AIを「適切」「効果的」にどのように研究や教育で活用するのか。
▪️このネットの記事「『人類皆殺しにしかねない』元開発者が警鐘のAI “AI著作物”で前例なき裁判 文学賞も席巻 突きつけられた深刻な問い」を読んでいて、先日、同業者と話をした時のことを思い出しました。
▪️学会誌に投稿された論文の査読をしていた時、この世に存在しない論文を引用してあったというのです。AIのハルシネーションですね。この投稿者はAIを使って論文を書かせたなと判断し、厳しく指摘したとのことでした。そしてこのAI問題にどう対応しているのかと尋ねられました。まあ、対応といっても、私はあと少しで退職するので…。若い後輩の皆さんは大変だなと思います。コロナ禍の前に早期に退職された方が、「オンライン会議だとか、オンライン講義だとか、そういうのに巻き込まれる前に退職してよかった」と言っていましたが、AIに関してはその方の気持ちとどこか似ているところがあります。
▪️この記事の中では、各種の文学賞への投稿が増えていることが書かれています。実際に創作にAIを使っている人も登場しています。では各種学会誌への投稿数はどうなっているのでしょうか。報道を読む限り増えているようです。少子化の中で18歳人口は劇的に減少し、それに伴い大学教員のポストも減っていきます。減っていくポストを巡る競争。さらに激烈になっていくはずです。そのとき、「まずい」AIの使い方をする人が増えても不思議ではありません。では「適切な」AIの使い方ってどうなんでしょうか。いわゆる剽窃ではないにしろ、この記事のなかにある画像の著作権問題のように、グレーゾーン的なものが増えいくような悪い予感があります。査読の側でも同様ですね。査読前の論文はまだ公開されていないわけで、その投稿論文を外部のAI漏らすのはアウトです。これは重大なルール違反になります。
▪️AI時代の研究リテラシー、研究倫理はどうなるのでしょうか。大学での教育についても、AIで安易に丸投げできるような課題はやめなければなりません。AIを効果的に使って、考えを深めたり、仲間とディスカッションを行うことができるかどうか。大切なのは、そのあたりなのかな。今日は、他大学の若い同業者の方が研究室を訪問してくださいました。1時間ちょっと雑談をしました。雑談って大切ですね。何か目的をもって話をする会議とは違い、話の内容はあちこちに揺れ動くのですが、それがとても心地よいですね。そのなかでもAIの話をしました。そして反転授業のなかで、AIを活用してみようということを話されていました。
▪️その方は、最近、仲間の皆さんと一緒に教科書を出版されました。教科書のなかでは、社会問題の解決にむけて活動している実務家の方達も執筆されています。反転授業では、まず①その教科書の1つの章をあらかじめ自宅で学んでもらう。②授業ではその内容にもとづいてディスカッションして、次の週にゲストとしてお呼びする実務家の方達への質問や意見等を考える。③そしてさらに次の週では、執筆したゲストから直接お話を伺い、前の週に仲間と考えた質問や意見をいって、ゲストとディスカッションを行う。この②のところで、AIを適切かつ効果的に使うこともできるのかな…ということをいっておられました。なるほど。特に、反転授業を意識していませんでしたが、1回生のゼミでは、反転授業に近いことをやっています。今日は雑談で刺激をもらったので、そのゼミのなかで、AIの使い方も同時に勉強してみてはどうかなと思っています。
最後の成績入力と母校の50年誌
▪️龍谷大学は、8月11日から今日18日まで一斉休暇になっていました。今は、試験の成績入力は、研究室や自宅のパソコンから教員が各自入力することになっていますから、一斉休暇の最終18日が成績入力の締め切りでした。さっさと採点と入力をすませてしまえばよかったのですが、ぐずくずしていたせいか、その18日になってあわてて入力をしました。パソコンから成績を入力する以前は、紙に点数を書いて提出していたように思います。その点数を事務職員の方達が教務課の端末から入力していたのです。また、教員自身が端末から入力するようになってからの締め切りも、以前は一斉休暇の前だったように思います。記憶違いかもしれませんが。そういう意味で、教員職員ともにずいぶん楽になりました。
▪️レポートと試験の両方の採点をして集計するとわかるのですが、レポートの内容が優れている人は、試験もしっかり書けています。おそらく、そういう方達は、授業もしっかり聴講されているのでしょう。ただ「真面目に授業に出ています」というのではなくて、神経を集中させて聴講されているのかな。まあ、あたりまえといえば、あたりまえですが。
▪️試験を実施して、答案を採点して、レポートも採点して、その両方の点数を合算して端末から入力すること、今日で最後になります。後期は、演習と実習だけなので、端末から点数は入力しますが、試験はありません。大学の教員歴は、非常勤講師の時代もあわせると38年ほどになります。毎年、試験の採点をしてきました。いったい全部で何枚になるんだろうね。ということで、なんだか少しだけホッとした気持ちになりました。「ご苦労さん、俺」って感じですかね。
▪️ホッとして研究室の書架に目をやると、写真の記念誌が目に入りました。母校の社会学部が創設されてから50周年になるのを記念して編纂されたものです。2011年の発行です。もう15年前になりますね。この記念誌をどうして私がもっているのか…記憶が定かでありません。まあ、関学の関係者からいただいたのだと思いますが…。これをいただいた時、しっかり目を通してはいませんでした。今日は、仕事が一段落したので、たまたま書架にあるのが目につき、手にとって読み始めると止まらなくなりました。
▪️ページをめくると、大道安次郎、新新明正道、高田保馬といった、日本の社会学史では必ず登場する方達の名前が、この記念誌にも登場します。最初からすべて読もうとすると時間がかかるので、自分の指導教員であった領家穰先生の名前が出てきたところを順番に読んでみました。結構、あちこちに登場されます。これ、インタビューした時の雰囲気(しゃべり方)をそのまま残しているので、先生の人柄も一緒に伝わってきました。私は院生のときにも何度も聞かさせれましたが、領家先生が阪大で助手をされていたときの講座の教授、蔵内数太先生との個人的なやりとりや先生が阪大から関学に移られたときのことなど、あらためて思い出すことになりました。
▪️学内の政治的なことついても、「こんなことまで書いていいのかな…」とちょっと心配するような内容まで、きちんと書かれていました。学部の歴史をきちんと残すという、ある種の「使命感」のようなものを感じました。もちろん、歴史は唯一ではなく人によって様々に解釈されうるということを前提にすれば、こういうまとめ方に不満を持つ関係者もおられるでしょう(普通は、良いことしか書かないのでしょうが)。今、自分が定年退職を目前にして、つまり大学教員としてそれなりの期間勤務してくると、こういう記念誌を読むと、2011年当時とはまた違った印象を持つことになりました。自宅に持ち帰ってしっかり読んでみようと思います。
▪️龍谷大学のなかに、関学の同窓会グループがあるのですが、そこにも社会学部出身の方がけっこうおられます。もし、お持ちでなかったら、またご関心があれば、回覧してみたいと思います。それぞれ、違った感想があるんだろうな。
大学のキャリア指導のこれから
▪️「『額面で60万円』令和は“ブルーカラー”の時代?転職で給料が大幅増…商社営業職→タクシー運転手となった27歳女性『やったらやった分だけ欲しい』AI進化で脚光浴びる」というネットの記事を読みました。ブルーカラーの職種が、かつてのイメージから一転して、「稼げる職種」として大きな注目を集めているというのです。
▪️このような話は、最初、アメリカからのニュースとして知りました。最近のことです。企業で経理や会計の仕事をしていたけれど、退職して、職業訓練学校で技術を身につけビルの配管工になった人の話でした。収入が飛躍的に伸びたようでした。「そうか、アメリカではこうなっているんだ」と驚いたのが、それほど昔のことではありません。というか、つい最近のことです。調べてみると、日本経済新聞社の記事でした。「会計士→配管工、給与3倍 変わる米国の職業観 AI代替で「学び直し」進む」という記事です。昨年の年末の記事です。
▪️この毎日放送のニュースには、4人の方が登場します。これを読むとすでに日本でも同様の「ブルーカラーへのシフト」が始まっていることがわかります。人手不足で給与が急上昇中で、特に10代20代でも高収入が可能という点が魅力のようです。このニュースに登場するのは、4人の方達。最初の人は、おそらくは高卒でハウスメーカーの積水ハウスが直接雇用した社員工の方です。お名前は出ていませんが、現在の給与に満足されているようです。また、先輩に当たる方のことでしょうか、「30代前半で年収約900万円の人もいる」とのこと。仕事の将来に対して希望を感じることができますね。もちろん、実際に自分自身もそうなれるかどうかはわかりません。その時の社会・経済状況や自分自身のスキルの充実具合が収入に影響するでしょうから。
▪️次に登場される方は、商社の営業マンからタクシー運転手に転職された方です。年功序列ではなくて、「やったらやった分だけ給料が欲しい」という気持ちを叶える職業だったようです。歩合制が基本のタクシー業界ですので、こちらの方の給料は劇的に上がったようです。その次に登場される方も、タクシードライバーに転職された方です。企業の中間管理職として、会社と部下の間で精神的に苦しい思いをされたようです。また、お父様が体調を悪くされました。「37歳の時に父が70歳で倒れたんですよ。結果的に今は元気になったんですけど、将来介護とか病院連れて行くとなった時に、簡単に会社休めるかなって。なんで家族と仕事で比べなアカンの?家族一択やんと思っちゃって」。プライベートと仕事の両立の問題です。現在は、月12回の出勤で前職と同じ収入があるのだそうです。休日もゆっくり休めるようです。
▪️最後に登場されるのは、「エアコン」の取付工事の職人さんです。自分1人で全部工事をされています。人を雇用すると、人件費がかかりますし。1人でテキパキと仕事をこなすと、また仕事が増えるという感じのようですね。この方は39歳ですが、昨年の収入は約1500万円だったそうです。このニュースの最後には、「AIの進化が加速する中、豊かに生きるための選択肢として『ブルーカラー』がより鮮やかな魅力を放っています」と書かれています。こういったことの背景には、「深刻な労働需給の逼迫」と「テクノロジーの進化に伴う職能価値の逆転」が存在しているといわれています。圧倒的な人手不足の中で、人を確保すためには給与を上げる必要があるというわけです。また、どこまで実現するのか、あるいはしてしまうのか、まだよくわかりませんが、多くの職業がAIに代替されていくと予想されている中で、AIには代替できない「手に職」をつけるということが再評価されているようです。
▪️このような急激な労働の世界の変化を前に、大学のキャリア指導はどのような変化していくのでしょうか。まずは、そこが知りたいのですが、私はあと半年で定年退職するので、私のようなものが心配してもあまり意味がないとは思っていますけど…。そもそも、18歳人口が減少している中で、大学への進学者数はどのように変化していくのかも気になります。「大卒でないと、ホワイトカラーでないと、給与が低い」というのが過去の話になってくると、「勉強したくないし、大学で学ぶことの意味もよくわからないし、高卒で『手に職』をつけて同年代の中でも高い収入を得た方がいいんじゃないのかな」と考える人が生まれてきてもおかしくないように思います。しかも、大学の4年間の授業料、それから下宿をさせているのであれば保護者からの仕送り、そのような費用
もトータルに合わせると、進路の判断は今までとは違ってきてもおかしくありません。もう大学は行きませんという人が増えることはあり得ることだと思います。あくまで個人的な推測です。
▪️そうなれば、ますます「大学で学ぶことの意味」が問われる時代になってきているのかもしれません。また、ますます「教育の中身」が問われる時代になってきているのだと思います。大学の教職員は、そのことに真正面に向き合う必要があると思います。そんなふうに考える人は、特に教員では少ないと思いますけど。ひょっとすると、入学難易度の高い大学へ進もうとするルートと、高年収の職人ルートを目指すことの二極化が進むかもしれません。あくまで想像の域を出ませんが。また、大学にも、特に理系の学部では、技術的スキルに重点を置いた教科やカリキュラムが導入されるかもしれません。あくまで、そんな気がする程度の話ですが。そして、大卒の学歴を持ちつつ、ホワイトカラーではなく職人的なブルーカラーの職業をあえて目指す人も出てくるでしょうね。
▪️もうひとつ。では、エッセンシャルワーカーの方達、例えば、看護師、介護士、保育士といった職業(ケア労働)の方達の給与は上がるのかというと、通常の労働市場のようにはいかないようです。それでも現状を改善することが国として検討されているようです。勉強してみます。前期高齢者真っ只中の老人にとっても重要な問題ですから。
滋賀県人会「淡水会」とカレー
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▪️昨日は職場の滋賀県人会でした。「淡水会」という県人会です。昔は滋賀県出身者しか参加できなかったそうですが、今は居住者、居住経験者も参加できる緩やかな親睦会になっています。以前は、厳しい?!入会のためのセレモニーもありましたが、現在は、もう「今は昔」のことになっています。県人会も、時代にあわせて変化してきています。私は、10年前に滋賀県に転居したことから、「淡水会」に入れていただきました。そして、今年の春から1年限りの会長を務めさせていただいています。退職前の思い出作りに?!、という県人会のご配慮かと思います。大変きちんと組織化されている県人会で、幹事さんたちがテキパキと準備と当日の進行、そして二次会の手配までしてくださいました。私は、挨拶をして後は座って飲んでいるだけです。
▪️写真は、昨日のお土産です。レトルトのカレーですが、龍谷大学の発のカレーです。このような説明が箱に書いてあります。仲良しの朝見先生がご尽力で実現したようです。
BEEF CURRY
滋賀県大津市カレータイム✖︎龍谷大学農学部朝見研究室(給食経営管理学研究室)
龍谷大学農学部とカレー専門店「カレータイム」がオリジナルスパイスを使い、食材にこだわり、スパイシーなビーフカレーを開発しました。農学部の学生が実習で作る「龍谷米」に合ったカレーを滋賀発として皆様へお届けします。ホロホロになった近江牛をふんだんに使った商品をお楽しみください。
カレータイムは大津市青山に店舗を構えるカレー専門店です。国産牛肉と野菜ソムリエが厳選した野菜とフルーツをたっぷり使い3日間かけてじっくり仕込んだ商品を提供する大人気店です。ぜひ訪ねて欲しい滋賀の名店です。長期保存に対応するために、お店の味よりスパイスが効いています。このパッケージは農学部の学生が携わり、美味しさのイメージが伝わるように しました。
▪️近江牛を使用しているため、レトルトカレーとしては高級品になりますかね。でも、ぜひお買い求めください。こちらからご購入していただけます。残念ながら、糖尿病の私は食べられないですね。残念。まあ、少し職場の宣伝をさせていただいた上で、もう少し昨日のお話を。昨日は、ふたつの素敵なお話をすることができました。いろいろ、悶々と考えていたことが、ぐぐぐっと前に進みそうな感じです。昨日のワクワク感がまだ持続しています。「まだ酔っ払っているだけじゃ…」ということはありませんwww。
マジックアワー
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▪️昨日は大学に行く予定で、朝、弁当を作って出かける準備をしたのですが(通常の勤め人の皆さんよりもだいぶ遅い時間に)、夕方から参加しているNPOの会議がオンラインで開催されることに気がつき、自宅で仕事をすることにしました。だから、作った弁当も自宅で食べることになりました。ただ、どうしてもやはり大学に行かないと解決しない問題が発生して、仕方なく午後から大学に出かけることになりました。なんてこった。
▪️問題は解決して、やるべきこともやって、さあて帰宅しようと外に出ると、もう、こんな空でした。「天下一品」のバックも綺麗な空です。空はコッテリではありません。昼間と夜の境目って美しい、「マジックアワー」ですね。ところで、「天下一品」、もう何年もいただいていませんね。
「巡回指導」と巨椋池
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▪️京都の南には大昔(縄文時代)から第二次世界対戦が本格的に始まる前まで、巨椋池がありました。天然の遊水池(河川から溢れた水を受け止める)だった大きな湖ですが、国により干拓されて現在に至っています。干拓地の多くは農地になっていますが、東の端の方は住宅街や市街地になっています。昨日は、そのような場所にある中学校に行ってきました。ゼミ生の学生さんがその中学校で教育実習を受けているからです。私の役目は「巡回指導」です。お世話になっている先生方にお礼を申し上げるとともに、ゼミ生による授業を見学させていただき、苦労しながら授業を行なってきたゼミ生といろいろ話をしてきました。授業は社会科です。京都や奈良といった古都の景観問題がテーマでした。
▪️ゼミ生が授業を行った学年ですが、8年生です。最初、あまり深く考えていませんでしたが、小中一貫校で、一般の中学2年生は8年生になるのだそうです。正門に入った時、小さな小学生が走り回っておられたので、中学はどこかと迷ってしまいましたが、同じ敷地の同じ校舎を使っておられるようです(階は違うようですが)。小学生が校舎内ですれ違う時に、挨拶をしてくれました。きちんとお客さんには挨拶をするようにと指導を受けているのでしょうか。少子化が進み、小中学校を統廃合を行う中で、このような学園という形になっているようです。そのようなわけで、校舎はまだ新しくとても綺麗な校舎でした。
▪️写真は、中学校に向かう時のものです。干拓地にできた市街地や住宅地ですので、道は、定規で線を引いたような真っ直ぐになっています。今日は近鉄を使って移動しましたが、その近鉄が走っている場所は、豊臣秀吉が巨椋池に築かせた太閤堤と呼ばれる堤防です。時間があれば、もう少しこのあたりの地形と歴史を探訪したかったです。太閤堤は「伏見という巨大な政治・経済都市を作り上げるための大々的なインフラ整備」ということなので、そのことをこの地域を古地図を見ながら実際に歩いて確認したかったのです。でも、ここには仕事で行っていますので…。この地域にご関心がある方は、この京阪電車の観光広報をご覧いただければと思います。
▪️「巡回指導」を行うのは、龍谷大学に勤務してからこれで2回目ではないかと思います。記憶が曖昧なのですが、1回目はずいぶん昔だったと思います。おそらく20年近く前のことではないかと思います。私の記憶が確かならば、大阪府の豊中市にある高校でした。今回は中学校です。この生徒さんたちが後5年もすれば大学に入学されてくるのです。今のお子さんたちは、どのような学びと共に中高で成長して大学に入学されてくるのでしょうか。大学の教員は「大学の学習は高校までの学習とは違いますよ」と言って指導しますが、中高の教育の現場から学べるものが多々あるのではないかと思いました。今回の「巡回指導」は、そのようなことを考える良い機会になりました。とはいっても、残念ですが、今回の経験を役立てるだけの時間はもう私にはありません。
授業・面談・探究学習とPBL教育の接合・相互乗り入れ
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▪️今日から授業が始まりました。今日は、まず2限目に「地域再生の社会学」。どうして、このようなタイトル授業をしているのか、その背景や時代状況について説明しました。まあ、イントロダクションですね。自己評価(いや自己満足?!)でしかありませんが、まずまずのスタートかな。
午後からは、4回生ゼミの学生さんとの面談でした。この学生さんの問題関心は、「公民館」「居場所」です。約束では春休み期間に少し研究を進捗させておくことになっていたのですが、ほとんどの方は、進捗というレベルにまで至っていません。毎回、Googleの「Aiモード」を使って指導をしていますが、今日もそうでした。
▪️近年、地域社会の公民館の利用状況に関する質問を「Aiモード」にしていくことから始めましたが、様々なサイトから情報をあつめてきて、きちんと整理してくれます。もちろん、Aiが調べてきたサイトもきちんと目を通してもらいます。次々に質問を加えていくと、焦点もしぼられていきます。また、それぞれの個人の教養を高めるような生涯学習の貸し館的な利用から、地域課題の解決を目指す拠点へと転換する動きがあることもわかってきます。こうなると、このような「Aiモード」からの情報と、書籍や論文といった文献とを照らし合わせながら、自分なりの研究の視点が少しず定まっていくことになります。
▪️でも、これはまだとっかかりにしかすぎません。「Aiモード」を使って、具体的にはどのような取り組みが京都市や周辺の自治体で行われているのかも調べていきます。自分が強い関心をもつ事例も浮かび上がってきます。そして、実際にフィールドワークにでかけることになります。ここまでのことを、5月中にはすませておいてほしいなと思います。今日の指導は、学生さんに良い刺激を与えたようで。目に輝きがでてきました。やる気が復活したということでしょうか。
▪️さて、今日は、大学に書籍が届いていました。2冊は、高校の「探究学習」に関する書籍です。高校の「探究学習」と大学のPBL教育の接合や相互乗り入れに関心があるので、勉強しようと思っています。政策学部と社会学部の一部の教員有志の方達と、これらの接合や相互乗り入れに関する個人的に小さなFD研究会も開催したいと思っています。
▪️残りの1冊は本学の政策学部の教員を中心に執筆された書籍です。キーワードは「包摂」(インクルージョン)。特に、龍大から信州大学に異動された佐倉弘祐さんの「都市の空地を農的に活用する-「穏やかな囲い」が育む閉鎖と開放のあいだ」というタイトルの第5章。佐倉さんは、飲み友達なんです。写真は、2023年9月、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」です。佐倉さんは、写真では、私の前に座っておられる方です。
「ホワイトカラー系の仕事から、AIに代替されにくい熟練工や運転手などブルーカラー系に転職」していく傾向
▪️パンデミック、災害、気候変動、戦争、そしてAIや技術革新…。様々なことを背景に、社会や世界の仕組み、そしてあり方が猛烈なスピードで変化していっていて感覚的についていけません。有料記事ですが、「大手銀行からタクシー運転手で「億り人」60代で年収1千万円超」という記事を読んでもそのような気持ちになりました。この記事は、「目指せ!ブルーカラーミリオネア」という全4回のシリーズの記事のようです。ちなみに、この記事は、第2回の記事で、第1回の記事は「タクシー運転手は年収4割増 「ブルーカラー」職種で伸びる傾向」です。こういう時代にキャリア活動(就職活動)をされる学生さんたちは、本当に大変だと思います。以下は、第2回目の記事中からの引用です。
米国では、ホワイトカラー系の仕事から、AIに代替されにくい熟練工や運転手などブルーカラー系に転職し、富豪になる人たちが「ブルーカラービリオネア」と呼ばれ、話題になっている。日本でも、事務系の仕事に比べて現場の仕事の方がより賃金が増える傾向がみられ始め、鈴木さんのような「ミリオネア(億り人)」も現れている。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査で2024年の給与を20年と比較すると、タクシー運転手の年収は4割も増えている。
▪️2020年から2024年で年収が4割増えるというのは驚きですね。第1回目の記事には、このような説明がありました。
ただ、現場で働く職種の年収が軒並み大きく伸びているわけではない。看護師(6%増)、介護職員(4%増)、小・中学校教員(2%増)、医師(7%減)など、労働の需給ではなく公的な枠組みで報酬が決まる職種は年収が大きく変化していない。
▪️こういう時代に、大学ではどのようなキャリア教育や指導をしていけば良いのか、その辺りがよくわかりません。キャリアセンターの職員さんにぜひお聞きしてみたいです。
熊鍋
▪️ 昨日は、大学へ。研究室で、学生さんとの面談を行いました。
▪️1人は卒業論文に向けての面談でした。すでにテーマはおおよそ決まっていたのですが、そこから次の調査の段階に進めていませんでした。昨日は、一応、調査対象の団体にまでたどり着くことができました。たどり着くと書きましたが、面談の時間は15分程度です。調べ方が良くないんですよね。まあ、きちんと調べ方を私が教えられていない…ということなのかもしれませんが。ということで、春休みにせっかく大学に来たのだから、調査対象の団体の背景にある行政の施策に関して図書館できちんと調べ物をするようにと指導しました。図書館に行ってくれましたかね、どうやろ。そうそう、卒論に加えて、就職活動の状況についても教えてもらいました。まあ、キャリアに関しては、私は頑張りなさいよということしかできないのですが。
▪️もう1人。いろいろ悩んでおられる様子でしたが、話を丁寧にお聞きして、とりあえずキャリアセンターに一緒に行きました。キャリアカウンセラーの方に事情を話してこれからサポートしていただくことになりました。大学には、学生さんたちが抱える悩みごとに対応できる、学生さんたちを応援できる様々な仕組みがあります。でも、その仕組みまで辿り着けない人がけっこう多いように思います。そういった仕組みや専門家と、困り事を抱えた学生さんをつないでいくのが自分の仕事かなと思っています。昨日は、キャリアセンターのカウンターに学生さんと一緒に行った時、「保護者の方ですか」と言われてしまって…。気持ち的には、吉本新喜劇のようにドタッと倒れるような感じでしたwww。
▪️学生さんたちの面談の後は、大津市の浜大津のお店に向かいました。「熊鍋」を食べるので、参加しないかと声をかけていただき、出かけていきました。鮒寿司やビワマスやイヨトコナマズのお刺身もいただきました。イワトコナマズの刺身は、なかなか食べられません。ラッキーでした。ナマズと聞くと泥臭いように思われるかもしれませんが、ぜんぜん、まったく、非常に美味しかったです。そして、メインが「熊鍋」です。人生でおそらく2回目。もちろん美味しかったです。満足です。
NHKクローズアップ現代「あなたの近くにもやって来る?!データセンターの光と影」
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▪️この番組でデータセンターが孕む問題をより深く知ることになりました。騒音や排気ガスの問題で、あちこちで住民運動も起こっているのですね。まるで、公害や大規模開発の時代のようです。データセンターは、あちこちに建設されていますからね。どうなるんでしょうね。また、データセンターは大量の電気を消費します。しかも、冷却するのに水が必要です。大量の電気の消費と大量の冷却水の消費、これは以前から問題視されていました。それが具体的なデータセンターのある地域社会でどのような形で問題化しているのか、もっと知らないといけないなと思いました。
▪️私自身もAIを利用するようになりましたし、学生にも適切にAIを利用するようにと指導しています。あらゆるデータ処理がデータセンターとつながっているわけですが、AIの利用もデータセンターの問題と直接的につながっています。これからの時代は、こういう問題を同時に考えていかねばなりません。今日の「クローズアップ現代」では、データセンターの冷却水の再利用の話もありました。番組では、農業に再利用していました。こういうことも含めて、考えないといけない…ということなのでしょう。