研究

【researchmap】
▪️脇田のresearchmap
▪️長らく放置したままでしたが、現時点で、できるところまで整備しました。

【漁村や漁場に関する社会学的研究】
521467_218120121639044_588303544_n.jpg■大学院の博士後期課程の時代には、三重県の離島にある漁村の研究(土地管理・漁場管理の問題)に取り組んでいました。当時は、まだコモンズという概念が日本の学会に定着していない時代でしたが、現在のコモンズ研究と大きく重なるテーマで研究をしていました。この漁村に関する研究論文は『ソシオロジ』100号(社会学研究会)と『社会学評論』40-3(日本社会学会)に掲載されました。このあたりが、私の研究のスタートにあたります。

【琵琶湖の石けん運動に関する研究】
■滋賀県立琵琶湖博物館(開館以前は、開設準備室)に勤務するようになり、研究の対象は、海から湖=琵琶湖に移行しました。琵琶湖の漁師に関する環境民俗学的研究の他、滋賀県でかつて展開された「石けん運動」(合成洗剤に替えて石けんを使おうという県民運動)に関する研究に取り組みました。この一連の「石けん運動」に関する研究論文は、『環境社会学研究』創刊号(環境社会学会)、『環境ボランティア・NPOの社会学』(新曜社)『講座 環境社会学第2巻 加害・被害と解決過程』 (有斐閣)『変身の社会学』(世界思想社)でお読みいただけます。「石けん運動」は、環境政策への住民参加・参画といった側面を強くもっています。そのためでしょうか、私の関心は、しだいに環境問題と公共性(公共圏としての流域の創出)、環境ガバナンスといったテーマにも移行していきました。

【琵琶湖を中心とした流域管理・流域ガバナンスに関する研究】
■博物館に勤務している時代には、以上の研究以外にも、自然科学・工学分野の研究者との共同研究(文理連携])に参加してきました。その代表的なものは、京都大学生態学研究センターを中心とした自然科学・工学分野の研究者との流域管理に関する共同研究です。その成果は、『流域管理のための総合調査マニュアル』(京都大学生態学研究センター)にまとめられました。また、この共同研究は、総合地球環境学研究所の琵琶湖-淀川水系の流域管理に関する共同研究に継承されました。この共同研究は、琵琶湖の面源負荷(ノン・ポイントソース)の代表例である「農業濁水問題」に焦点をあわせた文理融合(文理連携)の研究です。私は、研究全体を貫く基本的な考え方として「階層化された流域管理」というアイデアを提示しました。そして、その成果は『流域環境学-流域ガバナンスの理論と実践-』(京都大学学術出版会)として出版されました。

■関連するものとしては、「琵琶湖・農業濁水問題と流域管理―『階層化された流域管理』と公共圏としての流域の創出―」(『社会学年報』No.34)「『環境ガバナンスの社会学』の可能性-環境制御システム論と生活環境主義の狭間から考える-」『環境社会学研究』第15号(環境社会学会・有斐閣)、そして上記とは別の、総合地球環境学研究所における新たな流域ガバナンスに関する研究プロジェクトの成果『流域ガバナンス 地域の「しあわせ」と流域の「健全性」』(京都大学学術出版会)をご覧いただければと思います。下記の【最近の研究活動】について、少し詳しく説明しました。

【最近の研究活動】
■面源負荷(ノンポイント・ソース)に関する報告を、2013年度に韓国で開催された国際会議「Local community development through agricultural NPS pollution control」(Korea AG-BMP Forum 4th International Conference)で行いました。2014年度は、ICID国際会議(国際かんがい排水委員会)の「Communication for good governance in agricultural NPS pollution control」でも報告しました。

■2013年度から2019年度にかけて、総合地球環境学研究所の研究プロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会-生態システムの健全性」に、コアメンバー、人間・社会班のリーダーとして参加しました。2014年度秋から、この研究プロジェクトは、FS(予備研究 Feasibility Study)からPR(プレリサーチ Pre-Research)になり、2015年からはFR(フルリサーチ Ful -Research)になりました。2020年3月で終了しました。この研究プロジェクトのメインのフィールドは、滋賀県の野洲川から琵琶湖にかけてになりますが、比較研究するうえで、国外ではフィリピンのラグナ湖(バエ湖)周辺の流域で、国内では八郎湖宍道湖をはじめとするいくつかの湖沼の流域で、それぞれの流域の関係者と連携をもちながら研究プロジェクトを進めました。この研究プロジェクトの成果は、『流域ガバナンス 地域の「しあわせ」と流域の「健全性」』(京都大学学術出版会)として出版しています。

■これまでの流域管理や流域ガバナンスに関する一連の研究とも関連させて、2023年に刊行された『環境社会学事典』(環境社会学会[編]、丸善出版)に、「16-3地域と流域」(第Ⅲ部環境のリアリティに向き合う/第16章 環境社会学と地域づくり)を執筆しました。また、同じく環境社会学会の総力で編集されたシリーズ環境社会学講座の第6巻『複雑な問題をどう解決すればよいのか-環境社会学の実践』(2024年刊行,宮内泰介・三上直之編,新泉社)の第5章に「多層的なガバナンスから流域環境問題の解決を考える――琵琶湖流域における協働の試みから」を執筆しました。

○「流域管理という研究テーマ」

■2017年度から、琵琶湖・南湖に繁茂する水草の有効利用するための社会的な仕組みを作ろうと、市民グループ「水草は宝の山」(「水宝山」)を立ち上げました。この市民グループには様々な職業の方たちが参加しています。私は、研究者としての経験を活かしつつも、県民・市民の立場から、多くの皆さんと一緒に活動を展開していければと思っています。現在、大津市役所や滋賀県庁の職員の皆さんからご支援いただくとともに、地域自治会との連携も行なことの中で活動を展開していこうと思っています。

■龍谷大学にある生物多様性科学研究センターと連携しながら、環境DNAを用いた県民参加型生物多様性一斉調査の実施を目指して、様々な方達との連携を進めてきたいと考えています。ただ、時間が足らず、またセンター内で文理融合に関してきちんと議論をする場もなかなか設けられず、残念ながら思うように進んでいません。

【研究と政策とのつながり】
■少し研究から話しはそれますが、私は、これまでの自分なりの研究成果を著書や論文として発表するだけでなく、それら研究から得られた知見をもとに、滋賀県・琵琶湖総合保全学術委員会委員、滋賀県・面源負荷削減対策検討委員会委員、国土交通省・琵琶湖総合保全計画検討調査委員会等で、委員として琵琶湖の環境政策に対して発言をしてきました。琵琶湖総合保全学術委員会においては、「マザーレイク21計画(琵琶湖総合保全整備計画)」の第2期計画づくりに参画しました。その他にも、公益財団法人 平和堂財団 「環境保全活動助成事業夏原グラント選考委員」、滋賀県(琵琶湖政策課)「滋賀県よし群落保全審議会会長」、滋賀県(農政水産課)「世界農業遺産プロジェクト推進会議アドバイザー」、大津市(市民部自治協働課)「大津市協働を進める三者委員会委員」、大津市「新名神大津SIC利活用活性化委員会」、滋賀県・「生物多様性しが戦略専門家会議」等で委員を務めています。研究成果を、政策や社会の制度設計に還元していくことは、大変大切なことだと考えています。

【その他の研究】
■以上の環境科学に関する研究以外としては、「文化遺産」の研究も行ってきました。『文化遺産の社会学』(新曜社)です。小論ですが、「平泉の世界遺産登録と地域社会の対応」『アジア遊学 特集 東アジアの平泉』(No.102,勉誠出版)も書きました。以前には、環境民俗学に関連する論文も書きました。「湖岸漁師の判断力と戦略」『試みとしての環境民俗学 琵琶湖のフィールドから』(雄山閣)「里の景観-『裏の景観論』からみた遠野」『講座 人間と環境 第4巻 景観の創造-民俗学からのアプローチ』(昭和堂)です。また、このような研究ができればと思っています。年齢も50歳代に入ってからは、「死生観」に関する研究も細々と始めています。論文としては、「死者-生者関係の構造転換」『季刊日本思想史』(No,73,ぺりかん社)があります。また、農業・農村に関して「都市と農村の交流」「農村女性の活動」「食の安心・安全」に関心をもちながら、農村社会学的研究を進めていく準備も行っています。「自然環境と歴史環境の保全活動」『むらの社会を研究する フィールドからの発想』(農山漁村文化協会)は、農山村の環境保全をめぐる地元とボランティアの関係について述べたものです。地域社会貢献して地域づくりや地域再生の活動に懸命に取り組んでいますが、これらの活動もいずれ研究に結びつけばと考えています。

■2014年度7月より、政策学部が中心になって進めている「LORC(地域公共人材・政策開発リサーチセンター)」の「限界都市化に抗する持続可能な地方都市の『かたち』と地域政策実装化に関する研究」(文部科学省の平成26年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択)に参加しました。その成果として、「野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携」『連携アプローチによるローカルガバナンス 地域レジリエンス論の構築に向けて』白石克孝・的場信敬・阿部大輔編(2017,日本評論社)を執筆しました。その他にも、学部の壁を超えた学内の研究連携に参加しています。

■2014年度、韓国の建国大学より、以下の研究題目で、研究を受託しました。「環境再生型コミュニティづくりに関する環境社会学的研究—環境政策と住民参加・参画過程におけるコミュニケーション—」​。

■2022年2月、韓国ソウルにある建国大学で開催されている”Forum on the Tertiary Social Economy Education Operating System Development in Forestry”に参加して地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」に関して報告を行いました。

研究業績・その他

【●:学術雑誌等に掲載された論文、■:著書・書籍に所収された論文や解説、◆:報告書、・:エッセー・短文・その他、▲:教育関連】
■脇田健一,2024,「多層的なガバナンスから流域環境問題の解決を考える――琵琶湖流域における協働の試みから」シリーズ環境社会学講座 第6巻『複雑な問題をどう解決すればよいのか-環境社会学の実践』(宮内泰介・三上直之編),新泉社.
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● 池谷透, 上原佳敏, 伴修平, 脇田健一, 奥田昇,2023,「琵琶湖周辺内湖の再生と保全(第2報): 平湖・柳平湖の水質維持と在来魚遡上の両立をめぐる地域住民活動との協働」『自然環境復元研究』 14(1).

■脇田健一,2023,「16-3地域と流域」(第Ⅲ部環境のリアリティに向き合う/第16章 環境社会学と地域づくり)『環境社会学事典』,丸善出版.
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◆脇田健一編著,2022,『高島市棚田地域調査報告書』,学校法人龍谷大学.

■脇田健一、谷内茂雄、奥田昇編,2020,『流域ガバナンス 地域の「しあわせ」と流域の「健全性」』,京都大学学術出版会.
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—(本書の編集を行うとともに、以下の章を執筆しました。)——-
序-1 流域への注目と2つの研究戦略
第1章 流域ガバナンス研究の考え方 
■1-1 文理融合型研究プロジェクトの「残された課題」脇田健一・谷内茂雄
■1-3 流域における地域の「しあわせ」と生物多様性 脇田健一
■1-4 「4つの歯車」仮説 垂直志向の研究戦略の展開 脇田健一・谷内茂雄
■1-5 2つの流域を比較することの意味 脇田健一・谷内茂雄
■第2章 野洲川流域にける超学際的研究の展開 第2章の総説 谷内茂雄・脇田健一
■第3章 流域の対話を促進するために 第3章の総説 谷内茂雄・脇田健一
■第4章 シラン・サンタローサ流域における超学際的研究の展開 第4章の総説 谷内茂雄・脇田健一
第5章 流域ガバナンス研究の超学際的発展にむけて
■5-1 垂直志向の研究戦略から明らかになったこと(脇田健一・谷内茂雄・奥田昇)
■5-2 多様な流域のモザイクとしての地球(谷内茂雄・脇田健一・奥田昇)

・池谷透・石田卓也・上原佳敏・伴修平・大久保卓也・脇田健一・谷内茂雄・奥田昇,2020, 「住民と共に考える内湖の身近な水辺環境再生」『自然環境復元学会全国大会講演要旨集』20th.

●脇田健一,2020, 「流域管理と流域ガバナンスをめぐる諸課題(1) : ステークホルダーと研究者集団との協働」『龍谷大学社会学部紀要』56号.

●淺野悟史・脇田健一・西前出・石田卓也・奥田昇,2018,「『地域の環境ものさし』による生物多様性保全活動の推進」『農村計画学会誌』37巻2号, 150-156.

・脇田健一,2017,「『人口減少社会』における共助の力」『じんけん』2017年10月号,公益財団法人滋賀県人権センター.

・池谷透・ 易容・ 伴修平・ 石田卓也,・上原佳敏・ 大久保卓也・ 脇田健一・ 谷内茂雄,・奥田昇 ,2017, 「中規模内湖の水質保全にむけたとりくみ-平湖・柳平湖の導水管理をめぐる課題を検討する- 」『日本陸水学会大会講演要旨集 82nd (Web)』.

・奥田昇・ 池谷透,・石田卓也・ 上原佳敏・ 淺野悟史・ 岩田智也・ 大園亨司・ 陀安一郎・ 伴修平・ 谷内茂雄・ 脇田健一,2017,「琵琶湖流域の順応的ガバナンス:流域圏社会-生態システムの健全性」『日本陸水学会大会講演要旨集 82nd (Web)』.

■脇田健一,2017,「野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携」『連携アプローチによるローカルガバナンス 地域レジリエンス論の構築に向けて』白石克孝・的場信敬・阿部大輔編,日本評論社.

●脇田健一,2017,特集論考「生物多様性と集落のしあわせ-農村活性化における生物多様性の意味-」『農村計画学会誌』35巻4号.

●奥田昇・淺野悟史・脇田健一,2017,「超学際科学に基づく順応的流域ガバナンス-生物多様性が駆動する栄養循環と人間のしあわせ-」『地理』vol.62,32-39.

・脇田健一,2016,「生産者と消費者の架け橋になる」(講演録)『人・健康・未来』vol.11,公益財団法人 人・未来・健康研究財団.

・淺野悟史・ 脇田健一・西前出・奥田昇,2017,「水田の保全活動がニホンアカガエルの産卵場所選択に及ぼす影響」(日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、講演要旨).

・淺野悟史・脇田健一・奥田昇,2016,「参加型アカガエル卵隗調査がもつ地域固有の環境指標としての可能性―滋賀県甲賀市の谷津田地域を例に」『システム農学会2016年度春季大会発表要旨集』,pp.25-26.

・Asano,S., Wakita,K., Saizen,I. and Okuda,N. ,2016,“Can the spawn of the Japanese brown flog (Rana japonica, Ranidae) be a local environmental index to evaluate environmentally friebdly rice paddies? ”The Proceeding of 37th Asian Conference on Remote Sensing Ab0623,pp.1-9.

●脇田健一,2015,「地域環境ガバナンスにおける多様なコミュニケーション」『都市社会研究』7号,せたがや自治政策研究所.

●脇田健一,2014,「Diversified Communication on Environmental Governance」(日文・韓文)『Communication for good governance in agricultural NPS control』(Korea AG-BMP Forum 5th International Conference).

・脇田健一,2014,「セッションC報告(第48回大会)」『環境社会学会ニューズレター』第59号.

●脇田健一,2013,「Agricultural Water Problem of Lake Biwa and Hierarachical Watershed Management」(日文・韓文)『Local community development through agricultural NPS pollution control』(Korea AG-BMP Forum 4th International Conference).

●脇田健一,2010,「『環境ガバナンスの社会学』の可能性-環境制御システム論と生活環境主義の狭間から考える-」『環境社会学研究』第15号(環境社会学会・有斐閣).
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・脇田健一,2010,「展示会紹介5 大津百宝プロジェクト展」『大津百町大写真展公式ガイドブック』,大津市歴史博物館.

●脇田健一,2010,「階層化された流域管理」『DIO連合総研レポート(特集 地域再生に向けたエコ・アプローチ–地域・地方の疲弊を克服し、活性化への道を見出すヒントを「環境」という切り口から探る)』No.247.

■ 脇田健一,2009,「琵琶湖の水質問題と石けん運動」『よくわかる環境社会学』鳥越皓之・帯谷博明編,ミネルヴァ書房.
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・脇田健一,2009,「DOING SOCIOLOGY 「ご縁」に導かれ流域管理の道へ」『ソシオロジ』54(1).

■和田英太郎 監修/谷内茂雄・脇田健一・原雄一・中野孝教・陀安一郎・田中拓弥 編,2009,『流域環境学 流域ガバナンスの理論と実践』,京都大学学術出版会.
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–(以下を執筆しました。)—————
(単著)
■第1部第4章「琵琶湖-淀川水系の課題」。
■第2部第1章「『階層化された流域管理』とは何か」。
■第2部第2章「農業濁水問題の複雑性:琵琶湖を事例として」の「1 農業濁水問題と流域管理」と「3 メソスケール:沿岸帯における漁業被害」。
■第2部第3章「流域ガバナンス研究の枠組みと方法」と「2 面源負荷とは:農業濁水問題の位置」。
■第3部第1章「流域診断の考え方」の「3地域に即した流域診断法の組み合わせとカスタマイズ」。
■「ブリーフノート2 環境問題解決のための4つの手法」
■「ブリーフノート3 合意形成をどう考えるか」
■用語集「文理連携」・「利害関係者」・「コミュニケーション」・「エンパワメント」・「コモンズ」・「イッシュー志向、コンテキスト志向」。

(共著)
■第3部第1章「流域診断の考え方」の「1流域診断のコンセプト」(谷内茂雄・脇田健一・原雄一)
■第3部第1章「流域診断の考え方」の「2流域診断の具体的な展開」(谷内茂雄・原雄一・田中拓弥・脇田健一)
■「ブリーフノート8指標と要因の注意点」(谷内茂雄・原雄一・脇田健一)
■第5部第2章「淀川流域と琵琶湖-淀川水系での展開」の「2琵琶湖-淀川水系のあり方」(谷内茂雄・脇田健一)
■第5部第3章「琵琶湖から地球環境へ」の「1流域環境学の展望」(谷内茂雄・脇田健一)
■第5部第3章「琵琶湖から地球環境へ」の「3海外における実践事例-バングラデシュとインドの地域資源管理」(谷内茂雄・脇田健一)
——————————————–
・脇田健一,2009,「社会の視点から」記録集『琵琶湖流域管理シナリオ研究会 キックオフシンポジウム 琵琶湖の将来をどう描くか? 水環境・生態系、それを取り巻く社会の視点から』,滋賀県琵琶湖環境科学研究センター.

●脇田健一,2008,「死者-生者関係の構造転換」『季刊日本思想史』No,73,ぺりかん社.

・脇田健一,2008 ,「○DK,団地暮らしもわるくない」『すまいろん』2008年秋号(第88号),財団法人 住宅総合研究財団.

■脇田健一,2007 ,「自然環境と歴史環境の保全活動」『むらの社会を研究する フィールドからの発想』日本村落研究学会編・鳥越皓之責任編集,農山漁村文化協会.
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●脇田健一,2007 ,「平泉の世界遺産登録と地域社会の対応」『アジア遊学 特集 東アジアの平泉』No.102,勉誠出版.
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●谷内茂雄・田中拓弥・中野孝教・陀安一郎・脇田健一・原雄一・和田英太郎,2007 ,「総合地球環境学研究所の琵琶湖-淀川水系への取り組み:農業濁水問題を事例として」『環境科学会誌』20(3).

◆法政大学社会学舩橋晴俊研究室,2007 ,『環境総合年表(1976-2005)準備資料1・統合年表』.(琵琶湖の環境問題(特に富栄養化問題)関係にデータを整理の上・提供した。)

◆総合地球環境学研究所プロジェクト3-1,2007,『琵琶湖の流域管理から始める地球環境学』(国際ワークショップ報告書).(国際ワークショップでは,プロジェクト3-1のコアメアメンバーとして,司会と報告をおこった。)

◆和田英太郎・谷内茂雄監修/谷内茂雄・田中拓弥・陀安一郎・原雄一・中野孝教・脇田健一編,2007,『琵琶湖-淀川水系における流域管理モデルの構築 最終報告書』,総合地球環境学研究所プロジェクト3-1(ISBN4-902325-11-X).
–(以下を執筆しました。)—————
共編著:編集に参加。全体のコンセプト固めと編集にあたった。以下を執筆。
●第1編第3章「琵琶湖流域の農業濁水問題と流域管理」
■第2編1章解説
●第2編1章「複合問題としての濁水問題とその影響」
●第2編1章第2節沿岸帯における漁業被害」(田村典江との共著)
■第2編2章解説(陀安一郎との共著)。
—————————————————

・脇田健一,2007 ,「市民調査の可能性と課題 特集のことば」『環境社会学研究』No.13,有斐閣.

・脇田健一(舩橋晴俊編集),2007 ,「A34 琵琶湖」『環境総合年表(1976-2005)準備資料2・トピック別年表』(法政大学社会学舩橋晴俊研究室).

・脇田健一,2007 ,「『生活の歴史』を大切にすること」『大津百町瓦版』No.12,大津の町家を考える会.

●加藤潤三・野波寛・谷内茂雄・脇田健一・田中拓弥,2006,「環境配慮的農作業の普及に向けたアクション・リサーチ」『日本社会心理学会大会発表論文集』.

●脇田健一,2006,「エコフェミニズムとコモンズ論」『国際ジェンダー学会誌』第4号.

◆総合地球環境学研究所プロジェクト3-1,2006 ,『コメントワークショップ報告書』.(コメントワークショップでは,プロジェクト3-1のコアメアメンバーとして,司会と報告をおこった。)

◆総合地球環境学研究所プロジェクト3-1,2006,『分野横断による新たな流域管理システムの構築に向けて-流域の空間スケールとステークホルダーの階層の違いを踏まえて-(国際ワークショップ報告書)』.(国際ワークショップでは,プロジェクト3-1のコアメアメンバーとして,司会と報告をおこった。)

・脇田健一,2006,「研究動向 三学会に参加して」『環境社会学研究』12号(環境社会学会,有斐閣).

・脇田健一,2006 ,「3学会合同シンポジウム報告」『環境社会学会ニューズレター』.

●脇田健一,2005 ,「琵琶湖・農業濁水問題と流域管理―『階層化された流域管理』と公共圏としての流域の創出―」『社会学年報』No.34(東北社会学会).

●脇田健一,2005 ,「里山をめぐる共生の連携-市民・地元・行政-」『里山から見える世界2004年度報告書』龍谷大学里山学・地域共生学オープンリサーチセンター.

◆脇田健一,2005 ,「コモンズ論とサブシステンス―環境社会学からみみたエコフェミニズム」」『環境問題と環境運動における女性の「不可視化」-ジェンダーの視点にもとづく環境社会学的研究-』(平成13年度~平成15年度科学研究費補助金 基盤研究(C)(2) 課題番号13837039 研究成果報告書,研究代表:脇田健一).

◆萩原なつ子・脇田健一,2005,「エコフェミニズム」『環境問題と環境運動における女性の「不可視化」-ジェンダーの視点にもとづく環境社会学的研究-』(平成13年度~平成15年度科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)課題番号13837039 研究成果報告書,研究代表:脇田健一).

◆脇田健一・萩原なつ子,2005「環境問題における『女性の不可視化』『周辺化』とは何か」『環境問題と環境運動における女性の「不可視化」-ジェンダーの視点にもとづく環境社会学的研究-』(平成13年度~平成15年度科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)課題番号13837039 研究成果報告書,研究代表:脇田健一).

●脇田健一,2004,「地域づくりと濁水問題-階層間コミュニケーションをめざして」『第66回全国都市問題会議 環境と共生するまちづくり―多様な主体の協働による美しい都市をめざして―』(全国市長会).

・脇田健一,2004,「『盛岡らしさ』を支える仕組みとは」『市街地再開発』No.409(社団法人全国市街地再開発協会).

・脇田健一,2003 ,「『盛岡らしさ』へのこだわり」『JUDI特集 都市の文化再生産力』072(都市環境デザイン会議).

・脇田健一,2003,「土呂久曼荼羅」『鉱毒』No.103(土呂久・松尾等鉱害の被害者を守る会).

■脇田健一,2002 ,『流域管理のための総合調査マニュアル』京都大学生態学研究センター 未来開拓学術研究推進事業 複合領域6:「アジア地域の環境保全」 和田プロジェクト(JSPA-RFTF97100602).共編著:編集ワーキンググループに参加。全体のコンセプト固めと編集にあたった。
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–(以下を執筆しました。)—————–
■第1編,第2編,第3編の解説。
■第1編の1章,2章,3章の解説。
■第2編の1章,2章,3章,4章,5章の解説。
●第1編1章1.3「地域の多様性・制約への取組み方-汎用性と総合性を高めるための工夫-」(共著)。
●第2編2章2.1「要因と指標の使い方」(共著)。2.1.2「人文社会的要因の特徴」。
●第5章5.1「モデルと要因連関図式」。第3編2章2.4「住民による環境実践と合意形成の仕組み」。
●3章3.1「マニュアルの限界と発展課題」。
■用語解説:「環境正義」,「合意形成」,「コモンズ」,「社会システム」,「住民参加」,「説明責任」,「文脈依存性」,「文理連携」,「マイナーサブシステンス」,「要因連関図式」等。
—————————————————–

■脇田健一,2002 ,「地域の集合的記憶-日本」『文化遺産の社会学』荻野昌弘編,新曜社.
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■ 脇田健一,2002,「記憶の政治」『文化遺産の社会学』荻野昌弘編,新曜社.

■ 脇田健一,2002,「デモリッションマン-近未来の博物館」『文化遺産の社会学』荻野昌弘編,新曜社.

●谷内茂雄・脇田健一・原雄一・田中拓弥,2002 ,「水循環と流域圏-流域の水環境の総合的な診断法-」『環境情報科学』31-4(社団法人環境情報科学センター).

●脇田健一,2002,「コミュニケーション過程に発生する『状況の定義のズレ』」『都市問題』第93巻第10号(東京市政調査会).

◆『複合領域6:「アジア地域の環境保全 地球環境情報収集の方法の確立-総合調査マニュアルの作成に向けて-」(平成9年度~平成13年度 日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書 プロジェクトリーダー和田英太郎 京都大学生態学研究センター・教授),2002.
『流域管理のための総合調査マニュアル』を成果として提出したプロジェクトの最終報告書.本報告書の「Ⅳ成果物」,『総合調査マニュアル』の脇田執筆分の一部を所収。

◆阿部晃士・中川賢一・脇田健一,2002,『滝沢村環境基本計画策定に関する住民意識調査 報告書』(岩手県立大学社会意識論研究会編,滝沢村生活環境課発行).

・萩原なつ子・脇田健一・小林達子・黒澤徹,2002,「安全・安心に暮らせる社会をめざして~環境にやさしい消費者の選択」(パネルディスカッション)『消費者問題国民会議2002宮城大会報告書』(内閣府・宮城県).

・原雄一・谷内茂雄・脇田健一・田中拓弥,2002 ,「流域管理のための総合調査マニュアル作成」『土木学会第10回地球環境シンポジウム報告要旨集』(土木学会).

■脇田健一,2001,「地域環境問題をめぐる“状況の定義のズレ”と“社会的コンテクスト”-滋賀県における石けん運動をもとに」『講座 環境社会学第2巻 加害・被害と解決過程』.
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●脇田健一,2001,「『体験と記憶』のなかにある『場所』-『弱い語り』を支える調査」『社会学年報』No.30(東北社会学会).

●脇田健一,2001,「21世紀琵琶湖の環境課題とはなにか」『月刊地球 総特集21世紀の琵琶湖―琵琶湖の環境史解明―』第264号(海洋出版株式会社).

●福澤仁之・中島経夫・脇田健一,2001,「21世紀の琵琶湖―琵琶湖の環境史解明と地球科学―」『月刊地球 総特集21世紀の琵琶湖―琵琶湖の環境史解明―』第264号(海洋出版株式会社).

◆土井時久,脇田健一,石堂淳,齋藤俊明,渡辺隆裕,高嶋裕一,阿部晃士,佐野嘉彦(入試委員会ワーキング・グループ),2001,「総合政策学部の入試制度のあり方に関する調査・研究中間報告書-総合政策学部の将来構想に関する基礎研究(その1)-」岩手県立大学総合政策学会ワーキングペーパーNo.8.

・脇田健一,2001,「歴史的環境の社会学の可能性とは?」『環境社会学会ニューズレター』26号.

・脇田健一,2001,「『空間』と『場所』,そして『体験と記憶』」『エコフロンティア』第5号(京都大学生態学研究センター).

◆脇田健一,2000 ,『制度としての文化財と博物館-欧米,特にフランスとの比較社会学的研究』(共著:第一部第一章第2節,第二部第二章第2節/第三章第1節~第4節担当/平成9年度~平成11年度科学研究費補助金・基盤研究A-2・研究成果報告書/研究代表:荻野昌弘).

■脇田健一,2000,「行政と環境ボランティアは連携できるのか-滋賀県石けん運動から」『環境ボランティア・NPOの社会学』鳥越皓之編,新曜社.
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◆脇田健一,2000,「GISを利用した社会調査と『参加型調査』」『平成11年度琵琶湖博物館研究報告書 共同研究:水利形態の詳細復元による地域環境史の総合的把握-扇状地滋賀県甲良町を事例に』(滋賀県立琵琶湖博物館/研究代表:脇田健一).

・脇田健一他,2000,「アジア・モンスーン気候の中に位置する琵琶湖の環境史」(座談会)『エコフロンティア』第4号(京都大学生態学研究センター).

■脇田健一,1999,「里の景観-『裏の景観論』からみた遠野」『講座 人間と環境 第4巻 景観の創造-民俗学からのアプローチ』鳥越晧之編,昭和堂.
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◆脇田健一他,1999,『国際ワークショップ報告書 生態系における自然・人間共存の視点-未来開拓プロジェクト「地球環境情報収集の方法の確立」日本学術振興会』(京都大学生態学研究センター).

・脇田健一,1999「遠野のまちづくり訪問記」『Bio-City 特集:祟りとご利益のエコロジー』第16号(ビオシティ).
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・脇田健一他,1999 ,「水をめぐるエコ・パートナーシップ」(座談会)『エコフロンティア』第3号(京都大学生態学研究センター).

脇田健一,1999,「新たな地球環境科学の地平へ-現代における『化物』と科学」『エコフロンティア』第2号(京都大学生態学研究センター).

・脇田健一,1999,「水環境を考える-地域から地球環境問題へ」(講演録)『新しい都市環境管理技術研究会講演集-都市と地球環境』(財団法人21世紀ひょうご創造協会).

●脇田健一,1998,「物質の動きを左右する人間の存在」『エコフロンティア』第1号 (京都大学生態学研究センター).

・脇田健一,1998,「『湖と人間』をどのように表現するのか」『地図ニュース』第307号(財団法人日本地図センター).

■脇田健一,1997,「変身する主婦」『変身の社会学』宮原浩二郎・荻野昌弘編,世界思想ゼミナール.
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・脇田健一,1997 ,「環境をいかに表現するのか」『琵琶湖博物館開館までのあゆみ』」 (滋賀県立琵琶湖立博物館).
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・脇田健一,1997,「『関係』について考える」『湖人うみんど』第3号 (滋賀県立琵琶湖博物館).

・脇田健一,1997,「展示を見る側つくる側」(座談会)『季刊リバティ』第19号(大阪人権博物館).

・藤岡康弘・脇田健一,1997,「洞庭湖のカワウ漁」『瓦版』第9号(滋賀県教育委員会(仮称)琵琶湖博物館開設準備室).

●脇田健一,1996,「京都大文字ゴルフ場反対運動における住民運動・市民運動・町内会」『仏教大学総合研究所紀要別冊』(仏教大学総合研究所).

●脇田健一,1995,「環境問題をめぐる状況の定義とストラテジー-環境政策への住民参加/滋賀県石けん運動再考」『環境社会学研究』創刊1号(環境社会学会・新曜社)

■脇田健一,1994 ,「湖岸漁師の判断力と戦略」『試みとしての環境民俗学 琵琶湖のフィールドから』鳥越皓之編,雄山閣.
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・脇田健一,1994,「参加型調査と<博物館の役割>堀田満氏に聞く」(インタビュー)『瓦版』第3号 (滋賀県教育委員会(仮称)琵琶湖博物館開設準備室).

・脇田健一,1994,「水一滴の中に渦巻く宇宙」(インタビュー)『瓦版』第3号 (滋賀県教育委員会(仮称)琵琶湖博物館開設準備室).

・脇田健一,1994 ,「化石が生み出す<ひとびとの交流>岡村喜氏に聞く」(インタビュー)『瓦版』2号(滋賀県教育委員会(仮称)琵琶湖博物館開設準備室).

・脇田健一,1994 ,「じゅんびしつアラカルト」(イラスト)『瓦版』第2号 (滋賀県教育委員会(仮称)琵琶湖博物館開設準備室).

■脇田健一,1993 ,「琵琶湖問題のあしあとで」『環境社会学』飯島伸子編,有斐閣.

●脇田健一,1989 ,「技術革新と伝統的漁場管理」『社会学評論』第40巻3号(日本社会学会)

●脇田健一,1987 , 「土地・林野政策過程における「むら」の主体的対応-三重県鳥羽市菅島町における事例研究-」『ソシオロジ』100第31巻2号(社会学研究会)

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