「地域エンパワねっと・大津中央」でまち歩き

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20220627empowernet4.jpg■ 先日の土曜日、休日でしたが、地域連携型教育プログラム「社会共生実習」の「地域エンパワねっと・大津中央」の学生2人と、午後から大津の中心市街地をまち歩きしました。「ここがね、私が通っている居酒屋なんだよ」とまち歩きの冒頭に「利やん」を紹介。もちろん、紹介だけですよ。

■その後は、コッテリ解説をしながら、地図の赤い線を歩きながらガイドしました。通常であれば、ゆっくり歩いて1時間半程度の距離のようですが、何度も立ち止まり解説をしますから3時間ほど歩きました。思い返せば、2004年に龍谷大学に赴任した頃は、中央学区、長等学区、逢坂学区、平野学区、最近では「old大津」と呼ばれるこの界隈を非常によく歩きました。カメラを持って歩いていました。懐かしいです。最近は油断をしているわけではありませんが、歩くことも少なくなってしまいました。町家が解体されてなくなっていることは、この界隈によくあることではありますが、町家を利用した店舗がちょっと増えているような印象を持ちました。やはり、もう少しきちんと歩かないといけませんね。

■結局、昨日は、4.5kmほど歩きました。大した距離ではありませんね。

【追記】■この日のまち歩きの目的ですが、「地域エンパワねっと・大津中央」で活動する中央学区を中心としたエリアを歩いて、多少なりとも「土地勘」を養うということにありました。地図があっても、地図を理解しにくい人たちがいます。これは、もう仕方のないことなのですが、そういう方達でも、活動していくのに不自由がないようにとの配慮からです。もうひとつは、これまで大学の教室で勉強してきた知識を街の景観の中に重ね合わせながら、表面的には見えてこない深いところにあるこの地域の課題や魅力を実感することにありました。

■これまで、コロナ禍以前は、5月の連休後に学生たちは街に出て、地域の方達にお話を伺いにいくことをやっていました。「学生たちの地域デビュー」です。ところが、コロナ禍でそのようなことができなくなりました。そこで、まずは大学でしっかり事前学習を積み重ねることにしました。この事前学習の中身ですが、大きくは3つに別れます。1つめですが、「大津」について学習することです。ここでいう大津とは、近年はold大津と呼ばれる江戸時代の宿場町のエリアを指します。この地域の大きな歴史の流れ(中世から現代まで)を学習をしました。2つめは、自治連合会や自治会等、地域住民組織の歴史や仕組みを学ぶことです。また、現在、これらの地域住民組織がどのような課題や問題を抱えているのか、地域住民組織はどのように変化していこうとしているのか、その辺りのことについて学習しました。これは、地域社会学的な学びということになます。そして3つめは、「エンパワねっと」固有の課題、地域住民の皆さんとの協働による「課題発見×課題解決」に取り組む中で必要とされる、協働や利他的行動のあり方について学びました。ちなみに、龍谷大学生の行動原理は「自省利他」ですから、そのこととも関係していますね。加えて、先輩たちが過去10数年の中で取り組んできた活動の中身についても学んできました。

■今年度は、しっかり準備をしてからのまち歩きです。今年度は9名の学生が履修していますが、金曜日の2限に開講されている「社会共生実習」(その中の私の担当が「地域エンパワねっと・大津中央」)の前後の1限と3限に別の授業を履修している学生が多く、学生を引率して学外に出かけたくてもできないような状況になっています。履修や時間割を組むのは学生の権利ですから、教員がそのことについて何か言うことはできません。とはいえ、自分自身の時間割全体を考えて、もし1限と3限を空けることができるのであれば、もう少し活動の内容も違ってくるかもしれません。この辺り、まあ、仕方のないことですね。このような事情もあって、活動に取り組むのが遅くなっているのです。でも、これから取り返してくれると思います。また、自分自身の成長をしっかり実感できる取り組みになってくれると信じています。

もう一人の健一くん

■一昨日の晩、突然、小学校6年生の時のクラスメートの名前が頭に浮かんできました。ずっと、彼のことを思い出すことなんてなかったのに…。「そういえば、下の名前が同じクラスメートがいたな」と突然に思い出したのです。そう、健一くんです。特別、仲が良かったわけでもないけれど、素敵な笑顔の優しい感じの少年でした。時代は1970年。大阪万博の年でした。

■彼と私は同じ地元の中学校に進学したと思っていましたが、中学校の「卒業アルバム」に彼の名前はありませんでした。あれっ、と思いました。もう一人の健一くんは、転校したのかもしれません。還暦を超えて記憶の奥底から健一くんの名前が浮かび上がってきたわけですが、中学では一緒のクラスになったことはなかったからでしょう、中学生の健一くんの記憶は私にはありません。不思議なものです。

■今、もう一人の健一くんは、どうしているのだろう…そう思って、googleで検索してみることにしました。ひょっとすると名前が出てくるかも知れません。これが女性のクラスメートだと、例えばご結婚されている場合であれば、苗字が変わっていることが多いし、そうなるとみつからないだろうと思います。だけど男性の場合は、ひょっとすると何か手がかりがあるかも知れない、そう思って検索してみることにしたのです。

■すると、もう一人の健一くんが目の前に現れました。記憶に残っている小学生の頃の面影が写真には残っていました。写真が出てくるのは、写真を出す必要のある仕事をされているからです。彼は、大手の設計会社で建築家として働いていました。建築賞を受賞するような建築家でした。専門領域は、「博物館・資料館/小・中・高等学校/大学・各種学校…」とのこと。滋賀県内にも、彼が設計した建物があることもわかりました。ちょっと嬉しくなりました。

【追記】■私は、3つの小学校に通いました。福岡県の北九州市と福岡市の小学校、そしてこの投稿にある3つ目の小学校は、広島市立中山小学校です。当時の広島市の郊外にある小学校でした。

エンパワとヤマモモ

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20220624yamamomo.jpg■ 金曜日2 限は地域連携型プログラム「社会共生実習」のプロジェクト「地域エンパワねっと・大津中央」。

■4月から、地域に出て行くために、学生の皆さんはいろいろ勉強をしてきました。自治会の歴史や自治連合会のこと(地域社会学の勉強でもあります)。大津の歴史や現在の概況。先輩たちが「エンパワ」で取り組んだ活動の内容等々、盛りだくさん。先週は、前・中央学区自治連合会会長/現顧問の安孫子邦夫さんにzoomで講義をしていただきました。

■そろそろ、現場に出かけるタイミングになってきました。明日は、2名の学生だけど、まち歩きもします(残りの人たちは来月)。ということで、これまでの勉強で関心を持ったことを、キーワードにして書き出してもらいました。高齢者の問題や、最近増えてきた(マンション建設の結果)子どもたちの問題、中心市街地(old大津)の魅力発信、世代間交流、新住民と旧住民とのコミュニケーション…いろんなキーワードが出てきました。

■これから活動するテーマの前段階のような感じでしょうか。ここから、グループ分けとテーマの絞り込みを行なっていきます。ぜひ、先輩たちが残していった活動の蓄積という資産も利活用しながら、自分たちの取り組みを進めて欲しいと思います。

■授業の後は、こんな感じ。「秋に、農学部の古本先生と一緒に、蜂蜜とジャムのイベントをやるんだけど、2人が企画から参加したいと言ってくれてます(エンパワの学生が)。他の人はどうですか? 考えといて。で、今からジャムの原料になるヤマモモの様子を見にいって、試食してみるんだけど、関心ある人はついてきて」と言ったところ、今日出席していた全員がついてきました。

■現場(場所は秘密…)に到着すると、1人の学生が「これ、知っています。自分が卒業した小学校にありました。私も食べていました」と言ってくれました。慣れた手つきでよく熟した実を取ると、口に入れました。彼女は、九州の出身。彼女は、みんなに熟した実を選んで渡してくれました。恐る恐る口に入れてみていましたが、「甘い」、「すっばい」、「変な香りがする」と色々感想が聞けました。確かに、口に入れて噛んでみると、最初はちょっと薬臭い匂いが鼻を抜けるんですよね。受け止め方には、微妙に違いがありますね。そこが面白い。

■で、ヤマモモには種があるんですが、九州出身の学生は、口からタネをプイッと地面に吐き出しました。ああ、もちろん、木の下の地面にですよ。木の下には、すでに熟して落ちている実もあります。特に、何も問題はないのですが、地面に種を吐き出せない学生もいました。そんなマナー違反はできないというか、気持ちが許さないのでしょうね。きちんと、ゴミ箱に捨てていました。ここも面白いな〜と思いました。状況的に、地面でも問題ないんですけどね。こういう学生が、ヤマモモでジャムを作って食べてくれると嬉しいな。

「百縁夕食」開催

■龍谷大学の取り組みです。
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「百縁夕食」開催🍙🫑🥕

1食100円で栄養バランスの取れた夕食を提供し、百(多く)のご縁(つながり)が広がっていくようにという想いを込めて、2021年度に開始した取組を今年度も開催します

川内有緒(かわうち・ありお)『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』

20220623kawauchiario.jpg ■ 川内有緒(かわうち・ありお)さんの『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』、読み終えました。

■こんな本です。出版社の集英社は、こんなサイトまで作っています。私が説明するよりも、こちらの方が分かりやすいな。

■書かれた文章に惹き込まれて、軽快なフットワークで読み進めて行きましたが、読むうちに、自分でも考えながら読んでいることに気がつきました。軽快には読めなくなっていきました。最後の方、この本の最後の部分、結論的な部分になるのでしょうが、簡単にはオチません。むしろ、悩みに悩んでいる川内さんの様子が想像できました。でも、正直なんだと思います。そのような悩みに悩んでいるうまく言葉に表現できない部分も含めて、読んで良かったと思えました。

■筆者の川内さんは、全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することで、今まで気が付かなったことに気がついていきます。だから、「視覚障がい者ののために」というのとは全く違うのです。障がい者のためのようでありながら、障がい者を自分の前提の中に位置付けてしまっている…なんてことはまったくないのです。でも最後はその「気が付かなったことに気がついて」というのとも違ってきているのかなあと思います。「視覚障がい者ののために」と「気が付かなったことに気がついて」とは、真逆のように見えてネガとポジのような関係にありますからね。白鳥さんと友達のホシノさんが、こう語っています。とても大切なことかなと思いました。「僕らは他の誰にもなれない」。わかったような気持ちになることの気持ち悪さについて語っています。そしてこう言うのです。「だから、俺たちは、むしろ進んで、いい加減に、わあああって言いたいんですよ。この世界で、笑いたいんですよ」。川内さんは、このホシノさんの主張をどう受け止めたのか、その辺りがもっと知りたいと思いました。

■この本を1年生の演習の時に紹介したら、ある男子学生が、本を読むのが好きでない男子学生が、課題図書と思ったのか、否定的な言葉を思わず小さな声でつぶやいていました。いやいや課題ではなくて、面白いよ〜と伝えたかっただけなんですが。困りましたね〜、ほんまに。誰か1人でも気になって読んでくれたら嬉しいな。図書館に入っています。

社会学部のホームページに記事が掲載されました。

20220623chuougakku.jpg■本日、龍谷大学社会学部のホームページに「自治会の実情を知る【社会共生実習】」という記事が掲載されました。先日の投稿「前・中央学区自治連合会長さんにお話を伺う。」に関連する記事です。この日は、「地域エンパワねっと・大津中央」を含めて「社会共生実習」のプロジェクトを支援する職員さんの取材がありました。さっそく記事にしてくださいました。ありがとうございました。

父の日

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■この前の日曜日は、このブログにも投稿したよう、「社会学入門演習」の現地実習でした。同時に、「父の日」でもありました。学生の皆さんは、きちんとお父様に感謝の気持ちを伝えることができたでしょうか。私はといえば、娘と息子から父の日のプレゼントが届きました。

■娘(娘の家族)からは鰻の蒲焼きが届きました。冷凍なのですが、ずいぶんと立派な鰻だ。2匹届きましたが、そのうちの1匹は早速いただきました。とても美味しかったです。冷凍なので、もう1匹は大切に冷凍してここぞという日にいただくことにしようと思います。

■息子からは、『自宅でできるライザップ』という本とトレーニング用のチューブが届きました。チューブの色はが黄色、緑、青、赤、黒の順番でキツくなっていくようです。まだ使っていないのですが、坂を転げ落ちるように老いていくのではなく、きちんと身体を鍛えてね…ということなのかな。

サマーコンサートの練習

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■昨日は、4限の3回生のゼミの後、休憩を置いて4回生のゼミ生と、卒業論文の調査に関して面談を行いました。そのあと、吹奏楽部の練習を見学しに行きました。現在、吹奏楽部は、7月10日に開催されるサマーコンサートで演奏する曲の練習に取り組んでいます。今日は、金山徹先生、奥山佳奈先生にもお越しいただき、ご指導いただきました。奥山先生には、サマーコンサートの第2部の「ポップスステージ」で、ゲストとしてドラムを演奏していただきます。

■すでにポスターで第二部の「ポップスステージ」では、「ルパン三世のテーマ」を演奏することになっていますが、それ以外にもたくさんの曲を演奏するようです。そのほかにも、よく知られた曲が演奏される予定です。昨日は、そのうちの一つを聞かせていただき、「カッコいいな〜」と素直に思いました。奥山先生のドラム、音が違いますね。やはり、「カッコいい〜」です。

椋川音頭 ー記憶の記録ー

滋賀県高島市の山間にある小さな集落・椋川。椋川音頭は、江戸期より村人たちによって脈々と受け継がれてきました。しかし昭和40年には350人いた村人が、現在では20人ほどとなり、音頭の継承が困難になっています。

そんな椋川音頭を未来につなぐために、高島の盆踊り歌保存会が2021年度に現地をリサーチ。椋川音頭の記憶をもつ人々にインタビューして、椋川音頭の記録映像を作りました。

未来に届きますように。

制作 高島の盆踊り歌保存会
撮影・編集 オザキマサキ(高島の盆踊り歌保存会会員・オザキマサキ写真室)
構成・監修 大西 巧(高島の盆踊り歌保存会事務局)
協力 椋川区のみなさん・文化庁・高島市・高島市教育委員会・高島市文化財保存活用地域協議会

■お世話になっている椋川の是永宙さんのfacebookへの投稿で知りました。貴重な情報、是永さん、ありがとうございました。

前・中央学区自治連合会長さんにお話を伺う。

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■先週のことになります。17日(金)の2限は社会共生実習「地域エンパワねっと・大津中央」の授業でした。この春まで10年にわたり中央学区自治連合会の会長をされてきた安孫子邦夫さんに、zoomでお話を伺うことができました。安孫子さんには、時間をかけて学生の皆さんが質問項目を整理したリストを、あらかじめお渡ししていました。「すごい!!」と内心びっくりしたのですが、安孫子さんは、その質問を全てきちんと受け止め、消化しながら、1時間にわたって澱みなくお話をしてくださいました。ありがとうございました。

■本当は、中央学区まで出かけてお話を伺いたかったのですが、1限や3限に授業を履修している人がいるもので、前期は動きが取れません。中央学区に全員で行くためには、土日を利用するしかありません。ということで、この日はzoomを利用することになりました。

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