森カフェ×山カフェ
▪️来月6月28日(日)に、高島市でこのようなイベントが開催されます。
【募集開始】『森カフェ』が朽木の山と森へ!🌱来てくれます
毎年好評の「森カフェ」が、
今年は舞台を大きく広げて開催されます。
今年の舞台は、びわ湖源流の朽木の奥山。
タネから次の森を育てる人『タネカラプロジェクト』の清水美里さんと、
自伐型林業を目指して活動する私たち『高島の森-未来につなぐ山守を考える会』
ふたつの森づくりの現場を朽木の山の案内人とともに歩きます。
森の息吹を感じながら、これからの「山との関わり方」を一緒に考えてみませんか?🌿
森カフェ×山カフェ「タネから育てる、山を守る。朽木の森と山を歩く一日」
日時: 2026年6月28日(日)10:00~15:30(雨天決行)
場所: 高島市朽木針畑エリア(集合場所:山帰来)
参加費: 無料
定員: 20名(要申込・先着順)
👤 朽木の山の案内人
清水美里さん(タネカラプロジェクト) @tanekarap
高島の森 - 未来につなぐ山守を考える会
⇒公式LINE https://lin.ee/QGOSZip
📝 当日のプログラム
10:00~ オープニング・導入トーク(森の実験室)
10:30~ 【森カフェ】タネカラプロジェクトによる現地説明・森づくりの現場へ
12:00~ お昼・昼食(※希望者には別途1,000円にて朽木丸八百貨店の特製おにぎり弁当の手配可)
13:00~ 【山カフェ】「高島の森 - 未来につなぐ山守を考える会」によるモデル林視察・ハイキング・コーヒータイム
15:30 解散
✅ お申し込み参加をご希望の方は、6月21日(日)までに画像3枚目のQRコード、もしくはプロフィールのリンク https://forms.gle/WYHRjYk2ojLdUr1j9 よりお申し込みください。
山帰来(高島市朽木針畑)までのJR安曇川駅からのバスのご案内 7:39発 朽木学校前行—8:14朽木学校前 着、8:30発 生杉行—9:30山帰来 着(山帰来にはバス停はありませんが、運転手さんに降りる旨を伝えると降りることができます)
主催:森の実験室
共催:高島市・高島の森-未来につなぐ山守を考える会・タネカラプロジェクト
お問い合わせ: 森の実験室(担当:水口) 0740-20-1271
※「森カフェ×山カフェ」は高島市協働提案事業により実施します。
ツバメの子育て
▪️自宅最寄駅には、たくさんのツバメの巣があります。きちんと数えたことはありませんが、線路の高架下、駅構内、複数の場所に巣があります。ツバメの皆さん、子育てで超多忙のようです。ということで、私は毎日雛の育ちを見守っています。こういうツバメに関する記事をみつけました。
ツバメの巣立ちは、孵化から約20〜23日後、5月下旬〜7月頃にかけてピークを迎えます。親鳥は1シーズンに2〜3回繁殖を行うことがあり、すべてのヒナが夏頃までに順次巣立っていきます。
▪️この記事によれば、巣立つことができるのは50%らしいです。カラスに食べられることもありますが、「オスの親鳥が自分の子でないことを疑い、故意に殺してしまうから」らしい。えっ、マジですかという気持ちです。ライオンの「子殺し」のことはよく知られています。オスが自分の遺伝子を残すために、他のオスとの間に生まれた子どもを殺してしまうという話です。でも、ツバメがどうしてと思のですが、その原理はライオンの場合と同じようです。こちらは動画があります。タイトルは、「若いツバメ1 雛を皆殺しした」です。
▪️ツバメの観察、通勤時のルーティンです。これからも続けていきます。まあ、単に観察しているだけで、他にはなにもしませんが。
ミニトマトの苗を植えました。
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▪️今日は、朝10時から、仰木にある「愛土農園」でミニトマトの苗を植える作業がありました。この「愛土農園」は、耕作放棄地だったのですが、仰木の農家の皆さんと私も含めた外部の方達が力をあわせて有機野菜の畑に復活させてきたものです。農作業は、仰木地域共生協議会の会長さん(麦わら帽子の男性)のご指導のもと、協議会の事務局長さんと、私ともうお1人の女性(2人は愛土農園のサポーター)、3人で作業に取り組みました。この3人は、私も含めて仰木に隣接する新興住宅地に暮らしています。
▪️まず黒いマルチシートを張った畝に穴を開けて苗を植えます。そして、ひとつひとつに水遣りをして、その水が蒸発しにくいように籾殻をマルチシートの丸い穴に撒きました。最後は支柱を立てて、苗の茎を紐で結び支えました。私は、この後別の用事があったので、30分程度しか農作業ができませんでしたが、残りはお2人で全て作業を終えてくださいました。ありがとうございました。お土産に、試食用の新玉ねぎをいただきました。1枚目と4枚目の写真は、事務局長さんがお撮りになったものを拝借しています。
▪️今日は、授業はないのですが、午後から出勤して、2人の学生さんたちとの面談になります。ひとつは単位取得数が少ない学生さんに深く反省してもらうための面談で、もうひとつは卒論の指導になります。面談が終わったら大阪に向かいます。大阪のザ・シンフォニーホールへ。
「環境運動パブリックヒストリー〜ジェンダーの視点から運動の経験を再考する」
▪️昨晩は、19時から2時間半、zoomで開催された「環境運動パブリックヒストリー〜ジェンダーの視点から運動の経験を再考する」というシリーズの講演会・研究会⁈に参加しました。勉強になりました。予定では自宅に戻り、自宅のパソコンから参加するはずでしたが、退院できずに病院の病室のベッドの上で、「体操座り」して、膝の上にスマホを乗せて、メモを取りながら勉強することになりました。病室で1人、時間はいっぱいあるので勉強するには良い環境だったのかもしれませんが、スマホでzoomを視聴するのは老眼の私には辛いですね。しかも、スマホでのzoomの使い方がなかなかわからなくて。
▪️ただ、入院しているからお酒は飲むわけにいかないし、静かな病室で大変集中できました。自宅にいて健康だたっら呑んでますからね。コーディネートしてくださった松村正治さんには感謝です。途中、看護師さんが病室に入ってこられて、血圧と熱と血中酸素濃度を測っていただきました。「今、勉強しています」「お邪魔ですか」「いえ、大丈夫」こんなやりとりがありました。看護師さん「この人なにやってはるんやろと」思われただろうな。
深草キャンパス近くのヌートリア
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▪️深草キャンパスから、地下鉄「くいな橋」駅に向かう途中、スーパーマーケットの「マツモト」があります。その横を東高時川が流れています。川というか排水路のような感じに工事されています。そこには、ミシシッピーアカミミガメがたくさんいます。最近はそこに新しい生き物が増えました。ヌートリアです。両方とも、外来生物です。
▪️ヌートリアは、南米原産の大型のネズミの仲間でなんだそうです。明治時代に、毛皮の採取のために持ち込まれたのだとか。水辺に近いところにある植物が好物のようです。法律的には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき、「特定外来生物」に指定されています。ネズミの仲間だから、どんどん増えていくのでしょうね。琵琶湖の湖岸や鴨川で見たことがあります。しかし、このような人工的な水路のような川にも住み着いているのですね。確かに、人工的であっても土砂が溜まって餌になる植物が生えていますものね。ちなみに、特定外来生物だからといっても、行政の許可がないまま捕獲・飼育・運搬・放出することなどは禁止されています。たとえば、畑の野菜を食べられたとか被害があって、初めて駆除の申請ができるようです。
▪️というわけで、通勤の途中、いつも気にしてヌートリアを探しています。基本的に夜行性で、夕方から明け方までが行動する時間のようですね。だから、通勤の際も帰宅時ということになるのかな。深草キャンパスに通学・通勤されてるい皆さん、ぜひ観察してみてください。
「一戸町合併50周年記念事業 閉校小学校校歌を歌う会」 DVD
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▪️今日の「地域再生の社会学」の授業で紹介しました。2007年に岩手県一戸町で開催された「閉校小学校校歌を歌う会」のDVDです。閉校により、何世代にも渡って通った学校が、過疎を背景に地域から消えていってしまいました。このイベントでは、その消えてしまった学校の校歌を歌われたようです。歌っているのは、その学校にかつて通った皆さんです。世代を超えた人たちが歌われています。地域から学校が消えてしまうって、すごく重い辛いできごとですね。地域の中心が消えてしまうという感じかな。この一戸の場合に限らず、あとで、ボディブローのように効いてくるのだと思います。このイベントは、そのようなことに抗うような性格をもっているように感じます。
▪️授業でDVDを少し視聴してもらおうと思ったのですが、うまくDVDプレイヤーが動きませんでした。残念。
「愛土農園」のホウレンソウとネギ
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▪️さくじつは、帰宅後、仰木地域共生協議会の「愛土農園」に行ってきました。
▪️昨日は、朝から圃場の整備を協議会のスタッフの皆さんが作業をされるので、私たちサポーターには、「残っているホウレンソウとネギを取りに来てください。好きなだけ持って帰っていいです」と連絡がLINEグループに入りました。一昨日のことです。昨日は、朝から大学に出勤していて、帰宅も夕方になるので、取りに行けないなと思っていました。17頃までにという話でしたし。加えて、帰宅後は、「ああ疲れた」しとプシューと缶ビールを飲んでしまいました。あきらめていました。すると、事務局の方が今まで待っていたとLINEグループで教えてくれました。「ええ!!」とびっくり。ということで、家族に車を出してもらって、圃場の電柵の前に置いてあった残りのホウレンソウとネギを全部いただいて帰ることになりました。事務局の方から、そうするようにと言われていましたので。欲張りじゃないんですよ。
▪️ネギはバケツに水を張って立てました。今朝、もう一度綺麗にしました。ホウレンソウは、そういうわけにはいかず、昨日のうちに泥を落とし、黄色くなった葉を落とし、根を落し、水で綺麗に洗って冷蔵庫に保存しました。その量が半端なく、どうやって食べようかと困惑しました。贅沢な話ですが。ということで、「愛土農園」のLINEグループでサポーターの皆さんに「たくさんあるので、もらっていただけませんか」と呼びかけたところ、お一人の方が、ご自宅で消費され分に加えて、スタッフとして勤務されているカフェでも使ってくださるということで、かなりの量をお渡しすることができました。ほっとしています。また、親しくさせていただいているご近所さんにも引き取っていただきました。みなさん、喜んでくださいました。畑で育った大切な野菜(命)ですからね。量が多い時は、こうやってきちんといただきたいのです。
▪️仰木地域共生協議会は、生産者(仰木の農家)と消費者(新興住宅地・仰木の里の住民)が隣接して居住している地の利を活かして、協働しながら、地産地消の仕組みを地域の中に立ち上げていく取り組みです。協議会では、それを「おいしい関係」と呼んでいます。
「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」(令和7年度)
▪️滋賀県庁では、「部課および試験研究機関が相互に連携して行政課題の解決に向けた研究を行い、その成果を施策に反映することにより、琵琶湖および環境に係る課題を解明し、持続可能な滋賀社会を構築するため、平成26年に琵琶湖環境研究推進機構を設置」しています。
▪️2026年度(令和7年度)は、「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」が開催されました。検討会の目的は以下の通りですす。
近年、琵琶湖の水質は改善傾向にある一方で、令和6年度にはアユの漁獲量が著しく少なくなり、大きな問題となりました。アユの不漁については様々な要因が考えられる中、気候変動の影響といった新しい課題も見えてきています。
このような状況に対して、本検討会では、琵琶湖のアユの不漁等の要因について改めて整理し、意見交換を行いました。あわせて、アユ等の琵琶湖の水産資源に係る課題解決、生態系の回復に向けた今後の調査研究や対策等の方向性についても議論を行いました。
▪️こちらは「成果報告書」、こちらは「整理図1および2」です。「アユの不漁要因」について、立場や専門性の異なる滋賀県庁内の方達が気にしている、あるいは問題だと考えている要因相互の関連をみていく作業でしょうか。何か唯一の正解を見つけ出す作業ではなく、広い視野から問題の全体像を共有するための作業といえるのではないかと思います。昔、『流域環境学』を出版した際に、水田の濁水問題に関して、流域の様々なステークホルダーが集まり、それぞれの立場からの要因を提示試合、それら要因の相互連関(これとこれは連関していそうだ)を探っていく「要因連関図」の作成という方法を提案したことがあります。今回の「いのちを育む琵琶湖を目指す検討会」の取り組みは、その「要因連関図」の作成と、手法としては近いような気がしています。
「愛土農園」で草抜き作業
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▪️数日前、「愛土農園」(仰木地域共生協議会)のLINEグループで、「29日と30日の2日間で、時間がある人はタマネギとニンニクの雑草を抜いて欲しい、帰りは各家庭で必要な分だけホウレンソウを持ち帰ってください…」という連絡が入りました。事務局として、私たちサポーターとどう関わっていくのか、これからの進め方をいろいろ考えておられるようです。私は協議会の理事でもあるので、一生懸命対応させていただきたいと思い、今日は、ウォーキングも兼ねて「愛土農園」まで徒歩で作業に行ってきました。朝から自宅の車は出払っていたのです。Google Mapによると、片道3.1km。往復で6.2kmです。しかも行きは登り坂が多く、しんどくはないですが、それなりの負荷がかかっていたのではないかと思います。今日、坂道を往復6.2km歩いて、かつてのような脚力はないことに気がつきました。頑張って歩かないと、秋の100kmウルトラウォーキングの大会を歩くことができません。
▪️写真は、「愛土農園」の第一圃場です。一番右の畝がニンニク、真ん中の畝がタマネギ、一番左がホウレンソウです。畝にはマルチシートが敷いてあって、雑草を抑えてはいるのですが、隙間から雑草が生えてくるのです。それを手作業で抜きました。前日も、昨日の午前中も、別のサポーターの方たちが草を抜いておられたので、とても綺麗になりました。お土産のホウレンソウ、色はイマイチですが味は良いとのことでした。ということで、小さなホウレンソウを9ついただいて帰りました。いただいたホウレンソウ。もちろん、有機栽培です。とっても甘くてびっくりしました。スーパーで購入したホウレンソウは、エグ味(シュウ酸)を感じますが、そのような味は一切ありませんでした。見かけは悪いけれど、味は最高に美味しいホウレンソウでした。
▪️タマネギですが、苗を植える作業、追肥の作業、そして今日は雑草抜きと、生産のプロセスに何度も関わってきたので、愛着があります。美味しい新タマネギに成長して欲しいです。鰹節とポン酢をかけた新タマサラダを想像しながら作業をしました。今日は、1人での作業でしたので、音楽を聴きながら行いました。というか、自宅を出てからずっと音楽を聴いていましたが。今日は、モーツァルトの交響曲でした。39番、41番、35番…と続けて聞いていました。モーツァルトの作品がセットになったものがiPhoneに入っているのです。日本酒の醸造過程でモーツァルトを流すとよく醸すということを聞いたことがありますが(科学的にはどうなのかは知りませんが)、タマネギにはどうなんでしょうね。「美味しいタマネギにな〜れ」という気持ちを込めて作業をしました。
遠藤 芳英さんの投稿
▪️世界農業遺産の国際シンポジウムが東京で開催されたときに、私は滋賀県の琵琶湖システムのことについて滋賀県庁の職員の方と一緒に報告を行いました。その時に大変お世話になった方が、FAO(国際連合食糧農業期間)に勤務されていた遠藤芳英さんです。現在、遠藤さんはFAOを退職されて日本に帰国されていますが、facebookでつながっています。今回の遠藤さんの投稿は、すべての方達に公開になっているのでここに転載させていただきます。
ホルムズ海峡閉鎖で、肥料、特に窒素系肥料の供給への影響が懸念されてます。サウジ、カタールなどは圧倒的な天然ガス価格の安さで窒素肥料を製造・輸出しており、その供給に支障が発生するとのの懸念です。IFPRIという国際的な農業研究所の報道によると、ある試算では、肥料供給の3分の1に影響が及ぶとのこと。
The Iran war: Potential food security impactsアメリカでも、農業団体が肥料価格への影響を懸念しており、トランプ大統領に対策を要請する書簡を送ったようです。
トランプ大統領に対策を要請する書簡
肥料や農業で使われる石油関連商品の費用高騰が、農家経営を圧迫するため、トランプ大統領に対策を要請してます。
こうした肥料供給の不安定化は、特に肥料の大輸入国のインドやブラジルに影響するといわれており、世界の食料供給にもその余波がくると言われてます。日本も再び食品価格の上昇に見舞われるという嬉しくない予想が太宗です。早く事態の鎮静してもらいたいものです。イタリアから帰国以来、食品価格の高騰ぶりには驚きの連続です。
▪️この遠藤さんの投稿を拝読する少しまえに、「中東情勢混乱でロシアはクーデター懸念、カタールのLNG生産停止は世界に影響」という「Forbes Japan」記事を読んでいました。前半の「ロシアはクーデター懸念」についてはここでは横に置いておいて、後半の「カタールのLNG生産停止は世界に影響」に注目しました。自分の無知を恥じないといけません。というのも、天然ガス(LNG)と肥料の関係について何も知らなかったからです。カタールの豊富な天然ガスから肥料(特に窒素肥料)が生産できるのは、天然ガスの主成分である「メタン」が、肥料の核となる「アンモニア」の原料になるからなのだそうです。
▪️天然ガスを高温のスチームと反応させることで、メタンに含まれる水素を取り出すのです。天然ガスをエネルギー源として使うわけではないのです。「水素の供給源」として利用しているのです。取り出した水素と、空気中から取り出した窒素を高温・高圧下で反応させ、アンモニアを合成し、合成されたアンモニアをさらに天然ガスの処理過程で発生する二酸化炭素と反応させて、窒素肥料の一種である尿素を生産するのです。天然ガスの巨大なガス田の近くに大規模な化学プラントを建設して、採掘から肥料製造までを効率的に行い、カタールは世界有数の肥料輸出拠点となっているそうなのです。中東の戦争が、世界中の食糧問題に直結しているのですね。無知は恥ずかしいを通り越して、恐ろしいことなのだと思うようなりました。
▪️もちろん、天然ガスだけでなく原油が不足すると、ガソリンだけの問題ではありません。原油から精製されるナフサは、プラスチック、合成繊維、ゴムなどの主原料です。身の回りを見回してみてください。あらゆるところにプラスチックが使用されています。ペットボトル、食品容器、レジ袋、家電やスマートフォンの筐体、自動車の部品…。それから、ポリエステルやナイロンといった合成繊維が作れなくなるので、衣類の供給が激減します。洗剤、化粧品、塗料、接着剤なども石油由来の成分に依存しているので、供給がストップします。
▪️医療現場で使用される注射器、点滴袋、カテーテルなどはすべてプラスチックです。防護服、マスク、手袋などもナフサを使っています。ナフサは多くの薬の「成分(原薬)」を作るための原料になります。ナフサが製造できないと医療が崩壊してしまいます。これらの医療関係の製品の値段が高騰すると医療費は大変なことになります。
▪️さきほど、天然ガスから尿素が生産されるということを書きましたが、もちろんガソリンが高騰し不足すると、農業機械が動かせなくなります。漁船もう動きません。農産物や水産物を輸送することもできなくなります。流通の関係でいえば、輸送するさいの道路はアスファルトでできていますが、あれは原油の残渣からできているそうなので、道路も大変なことになります。こうやってみていくと、あらゆるものが不足し、値段が極端に高くなるわけです。経済的に弱い立場にある人たちが一番、その被害を受けることになります。
▪️おそくらくは、天然ガスや原油が日本に届かないことで、もっと様々な問題がドミノ倒しのように発生していくはずです。そのことをもっと世界の多くの人びとと共有していかねばなりません。そもそも、これほど石油に依存する社会システムがいかにいかに危ういものであるのかということも含めて、このような戦争でリアルになりつつある世界の状況を理解する必要があるように思います。