新たな研究プロジェクト

■今日は、朝1限から会議でした。授業はないけれど大学に向かいました。他学部の知り合いの教員から、「2022年度のJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の『共創の場形成支援プログラム』に応募しようと思うので参加してほしいんだけと、どう」と誘われて、「おもしろそうかも〜」とホイホイ出かけているのです。今日で3回目の会議でした。もちろん、琵琶湖のある滋賀県をフィールドにした企画です。

https://www.jst.go.jp/pf/platform/file/coinext_pamphlet2022A4.pdf

■こういう文理融合型・実践的な研究プロジェクトにたくさん参画・参加してきました。自分で言うのもなんですが、苦労もたくさんしてきました。知らないうちに経験知が貯まっているような気もします。まあ、そのような貯まった知恵が何かのお役に立てるのならば嬉しい…と心のどこかで思っているのだろうなと思います。だから、ホイホイと引き受けてしまうのです。たぶん…ですけど。

■研究者人生の「コスパ」のようなことだけを考えるのであれば、どんな人も絶対に手出しはしないと思いますが、そのようなことよりも「おもしろそうかも〜」という気持ちの方が勝ってしまうのです。性格だから仕方がありません。もし、現実の諸々の問題を、批判や分析を超えてなんとかしよう(解決・緩和)と思うのならば、異質な異業種の皆さんと業界(小さな学会等)の壁を越えてお付き合いすることの方が、実質的なみのりが多いよう思います。それが自分の中に生まれきた確信です。もちろん、相手の異質な異業種の皆さんも、自分の狭い専門領域にこだわらず、オープンマインドでお付き合いしてくれる時に限りますが。

■なんでこんな性格になってしまったのか。性格というよりも、仕事の傾向のなったのでしょうか。これまで勤務した滋賀県立琵琶湖博物館、岩手県立大学総合政策学部、そして参加した様々な文理融合型研究プロジェクトの中では、社会学を学んできた私などは、圧倒的にマイナーな存在でしかありませんでした。私の狭~い意味での専門分野は環境社会学です。だからお付き合いしてきた方たちも、文系・理系を問わず、広い意味での「環境」に関わる方達でした。そういう方たちと付き合っていると、「自分のできること/できないこと」、「自分が得意なこと/不得意なこと」の境目がぼんやりとわかってくるのです。そして、自分とは異なる方達との相補的な連携の取り結び方もわかってくるのです。それがわかってくると、1人ではできない創造的なことができるような気がしてくるのです。あくまで、気もするだけですが。うまくいくかどうかは別。しかも苦労も多いわけですしね。

■さてさて、このプログラムに採択されると、現役大学教員としては、これが最後の大きなプロジェクトになるはずです。ですが、これはこれとして。これとはまた別にやりたいこともありますしね。狭い専門分野のことも、もう少しやってから定年退職を迎えたいと思っているのです。

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