、時間空けておいて」と雨森さんから連絡があり、昨晩、10年ぶりの再会が実現しました。雨森さん、ありがとうございました。昨晩は、中央学区自治連合会の顧問で「人権・生涯」学習推進協議会会長の安孫子邦夫さんもお越しくださいました。安孫子さんにも、饗庭くんと増田くんは大変お世話になっています。

▪️さて、お2人が「大津エンパワねっと」でどのようなプロジェクトに取り組んでいたのか、少し紹介をしておこうと思います。饗庭くんが活動したチーム「こけし」では、中央学区に転入されてきたマンション住民の皆さんに、大津の良いところを知っていただけくために、「プチ体験型まちづくりカフェ」を開催しました。ジャズバー「パーンの笛」のママ神之口 令子さんに相談をして、大津の酒蔵「平井商店」さんで、日本酒とジャズを楽しんでもらうなんてことを実現しました。神之口さん、その節はお世話になりました。他にも老舗の漬物店「八百与」さんで水茄子の糠漬けを作ってみるとか、大津絵の絵師さんから指導を受けながら自分でも大津絵を描いてみるとか、そのようなプチ体験を通して、自分が暮らしている大津の街の良さを知っていただくプロジェクトに取り組みました。

▪️増田くんが活動したチーム「めろん」では、中央学区に転入されてきたマンション住民の皆さんを対象に、大津の町のことを知ってもらい、また住民の皆さん同士の、そして地域との交流を深めるきっかけ作りとして、まちなかツアーを実施しました。その時も、雨森さんや安孫子さんにツアーのガイド役としてご協力をいただいたように記憶しています。これはこのブログへの過去の投稿ですが、きちんと残っています

▪️それぞれが異なるプロジェクトではありますが、中央学区に転入されてきたマンション住民の皆さんと地域社会を、どのようにつないでいくのかという問題意識は共通していますね。このような「大津エンパワねっと」の経験は、社会人10年目の今、お2人の中ではどのように記憶されているのか、どのような影響を自分自身に与えていると思うのか、その辺りのことについてもお聞きするべきでしたが…、昨晩はちょっとした同窓会だったことあり、話に夢中になって忘れていました。ということで、写真についても撮り忘れていました。駅に近づいてからそのことに気がつきました。というわけで、このような写真しかありません。写真には、目付きの悪いお爺さんも一緒に写っていましたが、それはカットさてせいただきました(^^;;。

【追記】▪️本日、雨森さんが、10年前に撮った写真を送ってくれました。左から増田くん、饗庭くん、雨森さん、最後は五十嵐くん。五十嵐くんは、今、九州で暮らしています。元気にしているかな。卒業前に、この4名と私とで飲み会をした時に撮ったものです。この時は、京都駅のそばだったかな。写真を撮ったのは、私なのだと思います。
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「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」(監督平良いずみ)

20250823unai.png▪️普段あまり映画館に行くことはないのですが、昨日は「京都シネマ」で「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」(監督平良いずみ)を拝見しました。
自分たちが飲んでいる水道水、子どもに飲ませていた水道水にPFASが含まれていたら。胎盤を通して胎児の身体が汚染されていたら。この映画ドキュメンタリーは、そのようなPFAS汚染の問題に悲しみ怒り、声を上げた女性たちへの取材から生まれています。

▪️取材のスタートは沖縄県。嘉手納基地で使用とされたと思われるPFASに水道水が汚染されていた事件から始まります。「思われる」というのは、嘉手納基地に入って調査することが「日米地域協定」が壁となりできないからです。同じように基地のあるドイツの場合は、このPFAS汚染に対して、ドイツの法律が適応されるているのに…です。沖縄から始まった取材は、アメリカやイタリアのPFAS汚染に苦しめられた地域の人びとへと拡大していきます。また、国連の女性差別撤廃委員会の日本審査にも及びます。彼女たちがPFAS汚染は女性への人権侵害だと訴えました。しかし、そこでの日本政府側の反応はいかにも官僚的というか責任逃れの発言であることに驚きました。この映画の主人公の一人、町田直美さんは、この問題に関して、行政に対して数えきれないほどの要請を続けてこられました。今日、購入したパンフレットには、こう書かれています。

彼女は、これまで行政に対し数え切れなないほどの要請を続けてきた。しかし、返ってくる言葉は「日本では知見がない」「国内では健康被害は確認されていない」という通り一遍の答え。基準値がないから調査をしない、調査をしないから実態がわからない。悪循環に陥っている。一方で、アメリカではPFASの毒性を重く見て厳しい規制値を策定。EUでも予防原則に基づいた施策が打ち出され、世界は待ったなしの対策に踏み出している。

▪️作品を拝見して、特に女性達の連帯が拡大していくことにグッときました。人前で、PFAS問題を訴えることに勇気が必要だったという女性。家族からは、そんなことするなと反対されていた女性。しかし、この問題に立ち向かうために、とうとう町議会の議員に立候補しました。そのさい、これまで反対していた父親が手を振って応援してくれている…そのようなシーンも登場していました。PFAS汚染への怒りが響き合い、人びとの、特に女性たちの連帯が広がっていく様子に何度も感動しました。

▪️いろいろ勉強になりました。パンフレットにはこの投稿には書ききれないいろんな大切なことが書かれています。この映画をご覧になるのであれば、ぜひパンフレットも購入されたほうがよいと思います。こちらから劇場情報を調べることができます

夏の高校野球・準決勝で主審をされた乗金悟さんのこと。

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▪️高校野球。今日の第一試合は、第14日 準決勝 県岐阜商(岐阜) vs. 日大三(東京)の試合でした。準決勝ですから、どちらが勝つのか気になっいましたが、それと同じくらいに気になっていることがありました。龍大職員の 乗金悟 さんが主審をされていたからです。高校野球の準決勝の主審を務めるって、すごいことですよね。かっこよかったです、乗金さん。

▪️試合のほうですが、9回が終わって2対2の同点となり、タイブレークになったようです。なったようですというのは、最初の方を少し応援して、乗金さんが主審であることを確認して、研究室に向かったからです。試合の結果は、以下のYahoo!のニュースで知りました。見逃した部分も見ることができるようですが、そのほど余裕がないので、仕事に励みました。個人的には、県立岐阜商業を応援していたのですが、タイブレークで日大三高に2点が入り、残念ながら決勝には行くことができませんでした。公立高校ですし、勝ってほしかったな。こちらは、2011年、龍谷大学の広報誌に掲載された乗金さんの紹介記事です。

「PFAS汚染問題」のドキュメンタリー映画


▪️今朝、たまたま「なぜ女性ばかりが「PFAS汚染問題」に声を上げるのか。世界各地を取材して見えたこと」という記事を読みました。PFAS汚染問題を、沖縄や世界の女性たちの目線から追ったドキュメンタリー映画『ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう』の監督をされた平良いずみさんへのインタビュー記事です。関連して、この記事の前編になる「「我が子に『毒』を飲ませていたのか」他人事ではないPFAS汚染問題」も読みました。ちなみに、トップの動画は、その『ウナイ』を紹介する動画です。「ウナイ」とは、沖縄方言で「姉妹」のことです。また、姉妹のように親密な関係を表す言葉です。PFAS汚染に立ち向かう世界中の女性たちの連帯を、姉妹=「ウナイ」という言葉で表現されているのでしょう。もし、英語で表現するのならば、「シスターフッド(Sisterhood)」なのかなと思います。

▪️「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」の公式サイトはこちらです。この公式サイトの中で、平良さんはこの映画をつくることになった背景を以下のように説明されています。自分自身の怒りからスタートしている点が重要かと思います。

「私は、執念深い」 監督である私の告白から始まる映画になりました。 映画をご覧になるみなさんが凍りついてしまわないか今から気が気でないですが、 笑ってもらえたら嬉しいです。

この映画は、 私が5年に渡り追ってきた “PFAS汚染” についての記録です。 起点となったのは9年前、 沖縄県民45万人が飲んできた水道水にPFAS・有機フッ素化 合物が含まれていたこと。 生まれたばかりの息子に水道水でつくったミルクを与えていた私は、「絶対、許さない」―そう思いました。

そうして気付いた時には、 世界の至る所で汚染問題の解決を求め立ち上がった女性(ウナイ)たちに出会い、 言葉の壁を越え想いが通じ合う瞬間を何度も経験しました。 汚染問題に直面した彼女たちはどう生きたか……。 この先、 この社会がきらいになりそうな人にこそ見てほしい。 絶望の涙を、 ひとしずくの希望にかえて立つ女性たちの姿を。 監督・平良いずみ

▪️前編となる記事「「我が子に『毒』を飲ませていたのか」他人事ではないPFAS汚染問題」で次のようなことが語られています。ミネラルは赤ちゃんの内臓に負担がかかるという医師の助言もあり、平良さんはお子さんのために水道水を使ってミルクを作っていました。ところが、「2016年1月、沖縄県が米軍嘉手納基地周辺の河川や浄水場の調査結果を発表し、県民の多くに水を供給する北谷浄水場にPFASが含まれていたことがわかった」のです。平良さんが想像していたよりも沖縄社会の反応は薄く、「政治が解決してくれるだろう」と思っている人が多かったといいます。実際、沖縄のお母さんたちによる市民団体「水の安全を求めるママたちの会」が立ち上がったのも、3年後の2019年だったようです。米軍基地が汚染源である可能性が非常に高いことは沖縄県の調査でわかっていますが、日米地位協定のため立ち入り調査を米軍は認めていません。

▪️後編の記事に戻りましょう。この記事の中で、「印象的だったのが、どの国でもこの問題に声を上げているのが女性ばかりだということ。女性を選んで撮ったわけではなく、活動している人に女性が多かった、ということなのでしょうか?」という質問に次のように答えています。

どうしても経済や軍事の利益が優先される社会で、男性たちは社会構造の中に取り込まれてしまって、声を上げづらい現実がある。女性は産む性ということもあって、“マッチョ政治”に対して勝ち目がないのが分かっていたとしても、「私たちは今、この命を守るために行動しなきゃいけない」という思いで怖いもの知らずに進んでいくところがあるのかもしれません。

▪️女性と環境問題。個人的には、非常に重要な問題だと思ってます。ここで平良さんが言っていることは、女性は男性のようには社会構造の中に取り込まれていない、逆に言えば排除されているということにもなります。しかも、そのよう男性中心の社会構造から排除されながらも、そのこととセットになっている固定化された性役割分業の中で、女性は「産む性」であり育児や子どもの健康を見守ることの第一義的責任を負わされています(「産ませる性」である男性も同様の責任を負っているはずなのですが)。自分の「命」だけでなく、子どもたちの「命」にも非常に敏感になる立場に置かれているわけです。目の前の「経済や軍事の利益」を優先した結果生み出されているPFAS問題によって子どもたちの「命」が脅かされていること、にもかかわらず様々な手段を駆使してPFAS問題を隠蔽しようとすることに対して、平良さんは「絶対、許さない」と心に誓っているのです。沖縄の女性たち、世界中の女性たちも、この問題の解決に向かって「怖いもの知らずに進んでいく」ことになったのです。

▪️記事では、アメリカのアマラ法のことが紹介されています。「アマラさんが住むミネソタ州の町には、1950年代からPFASを開発してきた化学メーカー・3Mの本社及びその工場があり、近隣の水源を汚染したとして、多数の自治体から訴えられていました。アマラさんはPFAS汚染が原因とみられる肝細胞がんを15歳で発症し、20回を超える手術を受けながらPFAS規制を訴え続けました」。アマラ・ストランディさんは、次のように語っておられたといいます。

2022年、もう回復の見込みがなくなった時に、環境団体の女性から州議会での証言を求められました。お母さんに「あと半年の命をどう過ごしたい?」と聞かれ、アマラさんは「自分のような子どもが絶対に産まれてほしくないから証言する」と即答し、何度も何度も証言を重ねたんです。

その結果、2023年4月、ミネソタ州において世界で最も厳しいPFAS規制の法案が可決されました。アマラさんは21歳の誕生日を迎える2日前に亡くなりましたが、法案が可決されたのはその約2週間後のことでした。アマラさんの尽力にちなみ、同法は「アマラ法」と呼ばれています。

▪️平良さんは、「予防原則」についても、述べておられます。予防原則とは、「化学物質や新技術などが、人の健康や環境に対して重大で取り返しのつかない影響を及ぼす恐れがある場合、科学的な因果関係が十分証明されていなくても規制措置を可能にする考え方」のことです(「日経ESG」)。この「予防原則」の考え方に照らし合わせた時、ヨーロッパと比較して日本は大変弱いということになります。平良さんは、「実際に健康被害が出るまで、子どもたちに『これだけ悪影響がある』と言われているものをずっと与え続けるんですか? と問いたいです。ヨーロッパなどでは予防原則という考え方が出てくるんですけど、日本では『被害がない=エビデンスがない』という話にいつもなってしまうんです」と日本社会の状況を批判されています。

▪️この予防原則に関する問題、PFAS汚染だけではありません。日本の消費者問題、公害、環境問題の振り返ったとき、この予防原則という観点から問題視されてきた歴史があります。平良さんは、「PFASは半導体を作るのに必要であることをはじめ、いろいろなところに使われているので、経済界は基準の厳格化に抵抗を示しています。EUが今、PFASの全面禁止を進めるためにパブリックコメントを募りましたが、寄せられた5642件のうち900件以上が日本企業からの反対意見でした。ここにも経済優先の姿勢が表れている」と批判されています。また、マスコミの報道に関しても。「政治家たちの責任もあるけれど、私たちメディアの責任もとても大きいと思います。PFASはこれだけ各地で検出されているのに、新聞の一面を飾ったことは、沖縄を除いて、どれだけあったでしょうか。在京キー局にも散々番組を提案してきましたが、全く報道してくれない」。

▪️環境社会学者の寺田良一さんが『環境社会学研究』vol.11に執筆されたエッセイ「「 『リスク社会 』、『 予防原則』、『問題構築』と環境社会学」の中で、ドイツの社会学者ベックを引用しながら次のように述べておられます。これは、2005年に執筆されたものですが、ここで寺田さんが主張されていることは、20年経過した現在の PFAS汚染問題でも言えることなのだと思います。ただ、米軍基地の場合には、さらに日米地位協定という壁の問題も直視しなければなりません。

U.ベックが、リスクの再生産、分配と、その定義づけが政治的課題になるとした「リスク社会」においては、客観的、科学的な「環境問題」が、いかにして社会的、政治的な意味における「環境問題」へと「構築」されていくかという、きわめて環境社会学的テーマが、これまで以上に重大な問題になる。たとえぱ、リスクの分配の不公正性を問題化した「環境正義(公正)」や、原子力や環境ホルモン問題における、世代間の公正性、種の存続といった問題フレームの構築がその例であろう。また日本で政策化が遅れる理由の一つは、市民の側に、まだ十分社会に認知されていない環境リスクを社会的な環境問題として喚起する「問題構築」能力を持ったアドボカシー(対抗的政策提言、世論喚起)型の専門的環境NPOが少ないことであろう。これも環境社会学や社会運動論の大きなテーマであろう。

▪️平良さんは、ご自身が監督をされたドキュメンタリー映画『ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう』を通して、観る人に以下のことを感じ取ってもらいたいと語っておられます。

沖縄のお母さんたちから、身のまわりで起きている嫌なことに対する、社会と個人のあり方みたいなこと教えてもらえる内容になっていると思います。嫌だと思うことについては、一つひとつ声に上げていくことが大事です。嫌なことがあった時、私たち市民には座り込んだり、声を上げたりする権利があるんだよ、力があるんだよということを改めて感じてほしいです。

▪️関西に暮らしていても、このドキュメンタリー映画を拝見することができます。ただし、仕事のスケジュールが必要です。8月22日、京都シネマで。行けるかな。

異業種のミーティング

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▪️今日は特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事の皆さんと一緒に、滋賀県庁総合企画部DX推進課で行われたミーティングに参加しました。DX推進課さんと連携されている大阪府の職員の方達も参加されたミーティングです。NTT西日本の職員さんも参加されていました。異業種のミーティングです。こういう経験は大学や学会の中にいるだけではできない経験です。もちろん、「同業者」とのコミュニケーションでも大いに刺激をいただくのですが、異業種の皆さんとはやはり刺激の「質」が違います。今日は、参加された皆さんに、頭の中を「醸して」もらった感じで、「琵琶故知新」の理事長としては楽しく有意義な時間でした。ありがとうございました。異業種の方達との交流って、大切ですよね。自分の発想の壁を越える経験ができます。本当にそう思います。

▪️ミーティングのあとは、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」へ。お店は盆休みで1週間閉まっていてご無沙汰でした。今日はいつものご常連お二人ともお話ができました。こちらも異業種の皆さんとのコミュニケーションです。感謝。でも、一斉休暇は今日までなので、明日からは大学に行って仕事をします。ということで、18時半過ぎにお店をお暇しました。写真は、お店を出て大津駅に向かうときに撮ったものです。

NHK「ドキュメント72時間 大谷翔平スペシャル」

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▪️NHKの番組「ドキュメント72時間」、とても気に入っています。この番組は、1つの場所で72時間、つまり3日間、1つの場所に集う人びとを取材するというだけの…番組なんですが、毎回楽しみにしています。それぞれの方の人生が垣間見えてくるように感じられるからです。今回は、「大谷翔平スペシャル」でした。お盆休みのスペシャルなのかな。大谷さんの出身地である奥州市と、ドジャースの本拠地ロサンゼルスの両方で取材をされていました。時差16時間あるわけですが、ロサンゼルスと奥州市で同じ時間に撮影をしているので、アメリカとの違い・対比も意識したようです。ちなみに、大谷さんが生まれた時は、水沢市でしたが、平成の大合併で周辺の自治体と一緒に奥州市になりました。

▪️今回は、「1つの場所で72時間」ということで、ロサンゼルスではドジャースタジアムの周りに広がる「エリシアン・パーク」という公園を拠点に、そして奥州市では市内の中心にある水沢公園を拠点に取材をしていました。特に、ロサンゼルスの方の取材が印象に残りました。ロスに暮らしている多様なルーツを持つ人びとにとって、アメリカの外部からやってきた大谷選手の活躍は、自身の人生と照らし合わせて、特別な意味を持つことになるということがよくわかりました。大谷選手の活躍が、結果としてでしょうが、いろんな人びとにとって前にポジティブに進んで生きていく力になっているのですね。番組の解説には、「移民として苦労を重ねながら永住権を勝ち取った人などに出会い、困難を抱えながら生きていく人々の芯の強さやたくましさを感じました」と書かれていました。

フジの盆栽

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▪️猛暑の夏が続きます。我が家の庭、小さな庭なのですが、それでもその維持管理に苦労しています。猛暑に負けてしまったのは、シュウメイギクでした。このシュウメイギク、毎年、一部が枯れてしまいます。シュウメイギクは、庭のあちこちに花を咲かせてくれるのですが、場所によっては熱に勝てないのでしょうね。それから、ツワブキ。ツワブキも猛暑が続くと萎れてきます。水遣りを丁寧にしなくてはいけません。でも、地植えしてあるものだけではありません。

▪️写真は、今年の春に娘からプレゼントされた盆栽です。フジです。野田藤という種類だそうです。いつか花を咲かせてくれますかね。来年は少し期待しています。ところがです。猛暑により、葉が焼けてしまって、そして茶色のパリパリになって、散ってしまいました。「ああ、枯れちゃった…、かわいそうなことをした」と悲しんでいたのですが、気がつくとまた葉を復活させていました。枯れてからもひょっとして…と思い、水遣りだけは丁寧にしていました。そして、先日雨が降った頃のことです。復活していました。気温が低めになった頃に復活したのだと思います。すごいな。元々は、鉢の土の上に苔が乗せてあったのですが、うまく定着しませんでした。これについては、また、いろいろ試してみます。ところで、これ、剪定をしなくてはいけないのですが、そのやり方がイマイチわかっていません。今は、YouTubeで勉強できるので、まあ、そのうちに。

▪️我が家の庭とは関係ないのですが、備忘録的にこのブログに投稿しているので、高校野球で気がついたことも。京都府代表の京都国際高校の応援団、京都産業大学附属高校なんですってね。知りませんでした。素敵じゃないですが。「京産附属と京都国際とを結ぶ何かご縁でもあったのかな…と」思って、調べてみたら、こういう記事がありました。なるほどです

京産大付の吹奏楽部は、福家崇明校長が府高野連の会長を務めていることなどから、京都国際が2022年夏の甲子園に出場した際に依頼を受け、初めてスタンドで応援。その縁もあって、昨秋の近畿地区大会準決勝でも演奏した。

京産大付中や卒業生を合わせて約50人と比較的小規模な編成だが、小林さんは「音を合わせやすいので、音量を上げてみんなで甲子園を楽しみたい」と話す。3回目の応援で初めてチームの勝利を経験できるか、音でも真剣勝負だ。

▪️そういえば、滋賀県代表の綾羽高校の応援でも、近江高校が頑張っていましたね

お盆休みに

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▪️8月11日から18日まで、大学は一斉休暇中です。ですが、「自分も一緒に一斉休暇」というわけにもいかず、今日は研究室に来ています。「盆休みに働ているのは自分だけやろ」と思っていたのですが、さにあらず。同じフロアーを確認しただけでも、2人の同僚が出勤しています。みんな働き者だなあ。まあ、ワークライフバランスを厳しく問われる時代ですから、「働き者」という言葉も死語ですかね。とはいえ、職場に仕事関係の資料等を置いているので、盆休みでも研究室に来ないといけないのです。

▪️仕事ついでに、職場に潤いをと思い勝手に置いてある観葉植物の世話もしました。良い感じで成長しています。右側は、アスプレニウムというシダの仲間です。オオタニワタリとも近い種類なのかな…よくわかりません。左側は観葉植物の寄せ植え。背の高いのが、サンスベリア。まだら模様のものはピレア…かな。残りはトキワシノブ。元気に育っています。聞思館の4階、もっと観葉植物を増やしていくつもりです。

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