社会学基礎ゼミナールとクラウド型教育サービスmanaba
▪️金曜日1限は、2回生の「社会学基礎ゼミナール」です。このクラスの皆さんは、1年生の前期、1セメスターのときに「社会学入門演習」のときに同じクラスだった皆さんです。でも、お互いに名前さえも知らない状況でした。忘れているというよりも、もともときちんと覚えていないような感じでした。しかも、自分はこれから何を研究するのかはっきりしていない状況でした。火曜日1限に開講されている、もうひとつの「社会学基礎ゼミナール」も同じような状況でした。ということで、グループワークを軸に、少しずつ自分自身の問題意識をクリアにしていくことを目指しました。そのようなワークのなかで、3回生になったとき、どの教員の「社会学演習」に所属して、どのようなテーマで指導を受け自分自身の研究を深めていくのかに、自覚的であってほしかったのです。
▪️1回目は自己紹介。2回目はうまく言語化できないけれど気になるキーワードを複数あげてもらいました。グループワークでは、うまく言語化できないモヤモヤをグループのなかで語ってもらいました。だいたい4名か5名のグループです。もちろん、グループワークを始めるときは、お互いの名前を言う極々簡単な自己紹介から始めてもらいました。3回目は、ひとつのキーワードに関して、自分の問題意識を400字程度の文章にしてもらいました。2回目のキーワード、3回目の短い文章、いずれもクラウド型教育サービスのmanabaのレポート機能を使っています。レポートとして提出してもらいます。ただし、全員がお互いに閲覧できるように最初から設定してあります。
▪️前述したように、3回目では、グループワークのなかで400字をもとに語ってもらいました。そして同時に、コメントや質問をしてもらいました。過去の投稿でも書きましたが、学生の皆さんは、このような経験をしたことがないので(学生同士で研究に関して語りあったことがないので)、新鮮な経験になっているようでした。今日は4回目です。自分の問題関心に関連する論文や書籍を選んで、その内容をグループワークで説明してもらいました。コメントや質問もしてもらいましたが、コメントに関しては、クラウド型教育サービスのmanabaの掲示板を使って短いコメント(なおかつポジティブな)を書き込んでもらいました。そうすると、同じような問題関心をもっている人の存在もわかってきました。そろそろ、お互いの名前を覚えてくれたかな…という感じです。
▪️次は5回目です。少しずつ、ハードルの高さをあげていきます。グループワークとmanbaの活用がうまく噛み合っているように思っています。ちょっと教師の自己満足なのかもしれませんが…(^^;;。最後につけ加えることになりますが、写真では学生の皆さん、下を向いて自分のスマホを見ているわけですが、これはmanabaに投稿されたものを読んでいるのです。学生の皆さんには、manabaに投稿した文章をそのまま読み上げるのではなくて、その文章をもとして、自分の言葉で話してくださいと伝えています。まあ、まだ不十分ですけど。それから、聴く側の学生さんたちにも、スマホばかり見ていないで、笑顔で相手の目を見て頷きながら話を聞いてくださいねと、伝えてあります。
【追記】▪️大切なことを書き忘れていました。1コマの演習の中で、グループを2回か3回、シャッフルします。グループ替えします。これも大切なことです。