「レベル3」へ

■勤務している龍谷大学、新型コロナウイルス感染防止の為の行動指針を「レベル3」にしました。「レベル2」から「レベル3」へと引き上げたわけです。「レベル3」になって困ることは、実習等、学外に出る学習や活動ができなくなることです。

■夏期休暇になっても、地域連携型の教育プログラム「地域エンパワねっと・中央」(社会共生実習)を履修している学生たちは、秋から冬にかけて実施する活動の準備を進めてきました。zoomやLINEも活用しながら、地域の皆さんや行政の職員の皆さんとも連絡をとってミーティングを重ねてきました。さて、これからというときに、学生たちは、基本的に学外に出ることができなくなってしまったのです。仕方ないわけですが、非常に辛いです。非常に残念です。

■期間は、とりあえず8/19〜9/12まで。その他にも、オンライン授業と琵琶湖博物館の展示室での対面式授業のハイブリッドで実施する「びわ湖・滋賀学」にも影響が出てきました。今日は、そのことを博物館側に連絡をしました。代替手段を考えなくてはいけないからです。これも辛いですね。

■この調子だと、後期の授業も「レベル3」になるのかな。非常に心配ですね。ただ、学外と連携して進める授業では、「仕方ありませんね…」とオンライン授業にその全てを代替することはできませんので、なんとか知恵を絞らないといけません。

龍谷大学社会学部「環境社会学」専任教員(准教授または講師)の公募

■龍谷大学社会学部では、環境社会学の専任教員(准教授または講師)を公募しています。

募集要項
教員公募様式

ビワコオオナマズの産卵と琵琶湖の水位

■以下は、滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員をされている金尾滋史さんがfacebookに投稿されたものです。ビワコオオナマズの産卵と、琵琶湖の水位に関して述べておられます。シェアさせていただきます。いつも思いますが、金尾さん、すごいですね〜。普段からフィールドを丹念に観察しているからこそ、このような写真も撮れるんでしょうね。

吹奏楽コンクール関西大会(8月22日)

■次の日曜日に奈良文化会館で開催される「吹奏楽コンクール関西大会」医学ですが、大学の部は以下の順番で演奏をすることになりました。各大学とも、演奏時間は12分以内です。演奏時間とは、課題曲の演奏開始から自由曲の終了までの時間です。課題曲はもともと演奏時間が短いわけですが、自由曲はそうではありませんが、原曲をカットして演奏することになります。このカットというのが、私には、当初はよく理解することができませんでした。まあ、限られた時間でたくさんの大学(小中高の場合は学校)の演奏を審査しなければならないので、こういうことになるわけなんですが…。

10:00近畿大学(大阪A)
10:15立命館大学(大阪B)
10:30関西学院大学(兵庫)
10:45京都橘大学(京都)
11:00(換気・調整時間)
11:10龍谷大学(京都)
11:25滋賀県立大学(滋賀)
11:40関西大学(大阪C)

■新型コロナの感染がひどくなってきていることから、観客無しでコンクールが行われます。おそらく、各大学がホールで出会うことのないように、一方通行でステージに演奏して、そのまま順番に記念写真を撮って帰ることになるのでしょう。大学の部は午前中で終了します。午後は一般の部です。ということで、審査結果もホームページで発表されることになります。通常であれば、ステージの上で審査結果が発表され、ホールのなかは受賞を喜ぶ各大学の歓声が響きわたるわけですが、今回は無観客ですからそうはいきません。

梅雨前線と照葉樹林帯

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■これは、先週の土曜日、14日の降雨の状況と天気図です。上は「CLIME」という天候予報アプリによる、お昼過ぎの画像です。ネパールのあたりから、帯のように日本列島まで雨が降っていることがわかります。下は、気象庁の天気図です。 太平洋とオホーツク海の高気圧に挟まれるように日本付近に前線が延びています。8月なのに梅雨のような天気が続いているのは、この梅雨の頃に現れるような前線のせいです。天気図では前線は中国で切れているようですが、実際に雨雲はずっと続いています。「CLIME」の画像でも分かるように、ヒマラヤ山脈の南側にあるネパールとブータン、それからビルマ北部、雲南省、中国内陸にある重慶や武漢、上海、台湾、そして最後は日本列島(西日本)に伸びています。

■この辺りのことを、2013年にお亡くなりになった民族学者(文化人類学者)佐々木高明さん中心とした研究グループの皆さんは、照葉樹林帯文化圏と呼んでいました。1970年代のことかなと思います。この地域には共通する文化が多く、日本で確認されるそれらの文化は共通の起源から伝播してきたのではないか…とする考え方です。今では、いろいろ批判もあり、この考え方を積極的に継承する人はいないのではないかと思いますが、学説史的にはいつまでも記憶される研究なのではないかと思います。

■私は、その佐々木高明さんに一度だけお会いしたことがあります。国立民族学博物館で開催された研究会だったかシンポジウムだったか、忘れてしまいましたが、そこでアルバイトをした時のことです。アルバイトの内容は、発言者のマイクのスイッチを入れたり切ったりする仕事だったように記憶しています。佐々木高明さん、網野善彦さん、小山修三さん、石井進さん、大林太良さん、春成秀爾さん…、民族学、考古学、歴史学の世界でよく名前の知られた著名な研究者が集まっておられました。ミーハーですが、網野善彦さんのことを「めっちゃ、かっこいい」と思いました。1980年代の中頃のことです。懐かしい。いろんなことが、どんどん懐かしい話になっていきます。すみません、ちょっと脇道にそれてしまいました。

■さて、今回の豪雨では、私の住んでいる大津でもあちこちで小さな被害が発生しました。冠水したり、道路が土砂崩れで通行止めになったりしました。まだ、国道1号線は普通だと思います。私自身は、コロナのこともあり、夏期休暇中でも他所に出かけたりせずに自宅にいる生活をしています。ですから、困ったことはないのですが、あちこちに被害が出ているとの報道に驚きました。おそらく、これからは毎年のようにこういった「これまでにない豪雨」が続くのでしょうね。大変憂鬱になります。

■琵琶湖の水位も、急激に上がりました。13日には-30cmだったわけですが、15日には30cmを超えるようになりました。3日ほどで一気に60cmも水位が上昇したわけです。というわけで、水位操作のルールに従い、琵琶湖の水位を下げるために、琵琶湖の水の唯一の出口である瀬田川洗堰を全開にしました。琵琶湖の水害は、河川が決壊したり、溢れたりすることによる水害だけでなく、琵琶湖の水位が上昇し湖岸の地域が水没する浸水被害もあります。そして、滋賀県内だけでなく、もちろん下流の地域のことも考えながら、総合的に管理を行なっています。気候変動の中で、このような仕組みだけで、どこまで通用するでしょうね。おそらく、ダムや堤防だけでなく、どこかで水を溢れさせる場所をあえて作る「流域治水」の考え方に基づき、流域単位で検討することが必要になってくるのでしょう。

吹奏楽部のホール練習

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■昨日は、吹奏楽コンクール関西大会(22日)が開催される奈良文化会館で、丸一日かけてホール練習を行いました。本番と同じステージ上で練習を行いながら、ホールの響きを確認しつつ最終的な楽器の配置等についても決めていきました。上の写真は、練習が始まる前のラジオ体操の様子です。下の写真は、楽器の配置を検討している時のものです。曲にふさわしい楽器の響きが確保できるように、楽器の配置を入れ替えて試しています。楽器の配置もそうですが、もちろん演奏の微細な部分についても、いろいろ検討を行いました。この日は、若林義人音楽監督と児玉知郎コーチに加えて、パーカッション奏者の早坂雅子先生と京都市交響楽団ホルン奏者の澤嶋秀昌先生がご指導くださいました。ありがとうございました。

■ところで、龍谷大学吹奏楽部のTwitterのフォロワーが7500人を超えました。吹奏楽部の日々の活動については、担当の部員がTwitterの方に投稿しております。もしアカウントをお持ちのようでしたら、吹奏楽部のツイートをご覧いただくとともに、できればフォローしていただけますと幸いです。部長自らこんなことをブログに投稿するのはどうかとも思うのですが、大学生による課外活動の取り組み(演奏も運営も)としては、とても立派なレベルに到達していると思っています。もちろん、細かなことを言えばいろいろ課題はあるわけですが、それでも、部訓「音楽 感謝」を大切にして、懸命に活動に取り組んでいる様子をいつも感心しながら拝見しています。

■すでに書きましたように、来週の22日(日)はいよいよ吹奏楽コンクール関西大会です。こちらで金賞を受賞し、推薦を頂かなくては全国大会に進むことができません。しかも、推薦されるのは1校のみです。少しドキドキしています。関西大会まで残された期間は大変短いわけですが、最後のところで、さらに演奏のレベルを向上させてくれるのではないかと期待しています。どうぞ、facebookのお友達の皆様、応援をよろしくお願いいたします。
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『くらべる東西』

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20210812thozai2.jpg■こんな本を手に入れました。まずは、上の『くらべる東西』から読み始めています。最初から読むというよりも、気になったところを眺めて読む…そんな感じで読んでいます。例えば、座布団。東は、座布団の真ん中の綴じ糸は「×」か「+」なのだそうです。それに対して、西は「Y」なんですって。知りませんでした。といいますか、我が家は椅子に座る暮らしをしているので、自宅にきちんとした座布団がないように思います(ひょっとすると、押し入れにあるかもしれませんが)。

■それから、「東の関」と「西の関」も面白いと思いました。東の関は箱根になります。西の関は逢坂の関です。大津市の浜大津から逢坂山を越えて山科にむか京阪京津線の大谷駅の少し浜大津寄りのあたりに、「逢坂山関址」と書かれた石碑があります。古代は、この逢坂の関から西側を関西、東側を関東と呼んでいたようです。ただし、そう読んでいたのは平安時代から中世まで。どの地域を関西、関東と呼ぶのかは、時代とともに変化してきたようです。ということは、古代だと、今私が住んでいる大津は関西ではなかったわけです。それはともかく、関西という言葉のルーツが身近なところにあったので、なんだか嬉しい気持ちになります。

■この本では、さまざまなトピックで東西をくらべています。いなり寿司、おでん、桜餅、ぜんざい…食べ物はもちろんですが、表紙の銭湯も。
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2021年 夏の庭

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■世話をしている植物たちに囲まれて暮らしています。庭だけでなく、室内にもたくさんの観葉植物をおいています。満足しています。欲を言えば、季節ごとに咲く花をもう少し増やしたい…かな。忙しくてなかなか世話ができていませんでしたが、少しずつ、なんとかやっと納得できるレベルにまでになりました。

他者を想像する。

20210811hanabi.png■大変個人的なことで申し訳ありません。少し前のことになりますが、娘から、家族専用のSNSで動画が届きました。花火の動画です。でも、孫たちの声が入っています。動画では、最初、妹のななちゃんの唸り声?!が聞こえてきます。1歳だと、花火を見てもよくわかりませんものね。じっと同じ場所にいることに飽きてきて「退屈や〜」と唸っているのでしょう。

■それに対して姉のひなちゃんは4歳だからちょっと違います。ひなちゃんは、花火を見ながらおかあさん(娘)とこんな会話をしていました。

ひなちゃん「きれい」
おかあさん「きれいだね」
ひなちゃん「花火やっている人、あの人も、観てるのかな」
おかあさん「下から観てはるかもしれないね」
ひなちゃん「きれい、写真撮ってるの」

■ひなちゃんは、見えないし、会ったこともない人の立場からいろいろ想像できるようになったんですね〜。親子の会話から、そのようなことを感じました。大人になってきたな〜。おじいさんは感動しましたよ。そのことをおかあさんに伝えると、以下のようなメッセージが返ってきました。

ひなちゃん、いろいろなことが考えられるようになっています。ななちゃんが何か言いたげにしていると、〇〇してほしいんちゃう?と気づいてあげたり。優しいです。

■人は、何歳頃から他者のことを考えることができるようになるのでしょう。1歳の妹はまだ言葉が話せないわけですが、それでも普段一緒に暮らしているから何を求めているのか状況から推測することができるのでしょう。それに対して、「花火をやっている人」の場合は、見えない遠く離れたところにいて、自分とは全く異なる「他者」として頭の中で構成しているわけですね。子どもの成長過程において、このことはとても大切なことなんじゃないかと思いました。まあ、ジジ馬鹿なことを言っていると言われれば、その通りですかね。どうかご容赦ください。

滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評議員会

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■昨日は、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評議員会でした。毎年、夏に、この評議員会でセンターの研究プロジェクトの成果をお聞きして、評価を行います。昨日は、朝9時から始まり16時半頃まで、一日がかりの仕事でした。いずれも自然科学的な研究プロジェクトです。私自身の専門分野は環境社会学で自然科学的研究ではありませんが、同じ琵琶湖の環境問題をテーマにしていることから、非常に勉強になります。

■私は、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評議員会を、2012年から10年間務めてきたことになります。規定では再任したとしても「8年まで」となっているようですが、どういうわけかその8年も超えて10年務めさせていただきました。評議員も昨日までとなりました。長い間ありがとうございました。もっとも、評議員会とは別に、これからも滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの研究員の皆さんとの研究交流を続けて行ければと思います。

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